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遠城 明雄(おんじょう あきお) データ更新日:2024.03.06

教授 /  人文科学研究院 歴史学部門 地理学


大学院(学府)担当



ホームページ
https://kyushu-u.elsevierpure.com/ja/persons/akio-onjo
 研究者プロファイリングツール 九州大学Pure
http://www.lit.kyushu-u.ac.jp/geograph/
地理学研究室の研究活動などについて掲載 .
就職実績-他大学
就職実績有, 東北大学大学院理学研究科 1995年4月〜1996年9月
取得学位
博士(文学)
学位取得区分(国外)
なし
専門分野
人文地理学、都市研究
外国での教育研究期間(通算)
01ヶ年02ヶ月
活動概要
研究活動
・近代日本の都市空間の形成過程と日常生活の変容に関する研究。
  明治期から昭和初期にいたる都市の発展過程を、特に「建造環境」という空間組織の生産をめぐる政治、行政、民衆の対立と共同という側面に着目してできるかぎり多面的に論じることを課題としている。具体的には上下水道や道路、交通網、郊外住宅地などの物的なインフラストラクチャーの整備、公設市場や方面委員事業などの社会事業、社会政策の展開、町総代制や区長制などの地域住民組織、商店街の形成やデパートの出現など消費行動の変化、祭礼組織や運営形式の変化といった事象の検討を通じて、近代日本社会の特質の一端を明らかにする。 またこうした後発資本主義国としての経験を、現代の発展途上国の都市問題を考える際に活かしたいと考えている。
フィールドは福岡県を中心とした北部九州の各都市。

・現代日本における都心地区の「共同体」の変容に関する研究
 1980年代以降、先進資本主義諸国の都市空間は大きな変容を体験している。グローバリゼーションによる資本移動の高まりや都市間競争の激化に伴い、都市内部や湾岸部での再開発が進行している。こうした都市空間の変化に対して、そこに住む住民がどのように対処しているのか、また住民間の社会的結合は、こうした資本と行政の力に対してどのような運動の可能性を持っているのかについて研究している。

・西アフリカ(ガーナ)の都市部における経済活動と社会組織に関する研究。
 「インフォーマルセクター」と呼ばれる生業活動は発展途上国の経済のなかで大きな位置を占めているが、こうした零細な経済活動が、いかなる基盤の上で維持されているのかを、特にエスニックネットワークやジェンダー関係を考慮しつつ、研究している。

・「空間」および「場所」概念の地理思想史的研究
 近年多くの学問分野で場所や空間に対する関心が高まっている。こうした問題をより根源的に検討するため、地理学や人類学などにおけるこれまでの方法論的研究を整理して、経験的研究へのフィードバックをはかるようにしている。

教育活動
 研究活動を踏まえて、理論と経験的研究の両面から、現代の世界の社会ー空間構造の変容を伝えられるように努力している。

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pure2017年10月2日から、「九州大学研究者情報」を補完するデータベースとして、Elsevier社の「Pure」による研究業績の公開を開始しました。