研究者情報データベース内の全文からキーワード検索を行います。
就職実績有, 京都大学大学院人間・環境学研究科 1994年5月〜2000年9月
私はこれまで、地球上で最も多様性の高い生物群である昆虫類を主たる対象に、生物多様性に関して、その解明と実態の把握、創出と維持機構、保全と持続的利用の各観点に基づいた多角的な研究を継続して展開してきた。近年では、環境研究総合推進費(4-1901)「危機的状況にある奄美・琉球の里地棲希少水生昆虫類に関する実効的な保全・生息地再生技術の開発」(研究期間H31~R3年度)を研究代表者として推進した。また、現在は科研費学術変革領域(A)「ゆらぎの場としての水循環システムの動態的解明による水共生学の創生」の領域代表と計画研究C01「流域圏生態系におけるヒトと自然の共生」(いずれも研究期間R3〜7年度)の研究代表者を務めている。
環境省特定外来生物等分類群専門家グループ委員や、同国内希少野生動植物種の指定に関する検討会委員、同絶滅のおそれのある野生生物種の選定・評価検討会昆虫類分科会委員などを務めており、国や多数の自治体の環境政策の決定にも直接関わっている。このように生物多様性に関する学際的な研究を展開し、環境政策など研究成果の社会実装に関しても積極的に取組んでいる。教育面では大学院地球社会統合科学府や大学院未来共創リーダー育成プログラム、共創学部で教育に当たっている。管理・運営面では、現在、大学院比較社会文化研究院の副研究院長、大学院地球社会統合科学府副学府長、アジア・オセアニア研究教育機構生存基盤環境クラスター長、未来共創リーダー育成プログラムリーダーも務めている。