九州大学 研究者情報
研究者情報 (研究者の方へ)入力に際してお困りですか?
基本情報 研究活動 教育活動 社会活動
久保田 祐信(くぼた まさのぶ) データ更新日:2024.04.05

教授 /  カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所 物質変換科学ユニット 水素適合材料・破壊学(機械工学科・機械工学専攻, 2014.4 - Current), エア・リキード水素構造材料・破壊学(機械工学科・機械工学専攻, 2010.10 - 2014.3)


大学院(学府)担当

工学府 機械工学専攻 水素適合材料・破壊学(2014.4 - )
工学府 水素エネルギーシステム専攻 エアリキード水素構造材料・破壊学(2010.10 - 2014.3)

学部担当

その他の教育研究施設名

役職名

教育 における安全管理専門委員会 」委員 (令和5年6月1日~令和7年5月31日)
カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所物質変換科学ユニット Lead Principal Investigator (2020.4 - date)
カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所・安全衛生部会長(2018.11 - date)


電子メール *Internet Explorerではメールアドレスが表示されないため、他のWebブラウザ(Chrome、Safari等)をご利用ください。
ホームページ
https://kyushu-u.elsevierpure.com/ja/persons/masanobu-kubota
 研究者プロファイリングツール 九州大学Pure
https://i2cner.kyushu-u.ac.jp/ja/teams/materials/
九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所・物質変換科学ユニット .
http://i2cner.kyushu-u.ac.jp/ja/team/team_detail.php?code=2
九州大学カーボンニュートラルエネルギー国際研究所(WPI-I2CNER)・水素適合材料研究部門 .
電話番号
092-802-6720
取得学位
博士(工学)
学位取得区分(国外)
なし
専門分野
材料力学・金属疲労・フレッティング疲労・水素構造材料
外国での教育研究期間(通算)
00ヶ年00ヶ月
活動概要
カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所の水素構造材料研究部門(~2020.3まで)・物質変換科学ユニット(2020.4~)において,金属材料の強度に及ぼす水素の影響(水素脆化)・不純物を利用した水素脆化の防止・高温水素中のクリープ変形を中心に,材料強度に関する実験的研究を,国際的な協働・異分野融合・異なる研究手法の融合を推し進めながら行っています.九州大学・水材料先端科学研究センター(HYDROGENIUS)にも所属し,そこでは主に高圧水素中の疲労限度に関する研究を行っています.九州大学機械工学部門からは多大な援助をいただいており,機械工学科と機械工学専攻に水素適合材料・破壊学研究室を開設させていただき,機械工学の学生とともに研究に勤しんでいます.

教育:以下の課目を担当しました.【全学の学生対象】アカデミック・フロンティア,Advanced engineering,【機械航空工学3年生】機械工学実験第1(ねじり試験),【大学院】水素エネルギー構造材材.材料科学の基礎から最先端の研究まで,わかりやすく,かつ,専門性を失わないように内容を工夫した講義ができるように努めています.卒論・修論では,学生をパートナーとして一緒に仕事ができるように,学生の自主性を重んじて教育する方針です.卒業研究の教育としての目標は,学生が与えられた課題の中から自分なりの目標を見いだし,それを自身のオリジナリティ・クリエイティビティで追求できる能力を身につけることであると思っています.材料強度の学問以外にも,制御・測定のための電気回路製作とプログラミング,試験片・試験装置部品の機械加工,設計製図,成果発表プレゼンテーションなどの広い技術が身に付くように研究を組み立てています.過去には,機械・建築・情報系の学生を対象にして数学,線形代数を教えていたこともあります.全学,部局のFDには,積極的に参加して教育方法についても勉強しています.日本工学教育協会,九州工学教育協会にも所属しています.高校への出張講義にも積極的に参加しています.

研究:材料強度に及ぼす水素の影響を中心に,材料の破壊の研究を行っています.水素ガスに含まれる不純物の影響,高温水素中の材料強度,フレッティング疲労などが主要な研究テーマです.計算力学,材料科学,表面化学,熱力学などの研究者と協働しています.研究結果が企業において実際のものつくりに利用されるように,テクノロジー・トランスファーにも重きを置いています.

(1)フレッティング疲労,金属疲労,破壊靭性に及ぼす水素の影響:水素を燃料とする燃料電池自動車の販売がスタートしましたが,安全性を保ちながら機器のコストを低減し,水素をより利用しやすくするため,材料強度に関する水素の影響とメカニズムについて研究を行っています.研究には,企業と共同で行っているものもいくつかあります.研究成果は,2004年Young researcher award, 2005年優秀研究発表賞,2009年優秀講演論文賞などを受賞しました.

(2)高圧水素中の疲労限度:世界に1台しかない高圧水素中で疲労限度を求めるための装置を開発し,研究しています.世界でもここだけで実施可能な実験です.

(3)高温水素機器の材料強度:SOFC,SOECなどのこれから主役になる水素利用機器は高温で作動します.これらの機器の材料強度を研究しています.英文専門誌に投稿した論文は,その号の Top article に選定されました(Corrosion 77-3 (2021) 256-265).

(4)フレッティング疲労き裂の発生に関する研究:フレッティング疲労は機器の設計の主要な因子の一つです.接触部の中央から発生するき裂に関して,企業との連携の上研究を進めています.フレッティング疲労は小生の主要な研究テーマであり,学術賞や技術賞の受賞にもつながっています.

社会貢献:日本機械学会九州支部・筆頭庶務幹事(2021.3-),日本材料学会九州支部会計幹事(2008-2009),日本材料学会九州支部庶務幹事(2010),日本材料学会九州支部幹事(2011-2015),日本機械学会会誌編集委員(2009-2010),論文審査委員(和文ジャーナル,英文ジャーナル),企業向け講習会(金属疲労,フレッティング疲労,水素と材料強度など),標準フレッティング疲労試験法策定委員,研究会主査(フレッティング疲労,水素),日本材料学会理事(2016-2019)など.

国際連携活動:国際会議実行委員会(IHC2022, MMYoung, ISFF6 - ISFF10, ASMP2018, VHF-9等)

九大関連コンテンツ

pure2017年10月2日から、「九州大学研究者情報」を補完するデータベースとして、Elsevier社の「Pure」による研究業績の公開を開始しました。