2025/06/09 更新

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ヨシムラ シゲヒロ
吉村 成弘
YOSHIMURA SHIGEHIRO
所属
理学研究院 生物科学部門 教授
職名
教授

講演・口頭発表等

MISC

  • 電荷ブロック型液-液相分離の仕組みとリン酸化による制御

    山崎 啓也, 吉村 成弘

    生物物理   63 ( 3 )   153 - 156   2023年5月   ISSN:0582-4052

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:(一社)日本生物物理学会  

    リン酸化(PPL)は、その基質またはパートナー蛋白質との立体特異的相互作用を変化させることにより蛋白質の機能を調節する。しかし最近の研究で、PPLは三次構造を持たない蛋白質の非構造領域(IDR)でよく起こることが示された。IDRにおいてどのようにPPLが起こり、蛋白質の機能を調節するかについて、これまでの研究成果を基に概説した。

  • タンパク質のリン酸化は,なぜ非構造領域に群がるのか? リン酸化が生み出す「電荷ブロック」型の液-液相分離制御

    吉村 成弘

    生化学   95 ( 1 )   29 - 39   2023年2月   ISSN:0037-1017

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:(公社)日本生化学会  

    リン酸化をはじめとするタンパク質翻訳後修飾は,「立体構造特異的」にタンパク質機能を制御すると考えられてきた.しかし,近年のバイオインフォマティクス解析からは,翻訳後修飾の多くは,立体構造を持たないタンパク質領域(天然変性領域)に生じることが示されている.リン酸化が天然変性領域の液-液相分離を制御する事例が報告されているが,そのメカニズムは不明であった.ここでは,近年報告されたリン酸化の「電荷ブロック」型の液-液相分離制御機構に焦点を当て,従来の「立体構造特異的」制御との相違点を交えながらその特徴を解説する.(著者抄録)