2024/10/26 更新

お知らせ

 

写真a

キド ヒロナリ
木土 博成
KIDO HIRONARI
所属
比較社会文化研究院 社会情報部門 准教授
地球社会統合科学府 地球社会統合科学専攻(併任)
統合新領域学府 ライブラリーサイエンス専攻(併任)
文学部 人文学科(併任)
職名
准教授
連絡先
メールアドレス
プロフィール
専門は日本近世史、およびアーカイブズ研究。主に16-19cを対象に、薩摩藩政史、日琉関係史の研究に取り組み、『近世日琉関係の形成―附庸と異国のはざまで―』(名古屋大学出版会、2023年)などの成果がある。近年は、中近世移行期を生きた伊勢貞昌(薩摩藩家老、武家故実家)、あるいは近世中期を生きた渡辺善右衛門(淀藩士、「朝鮮人来聘記」などの著者)といった特定の個人に注目し、同時代人の価値観に即しながら、時代像を深掘りすることに挑戦している。また、歴史資料(史料)の整理、公開に携わってきた経験をもとに、史料の高度情報資源化などに関心を寄せている。研究指導にあたっては、地球社会統合科学府(包括的東アジア・日本研究コース、修士・博士課程)では中近世移行期~近世期を対象に、史料を慎重に読み解きながらも、大胆な構想でもって研究史を突破する力を養うべく、対話による「気づき」を重視する。統合新領域学府(ライブラリーサイエンス、修士課程)・人文情報連携学府(修士課程)では、これまでの人文科学が培ってきた良質な伝統と、急速に進むデジタル技術との融合を強く意識する。
外部リンク

学位

  • 博士(文学)

経歴

  • 大阪歴史博物館 学芸員

  • 京都大学 助教

研究テーマ・研究キーワード

  • 研究テーマ:薩摩藩政史、日琉関係史

    研究キーワード:薩摩藩、琉球使節、泡盛、朝鮮信使、武家故実

    研究期間: 2023年4月

論文

  • 渡辺善右衛門にみる朝鮮信使への馳走 査読

    木土 博成

    史林   106 ( 1 )   107 - 146   2023年1月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 宝永正徳期の幕薩琉関係 招待

    木土 博成

    日本史研究   ( 703 )   89 - 117   2021年3月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 琉球使節に関わる大名課役ー淀川での川御座船の馳走ー 査読

    木土 博成

    日本史研究   ( 693 )   46 - 62   2020年5月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 天保三年琉球使節の淀川通航ー「儀衛正日記」よりー 招待

    木土 博成

    枚方市史年報   ( 21 )   16 - 26   2019年3月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  • 朝鮮・琉球国の地位の変遷と確定ー幕末「通信国」観の前史としてー 査読

    木土 博成

    歴史評論   ( 820 )   71 - 88   2018年8月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 家光政権による唐船の薩摩着岸禁止ー唐船を介した人・物の出入りに注目してー 査読

    木土 博成

    日本歴史   ( 842 )   39 - 52   2018年7月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 海禁政策は琉球を対象とするか 査読

    木土 博成

    歴史学研究   ( 967 )   1 - 17   2018年2月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 後水尾上皇・明正天皇の前で奏楽した琉球人 査読

    木土 博成

    沖縄文化研究   ( 44 )   159 - 179   2017年3月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  • 琉球使節の成立ー幕・薩・琉関係史の視座からー 査読

    木土 博成

    史林   99 ( 4 )   525 - 557   2016年7月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 島津氏の参勤に対する大坂「船除」 査読

    木土 博成

    大阪歴史博物館研究紀要   ( 13 )   19 - 48   2015年2月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

▼全件表示

書籍等出版物

  • 近世日琉関係の形成―附庸と異国のはざまで―

    木土 博成( 担当: 単著)

    名古屋大学出版会  2023年12月 

     詳細を見る

    担当ページ:総ページ数:442   記述言語:日本語  

    近世日本の外部にして島津氏の「属国」—— 琉球王国の両義的地位はいかに確立したのか、幕府と琉球のチャネルたる薩摩を主軸として立体的かつ動態的に把握。琉球使節の実態や海禁・華夷秩序との関係に新たな光をあて、朝鮮との比較も視野に日琉関係の全体像を鮮やかに一新する。

  • 日本近世史入門 : ようこそ研究の世界へ! = Introduction to early modern Japanese history

    上野, 大輔, 清水, 光明, 三ツ松, 誠, 吉村, 雅美

    勉誠社  2024年3月 

     詳細を見る

    担当ページ:総ページ数:7, 411, 7p   記述言語:日本語  

  • 京都の歴史 (はじめて学ぶ芸術の教科書)

    五島邦治 (編集)

    藝術学舎  2024年1月 

     詳細を見る

    記述言語:その他  

  • 時慶記 第7巻

    西洞院, 時慶, 時慶記研究会

    臨川書店  2024年1月 

     詳細を見る

    担当ページ:総ページ数:311, 35p, 図版1枚   記述言語:日本語  

  • 列島の平和と統合: 近世前期 (1) (日本近世史を見通す 1)

    牧原, 成征, 村, 和明

    吉川弘文館  2023年8月 

     詳細を見る

    担当ページ:総ページ数:222   記述言語:日本語  

  • 論点・日本史学

    岩城, 卓二, 上島, 享, 河西, 秀哉, 塩出, 浩之, 谷川, 穣, 告井, 幸男

    ミネルヴァ書房  2022年8月 

     詳細を見る

    担当ページ:総ページ数:388   記述言語:日本語  

  • 館長と学ぼう 大阪の新しい歴史〈2〉

    栄原, 永遠男

    東方出版  2018年6月 

     詳細を見る

    担当ページ:総ページ数:265   記述言語:日本語  

▼全件表示

講演・口頭発表等

  • 渡辺善右衛門にみる朝鮮信使への馳走 招待

    木土博成

    史学研究会例会  2022年4月 

     詳細を見る

    記述言語:日本語  

    国名:その他  

MISC

  • 書評と紹介 「真栄平房昭著『琉球海域史論』上・下」

    木土博成

    日本歴史   2022年4月

     詳細を見る

    記述言語:日本語  

  • 書評 塚田孝編『シリーズ三都 大坂巻』 査読

    木土博成

    ヒストリア   2020年12月

     詳細を見る

    記述言語:日本語  

  • 対外関係(2018年の歴史学界ー回顧と展望ー 日本近世)

    木土 博成

    史学雑誌   2019年5月

     詳細を見る

    記述言語:日本語  

  • 愛宕家旧蔵文書の紹介 査読

    今和泉 大, 木土 博成, 佐竹 朋子, 千葉 拓真

    大阪歴史博物館研究紀要   2019年3月

     詳細を見る

    記述言語:日本語  

  • 小笠原文庫蔵「琉球人来聘控」をめぐって 査読

    木土 博成

    大阪歴史博物館研究紀要   2017年3月

     詳細を見る

    記述言語:日本語  

  • 書評 三宅正浩著『近世大名家の政治秩序』 査読

    木土 博成

    史林   2016年3月

     詳細を見る

    記述言語:日本語  

  • 「朝鮮人来朝一件」に見える琉球使節関係史料について 査読

    木土 博成

    大阪歴史博物館研究紀要   2016年3月

     詳細を見る

    記述言語:日本語  

▼全件表示

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 琉球使節の行列絵巻に関する基礎的研究 -「異国」の演出と表象-

    研究課題/領域番号:24K00110  2024年4月 - 2028年3月

    科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    渡辺 美季, 木土 博成, 麻生 伸一, 豊見山 和行, SEIFMAN Travis

      詳細を見る

    資金種別:科研費

    江戸期の日本人にとって、異国を意識する最大の機会は、朝鮮・琉球の使節行列の渡来・参府であった。それは人々の絶大な関心を集め、またそれゆえにこれを実施する諸政治権力は、自らの権威を可視化・誇示するために使節行列を演出した。こうした使節行列はしばしば絵画によって表象されたが、朝鮮使節に比べると、琉球使節に関する絵画史料の研究資源化は著しく立ち後れている。このため本研究では、行列絵巻を中心とした琉球使節の悉皆調査を実施し、その情報の整理・集約・公開を試みる。またそれらを個別的かつ横断的に読解・分析し、時系列に沿って系統立てて把握することで、琉球使節行列の「表象としての歴史」を描き出す。

    CiNii Research

  • 大型絵図類のデータ構造化と関連史料の連携による南西諸島「海上の道」の復元的研究

    研究課題/領域番号:23H00012  2023年 - 2026年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(A)

    黒嶋 敏, 山田 浩世, 杉本 史子, 木土 博成, 畑山 周平, 松尾 晋一, 屋良 健一郎, 岡本 真, 須田 牧子, 渡辺 美季, 上杉 和央, 片桐 千亜紀, 中村 覚

      詳細を見る

    資金種別:科研費

    本研究では、南西諸島を広域的に描き海事情報を記した15世紀以降の絵図類を「海上の道」を記す「歴史航海図」と位置づけ、それらの学際的な比較検討および現地調査を通じて、前近代の海上交通の実態に迫ることを目的とする。とくに絵図類は、データを構造化することで多様な連携と分析が可能となることから、すでに公開している「正保琉球国絵図デジタルアーカイブ」を母体に、その機能拡充と汎用化を図り、複数の大型絵図や関連史料・地理情報を連携させた「海上の道デジタルアーカイブ」(仮称)を構築し、公開して研究基盤とする。

    CiNii Research

  • 近世日琉関係の形成―附庸と異国のはざまで―

    研究課題/領域番号:23HP5058  2023年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  研究成果公開促進費

      詳細を見る

    担当区分:研究代表者  資金種別:科研費

  • 伊勢貞昌の軍事・政治・学問ー同時代人にとっての中近世移行期像の解明に向けてー

    研究課題/領域番号:22K00876  2022年 - 2025年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

      詳細を見る

    資金種別:科研費

  • 18世紀初頭における幕薩琉関係の展開に関する研究

    研究課題/領域番号:20K13177  2020年 - 2021年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

      詳細を見る

    資金種別:科研費

教育活動概要

  • 日本近世史を中心とした歴史教育、および古文書・古記録を対象としたアーカイブス教育を行っている。

担当授業科目

  • 東アジア政治社会論Ⅳ

    2023年12月 - 2024年2月   冬学期

  • 東アジア政治社会論Ⅷ

    2023年12月 - 2024年2月   冬学期

  • 文書記録特殊資料論

    2023年10月 - 2024年3月   後期

  • 東アジア政治社会論Ⅲ

    2023年10月 - 2023年12月   秋学期

  • 東アジア政治社会論Ⅶ

    2023年10月 - 2023年12月   秋学期

  • 基幹教育セミナー

    2023年6月 - 2023年8月   夏学期

  • 東アジア政治社会論Ⅵ

    2023年6月 - 2023年8月   夏学期

  • 東アジア政治社会論Ⅱ

    2023年6月 - 2023年8月   夏学期

  • 基幹教育セミナー

    2023年6月 - 2023年8月   夏学期

  • 特別研究Ⅰ

    2023年4月 - 2024年3月   通年

  • 特別研究Ⅱ

    2023年4月 - 2024年3月   通年

  • 東アジア政治社会論Ⅰ

    2023年4月 - 2023年6月   春学期

  • 東アジア政治社会論Ⅴ

    2023年4月 - 2023年6月   春学期

▼全件表示