九州大学 研究者情報
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高橋 沙奈美(たかはし さなみ) データ更新日:2023.11.22



主な研究テーマ
ロシア教会における君主主義の系譜
キーワード:ロシア、ウクライナ、正教会、宗教研究、君主主義
2017.04~2023.03.
ウクライナにおける正教会独立問題
キーワード:ロシア、ウクライナ、正教会、宗教研究、教会独立、教会外交
2017.04~2025.03.
従事しているプロジェクト研究
九州から再検討するロシア・ソヴィエト文明とその越境ネットワーク
2022.04~2024.03, 代表者:高橋沙奈美, 九州大学人間環境学研究院, 九州大学
本研究は、様々なディシプリンを専門とする研究者が対話的に議論することで、九州大学が掲げる「総合知」の構築に、人文社会科学とりわけ文化研究の側からアプローチする試みである。本研究が関連分野にもたらす貢献としては、大きく次の2点があげられる。
1.「ロシア・ソヴィエト文明」が有した普遍性の解明
近代の超克と新たな文明という「ロシア・ソヴィエト文明」の理念とそれにもとづく実験が、ロシア・ソ連領域内にとどまるものではなく、20世紀の世界全体に共有されうる精神的課題を持つものであったことが、実証的に跡付けられるはずである。
2.文化研究一般、人文社会科学全般にもたらす意義
「ロシア・ソヴィエト文明」の越境性を明らかにすることにより、文化・社会にたいする動態的な視座をもたらし、文化の接触と変容、相互作用と異種混交の動態を包括的・学際的に研究することを可能にする。
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ロシア精神の源流としての北ロシア文化の領域横断的研究-文献学、歴史学、宗教学、民俗学の統合の試み
2020.10~2022.03, 代表者:三浦清美, 早稲田大学, 早稲田大学
隣国ロシアの文化の深層を理解することを目標として、応募者たちのこれまでの研究実績
から、「ロシア精神」とも名付けるべきものを生み出したものは、「ロシア北方」であると
の仮説を立てた。この仮説の上で、文献学、歴史学、宗教学、文化人類学・民俗学のディ
シプリンを駆使しつつ、いかに「ロシア北方」で「ロシア精神」が形成され、いかに現在
のロシアを決定づけているかを解明する。文献学研究は、ロシア北方諸聖者伝の考察から、
ロシア修道文化の形成プロセスを示す。歴史学研究は、巡礼、聖遺物、聖人崇敬とその変
容に着目し、北方聖性の人為性を示す。宗教学研究は、カトリックとの比較により、ロシ
ア北方へのラテン中世の影響とそれへの反発を示す。文化人類学・民俗学研究は、修道文
化の「祈り」と民衆文化の「呪文」の対比から、異教とキリスト教の融合プロセスを示す。
以上の複合的視点により、「ロシア北方」の精神性の全体像を明らかにする。.
ウクライナにおける新しい公共宗教としての正教会
2020.04~2025.03, 代表者:高橋沙奈美, 九州大学.
ロシア教会における君主主義の系譜
2019.08~2020.08, 代表者:高橋沙奈美, 九州大学.
研究業績
主要著書
1. @高橋沙奈美, 迷えるウクライナ, 扶桑社, 2023.04.
2. @高橋沙奈美, ソヴィエト・ロシアの聖なる景観――社会主義体制下の宗教文化財、ツーリズム、ナショナリズム, 北海道大学出版会, 2018.02.
主要原著論文
主要総説, 論評, 解説, 書評, 報告書等
主要学会発表等
1. 高橋沙奈美, 「「市民宗教」としての大祖国戦争の記憶――ロシアにおける「不滅の連隊」の宗教性, 「宗教と社会」学会, 2022.06.
学会活動
所属学会名
ロシア・東欧学会
日本文化人類学会
九州西洋史学会
古儀式派研究者集会
ソビエト史研究会
日本ロシア文学会
ロシア史研究会
「宗教と社会」学会
日本宗教学会
学協会役員等への就任
2023.03~2024.04, ロシア文学会, 運営委員.
2021.04~2025.03, ロシア文学会, 運営委員.
2023.06~2025.06, 「宗教と社会」学会, 編集委員.
2022.09~2023.09, 日本宗教学会, 評議員.
2019.04~2022.06, 「宗教と社会」学会, 運営委員.
学会大会・会議・シンポジウム等における役割
2023.10.28~2023.10.29, ロシア史研究会2023年度大会, 大会開催委員.
2021.10.23~2021.10.24, ロシア史研究会2021年度大会, 討論者.
2019.04.17~2019.04.17, Hybrid memory regime’ in a neo-authoritarian state: Commemorating the 1917 revolution for Russian and overseas audiences, コメンテーター.
学会誌・雑誌・著書の編集への参加状況
2023.06~2025.06, 「宗教と社会」学会, 国内, 編集委員.
学術論文等の審査
年度 外国語雑誌査読論文数 日本語雑誌査読論文数 国際会議録査読論文数 国内会議録査読論文数 合計
2021年度    
2020年度    
2019年度      
その他の研究活動
海外渡航状況, 海外での教育研究歴
University of Bremen, Germany, 2019.08~2020.04.
受賞
第8回地域研究コンソーシアム 登竜賞, 地域研究コンソーシアム, 2018.11.
国際宗教研究所 奨励賞, 国際宗教研究書, 2012.11.
日本ロシア文学会賞, 日本ロシア文学会, 2008.10.
研究資金
科学研究費補助金の採択状況(文部科学省、日本学術振興会)
2020年度~2023年度, 基盤研究(C), 代表, ウクライナにおける新しい公共宗教としての正教会.
2019年度~2021年度, 国際共同研究強化, 代表, ロシア教会における君主主義の系譜:在外ロシア教会からツァレボージュニキまで.
科学研究費補助金の採択状況(文部科学省、日本学術振興会以外)
2020年度~2021年度, 三菱財団, 分担, ロシア精神の源流としての北ロシア文化の領域横断的研究-文献学、歴史学、宗教学、民俗学の統合の試み.
共同研究、受託研究(競争的資金を除く)の受入状況
2020.10~2022.03, 分担, ロシア精神の源流としての北ロシア文化の領域横断的研究-文献学、歴史学、宗教学、民俗学の統合の試み.

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