九州大学 研究者情報
研究者情報 (研究者の方へ)入力に際してお困りですか?
基本情報 研究活動 教育活動 社会活動
内之宮 祥平(うちのみや しようへい) データ更新日:2023.11.28



主な研究テーマ
細胞膜タンパク質の特異的ケミカルラベル化法の開発とインターラクトーム解析への展開
キーワード:膜タンパク質 ケミカルラベリング インターラムトーム解析
2021.04~2023.06.
様々な代謝経路活性の不均一性を生細胞で評価するためのケミカルツール群の開発
キーワード:ケミカルバイオロジー、 代謝経路活性不均一性、β酸化、解糖系、尿素回路
2015.09.
抗マラリア活性を持つコバレントドラッグの開発
キーワード:マラリア、GAPDH、コバレントドラッグ、化合物ライブラリ、スクリーニング
2016.12.
従事しているプロジェクト研究
コバレント阻害剤ライブラリーの構築と代謝経路阻害剤の探索
2022.06~2022.06, 代表者:内之宮 祥平, 九州大学, 九州大学.
尿素回路を検出するためのケミカルプローブの開発
2019.04, 代表者:内之宮祥平, 九州大学大学院 薬学研究院, 九州大学大学院 薬学研究院
尿素回路はアンモニアを尿素に変換する代謝経路であるが、ポリアミン合成やNO生産など様々な代謝と密接に関連している。そこで本研究では尿素回路を検出するためのケミカルプローブの開発を目指す。.
脂肪酸β酸化活性を生細胞で検出するためのケミカルプローブの開発
2016.06, 代表者:内之宮祥平, 九州大学大学院薬学研究院.
小分子の細胞内導入を促進するTracelss Courier Tagの開発
2015.09~2016.03, 代表者:王子田彰夫, 九州大学
ケミカルバイオロジー研究において、蛍光プローブや生理活性を有する分子を細胞内に効率良く導入する手法の開発は非常に重要である。本研究では、分子本来の機能を損なうことなく細胞内へ分子を積極的に導入するための一般性の高い分子デザインの確立を目指すために、細胞内のグルタチオンによって切断可能なCourier Tagの開発を行う。.
ポリサルファイドを検出するための蛍光プローブの開発
2015.09~2017.02, 代表者:王子田彰夫, 九州大学
ポリサルファイドは生体内でシグナル伝達物質として働くことが最近明らかになってきたが、ポリサルファイドを生細胞で検出するための手法はほとんど開発されていない。本研究では、ポリサルファイドを高選択的かつレシオ検出が可能な新規蛍光プローブの開発を目指す。.
カルボン酸の自発的脱離を利用した新規蛍光変化メカニズムの開発
2016.04, 代表者:王子田彰夫, 九州大学, 九州大学
蛍光プローブは酵素を検出するための有用な手法であるが、酵素反応によるプローブの構造変化を蛍光シグナルに変換する機構は限られているため、検出可能な酵素に制限がある。本研究では、これまで開発されていなかったカルボン酸を生じる酵素反応を検出するための新規蛍光変化メカニズムの開発を行う。.
ペプチドタグ・プローブペアを利用した標的タンパク質選択的ラベル化法の開発と電子顕微鏡イメージングへの応用
2015.09, 代表者:王子田彰夫, 九州大学, 九州大学
生体内で標的のタンパク質選択的に機能性分子を修飾する(ラベル化する)ことは、タンパク質機能解析に重要である。本研究では、サイズの小さなペプチドタグと、それと特異的に相互作用する小分子プローブのペアを用いた新規タンパク質ラベル化法を開発する。さらに、このサイズの小ささを利用して電子顕微鏡イメージングへと本手法を応用することで、従来では達成できなかった高分解能な電子顕微鏡イメージングを目指す。.
AMコンタクトを利用した金属イオン検出用蛍光プローブの拡張と生細胞イメージングへの展開
2015.09, 代表者:王子田彰夫, 九州大学, 九州大学
生体内で金属イオンはシグナル伝達や酵素活性において重要な働きをしており、その検出は重要である。本研究室では、金属イオンと色素芳香環が直接接触することで蛍光変化を起こす新規蛍光センシングメカニズムであるAMコンタクトを開発した。本研究ではAMコンタクトが適応可能な色素や金属リガンドの拡張を行うことで、より様々な金属イオンを検出すること、さらに生細胞で金属イオンを蛍光イメージングすることを目指す。.
研究業績
主要原著論文
1. Shohei Uchinomiya, Tomoki Nagaura, Mark Weber, Yuya Matsuo, Naoki Zenmyo, Yuya Yoshida, Akito Tsuruta, Satoru Koyanagi, Shigehiro Ohdo, Naoya Matsunaga, and Akio Ojida*, fluorescence-based detection of fatty acid β‑oxidation in cells and tissues using quinone methide-releasing probes, Journal of the American Chemical Society, doi.org/10.1021/jacs.3c02043, 145, 14, 8248-8260, 2023.04.
2. Shohei Uchinomiya, Naoya Matsunaga, Koichiro Kamoda, Ryosuke Kawagoe, Akito Tsuruta, Shigehiro Ohdo and Akio Ojida, Fluorescence Detection of Metabolic Activity of Fatty Acid Beta Oxidation Pathway in Living Cells, Chemical Communications, 10.1039/c9cc09993j, 56, 20, 3023-3026, 2020, 56(20), 3023-3026, 2020.02, 代謝経路は生命活動維持に重要な役割を果たしている。特に疾病においては様々な代謝経路の活性が変化していることから、代謝経路の活性を検出する手法の開発は疾病メカニズムの解明や創薬研究に重要である。それにも関わらず、1細胞レベルで特定の代謝経路を検出可能なツールの開発はこれまで行われていない。本研究では、エネルギー生産経路の一つである脂肪酸β酸化経路を1細胞レベルで蛍光イメージングする新しいケミカルツールの開発を行った。本ツールを用いて、生きた培養細胞や肝臓から単離した初代培養細胞での脂肪酸β酸化活性を検出することに成功した。.
3. 内之宮 祥平, 王子田 彰夫, 浜地 格, Peptide Tag/Probe Pairs Based on the Coordination Chemistry for Protein Labeling, INORGANIC CHEMISTRY, 10.1021/ic401612z, 53, 4, 1816-1823, 2014.02.
4. 内之宮 祥平, 王子田 彰夫, 浜地格, 築地 真也, 野中 洋, 藤島 祥平, Site-Specific Covalent Labeling of His-tag Fused Proteins with a Reactive Ni(II)-NTA Probe, Chem. Commun., 5880-5882, 2009.08.
5. 内之宮 祥平, 野中 洋, 若山 翔, 王子田 彰夫, 浜地 格, In-cell covalent labeling of reactive His-tag fused proteins, CHEMICAL COMMUNICATIONS, 10.1039/c3cc41979g, 49, 44, 5022-5024.
主要総説, 論評, 解説, 書評, 報告書等
主要学会発表等
その他の優れた研究業績
2016.08, "Development of pH-Responsive BODIPY Probes for Staining Late Endosome in Live Cells"はCo-first author(Equal contribution)として発表.
学会活動
所属学会名
日本薬学会
日本ケミカルバイオロジー学会
日本化学会
学会大会・会議・シンポジウム等における役割
2021.06.21~2021.06.23, 日本ケミカルバイオロジー学会  第15回年会, 総務担当委員.
2020.09.07~2020.09.08, 第14回バイオ関連化学シンポジウム, 実行委員.
2020.09.06~2020.09.06, 第7回バイオ関連化学シンポジウム若手フォーラム, 世話人.
2018.07.19~2018.07.20, 生体機能関連化学部会若手の会 第30回サマースクール, 世話人.
2015.09.10~2015.09.12, 第9回バイオ関連化学シンポジウム, 座長(Chairmanship).
学術論文等の審査
年度 外国語雑誌査読論文数 日本語雑誌査読論文数 国際会議録査読論文数 国内会議録査読論文数 合計
2022年度      
2021年度      
研究資金
科学研究費補助金の採択状況(文部科学省、日本学術振興会)
2021年度~2023年度, 基盤研究(C), 代表, 様々な代謝経路活性の一細胞検出を可能とする新規蛍光イメージング戦略の開発.
2019年度~2020年度, 若手研究, 代表, 細胞毎の脂肪酸β酸化不均一性とその制御メカニズム解明のためのケミカルツール開発.
2017年度~2018年度, 若手研究(B), 代表, 蛍光プローブによる生きたガン細胞での脂肪酸代謝活性解析と阻害剤開発.
寄附金の受入状況
2016年度, グラクソ・スミスクライン株式会社, GSKジャパン研究助成/抗マラリア活性を持つコバレントドラッグの開発.
学内資金・基金等への採択状況
2016年度~2016年度, QRプログラム わかばチャレンジ, 代表, ガン細胞代謝の蛍光イメージング法の開発.

九大関連コンテンツ

pure2017年10月2日から、「九州大学研究者情報」を補完するデータベースとして、Elsevier社の「Pure」による研究業績の公開を開始しました。