若狭 智嗣(わかさ ともつぐ) | データ更新日:2023.10.02 |
大学院(学府)担当
学部担当
その他の教育研究施設名
役職名
加速器ビーム応用科学センター センター長
超重元素研究センター センター長
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ホームページ
https://kyushu-u.elsevierpure.com/ja/persons/tomotsugu-wakasa
研究者プロファイリングツール 九州大学Pure
http://ne.phys.kyushu-u.ac.jp/~wakasa/
九州大学大学院理学研究院基礎粒子物理学専攻粒子物理学講座 .
就職実績-他大学
就職実績有, 大阪大学核物理研究センター
1998年11月から2003年3月
1998年11月から2003年3月
取得学位
博士(理学)
学位取得区分(国外)
なし
専門分野
原子核物理学実験
外国での教育研究期間(通算)
00ヶ年00ヶ月
活動概要
1.新学術領域研究「エキゾチック核子多体系で紐解く物質の階層」の遂行
→後方陽子のスピン完全セットを測定し、前方陽子のデータと組み合わせ、核内核子・核子散乱の散乱振幅の世界初観測・決定を目指す。
2.理化学研究所における2重魔法核132Snのスピン・アイソスピン励起の研究
→指導院生を中心に実験遂行・データ解析等全般を担当。2重魔法不安定核132Snに対して世界で初めてガモフ・テラー巨大共鳴を観測し、核内相関のアイソスピン依存性に対する知見を得た。
3.大阪大学核物理研究センターにおけるWSビームラインプロジェクトを推進
→ビームラインの設計・建設・制御系及び診断系を担当。既存の磁気分析装置との間で分散整合を可能にする為のビームラインのイオン光学計算を行った。建設したビームラインにより世界最高分解能(4x10^-5^)を達成した。
4.原子核のパイ中間子モードの研究
→ 実験・データ整理・解析等全般を担当。16O(p,p')16O(0^-,T=1)$反応の断面積及び偏極分解能の測定から、原子核のパイ中間子モードの研究を行った。
世界最高のエネルギー分解能を有する大阪大学核物理研究センターのWSビームラインとグランド・ライデン磁気分析装置を用い、更に新たに開発した大面積の薄膜氷標的を用いて、中間エネルギー領域において初めて高精度でパイ中間子モードを分離・測定することに成功した。
微分散乱断面積については、乱雑位相近似計算で予想される強度の増大が認められ、パイ中間子交換による引力相関を実験的に支持する結果を得た。
5.原子核のアルファ粒子凝縮状態の研究
→実験・データ整理・解析等全般を担当。16O(alpha,alpha')反応の断面積測定から、原子核のアルファ粒子凝縮状態の研究を行った。
原子核のアルファ粒子凝縮状態とは、全てのアルファ粒子が最低エネルギーレベルである$s$状態にあり、且つアルファ粒子間隔がアルファ粒子の大きさより大きく、アルファ粒子の個性が失われていない状態(0+状態)である。この様な状態は、アルファ粒子のクラスター状態が顕著に観測される4n個の核子からなる軽い原子核において、n-alpha崩壊閾値付近に存在する事が示唆されている。
我々は$0^+$状態を選択的に励起する前方角度での(alpha,alpha')反応の測定から、新たな0+状態の候補を励起エネルギー13.5MeVに発見した。この状態の自然幅は800 keV程度であり、アルファ粒子凝縮状態に特徴的な広い幅を持っており、現在有力な候補と考えられている。
6.原子核のスピン応答関数の運動量移行依存性の研究
→実験・データ整理・解析等全般を担当。(p,n)準弾性散乱の全偏極移行量測定から、
高運動量移行領域(1.2-2.0fm^-1)におけるパイ中間子モード、及びロー中間子モードの分離・抽出を行った。
パイ中間子モードにおいては測定した全ての運動量移行領域において乱雑位相近似(RPA)計算から予測される強度の増大が確認された。
本研究の結果とガモフ・テラー遷移強度のクエンチング問題に対する研究結果から、原子核中での核子とデルタ粒子の結合が弱いとの結論が導かれる。
この事は中性子星等の高密度物質中でのパイ中間子凝縮状態の発現を容易にする為、近年見付かっている温度の低い若い中性子星の冷却にパイ中間子凝縮状態の発現が深く係わっている事が示唆されている。
→後方陽子のスピン完全セットを測定し、前方陽子のデータと組み合わせ、核内核子・核子散乱の散乱振幅の世界初観測・決定を目指す。
2.理化学研究所における2重魔法核132Snのスピン・アイソスピン励起の研究
→指導院生を中心に実験遂行・データ解析等全般を担当。2重魔法不安定核132Snに対して世界で初めてガモフ・テラー巨大共鳴を観測し、核内相関のアイソスピン依存性に対する知見を得た。
3.大阪大学核物理研究センターにおけるWSビームラインプロジェクトを推進
→ビームラインの設計・建設・制御系及び診断系を担当。既存の磁気分析装置との間で分散整合を可能にする為のビームラインのイオン光学計算を行った。建設したビームラインにより世界最高分解能(4x10^-5^)を達成した。
4.原子核のパイ中間子モードの研究
→ 実験・データ整理・解析等全般を担当。16O(p,p')16O(0^-,T=1)$反応の断面積及び偏極分解能の測定から、原子核のパイ中間子モードの研究を行った。
世界最高のエネルギー分解能を有する大阪大学核物理研究センターのWSビームラインとグランド・ライデン磁気分析装置を用い、更に新たに開発した大面積の薄膜氷標的を用いて、中間エネルギー領域において初めて高精度でパイ中間子モードを分離・測定することに成功した。
微分散乱断面積については、乱雑位相近似計算で予想される強度の増大が認められ、パイ中間子交換による引力相関を実験的に支持する結果を得た。
5.原子核のアルファ粒子凝縮状態の研究
→実験・データ整理・解析等全般を担当。16O(alpha,alpha')反応の断面積測定から、原子核のアルファ粒子凝縮状態の研究を行った。
原子核のアルファ粒子凝縮状態とは、全てのアルファ粒子が最低エネルギーレベルである$s$状態にあり、且つアルファ粒子間隔がアルファ粒子の大きさより大きく、アルファ粒子の個性が失われていない状態(0+状態)である。この様な状態は、アルファ粒子のクラスター状態が顕著に観測される4n個の核子からなる軽い原子核において、n-alpha崩壊閾値付近に存在する事が示唆されている。
我々は$0^+$状態を選択的に励起する前方角度での(alpha,alpha')反応の測定から、新たな0+状態の候補を励起エネルギー13.5MeVに発見した。この状態の自然幅は800 keV程度であり、アルファ粒子凝縮状態に特徴的な広い幅を持っており、現在有力な候補と考えられている。
6.原子核のスピン応答関数の運動量移行依存性の研究
→実験・データ整理・解析等全般を担当。(p,n)準弾性散乱の全偏極移行量測定から、
高運動量移行領域(1.2-2.0fm^-1)におけるパイ中間子モード、及びロー中間子モードの分離・抽出を行った。
パイ中間子モードにおいては測定した全ての運動量移行領域において乱雑位相近似(RPA)計算から予測される強度の増大が確認された。
本研究の結果とガモフ・テラー遷移強度のクエンチング問題に対する研究結果から、原子核中での核子とデルタ粒子の結合が弱いとの結論が導かれる。
この事は中性子星等の高密度物質中でのパイ中間子凝縮状態の発現を容易にする為、近年見付かっている温度の低い若い中性子星の冷却にパイ中間子凝縮状態の発現が深く係わっている事が示唆されている。
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