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就職実績有, 長崎大学(1994.4-1996.3)
実験系心理学、交通心理学、認知科学、ヒューマンインタフェース
研究・教育・社会活動は以下の3つに分類することができる。
1)交通事故防止に関する研究と啓蒙活動
日本では毎年6千人前後の人が交通事故によって尊い命を失っている。自動車は現代社会にとって不可欠である以上、道路ユーザ(自動車運転者、歩行者、自転車乗者等)に対するきめ細やかな交通事故防止施策を実施する以外に交通事故を防止する手だてはない。自動車運転者の心理特性を研究することを通して、効果的なシステム、交通安全教育法を見出そうとしている。この研究は一般社会との関わりが深いため、自治体や関連諸団体との連携をとり社会活動を実践している。また、最近は自動車の感性科学的研究も推進している。
2)人間の情報処理(知覚・認知・感性)特性に関する研究
人間にはまだまだ未解明の問題が多く残されている。実験心理学的手法、感性工学的手法、認知科学的手法を用いて、人間がどのように情報を処理しているのかを解明しようとしている。また、最近は、食品の見た目に関する感性評価過程について検討をおこなっている。
3)人間にやさしい人工現実環境の構築/ヒューマンインタフェースの研究
近年、人工現実感(バーチャルリアリティ)に関する研究が急速に進み、人工現実感を提供する機器が多く出回っている。しかし、これらにはまだ使い勝手が非常に悪いもの、あるいは疲労を招くようなものが多い。装置の側と人間の側双方のインタフェースを研究することによって、より人間が使いやすい装置、人間特性を考慮した装置が開発できると考えている。既存のシステムにはハード、ソフト含めて、使いにくいものが多く存在している。これらがどうすれば使いやすくなるかについてのユーザビリティに関する研究も実施している。