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濵中 晃弘(はまなか あきひろ) データ更新日:2024.04.16

助教 /  工学研究院 地球資源システム工学部門 資源システム工学講座


大学院(学府)担当

学部担当



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ホームページ
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電話番号
092-802-3331
FAX番号
092-802-3368
就職実績-他大学
就職実績有, 室蘭工業大学
取得学位
博士(工学)(九州大学、日本)
学位取得区分(国外)
なし
専門分野
岩盤工学、地圏開発システム工学
外国での教育研究期間(通算)
00ヶ年00ヶ月
活動概要
【研究活動】 
 第一の研究は,熱帯地域における露天掘り石炭鉱山のリハビリテーションに関する研究である。近年,東南アジアでは著しい経済発展に伴い,エネルギー資源の需要量も増大しており,新規開発が続いている。資源開発の主要な採掘法として露天掘りが挙げられるが,東南アジアのような熱帯地域における露天掘り鉱山開発では,熱帯雨林の消失や採掘跡地における土壌浸食など地球規模の深刻な環境問題が引き起こされる恐れがあるため,環境負荷低減型採掘法の検討は勿論,環境修復のための効果的な対策を開発初期段階より検討・策定する必要がある。以上のことから,東南アジア諸国において,今後も継続的に資源の開発・生産を維持していくためには,採掘跡地の環境修復,すなわち,適切なリハビリテーションの設計および実施が極めて重要であると考えられる。リハビリテーションの目的は,跡地を自然系の回復によって長期的に自立した土地として再生することにあるが,採掘跡地における自然系の回復は,植栽基盤としての表土の埋戻し設計から再緑化樹木の生育およびモニタリングまで一連の体系的な工程として検討すべきである。そこで,採掘跡地の環境修復の中でも再緑化工程に重要と考えられる,採掘跡地への表土の埋戻し,降雨に伴う土壌浸食の予測,有用植物を用いた採掘跡地の再緑化,衛星画像を用いた再緑化評価のためのモニタリングに関して検討を行っている。
 第二の研究は,石炭の地下ガス化(Underground Coal Gasification: UCG)に関する研究である 。UCGの歴史は古く,1920年代から英国,ソ連を中心に試験研究が行われてきたが,天然ガスの普及とともに,UCGに対する関心が薄れていった。しかしながら,近年の化石燃料枯渇の問題や化石燃料の中で可採埋蔵量が多く,比較的安定した供給が可能である石炭の利用が着目され始め,削孔技術の発達と環境保全の観点から今後の新たなエネルギー開発技術としてUCGも再び注目を集めている。北海道は我が国の中でも複雑な地質状況や経済的な理由から放棄せざるを得なかった未利用石炭資源が多く地下に賦存している(約150億トン)。そのため,それらの未利用石炭資源に対し,我が国の複雑な地質状況において開発が可能な新たなUCGシステムを構築することで,国内資源の有効利用が期待される。そこで,北海道における未利用石炭資源エネルギーの高度有効活用として,同軸型UCGシステムという低環境負荷型で安全な閉路資源エネルギー回収システムとしての高効率コンパクトUCGシステム開発に向け,中規模の人工炭層を用いたUCG試験や北海道の砂子炭鉱における石炭層でパイロット試験を行ってきた。以上の試験において,UCG開発は地下で石炭に着火し,全ての工程を地下で処理する技術であるため,地下の状況が把握できないということや,反応プロセスの制御が困難であるため,生成ガスの質の制御が困難であるという側面を持つことから,高効率UCGガス生成のためのガス化システムの設計,アコースティックエミッション(AE)を用いた地下の可視化,生産ガスのシミュレーターの開発等に関して検討を行っている。

【教育活動】
 学部生や大学院生の卒業研究の指導を行っている。

【社会活動】
 石炭地下ガス化(UCG)研究事業に関して,北海道三笠市の市民の方や中学生を対象に,UCGの活用に関する啓蒙活動を行っている。

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