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論文一覧
中村 美亜(なかむら みあ) データ更新日:2019.07.31

准教授 /  芸術工学研究院 コミュニケーションデザイン科学部門 音文化・アートマネジメント


原著論文
1. 中村 美亜, 芸術活動における共創の再考―創造とエンパワメントのつながりを探る, 共創学, 1, 1, 31-38, 2019.06.
2. 中村 美亜, 政策と実践をつなぐ中間言語—『はじめての "社会包摂×文化芸術”ハンドブック』の作成, 文化政策研究, 12, 20-26, 2019.05.
3. 熊谷 麻友子, 中村 美亜, アートツアーにおける出来事と体験の分析, アートマネジメント研究, 17-18, 72-87, 2018.03, 「大地の芸術祭」や「瀬戸内国際芸術祭」など近年のアートプロジェクトでは,アートとツアーの関わりが重要に なっている.しかし,ツアーの体験がどのようにアートの鑑賞と結びつくのか,あるいは,アートの鑑賞が地域の 魅力発見にどのようにつながるのかという点については,これまで十分明らかにされていない.そこで本論文では, アートツアーの出来事と体験の関係を分析する方法として, サービスデザインの分野で用いられる「カスタマー ジャーニーマップ」(顧客の利用体験をマッピングする手法)と,認知心理学の「スキーマ理論」による考察を組み 合わせることを提案する.本論では,これらの手法を紹介した後,アートツアーの分析を試行的に実施する.考察 からは,アートツアーにおける出来事と体験の関係は,スキーマの活性化に誤作動や混乱が生じることによっても たらされる見え方の変化に特徴づけられることも示唆された..
4. 長津 結一郎, 髙坂 葉月, 中村 美亜, 尾本章, 大学とローカルラジオ局の協働が生み出す地域間交流 : 番組とイベントの共同制作を通じた「共感」ベースのコミュニティの生成, 芸術工学研究, 26/27, 65-78, 2018.03, [URL].
5. 中村 美亜, 「文化力」とは何か?—東日本大震災後の「音楽の力」に関する学際研究が示唆すること, 文化政策研究, 10, 30-48, 2017.05.
6. 中村 美亜, 東日本大震災をめぐる「音楽の力」の諸相:未来の文化政策とアートマネジメントのための研究1, 芸術工学研究, 21, 13-29, 2014.10.
7. Mia Nakamura, Retelling, Memory-Work, and Metanarrative: Two Musical-Artistic Mediations for Sexual Minorities and Majorities in Tokyo, Music and Arts in Action, 4, 2, 3-23, 2014.04, Music is not only something to play, but it is also a way to produce a new sharable metanarrative through musical practice, which could represent a renewed set of social values in which people of diverse backgrounds are appreciated. The present paper explores this aspect of music, examining two musical activities held in Tokyo, Japan. One is “Prelude”, an annual music festival for music circles of sexual minorities and their supporters, and the other is “Living Together Lounge”, a monthly club event for those who are both HIV-positive and negative. These activities aim to create community empowerment and social transformation among minority and majority groups. While those involved are aware of musical aspects being an integral part of the events, the ways in which music plays a central role has not been well articulated. This is partly because the declared mission of each event has no overt connection to music, but more significantly because there has been no proper way, either commonly or academically, available to describe what is happening performatively in the practices of these events. The present study thus attempts to examine the unuttered aspects of these practices through ethnographic and interdisciplinary investigations. It reveals that the musical practices with various artistic engagements represent tangible memory-work in which participants are enabled to retell existing musical works in their own ways, producing a new sharable metanarrative and acquiring an acknowledgement of the retelling in public. Creating this musico-ritualistic practice is itself a work of art, which eventually becomes a life resource for those who take part in the events and a means of transforming a social situtation of conflict..
8. 中村 美亜, アートを通じたメモリーワーク, 立教大学ジェンダーフォーラム年報, 15, 59-66, 2014.03.
9. 中村美亜, 音楽実践における〈語りなおし〉:「プレリュード2010」のジェンダー・パフォーマンスから見えてくること, 音楽教育実践ジャーナル(日本音楽教育学会), 11, 1, 96-103, 2013.08, 『音楽をひらく』第3章をジェンダーの視点から論じた別稿。.
10. 中村美亜, 音楽に携わる高等教育機関の評価:欧米における近年の動向と日本での課題と展望, 音楽教育実践ジャーナル(日本音楽教育学会), 10, 1, 56-66, 2012.08, ヨーロッパにおける音楽院の大学化の流れ、その流れの中で登場してきた「学術研究としての芸術実践」という新しい芸術の位置づけ、アメリカ合衆国における大学の認証評価制度や教育研究費助成の仕組みを紹介しながら、日本における音楽高等教育機関の評価を考える上で重要と考えられる課題について検討する。.
11. 中村美亜, 〈音楽する〉とはどういうことか?:多文化社会における音楽文化の意義を考えるための予備的考察, 紀要(東京藝術大学音楽学部), 36, 161-178, 2011.03.
12. 中村美亜, セクシュアリティの何が問題か?:システムを有機化させるコミュニティ・ダイナミックスの活用へ, 論叢クィア(クィア学会), 2, 7-28, 2009.09, セクシュアリティに関する問題を、英語文献に頻繁に見られる宗教的観点からではなく、生物学的生存(もしくは人口問題)の観点から捉えなおす必要性を指摘。社会制度だけでなく文化実践という観点から社会変容の可能性を展望する。.
13. Mia Nakamura, VIc Munoz, Ednie Kaeh Garrison, TransPedagogies: A Roundtable Dialogue, Women's Studies Quarterly, 36, 3-4, 288-308, 2008.12, 「トランス」をめぐる教育に関するテクスト・ダイアローグ。複数の提言とディスカッションを紙面上でおこなうという先進的な試み。.
14. 中村美亜, トランス・ポリティクスの可能性:オペラと宝塚における異性装をめぐるジェンダー・身体・認識論的考察, 立命館言語文化研究, 20, 1, 241-265, 2008.09, 女性の男装役が登場するオペラ《ばらの騎士》の三重唱と、宝塚歌劇における「男役が演じる女役」を取り上げ、声と身体をめぐる意味について考察。音楽劇の表象に関する精神分析的アプローチと、身体表象と認識を考察するトランスジェンダー研究のを結びながら、音楽の意味を決定するのは、音を感知した後の言語的認識に関わる部分であることを指摘し、音楽では、「声」による情緒的な共感が理知的な理解に先行することを論じる。.
15. 中村美亜, 新しいジェンダー・アイデンティティ理論の構築に向けて:生物・医学とジェンダー学の課題, ジェンダー&セクシュアリティ(国際基督教大学ジェンダー研究センター), 2, 3-23, 2006.12, ジェンダー・アイデンティティ(GI)に関する生物・医学とジェンダー学にしばしば見られる齟齬は、GIとは何かという共通認識が欠けていることから生じる。GIが生物・医学でどのように論じられてきたかを批判的に検証することを通じて、身体的特徴からアイデンティティ形成へという方向のみではなく、アイデンティティから身体的形状への欲望という方向でも作用することに目を向ける必然性を指摘する。.
16. Mia Nakamura, Authenticating the Female Gidayū: Gender, Modernization, and Nationalism in Japanese Performing Arts, 音楽学(日本音楽学会), 51, 2, 94-110, 2006.02, 女流義太夫に「正統性」が付与されてきた過程を民族誌的及び系譜学的アプローチを用いて分析することで、女流義太夫が、正統化のプロセスにおいて、大衆芸能からより洗練された(西洋的な意味での)芸術へという変質を要求された一方、伝統芸能保護というナショナリスティックな政策の中で、伝統的なジェンダー観を受け入れることを余儀なくされたことを指摘する。.
17. 中村美亜, ジェンダー・アイデンティティ・ディスオーダー再考:GIDとジェンダーの社会・心理的構築性, 日本性科学会雑誌, 23, 1, 37-46, 2005.05, ジェンダー・アイデンティティ・ディスオーダー(GID)とは何かを再検証し、医学的な側面からのみではなく、ジェンダーの社会・心理的構築性という視点とともに理解されるべきであることを明らかにする。.
18. 中村美亜, リアリスティックな時間表現への挑戦:ヴェルディのコンチェルト・フィナーレ, エクスムジカ, 5, 61-67, 2001.09, 19世紀イタリアを代表するオペラ作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディが、リアリスティックな時間表現を実現するために、元来「フローズン・モーメント」としてしか機能しないはずの音楽的部分で、どのような音楽的・劇的仕掛けを施したかを、初演時の舞台演出や音楽語法の分析から明らかにする。.
19. 中村美亜, エキゾティック音楽を再定義する:カルチュラル・スタディーズとしての新しい音楽史をめざして, エクスムジカ, 4, 66-75, 著者名「中村究」で発表, 2001.03, 「エキゾティック音楽」の多くは、コンサートや歌劇場で重要なレパートリーとなってきた反面、音楽史を形成する重要な要素と考えられることはなかった。本論文は、音楽作品の美的価値やその意味がどのように形成されてきたかを考察することを通じて、伝統的な音楽史の概念を問題化し、新しい音楽史記述のあり方を探る。.
20. Mia Nakamura, Searching for the Meta-Narrative of Das Lied von der Erde: Narrativity and "Melancholic Dialectic", 音楽学(日本音楽学会), 45, 1, 42-66, 著者名「Kiwamu Nakamura」で発表, 1999.11, マーラーの『大地の歌』に潜在するナラティヴィティ(音楽作品の特定のテクストが有している、音楽がいかにも何かを物語っているよう聞き手に感じさせる力)に着目することによって、この音楽が「メランコリー的弁証法」というメタナラティブを有していることを明らかにする。.

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