2024/07/28 更新

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シズナガ タケシ
静永 健
SHIZUNAGA TAKESHI
所属
人文科学研究院 文学部門 教授
文学部 人文学科(併任)
人文科学府 言語・文学専攻(併任)
職名
教授
連絡先
メールアドレス
プロフィール
わたくしの研究、教育、そして社会連携活動の根幹は、東洋文化社会の精華であり、また日本文化の重要な淵源の一つでもある中国古典文学にある。わたくしは、その研究を通じて得た成果を、平素、本学における講義や演習、さらには公開講座・講演等によって社会へ還元し、そして次代を担う若くかつ有為の人士を一人でも多く育成することを使命と考えている。  特に、わたくしがこれまで主たる研究対象としてきたものは、中国唐代中期の大詩人、白居易(別名=白楽天、772〜846)の詩文集『白氏文集』であって、この研究には、古来より堆積されてきた中国の芳醇な古典〔五経・史書・諸子百家・楚辞・文選・玉台新詠・李白・杜甫など〕の教養と、また、後世に漸次広がりを見せてゆく雅俗双方のあらゆる文藝作品〔詩歌・散文・填詞・戯曲・小説など〕への幅広い目配りが常に必要である。従って、古代中国における知識人の最も典型的なありようを探らんとするには、まことに避けて通ることのできない人物であるとかたく信じるものである。  また、この白居易研究の意義は、本国中国のみにとどまるものではなく、同じく「漢字文化圏」としてそれぞれ独自の文化を形成してきた日本、越南、そして朝鮮半島の文化を考える上でも極めて重要な位置を占めるものである。例えば、白居易の代表作「長恨歌」「琵琶行」「新楽府」などが、菅原道真をはじめ多くの平安知識人の愛読・愛誦するところとなり、『和漢朗詠集』や、更には『源氏物語』の創作にも大きな影響を及ぼしたことは、すでに周知の事実となっていよう。わたくしの研究、そして教育活動は、行住坐臥つねにこれらの事実の更なる解明と、その意義の講究にある。  そして、このように、一見、地味で魯鈍な研究ではあるが、本講座に所属する学生諸君は、わたくしの謂わんとするところをたちどころに理解し、中国、更には全世界へと各自の見聞そして認識を広げ、かつ我が国の文化や伝統の、今後のあるべき姿をさまざまな角度から模索しつづけている。そして、本学卒業後の進路は、研究者や国語・中国語の教員はもとより、文化交流のパイオニア的方面の職業にも、積極的に自己の活路を見出し、将来に貢献しようとしている。
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学位

  • 博士(文学)

経歴

  • 1995.4〜1996.3九州大学文学部助手 1996.4〜2000.3久留米大学文学部(講師→1999助教授)

研究テーマ・研究キーワード

  • 研究テーマ:20世紀前半の日本と中国の学術交流

    研究キーワード:目加田誠、孫文、濱一衛、銭稲孫

    研究期間: 2016年4月 - 2023年3月

  • 研究テーマ:中国古典文学、主に唐代の詩歌散文の研究

    研究キーワード:杜甫、李白、韓愈、白居易

    研究期間: 2000年4月

受賞

  • 第一回九州大学総長賞

    2001年10月   九州大学   著書『白居易「諷諭詩」の研究』等の業績による。本学の若手研究者奨励の受賞。

  • 日本中国学会賞

    1992年10月   日本中国学会   日本中国学会報第43集掲載論文「元シン『和李校書新題楽府十二首』の創作意図」による受賞。

論文

  • 白居易「舊枕故衾誰與共」句の伝播と消滅 査読 国際誌

    静永 健

    東方学会/東方学第147輯   2024年1月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 明末の異人唐汝詢とその唐詩注釈 招待 査読

    静永 健

    中国文学報   95   32 - 52   2022年4月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    明末の盲目の読書人である唐汝詢について、その生涯や著作などを整理し、その文学史上の意義を説いた。

  • 唐詩の微韻 査読 国際誌

    静永 健

    中国文学論集第50号   2021年12月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 目加田誠所蔵の杭州古写真について 査読

    静永 健

    中国文学論集第48号   ( 48 )   2019年12月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 華陽公主の面影:白居易をめぐる永貞期の青年群像

    静永健

    文学研究第百十六輯(九州大学大学院人文科学研究院)   ( 116 )   65 - 111   2019年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

    中国唐の詩人白居易(白楽天)の青年期の経歴についての研究。特に「長恨歌」を創作するに至るモデルとして、従来の研究では指摘の無かったある悲劇の皇女についての新説を提出した。

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書籍等出版物

  • 目加田誠北平日記

    @静永健,@陳羽中,#陳イセン,#干佳琳,@黄冬柏,@李由,@蒙顕鵬,#汪洋,#王昊聡,#王源,@呉紅華,#閻紹捷,@井口千雪,@稲森雅子,@岩崎華奈子,#木村淳美,( 担当: 編訳)

    鳳凰出版社(中国)  2022年3月 

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    記述言語:その他   著書種別:学術書

    九州大学名誉教授目加田誠(1904~1994)の1930年代の北京留学の日記の翻刻と注釈である。日本語版を2019年に出版したが、このたびのものは、その中国語訳本となる。中国語への翻訳は、第三者に委嘱せず、九州大学中国文学研究室のOBと現在の教員と大学院在学生で全てをおこなった。また、注釈については、中国語母語者には自明の事項を省き、逆に日本語版では注釈しなかったもの(日本の伝統的な風習)について、注釈を追加した。

  • 目加田誠「北平日記」:1930年代北京の学術交流

    @静永健、#稲森雅子、@井口千雪、#岩崎華奈子、#上ノ原怜那、@奥野新太郎、@甲斐雄一、#何中夏、#雁木誠、#栗山雅央、#劭劼、#孫亜秋、#種村由季子、#陳艶、@長谷川真史、@原田愛、#蒙顕鵬、#山口綾子、#李由、#劉潔( 担当: 共著)

    中国書店  2019年6月 

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    記述言語:日本語   著書種別:学術書

    目加田誠(1904~1994)の残した北京留学日記(1933~35)を翻刻し、内容について詳細な注釈をつけた。戦前の日中学術交流の貴重な資料として、注目されている。

  • 梯航集:日藏漢籍中日学術対話録

    陳尚君、査屏球、静永健ほか( 担当: 共著)

    上海古籍出版社  2018年11月 

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    記述言語:その他   著書種別:学術書

  • 白文課本『長恨歌』『長恨歌伝』――古代中国最高の愛物語――

    静永健( 担当: 単著)

    花書院  2018年3月 

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    記述言語:日本語   著書種別:一般書・啓蒙書

    唐の詩人白居易(白楽天)の代表作「長恨歌」と、その同時代の解説である陳鴻「長恨歌伝」の大学一般教養講座向けテキスト。

  • 南宋の隠れたベストセラー:『夷堅志』の世界

    静永 健, 伊原 弘, 須江 隆, 松本浩一( 担当: 監修)

    勉誠出版  2015年4月 

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    記述言語:日本語   著書種別:一般書・啓蒙書

    南宋の逸話集『夷堅志』についての哲学・歴史学・文学の多方面からアプローチする概説書である。

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講演・口頭発表等

  • 「長恨歌」の日本伝来は何時か 国際会議

    静永 健

    第330回九州大学中国文藝座談会  2024年4月 

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    開催年月日: 2024年4月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:九州大学文学部中国文学研究室(オンライン併用)   国名:日本国  

  • 「旧き枕故き衾誰とともにか」本文の伝播と消滅 招待 国際会議

    静永 健(単独)

    第67回東方学者会議  2023年5月 

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    開催年月日: 2023年5月

    記述言語:日本語   会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(公募)  

    開催地:日本教育会館   国名:日本国  

    The Circulation and Disappearance of the Line “Who Will Now Share with Me Our Old Pillow, Our Old Coverlets?” SHIZUNAGA Takeshi The line “Who will now share with me our old pillow, our old coverlets?” (旧き枕故き衾誰とともにか), which appears in the “Aoi” 葵 chapter of the Tale of Genji (Genji monogatari 源氏物語), coincides with line 72 of “Song of Lasting Regret” (“Ch‘ang-hen ko” 長恨歌) by Po Chü-i 白居易 as found in the Kanazawa Bunko 金沢文庫 manuscript of the Po-shih wen-chi 白氏文集 (fasc. 12), and the understanding that it represents the text of the so-called old manuscript of the Po-shih wen-chi would seem to be gradually taking root in academic circles. That this line belongs to Po Chü-i’s original poem can be confirmed from the fact that in China, too, the text of “Song of Lasting Regret” included in the Wen-yüan ying-hua 文苑英華 (fasc. 346), dating from the early Sung period, also has “old pillows, old coverlets” (旧枕故衾). But once the complete Po-shih wen-chi (Po-shih Ch‘ang-ch‘ing chi 白氏長慶集) began to be published during the Sung period, especially from the Southern Sung onwards, this printed version came to be regarded as the definitive edition, and consequently the words “old pillows, old coverlets” were forgotten in China, and eventually the text came to read “the halcyon-plumed coverlet is cold” (翡翠衾寒). However, quite miraculously the reading “old pillows, old coverlets” was preserved in the 50-fascicle T‘ang-shih chieh 唐詩解 (published with a preface dated 1615), an anthology of T‘ang poems compiled by T‘ang Ju-hsün 唐汝詢 (1565–1659), who spent his life as an ordinary citizen and keen reader in Shanghai in the Ming period. T‘ang Ju-hsün was a quite amazing person who lost the sight of both eyes at the age of five and thereafter memorized all manner of books that he had other people read to him. All sorts of interesting investigations could be conducted regarding the question of why the text of “Song of Lasting Regret” transmitted by him preserved the original wording. But this work by T‘ang Ju-hsün was subsequently superseded once again during the Ch‘ing period by the Po-shih wen-chi (Po-shih Ch‘ang-ch‘ing chi). This paper does no more than present the results of my examination of a variant reading of a single line in a lengthy poem by Po Chü-i, but I hope that it will provide material for some lively debate about the circulation of literary works between China and Japan. SHIZUNAGA Takeshi 静永健 (Japan), Professor at Kyushu University 九州大学. Comparative Literature in Japan and China.

  • 唐詩の微韻について

    静永 健

    第314回中国文芸座談会  2021年7月 

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    開催年月日: 2021年7月

    記述言語:日本語  

    開催地:九州大学   国名:日本国  

  • 日中で異なる「長恨歌」の本文

    静永 健

    九州大学伊都キャンパス完成記念シンポジウム:アジアにおける人の移動と人文学的変容  2018年9月 

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    開催年月日: 2018年9月 - 2020年1月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    国名:日本国  

    平安から近代にいたる日本の中国文学の摂取(学習)のありかたについて、白楽天の名作「長恨歌」を例に、その具体例を挙げ、このことが中国古典研究に極めて重要な役割をになってゆくことを論じた。

  • 読《文選集注》札記 招待 国際会議

    静永 健

    第13届、中国《文選》学会  2018年8月 

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    開催年月日: 2018年8月 - 2020年1月

    記述言語:その他   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:北京大学   国名:中華人民共和国  

    日本等に現存する『文選』の貴重な古写本群について、その幾つかの研究方法を具体例をあげて論じた。

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MISC

  • 高松宮家伝来書籍等を中心とする漢籍読書の歴史とその本文に関する研究

    静永 健, 大渕貴之, 神鷹徳治, 堀川貴司, 住吉朋彦, 中尾健一郎, 福島金治

    国立歴史民俗博物館研究報告第198集   2015年12月

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    記述言語:日本語   掲載種別:機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等  

    国立歴史民俗博物館の共同研究の報告書である。

  • 富樫はなぜ弁慶を逃がしたのか-書評:渡辺滋著『古代中世の情報伝達』

    静永 健

    東方   2013年2月

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    記述言語:日本語   掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等  

  • 2019年学界展望(『日本中国学会報』第72集掲載) 査読

    静永健

    日本中国学会報第72集   2020年10月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 東京国立博物館蔵古筆切「白氏文集巻六十六」影印・翻字・解題

    静永 健

    白居易研究年報(第4号)/勉誠出版   2003年9月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 崔致遠『桂苑筆耕集』本文データ稿

    静永 健

    九州大学P&P研究成果報告書・別冊   2003年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等  

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Works(作品等)

  • 崔致遠『桂苑筆耕集』本文データ稿

    静永健・川西裕也・垣見美樹香・西田真理子

    2003年3月

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    古代朝鮮(新羅)の詩人・崔致遠の詩文集『桂苑筆耕集』の文字データ

所属学協会

  • 東方学会

  • 中唐文学会

  • 九州大学中国文学会

  • 日本中国学会

委員歴

  • 東方学会   評議員   国内

    2021年5月 - 2023年5月   

  • 日本中国学会   理事   国内

    2021年4月 - 2023年3月   

  • 日本中国学会   出版委員会委員長   国内

    2021年4月 - 2023年3月   

  • 日本中国学会   理事   国際

    2020年5月 - 2022年5月   

  • 日本中国学会   出版委員会長   国際

    2020年5月 - 2022年5月   

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学術貢献活動

  • 報告者 国際学術貢献

    第67回東方学者会議  ( 日本教育会館 ) 2023年5月

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    種別:大会・シンポジウム等 

    参加者数:85

  • 学術論文等の審査

    役割:査読

    2023年

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    種別:査読等 

    外国語雑誌 査読論文数:1

    日本語雑誌 査読論文数:3

    国際会議録 査読論文数:1

    国内会議録 査読論文数:1

  • 日本中国学会便り2022年第2号

    2022年12月

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    種別:学会・研究会等 

  • 日本中国学会便り2022年第一号

    2022年5月

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    種別:学会・研究会等 

  • 学術論文等の審査

    役割:査読

    2022年

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    種別:査読等 

    日本語雑誌 査読論文数:2

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 越境する文学の基本構造:日本各時期の唐詩受容の俯瞰的研究

    2020年4月 - 2025年3月

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    担当区分:研究代表者 

    文学が国境を越える、言葉の壁を超えて読み継がれる、この現象を、特に東アジアの唐詩の受容に焦点をあてて、分析、考察する。

  • 越境する文学の基本構造:日本各時期の唐詩受容の俯瞰的研究

    研究課題/領域番号:20H01239  2020年 - 2024年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

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    担当区分:研究代表者  資金種別:科研費

  • 1930年代北京における学術交流―新発見資料・目加田誠『北平日記』の分析 国際共著

    2016年4月 - 2019年3月

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    担当区分:研究代表者 

    九州大学名誉教授・目加田誠の遺品『北平日記』を読み解きながら、20世紀前半期における日本と中国との学術交流について、その足跡と、1945年以降への継承過程をさぐる。

  • 1930年代北京における学術交流 ー新発見資料・目加田誠『北平日記』の分析

    研究課題/領域番号:15H03194  2015年 - 2019年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

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    担当区分:研究代表者  資金種別:科研費

  • 高松宮家伝来書籍等を中心とする漢籍読書の歴史とその本文に関する研究

    2011年4月 - 2013年3月

    共同研究

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    担当区分:研究代表者  資金種別:その他産学連携による資金

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教育活動概要

  • 【大学院(人文科学府)】
    *〔中国古代中世文学作品研究〕……『詩経』『書経』にはじまる上古の古典的作品から、漢魏六朝期の『文選』『玉台新詠』、そして唐宋の詩文(李白・杜甫・王維・韓愈・柳宗元・白居易・蘇軾・陸游など)までを対象とし、作品の丹念な読解を目的とした演習形式の授業。
    *〔中国文学特論〕……上記授業での対象作品を、文学史もしくは文化史・思想史の流れの中で改めてとらえ直し、従来の研究を参考にしつつ、更に新しい視点からの研究方法の模索を目的とした講義形式の授業。毎学期、異なった時代の異なったジャンルの文学作品を取り上げてゆく。
    *〔中国文学批評研究〕……中国から招聘した外国人教師とのコラボレーション授業。日本のトップレベルの中国文学研究の研究論文を、中国語で要約・分析し、出席者全員で討論する。すべて中国語で進行される。中国語による討論の練習であるほか、研究の方法についてのディスカッションに重点がある。

    【文学部】
    *〔中国文学演習〕……外国の文学、特にその古典文学は、原典を正確に読解し、言外の思想や感情までをしっかりと把握するよう味読精読することが研究の最も基本であり、このような基盤に立ってこそ、はじめて新しい学説を打ち立てることができる。一語一句をおろそかにせず、常に真摯な姿勢を忘れずに読書に取り組むことが、本演習の目的であり、その醍醐味である。何気ない「読む」という行為が、我々の人生に豊かな光明を与えるものであることを、受講生諸君に実感してもらいたい。
    *〔中国文学講義〕……中国古代から中世に至る各時代各ジャンルの文学作品を取り上げ、現在わたくしが研究を続けている以下の諸問題について講義するものである。受講生諸君に対しさまざまな「研究のヒント」を提供したい。
    (1)『詩経』『楚辞』等を通して見たる人類における文藝の起源と、その原初の諸形態。
    (2)『論語』『荘子』『史記』等を通して見たる古代中国の人間観察と、中国文語文の確立。
    (3)曹植・阮籍・陶淵明を中心とする〈人生模索の文学〉の成立とその展開。
    (4)『文選』『杜工部集』およびその諸注釈群を通して見たる文学と科挙との関係。
    (5)『韓昌黎集』『白氏文集』を中心とする転換期の文学とその動向。
    (6)蘇軾・陸游を中心とする宋代文学の特性——その円熟と発展。
    (7)『水滸伝』『三国志演義』を中心とする近世口語文(白話)の成立とその後の文藝の展開。
    (8)その他。
    *〔文系ディシプリン科目【文学・言語学入門】・人文学基礎・人文学など〕……本学1・2年次生を対象とした入門講座である。単独で行うもののほか、他の複数の教員と輪番で講義を担当する。わたしが主として講義する内容は、中国古代中世の文学の特徴とそれを読むことの現代的意義について、わたくしなりの見解を提示するものである。

    【研究会】
    *〔中国文藝座談会〕……隔月開催。本学の中国文学・中国語学に関する教官と学生、および卒業生や近隣の研究者を主な構成メンバーとして運営されている。その設立は、本学中国文学講座の初代主任教授である目加田誠文学博士の発案によるもので、すでに第300回が開かれ、機関学術雑誌『中国文学論集』も第46号が刊行された。

    【教科書】
    *『中国古典文学選』(共著)中国書店1996.3
    *『わかりやすくおもしろい 中国文学講義』(共著・編集者)九州大学中国文学会/中国書店2002

担当授業科目

  • 中国文学演習Ⅱ

    2023年10月 - 2024年3月   後期

  • 中国文学演習Ⅱ

    2023年10月 - 2024年3月   後期

  • 中国文学講義Ⅱ

    2023年10月 - 2024年3月   後期

  • 中国古代中世文学作品研究Ⅳ

    2023年10月 - 2024年3月   後期

  • 中国文学特論Ⅳ

    2023年10月 - 2024年3月   後期

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FD参加状況

  • 2024年1月   役割:参加   名称:文学部新任教員就任講義

    主催組織:部局

  • 2022年6月   役割:司会   名称:文学部新任教員就任講義

    主催組織:部局

  • 2021年4月   役割:参加   名称:オンライン授業FD

    主催組織:部局

  • 2020年4月   役割:参加   名称:Moodle講習会

    主催組織:部局

  • 2012年7月   役割:参加   名称:全学FD

    主催組織:全学

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他大学・他機関等の客員・兼任・非常勤講師等

  • 2024年  奈良教育大学  区分:非常勤講師  国内外の区分:国内 

    学期、曜日時限または期間:前期、集中講義(8月)

  • 2023年  東京大学  区分:集中講義  国内外の区分:国内 

  • 2022年  奈良教育大学  区分:集中講義  国内外の区分:国内 

  • 2020年  京都大学文学部  区分:集中講義  国内外の区分:国内 

    学期、曜日時限または期間:前期(8月)

  • 2011年  国立歴史民俗博物館  区分:客員教員  国内外の区分:国内 

    学期、曜日時限または期間:2011年度から3年間

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その他教育活動及び特記事項

  • 2021年  クラス担任  学部

  • 2020年  クラス担任  学部

  • 2016年  クラス担任  学部

  • 2016年  学友会・同好会等の指導  邦楽部

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    顧問

  • 2011年  クラス担任  学部

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社会貢献・国際連携活動概要

  • これまでに行った公開講座・講演の題目:
    「古写本《白氏文集》与日本平安文人」(中国語。2008.11.20:北京・清華大学にて)
    「螢の光、窓の雪―近代日本を支えた中国古典」(2008.10.4)
    「白楽天、仏教徒になれなかった詩人」(2008.7.6)
    「光源氏の書斎と中国書籍」(2007.9.1)
    「日本に残った唐詩の佳句―白楽天青年期の逸詩発見」(2006.10.14)
    「漢籍入門—その定義と特徴—」(2002.11.25)
    「日本に残存する白氏文集—平安古筆資料管見—」(2002.07.03)
    「平仄式より見た唐詩の研究」(2000.5)
    「孔子は〈愛〉を語ったか」(1999.10)
    「〈キッ〉ても〈キレ〉ない日本の漢詩」(1998.10)など。

社会貢献活動

  • 大野城心のふるさと館古典文学講演会/白髪三千丈は何メートル?――漢詩の読み方の基礎講座

    大野城心のふるさと館  大野城心のふるさと館  2023年9月

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    対象: 社会人・一般, 学術団体, 企業, 市民団体, 行政機関

    種別:講演会

  • 博多の津と中国文化―金印から最後の遣唐使まで―

    大野城心のふるさと館  大野城心のふるさと館  2022年9月

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    対象: 社会人・一般, 学術団体, 企業, 市民団体, 行政機関

    種別:講演会

  • 盲目の注釈家唐汝詢とその唐詩選集

    朝日カルチャーセンター福岡  2022年4月

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    対象: 社会人・一般, 学術団体, 企業, 市民団体, 行政機関

    種別:講演会

  • 教員免許状更新講習(国語)

    福岡教育大学  2021年7月

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    対象: 幼稚園以下, 小学生, 中学生, 高校生

    種別:セミナー・ワークショップ

  • 中国古典文学講演会「水をたのしみ、山をたのしむ――中国古典の世界」

    大野城市心のふるさと館(リモートによる講演会)  2021年2月

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    対象: 社会人・一般, 学術団体, 企業, 市民団体, 行政機関

    種別:講演会

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メディア報道

  • 新元号「令和」についてのコメント テレビ・ラジオ番組

    各局(NHK,KBC,TVQ,RKB,FBS)  2019年4月

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    新元号「令和」についてのコメント

  • 新宮悠仁(ひさひと)さまの命名の儀(2006/9/12)のニュースで、そのお名前についての専門家としての解説。 テレビ・ラジオ番組

    KBC九州朝日放送  2006年9月

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    新宮悠仁(ひさひと)さまの命名の儀(2006/9/12)のニュースで、そのお名前についての専門家としての解説。

政策形成、学術振興等への寄与活動

  • 2013年10月   日本中国学会

    日本中国学会理事となり、「次世代シンポジウム」の代表をつとめた。

外国人研究者等の受け入れ状況

  • 上海師範大学

    受入れ期間: 2022年12月 - 2023年12月   (期間):1ヶ月以上

    国籍:中華人民共和国

  • 雲南大学

    受入れ期間: 2022年4月 - 2023年3月  

    国籍:中華人民共和国

  • 人文科学研究院

    受入れ期間: 2020年4月 - 2021年3月   (期間):1ヶ月以上

    国籍:中華人民共和国

  • 受入れ期間: 2006年4月 - 現在   (期間):1ヶ月以上

    国籍:中華人民共和国

海外渡航歴

  • 2019年9月

    滞在国名1:中華人民共和国   滞在機関名1:北京大学

  • 2016年12月

    滞在国名1:中華人民共和国   滞在機関名1:復旦大学

  • 2013年9月

    滞在国名1:中華人民共和国   滞在機関名1:山東大学

  • 2008年11月

    滞在国名1:中華人民共和国   滞在機関名1:清華大学

  • 2008年5月

    滞在国名1:中華人民共和国   滞在機関名1:北京大学

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学内運営に関わる各種委員・役職等

  • 2015年3月 - 2020年3月   全学 基幹教育文系ディシプリン科目実施班長

  • 2013年4月 - 現在   全学 文系ディシプリン科目班会議代表委員

  • 2008年4月 - 2009年3月   学府 学生委員

  • 2004年4月 - 2005年3月   全学 広報専門委員(主幹)

  • その他 言語運用総合研究センター長

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