九州大学 研究者情報
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水本 博(みずもと ひろし) データ更新日:2023.11.22

准教授 /  工学研究院 化学工学部門 分子・生物システム工学


大学院(学府)担当

学部担当



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ホームページ
https://kyushu-u.elsevierpure.com/ja/persons/hiroshi-mizumoto
 研究者プロファイリングツール 九州大学Pure
http://www-lab6.chem-eng.kyushu-u.ac.jp/lab6HP/
研究内容、研究業績、メンバー構成について掲載 .
取得学位
博士(工学)
専門分野
生物化学工学
活動概要
近年,欠損臓器の代替・補助を行う新しい治療法として,細胞と人工物を組み合わせるハイブリッド型人工臓器の開発が注目されている。特に500種類以上の複雑な機能を有する肝臓においては,肝細胞そのものを利用するハイブリッド型人工肝臓しか方法がないのではないかとの考えが定着しつつある。現在,欧米では肝移植までの短期的な橋渡しを目的に,数時間程度機能維持する人工肝臓が開発されているが,欧米と大きく事情が異なる我が国ではできる限り長期的に利用できる人工肝臓が必要であり,そのためには肝細胞の機能を長期的に維持する培養技術の開発と肝細胞の高密度培養を達成するバイオリアクターの設計,さらには良好な治療効果を発揮できる治療システムの構築等が必要であり,生物化学工学分野の寄与が大きい。
当研究室では,2週間程度の肝細胞の高機能発現が達成される培養法としてポリウレタン発泡体を用いた球状組織体(スフェロイド)培養法を確立し,この肝細胞スフェロイドを高密度に充填したハイブリッド型人工肝臓を開発した。本人工肝臓は肝不全ラットによりその治療効果が実証されるとともに,本学医学部第二外科との共同のもと,大動物の肝不全イヌ・ブタを用いた前臨床試験においても良好な治療効果を実証し,臨床スケールの装置開発はほぼ完了した。さらに現在,長期的に機能維持ができるハイブリッド型人工肝臓の開発を目指し,肝細胞が高機能を発現する器官様組織体(オルガノイド)を形成する培養法の確立,直径300μm程の中空糸を毛細血管に見立て,生体肝臓構造を模倣するバイオリアクターの開発に取り組み,最大5ヶ月程度機能を維持できる人工肝臓の開発を進めている。

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