Language：Japanese   Publisher：インターナショナルNursing Care Research研究会  

本研究の目的は,注意欠如・多動性障害児の不安に対する認知行動療法の効果をランダム化比較試験の手法を用いた実証研究から明らかにし,今後の支援構築に繋げる示唆を得ることである.Cochrane Handbook for Systematic Reviews of Interventionsのガイドラインに従って,英語論文のレビューを行った.検索エンジンは医中誌Web,PubMedを使用し,注意欠如・多動性障害児の不安に対する認知行動療法の効果に関する研究を検討した.一次スクリーニングならびに二次スクリーニングにて3件のランダム化比較試験が適格基準を満たし,2名の研究者によってレビューし,アウトカムとバイアスリスクの観点から評価した.認知行動療法のスキルや介入期間ならびに介入時間は3件の研究で異なっていたが,3件とも介入後に不安が軽減され,認知行動療法は,注意欠如・多動性障害児の不安に対して有用であることが示唆された.しかし,先行研究の少なさや各文献間での介入内容の相違などから認知行動療法の効果が十分に検証出来ているとは言えず,ランダム化比較試験を用いた研究の蓄積が課題であるといえる.(著者抄録)

Language：Japanese   Publisher：インターナショナルNursing Care Research研究会  

青年期は自己再構成の時期で、自己概念は社会的比較によって形成される。社会的比較によって生起する感情は、自己意識感情や社会的比較感情と呼ばれ、被害妄想様観念と関連する可能性がある。本研究では、社会的比較によって生起する感情を国内文献からレビューし、被害妄想様観念との関連を調査するための基礎資料とすることを目的とする。社会的比較と感情に関する国内文献を3つのデータベースから検索し、社会的比較理論を基盤に社会的比較と感情との関連を検討している文献を包含基準とした。最終的に22件の文献を分析した。結果、社会的比較の方法では場面想定法が11件と最も多く、測定された感情では嫉妬や妬みに関する感情が10件と最も多かったが、十分に研究されているとは言えない現状であった。様々な感情が検討されており、被害妄想様観念との関連を調査する際の示唆が得られた。妬みに関しては、定義や尺度が多岐にわたり、比較や統合が困難であったため、海外文献を含めた検討が必要である。(著者抄録)

Event date： 2024.5

Language：Japanese  

Venue：沖縄   Country：Japan  

Language：Japanese  

Language：Japanese   Publishing type：Article, review, commentary, editorial, etc. (scientific journal)  

Audience： General,　Scientific,　Company,　Civic organization,　Governmental agency

Type：Other