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岡野 潔(おかの きよし) データ更新日:2024.03.27

教授 /  人文科学研究院 哲学部門 インド哲学史


原著論文
1. 岡野 潔, ハリバッタ・ジャータカマーラー研究(七)  — 第九、二一、二九、三一、三三話の和訳 —, 哲学年報, 83輯、1-57頁, 2024.03, 本論文では4世紀後半頃に活躍したインドの仏教詩人ハリバッタが梵語(サンスクリット)で書いた文芸作品『ハリバッタ・ジャータカマーラー』の五つの章、すなわち第9話ブラフマダッタ王、第21話ダルダラ蛇、第29話劇団の娘ニルパマー、第31話隊商主スヤートラ、第33話シャクラ(帝釈天)を訳した。私はこの『哲学年報』誌上での一連の翻訳の発表にあたって、梵文が欠けていない章を先に訳出してゆく方針を立て、梵文の欠損がある章は後回しにしてきた。しかし連載の第六回目以降には、梵文が欠けてない章はもう残ってない。第七回目となる今回の発表では、三つの章(第9と29と33話)はどれも梵文の欠損部をもち、二つの章(第21と31話)はどちらも梵文が皆無の章である。しかし梵文の欠けている箇所はすべて古典チベット語訳から補って訳したので、一応私の和訳の上ではどの章も欠損部は無い。.
2. 岡野 潔, KalpalatA と AvadAnamAlA の研究(12) - 25 AbhiniSkramaNa, 26 MAravidrAvaNa, 27 ZAkyotpatti -, 南アジア古典学, 18, 197-300, 2023.07, 本論文は、11世紀カシュミールの詩人クシェーメンドラの作った梵文仏教説話 BodhisattvAvadAnakalpalatA (菩薩アヴァダーナの如意蔓)の第25章〜第27章の、梵文テクストと蔵訳テクストの校訂である。 根本有部律破僧事の伝承に近い、第25章『出離(菩薩の出城・出家)のアヴァダーナ』、第26章『魔を敗走せしめる[降魔の]アヴァダーナ』、第27章『釈迦族の起源アヴァダーナ』という、ゴータマ・ブッダ(釈迦牟尼)の伝記を内容とする3つの章の梵文テクストを、デープン寺保存貝葉写本に基づき、校訂した。またそれらの章のチベット語訳のテクストを5つの版に基づき、校訂した。.
3. 岡野 潔, インド仏教における「衆生世間の歴史」構築, 日本佛教学会年報, 86, 106-128, 2022.08, パーリ語の初期経典『アッガンニャ経』の中で説かれる、アッガンニャ神話の研究。.
4. 岡野 潔, ハリバッタ・ジャータカマーラー研究(六)  — キンナリー・スダナ・ジャータカの訳と民話学的考察 —, 哲学年報, 82輯、37-125頁, 2023.03, 本論文は仏教詩人ハリバッタが作ったサンスクリット語の美文体文学『ハリバッタ・ジャータカマーラー』の第二五話、キンナリー・スダナ・ジャータカの和訳を行う。
またこの第二五話は、東洋では「天人女房」難題型、西洋では「白鳥乙女」として知られる昔話(国際昔話話型分類番号 ATU400)に相当する。この話のアジアにおける流伝を民話学的に考察する。.
5. 岡野 潔, KalpalatA と AvadAnamAlA の研究(11) - TJAM 第16章〜第19章 -, 南アジア古典学, 17, 1-123, 2022.07, 梵文仏伝文献 TathAgatajanmAvadAnamAlA (如来出生アヴァダーナ・マーラー)の第16章〜第19章の、梵文テクストの校訂・和訳。.
6. 岡野 潔, ハリバッタ・ジャータカマーラー研究(五)  — 第二三、二七、三四話の和訳 —, 哲学年報, 81輯、41-106頁, 2022.03, 仏教詩人ハリバッタの作品の、23章カナカヴァルマン王子ジャータカと、27章医師ケーシャヴァ・ジャータカと、34章シェーナカ仙ジャータカを飜訳した。.
7. 岡野 潔, KalpalatA と AvadAnamAlA の研究(10) - Jayamuni の仕事と TJAM 第15章 -, 南アジア古典学, 16, 51-138, 2021.07, 本論文は2部から成る。第1部では、ネパール独自の梵文仏教説話文献群の形成に大きな役割を果たした Jayamuni という人物と、彼が遺した諸写本について論じたい。Jayamuni が筆写した諸写本間にある関係を考察することにより、彼の生涯の筆写活動の流れ・方向性が見えてくる。 第2部では、梵文仏伝文献 TathAgatajanmAvadAnamAlA (如来出生アヴァダーナ・マーラー)第15章の梵文テクストを Jayamuni 写本を底本にしつつ、全文を校訂し和訳する。またその第15章の第102〜127偈で説かれる様々な釈尊の本生説話(ジャータカ)を分析し、その箇所の諸説話が MahajjAtakamAlA と JAtakamAlAvadAnasUtra をソースにしているらしいことから、それらの浩瀚な作品の内容を知悉する人物か、それらの製作に強く関わり合った人物によって、この仏伝 TathAgatajanmAvadAnamAlA が作られた可能性があることを示したい。Jayamuni は MahajjAtakamAlA の最古の写本の筆記者でもあることから、Jayamuni がそれらの諸作品の形成に関わっていると私は考えている。このように本論文の第1部と第2部の研究は Jayamuni をキーワードとして、相互に関連しあっている。.
8. 岡野 潔, A Study of Buddhist Avadānamālās in Nepal: About Śaṅkarasvāmin's Devātiśayastotra, and Some Avadānamālās Related to Jayamuni, 印度学仏教学研究, 69, 3, (165)-(173), 2021.03, –––-アブストラクト: ネパール撰述の梵文 avadānamālā 文献、Subhāṣitamahāratnāvadānamālā (略号 SMRAM)の第20章 Mālikāvadāna(略号 MA)の中に、Śaṅkarasvāmin 作の Devātiśayastotra (略号 DS)のテクストが、連続的にそのままの順序で借用されていることがわかった。MA の第148〜167詩節において、その DS の全部で21詩節から成るテクストのうちの、最後の第21詩節を除く第1〜20詩節が利用されている。このように DS の梵文詩節を借用したテクストが MA の中に見つかったことは、DS の Michael Hahn (2000) 校訂本の改善に役立つものである。ただし MA における DS の梵文詩節の借用においては、局所的に意図的な文の変更(改竄)が見られるので、DS の再校定にあたってその点に注意が必要である。 なお SMRAM の第21章 Pāñcālarājāvadāna の中には Ṣaḍgatikārikā の第1〜104偈が借用されている。このような、SMRAM の第20章と第21章という連続する章の中にアヴァダーナとは全く異質な古いテクストをほぼ丸ごと組み込む編集・製作の仕方は、それらの章の作者がインドの古い梵語の仏教文学作品のネパールにおける保存と普及、教育的な活用に関心があったらしいことを示している。発表者は SMRAM やそれに類する梵文説話集が編集された時代と場所を、17世紀中頃のネパールの Patan と推測する。SMRAM の写本を含めて、ネパール撰述のavadānamālā の諸文献において最も信頼できる梵文の諸写本を筆写した者は Jayamuni という Vajrācārya であるが、この筆写師は、ネパールが17世紀に「本格的な紙写本の時代」を迎えた時期において、梵語仏教文学のジャンルにおいて幾つもの重要な紙写本を作成しつつ、「古い仏教説話文学の復興と写本伝承の確立」を推し進めた中心人物であり、「Avadānaśataka を再話する avadānamālā 諸文献」と「インドの梵文仏伝を再話する avadānamālā 諸文献」の両方のジャンルの成立にも恐らく密接に関わった、紙写本に依る avadānamālā 諸文献の成立運動を解明するための鍵となる人物であると考えられる。
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9. 岡野 潔, ハリバッタ・ジャータカマーラー研究(四)  — 第二二、二四、二六、三二話和訳 —, 哲学年報, 80輯、41-95頁, 2021.03, 仏教詩人ハリバッタの作品の、22章鹿ジャータカ(Ⅱ)、24章薬師ムーリカ・ジャータカ、26章ジャージュヴァリン仙人ジャータカ、32章ライオン・ジャータカを飜訳した。.
10. 岡野 潔, KalpalatA と AvadAnamAlA の研究(9) - DevatAtizayastotra, SMRAM 第20章, TJAM 第14章 (II) -, 南アジア古典学, 15, 89-227, 2020.07.
11. 岡野 潔, ハリバッタ・ジャータカマーラー研究(三)  — 第一二、一八、一九、二〇話和訳 —, 哲学年報, 79輯、47-111頁, 2020.03, 5世紀初めまでに作られた仏教詩人ハリバッタの「ジャータカマーラー」の中の四つの章、すなわち12章孔雀ジャータカ、14章シュヤーマ・ジャータカ、19章象ジャータカ、20章チャンドラ・ジャータカを飜訳した。.
12. 岡野 潔, KalpalatA と AvadAnamAlA の研究(8) - Jayamuni, TJAM 第14章 (I), SMRAM 第21章, KalpalatA 第84章 -, 南アジア古典学, 14, 1-123, 2019.07, –––-アブストラクト:  本論文は、第一部の1節において、これまでの15年間の自分(岡野)の一連のアヴァダーナマーラーの写本研究に対して、それは「ジャヤムニが筆写した諸写本による研究」であるという、研究史上の位置づけを行った。第一部の2節で、『如来出生アヴァダーナ・マーラー』の第14章前半部(第1〜244偈)の梵文テクストの校訂・翻訳を行った。第二部の1節では、『善説・偉大な宝珠アヴァダーナ・マーラー』の Jayamuni が筆写した写本の筆写年代の問題について述べ、第二部の2節として、その作品の第21章である「パーンチャーラ王のアヴァダーナ」の梵文テクストの校定・翻訳を行った。第三部では、クシェーメーンドラ作『菩薩のアヴァダーナの如意蔓』 の第84章「マドゥラスヴァラのアヴァダーナ」 の校訂・翻訳を行った。今回は校訂に新たに2本の写本を加えた。.
13. 岡野 潔, ハリバッタ・ジャータカマーラー研究(二) — 第六〜第八、第十一話和訳 —, 哲学年報, 78輯、55-103頁, 2019.03, 5世紀初めの仏教詩人ハリバッタの作品、6〜8章、11章を飜訳した。.
14. 岡野 潔, SaDgatikArikAH と分別業報略経, 印度学仏教学研究, 67, 1, 458-450, 2018.12, –––-アブストラクト:  SGKと密接に関連する五つのテクストが漢訳大蔵経に存在する。五つのテクストとは次のとおり:(1) 六趣輪廻経 大正 No. 726、(2) 仏説六道伽陀経 No. 725、(3) 分別業報略経 No. 723、(4) 分別善悪所起経 No. 729 の後半部分、(5) 大智度論 No. 1509の長い引用箇所。 (1) と (2) が SGK の漢訳であることは既によく知られている。SGK と (3) (4) の漢文テクストの関係はこれまで研究されていなかったが、その解明はSGKの研究に大きな意味をもつ。(3) (4) のテクストは同一の梵語の作品からの異訳である。それらの作品はSGKの別の(姉妹的な)リセンションであり、有部に属する。 本論文は (3) のテクストと SGK との、内容と構造の比較に焦点をあてる。私の目的はSGKの2つのリセンションの共通性と差異性を明らかにすることである。それら2つのリセンションは同一のソース、原SGKから派生したと私は推測する。.
15. 岡野 潔, 六道頌 (SaDgatikArikAH) の研究 – 梵蔵漢巴 対照テクスト –, 南アジア古典学, 13, 1-164, 2018.07, –––-アブストラクト:  本論文で私はSaDgatikArikAH(六道頌、略号 SGK) の帰敬偈以外の全部の梵文を引用した PAJcAlarAjAvadAna という新たな梵文資料を用いることで、SGKの梵文全部の再校訂を行い、Paul Mus (1939) 校訂本の梵文の欠損部分を埋め、梵蔵漢巴4言語対照テクストを作成した。Mus の研究はSGKの2本の漢訳である六趣輪廻経(大正 No. 726)と佛説六道伽陀経(No. 725)を参照しているが、その2漢訳以外の漢訳仏典については未調査であった。その漢訳の領域を今回調べたところ、SGKと密接な関係があり内容がよく似ている作品として、大勇菩薩撰・僧伽跋摩訳の分別業報略経(No. 723)と安世高訳の分別善悪所起経(No. 729)があることがわかった。また大智度論の中にはSGKにかなり近いテクストを利用した箇所があることが判明した。大智度論の執筆に利用されたSGKは、現存する梵文SGKとよく合うが、系統的には有部系の伝承たる分別業報略経と分別善悪所起経に近い。.
16. 岡野 潔, ハリバッタ・ジャータカマーラー研究(一) — 第一〜第五話和訳 —, 哲学年報, 77輯、77-135頁, 2018.03, 5世紀初めの仏教詩人ハリバッタの作品、1〜5章を飜訳した。最高難度の作品である。.
17. 岡野 潔, KalpalatA と AvadAnamAlA の研究(7) – 第93章 SumAgadhA 及び TJAM 第13章の校訂 –, 南アジア古典学, 12, 1-91頁, 2017.07.
18. 岡野 潔, 世界史を説く未知の正量部聖典からの引用文テクスト(2) — 『有為無為決択』第8章における引用文の蔵文テクストの校訂・和訳 —, 哲学年報, 76輯、1-32頁, 2017.03.
19. 岡野 潔, 「英雄の旅」としての仏伝 Lalitavistara の理解, 印度学仏教学研究, 65, 1, 311-303, 2016.12, –––-アブストラクト:  プロップが示した機能ならびにその機能の継起順序の観点で見るとき、大乗経典である仏陀の伝記ラリタヴィスタラは、「魔法昔話」の型と、同一の型に属する。私が作成した表を見ると、ラリタヴィスタラが語る1〜24の出来事(主人公たる菩薩の行為)と、プロップのA〜Wの機能が、継起順序が同一で、よく対応することがわかる。
またキャンベルの英雄神話学が示した、「英雄の神話的冒険がたどる標準的な道」、ならびにヴォグラーの「英雄の旅」の12ステージと、仏陀の伝記ラリタヴィスタラはよく合致する。.
20. 岡野 潔, HaribhaTTajAtakamAlA 第11話『鹿ジャータカ』和訳, 南アジア古典学, 10, 1-16頁, 2016.07.
21. 岡野 潔, 世界史を説く未知の正量部聖典からの引用文テクスト(1) — 『有為無為決択』第8章における引用文の蔵文テクストの校訂・和訳 —, 哲学年報, 75輯、15-53頁, 2016.03.
22. 岡野 潔, KalpalatA と AvadAnamAlA の研究(6)–– KalpalatA第83章、TJAM第3章と第4章、SMRAM第38章––, 南アジア古典学, 10, 1-104頁, 2015.07.
23. 岡野 潔, SarvarakSita 作 MahAsaMvartanIkathA 校定テクスト (3), 哲学年報, 74輯、13-47頁, 2015.03.
24. 岡野 潔, KalpalatA と AvadAnamAlA の研究(5)–– TJAM 第1章と VirUpAvadAna と PadmAkSAvadAna ––, 南アジア古典学, 9, 101-198頁, 2014.07.
25. 岡野 潔, SarvarakSita 作 MahAsaMvartanIkathA 校定テクスト (2), 哲学年報, 73輯、1-36頁, 2014.03.
26. 岡野 潔, ネパールの仏伝アヴァダーナ・マーラー TathAgatajanmAvadAnamAlA, 印度学仏教学研究, 62, 1, 330-323, 2013.12.
27. 岡野潔, SarvarakSita 作 MahAsaMvartanIkathA 校定テクスト (1), 哲学年報, 72輯、47-80頁, 2013.03.
28. 岡野 潔, KalpalatA と AvadAnamAlA の研究(4)–– NArakapUrvika, PretIbhUtamaharddhikA など ––, 南アジア古典学, 8, 161-264頁, 2013.07.
29. 岡野潔, インド正量部による世界の歴史 —『大いなる帰滅の物語』内容梗概 —, 印度学宗教学会『論集』, 38, 1-19, 2011.12.
30. 岡野潔, 餓鬼文献を読む, 岡崎敦・岡野潔[編]『テキストの誘惑 フィロロジーの射程』、九州大学文学部人文学入門4、九州大学出版会, 3-17, 2012.09.
31. 岡野潔, 世界の成り立ちをめぐる外教との論争 — 『大いなる帰滅の物語』第1章第4節読解 —, 哲学年報, 71輯、1-46頁, 2012.03.
32. 岡野潔, KalpalatA と AvadAnamAlA の研究(3)–– Subhadra, HetUttama, PretikA の説話 ––, 南アジア古典学, 7, 257-365頁, 2012.07.
33. 岡野潔, KalpalatA と AvadAnamAlA の研究(2)–– Zakracyavana, Mahendrasena, PretikA の説話 ––, 南アジア古典学, 6, 165-266頁, 2011.07.
34. 岡野潔, 大いなる帰滅の物語』最終章 — 第6章1節〜4節の翻訳研究 —, 哲学年報, 70輯、1-41頁, 2011.03.
35. 岡野潔, KalpalatA と AvadAnamAlA の研究(1)–– Vidura, Kaineyaka, ZreSThipretIbhUta の説話 ––, 南アジア古典学, 5, 51-127頁, 2010.07.
36. 岡野潔, 業縛の生死観との戦い ー 大乗方便経はいかに釈尊の悪業の伝承を変えたか ー, 日本仏教学会年報, 75, 53-67, 2010.08.
37. 岡野潔, コラム① 仏教説話の世界, 『新アジア仏教史03 インドIII 仏典からみた仏教世界』(佼成出版社), 62-65, 2010.07.
38. 岡野潔, 釈尊が前世で犯した殺人 –– 大乗方便経によるその解釈, 哲学年報, 69輯、139-175頁, 2010.03.
39. Kiyoshi Okano, A Summary of the MahAsaMvartanIkathA –– A Chronology of the Universe According to the SAMmitIyas, PAsAdikadAnaM. Festschrift fuer Bhikkhu PAsAdika. Indica et Tibetica 52, Marburg 2009., S. 323-342, 2009.08.
40. 岡野潔, AvadAnakalpalatA 94-97章と SMRAM 23章 ー Yazomitra, VyAghrI, Hastin, Kacchapa の校訂・和訳 ー, 南アジア古典学, 4号, 95-177頁, 2009.07.
41. 岡野潔, 生きものが再びいなくなる時代 –– 『大いなる帰滅の物語』第5章1節にみる正量部伝承ー, 哲学年報, 68輯、1-26頁, 2009.03.
42. 岡野潔, AvadAnakalpalatA 55章、91-92章と Karmazataka 125-126話 –– SarvaMdada, Zibi, Maitrakanyaka の校訂・和訳––, 南アジア古典学, 3号、57-155頁, 2008.07.
43. 岡野潔, やがて世界が終わる、世界が生まれ変わる –『大いなる帰滅の物語』第4章2節〜4節読解 –, 哲学年報, 67輯、1-54頁。, 2008.03.
44. 岡野潔, 弥勒下生経類と『大いなる帰滅の物語』の関係, 印度学宗教学会『論集』, 34号、2007年12月、540-524頁[(99)-(115)頁], 2007.12.
45. 岡野潔, KSemendra の DazakarmaplutyavadAna –– BodhisattvAvadAnakalpalatA 第 50 章 の校訂と訳 ––, 南アジア古典学, 2号,2007年7月,201-301頁。, 2007.07.
46. 岡野潔, 『大いなる帰滅の物語』(MahAsaMvartanIkathA)第2章1節〜3節に見る世界形成の正量部伝承, 哲学年報, 66輯,1-37頁。, 2007.03.
47. 岡野潔, AnavataptagAthA の釈尊の業の残滓を説く因縁話の形成, 印度学宗教学会『論集』, 第33号、2006年12月、136-116頁[(73)-(93)頁], 2006.12.
48. 岡野潔, SubhASitamahAratnAvadAnamAlAについて, 南アジア古典学, 第1巻、1-19頁, 2006.07.
49. 岡野潔, 正量部の仏伝の伝承研究 ー『大いなる帰滅の物語』第1章1節〜3節の翻訳と研究ー, 哲学年報, 65輯,1-38頁。, 2006.03.
50. 岡野潔, AvadAnakalpalatA から avadAnamAlA 類へ, 印度学仏教学研究, 54巻1号,374-367頁。, 2005.12.
51. 岡野潔, 『大いなる帰滅の物語』(MahAsaMvartanIkathA)第5章2節〜4節と並行資料の翻訳研究, 哲学年報, 64輯,1-32頁。, 2005.03.
52. 岡野潔, 犢子部と正量部の成立年代, 西日本宗教学雑誌, 41-61頁, 2004.12.
53. 岡野潔, 正量部の伝承研究(2):第九劫の問題と『七佛経』の部派所属, 『仏教文化学会十周年・北條賢三先生古稀記念論文集 インド学諸思想とその周延, 2004.06.
54. 岡野潔, 『大いなる帰滅の物語』(Mahasamvartanikatha) 第2章4節〜第4章1節と並行資料の翻訳研究, 哲学年報, 63輯,2004年3月,1-110頁。, 2004.03.
55. 岡野潔, アッガンニャ経の神話的食物の名 lasaa/ rasaa/ rasa, 印度学仏教学研究, 52巻1号, 2003.12.
56. 岡野潔, インド正量部の宇宙論的歴史における人間と動物と植物の関係, 日本仏教学会年報, 第68号,71-85頁, 2003.05.
57. 岡野潔, 悪をどう考えるか ー インド仏教の立場から, 西日本宗教学雑誌, 25号,120-133頁, 2003.03.
58. 岡野潔, インド仏教正量部における終末観, 哲学年報, 62輯,81-111頁, 2003.03.
59. 岡野潔, 正量部における現在劫の終末意識をめぐる問題点, 印度学仏教学研究, 51巻1号,388-393頁, 2002.12.
60. 岡野潔, 正量部の伝承研究(1):胡麻・砂糖黍・乳製品の劣化に見る人間の歴史, 『櫻部建先生喜寿記念論集 初期仏教からアビダルマへ』(京都:平楽寺書店), 217-231頁, 2002.05.
61. 岡野潔, 正量部的傳承研究:現在劫的終末意識, 『圓光佛學學報』(Yuan Kuang Buddhist Journal), 第六期(No. 6),15-40頁。, 2001.12.
62. 岡野潔, 犢子部の三法度論と正量部の現存資料の関係 ー 立世論の部派所属の追加証明の試み, 印度学仏教学研究, 50巻1号,386-390頁, 2001.12.
63. 岡野潔, 正量部の歴史的宇宙論における終末意識, 印度学仏教学研究, 49巻1号,402-406頁, 2000.12.
64. 岡野潔, 初期仏教のコスモロジーと善悪, 日本仏教学会年報, 第65号,225-238頁, 2000.03.
65. 岡野潔, 新発見のインド正量部の文献, 印度学仏教学研究, 47巻1号,371-376頁, 1998.12.
66. 岡野潔, いかに世界ははじまったか ー インド小乗仏教・正量部の伝える世界起源神話, 文化, 第62巻1・2号,158-176頁, 1998.12.
67. 岡野潔, 仏陀が永劫回帰する場所への信仰 — 古代インドの仏蹟巡礼の思想 —, 印度学宗教学会『論集』, 26, 77-92, 1999.12.
68. 岡野潔, インド正量部のコスモロジー文献、立世阿毘曇論, 中央学術研究所紀要, 27, 55-91, 1998.12.
69. 岡野潔, マハーヴァストウの形成についての試論(1), 『塚本啓祥教授還暦記念論文集 知の邂逅 ―仏教と科学』、佼成出版社, 271-283, 1993.03.
70. 岡野潔, ブッダチャリタの改作仏伝について — 仏本行集経と方広大荘厳経に用いられた未知の仏伝 —, 『インド思想における人間観(東北大学印度学講座設立65周年記念論文集)』、平楽寺書店, 57-77, 1991.12.
71. 岡野潔, Lalitavistara の原初形態について, 印度学仏教学研究, 40, 1, 443-447, 1991.12.
72. 岡野潔, 仏陀の永劫回帰信仰, 印度学宗教学会『論集』, 17, 109-93, 1990.12.
73. 岡野潔, 普曜経の研究(下) , 文化(東北大学文学会), 53, 3/4, 249-268, 1990.02.
74. 岡野潔, 普曜経の研究(中) — Lalitavistara における新古の層の区分 —, 東北印度学宗教学会『論集』, 15, 91-104, 1988.12.
75. 岡野潔, 普曜経の研究(上) — Lalitavistara における新古の層の区分 —, 東北印度学宗教学会『論集』, 14, 93-108, 1987.12.
76. 岡野潔, 竺法護の「普曜経」の翻訳における韻文識別のエラーとその原因 (レジュメ), 宗教研究(日本宗教学会), 291, 146-147, 1992.03.
77. 岡野潔, 仏本行集経の編纂とLalitavistara, 印度学仏教学研究, 37, 1, 430-427, 1988.12.
78. 岡野潔, ラリタヴィスタラの部派 (レジュメ), 宗教研究(日本宗教学会), 279, 181-182, 1989.03.

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