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著書一覧
篠﨑 彰彦(しのざき あきひこ) データ更新日:2023.11.01

教授 /  経済学研究院 国際経済経営部門 国際企業分析


著書
1. 土地総合研究所編, 篠﨑 彰彦, 柳川範之, 谷山智彦, 白川慧一 ほか, 『不動産テックの課題』東洋経済新報社, 東洋経済新報社, 2018.06, 情報流通やマッチング機能の革新などで注目されている不動産テックについて、インフォメーション・エコノミーの観点から考察。不動産テックを「情報化のグローバル化」に伴う「モノと人のモビリティ増大」という文脈で捉えると、単に不動産の情報化が技術的に一段階進んだ現象ではなく、従来の業界の仕組みに「揺らぎ」をもたらす動きといえる。それを象徴するのがシェアリングエコノミーやギグエコノミーの浸透であり、質的にも量的にも不動産市場参加者のすそ野を圧倒的に広げ、需要と供給の両面から市場のフラグメンテーション化(断片化)を起こしている。その結果、資金調達、開発、販売、仲介、管理といった不動産サプライチェーンの各段階において、組み合わせ可能な選択肢が爆発的に広がり、あらゆる不動産を「動的ネットワーク空間のノード(結び目)」と位置づけ、そこに様々な付随サービスをコーディネートする役割が重要性を高めている。こうした環境では、情報力に競争優位の軸足が移るため、圧倒的な情報収集力と解析力を備えた異業種からの有力な参入も起きている。空間(スペース)提供するビジネスでこれまで座標の中心に位置していた不動産業界には「暗黙の了解」を打破する斬新な発想が求められる。.
2. 土地総合研究所編, 篠﨑 彰彦, 生田長人, 井堀利宏, 小幡績, 玄田有史, 中川雅之, 山崎福寿, 宮脇淳, 山下一仁 ほか, 『明日の地方創生を考える』東洋経済新報社, 東洋経済新報社, 2015.12, 21世紀の地方を取り巻く環境がどう変貌しているかを「情報化」と「グローバル化」の切り口で概観した後、これからの地方創生に向けた手がかりを探るべく、ハラールへの対応で訪日外国人旅行者のインバウンド消費を取り込もうとする熊本県人吉市の取り組みや、ネットの威力と結びついたふるさと納税の取り組みで地場産業の持続可能な発展に取り組む長崎県平戸市の事例を取り上げ、地域経済活性化の可能性を考察した。.
3. 篠﨑 彰彦, 『インフォメーション・エコノミー:情報化する経済社会の全体像』, NTT出版, 2014.03, [URL], 本書は、情報化で変貌する現代経済を読み解く羅針盤として、情報化社会を先駆的に見通したノーベル賞級の経済学者らの理論と思想を体系的に再構成しながら、今日的な経済問題を分析したもので、情報にまつわる現代の経済問題を手がかりに、完全市場と現実の市場の違い、情報化の進展と産業構造の変化、企業という組織の内部構造とその変革、市場と企業の境界に作用する取引費用の変化、企業間関係と産業組織の特徴、制度としての市場と雇用などの問題について、先行研究を丹念に跡付けた考察とともに、経済学の基本概念を相互に関連づけた体系的な分析を行っている。.
4. (編集) 貝塚啓明+財務省財務総合政策研究所; 執筆分担 金子隆一、井堀利宏、別所俊一郎、小黒一正、森下昌浩、篠﨑彰彦、貝塚啓明、小塩隆士、浦川邦夫、山重慎二、吉田浩、麻生良文、鈴木亘, 『人口減少社会の社会保障制度改革の研究』, 中央経済社, 2008.12.
5. F. Gerard Adams, Lawrence R Klein (Nobel Laureate), Kumasaka Yuzo, Akihiko Shinozaki, Accelerating Japan’s Economic Growth, Routledge, Taylor & Francis, U.K., xix +182 pages, 2007.10, [URL], 情報技術革新が生産性や経済成長に及ぼす影響を、日米比較研究を交えて、理論、実証、事例研究の三面から体系的に分析し、人口減少下にある日本経済の基礎力と成長可能性を詳細に検証すると同時に、その実現に向けた政策のあり方を検討(日米の経済学者による国際的な共同研究)。.
6. 編集 村田忠彦、渡邊真治; 分担執筆 鵜飼康東、渡邊朗子、須田幸一、篠﨑彰彦、竹村敏彦、小林孝史、榎原博之、谷田則幸、村上雅俊、矢田勝俊、下條真司、伊達進, 『ソシオネットワーク戦略とは何か』, 多賀出版, 執筆担当部分:「情報通信技術と経済成長」pp.83-101.
, 2007.03.
7. 編著 篠﨑彰彦、情報通信総合研究所; 執筆分担 篠﨑彰彦、手嶋彩子、佐藤泰基、杉本幸太郎, 『メディア・コンバージェンス2007:ICT産業のさらなる挑戦』
, 翔泳社, 2007年1月, 全222頁, 2007.01.
8. 堀江康熙(編著)、山﨑朗、中村裕昭、上林千恵子、伊東弘文、山田徳治、茶野努、篠﨑彰彦、大住圭介、池下研一郎、藤田敏之, (共著)地域経済の再生と公共政策, 中央経済社, 第8章「情報通信技術革新のインパクト」執筆, 2004.03.
9. 篠﨑彰彦, (単著)情報技術革新の経済効果-日米経済の明暗と逆転, 日本評論社, 2003.07.
10. 篠原三代平編著; 分担執筆 宮本邦男、鈴木直次、林紘一郎、篠﨑彰彦、宮川公男、関満博、原田泰、嶋中雄二、神谷克己, (共著)経済の停滞と再生, 東洋経済新報社, 第5章「ITブームとIT不況—日米経済の関連性と異質性—」執筆, 2003.05.
11. 編集委員 尾家祐二、後藤滋樹、西尾章次郎、宮原秀夫、村井純;分担執筆 村田正幸、山口英、塚本昌彦、塚田晃司、星徹、下条真司、佐藤哲司、名和小太郎、篠﨑彰彦、尾家祐二, (共著)社会基盤としてのインターネット(岩波講座インターネット6), 岩波書店, 第8章「インターネットが経済社会に与える影響」執筆, 2001.09.
12. 編集 矢田俊文、川波洋一、辻雅男、石田修;分担執筆 石田修、久野国夫、川波洋一、辻雅男、岡部鉄男、中村裕昭、塩次喜代明、篠﨑彰彦、濱砂敬郎、山崎朗、稲富信博、川口雅正、庄野千, (共著)グローバル経済下の地域構造, 九州大学出版会, 第Ⅱ部「企業の競争優位と日本市場のグローバル化—国レベルと地域レベルの論考—」執筆, 2001.03.
13. 篠﨑彰彦, (単著)IT経済入門, 日本経済新聞社 日経文庫ベーシック, 2001.02.
14. 篠﨑彰彦, (単著)情報革命の構図, 東洋経済新報社, テレコム社会科学賞受賞、毎日新聞社/フジタ未来経営賞受賞, 1999.03.
15. 篠﨑彰彦、乾友彦、野坂博南, (共著)日本経済のグローバル化:対内外直接投資と貿易構造の実証分析, 洋経済新報社, 貿易奨励会優秀賞受賞, 1998.01.
16. 編集 金森久雄、土志田征一; 執筆分担 後藤正之、高木勝、篠﨑彰彦他全24名, (共著)景気の読み方, 有斐閣, G企業と景気 24「設備投資と景気」執筆, 1991.04.

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