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就職実績有, (特)科学技術振興事業団
(財)ファインセラミックスセンター
Ph.D. (Bristol), B.Sc. (Imperial College London)
材料、デバイス等の高性能化、あるいは新しい高機能材料、新デバイスの創出は、原子レベルの微細構造を制御することによって達成する。また、無機材料や金属材料では、結晶中の欠陥や不純物などの空間分布、元素の結合状態や種類によって特性が決定される。例えば、超分子における分子配列やその乱れが、単分子固有の性質に重畳するため、超分子には単分子にはみられない機能が発現する。これらのナノスケールの情報を把握することができれば、理想的な物性を出現させることが可能となる。これらの機能、特性などを含めた微細構造の評価、新現象の発見には、ナノスケールの3次元観察と高精度な元素分析や原子結合状態解析が必要となる。透過型電子顕微鏡(TEM)を用いた分析TEM、高分解能TEM、走査型TEMや3次元トモグラフィ法による材料解析に日夜励んでいる。特に3次元電子線トモグラフィ法に大変興味を示し、それぞれの元素の3次元像、析出物の3次元像などを発表している。より本来の材料の状態(3次元)の解析を数ナノメートルオーダーの空間分解能で把握し、それらの情報を解析することで新たな知見を得ることを研究目的としている。更には、ナノ(やオングストローム)をキーワードにした教育活動も常日頃から行っている。