Language：Japanese   Publishing type：Research paper (scientific journal)  

【目　的】本研究の目的は，新生児医療施設で子どもを亡くした母親の悲嘆に関する体験を明らかにすることである。【方　法】対象者は，新生児医療施設で子どもを亡くした母親とし，半構成的面接を実施した。分析は，修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて質的帰納的に行った。【結　果】対象者は母親8名であった。子どもの疾患は先天異常や染色体異常，超低出生体重児などであり，子どもを亡くしてからの年数は1年11か月～10年4か月であった。母親の体験として，子どもの亡くなる前は【わが子の状態に困惑しながら死を覚悟する】【制限のある中で親としてできることを探す】，子どもの亡くなった後は【わが子亡き後も親としてできることを模索し続ける】【悲しみに暮れて何もできない】【なんとか暮らしを取り戻す】【悲しみを助長しないように人付き合いする】【亡きわが子と共に暮らしていく】，出生から現在までは【わが子も一緒に家族をつくる】で構成された。
【考　察】新生児医療施設で子どもを亡くした母親は，入院中に子どもにできることを探し，親子関係を築き始めていた。そして，親子になり始めたときに亡くなった子どもにできることを模索し続けながら，現在も親子関係を築いていると考えられた。また，母親は子どもと親子関係を築き始めるのと同時に家族を一緒につくり始め，現在でも家族の中に亡き子が存在しており，このことが母親の支えになっていると考えられた。

Event date： 2020.9 - 2024.9

Language：Japanese   Presentation type：Oral presentation (general)  

Venue：広島県   Country：Japan  

Event date： 2017.8

Language：Japanese   Presentation type：Oral presentation (general)  

Venue：京都市   Country：Japan  

Event date： 2016.7

Language：Japanese   Presentation type：Symposium, workshop panel (public)  

Venue：別府市   Country：Japan  

Event date： 2013.1 - 2023.1

Language：Japanese   Presentation type：Symposium, workshop panel (public)  

Venue：福岡県   Country：Japan  

Type：Competition, symposium, etc.