


尹 聖昊(ゆん そんほ) | データ更新日:2022.11.09 |

大学院(学府)担当
学部担当
炭素資源国際教育研究センター、炭素資源学特論IV
炭素資源国際教育研究センター、炭素資源学特論III(英語授業)
炭素資源国際教育研究センター、炭素資源学特論IV
炭素資源国際教育研究センター、炭素資源学特論III(英語授業)
炭素資源国際教育研究センター、炭素資源学特論III(英語授業)
炭素資源国際教育研究センター、炭素資源学特論IV
総合理工学府量子プロセス理工学専攻
その他の教育研究施設名
キャンパスアジア 指導教員
,
グリーンテクノロジー研究教育センター
,
グリーンアジア国際リーダー教育センター
,
炭素資源国際教育研究センター
,
グリーンアジア国際リーダー教育センター
,
炭素資源国際教育研究センター
,
グリーンアジア国際教育センター
,
炭素資源国際教育研究センター
,
,
附属図書館
役職名
炭素資源国際教育研究センター 副センター長
炭素資源国際教育研究センター 副センター長
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ホームページ
https://kyushu-u.pure.elsevier.com/ja/persons/seong-ho-yoon
研究者プロファイリングツール 九州大学Pure
http://carbon.cm.kyushu-u.ac.jp/
炭素材料科学研究分野
尹・宮脇研究室 .
http://carbon.cm.kyushu-u.ac.jp/
機能性先端炭素材料研究室
尹研究室 .
http://carbon.cm.kyushu-u.ac.jp/
機能性先端炭素材料研究室
尹研究室 .
電話番号
092-583-7959
FAX番号
092-583-7897
就職実績-他大学
就職実績有, 九州大学 助手 (1994,4,1‐1995,5,31)
九州大学 助教授 (2001,1,1‐2006,12,31)
九州大学 教授 (2007,1,1 ‐現在)
九州大学 助教授 (2001,1,1‐2006,12,31)
九州大学 教授 (2007,1,1 ‐現在)
就職実績-民間機関等
就職実績有, POSCO (RIST) (1988, 2 - 1991, 2)
東部韓農化学(株)(韓国)(1996,1−1997,8)
ハンハ石油化学(株)(韓国)(1997,9-2000,12,31)
東部韓農化学(株)(韓国)(1996,1−1997,8)
ハンハ石油化学(株)(韓国)(1997,9-2000,12,31)
取得学位
工学博士 九州大学 1994,3, 工学修士 ソウル国立大学 工学部 1985,2, 工学学士 ソウル国立大学 工学部 1983,2
学位取得区分(国外)
あり 学士 修士
専門分野
炭素材料科学
ORCID(Open Researcher and Contributor ID)
0000-0003-0352-3838
外国での教育研究期間(通算)
21ヶ年00ヶ月
活動概要
高性能・高機能性先端炭素材の合成および応用の研究を行っている.そのために,炭素材の原料である石炭,石油,廃プラスティック,およびバイオマスの分析、精製、構造解析と高度応用に関する研究を35年に亘って続けている。主な研究対象は、(1)ピッチ系炭素繊維(CF)の低価額化および物性改善とそれの省エネルギー・環境保全分野への応用、メソフェーズピッチや等方性ピッチに関連した研究,(2)黒鉛電極と等方性黒鉛の製造およびその原料に関連する研究、ニードルコークス,バインダーピッチおよび含侵ピッチ,(3)Li-ion電池用負極材、Na-ion電池用負極材,Li-S電池用活性炭,高容量キャパシタ用電極材の開発、および低温型燃料電池用触媒担体に関する研究,(4)活性炭又は活性炭素繊維の合成,性能改善およびその環境ほぜんぶんやへの応用研究、(4)石炭と石油のガス化および熱分解による高度利用に関する研究,および(5)炭素ナノ繊維を中心としたナノ相炭素材の合成および応用に関する研究を行っている。
(1) 2001以前の研究
学位後、韓国のPOSCO、ハンハ石油化学(株)にて、高性能炭素繊維の開発、ナフタタールを用いた等方性ピッチの開発及び電池用ハードカーボンの開発研究を行った。ナフタタールを用いた炭素材前躯体用等方性ピッチの開発においては、新規の合成法で200トン/年のピッチ製造プラントを成功させ、商品化の経験をした。
1999年~2000年間、米国のNortheastern 大学のR.Terry K. Baker教授の研究室にて、CNFの新規合成と水素吸蔵への応用研究を行い、アメリカの生活を経験した。
(2) 2001年以後の研究
(a) ナノ炭素関連の研究
2001年から先導物質化学研究所にて、CNFの新規合成、構造解析及びエネルギーデバイス及び環境触媒の応用研究として、(1)CNFの選択的大量合成法の開発(JEMCO、Suntel(株))、(2)環境触媒としての応用(CRESTチーム研究、2003~2008年)、(3)エネルギーデバイスへの応用(燃料電池、(NEDO、2004~2009年、TOYOTA(株))、Li-ion電池用負極材(JSTシーズ、JST実用化研究、企業との共同研究(松下電池工業(株)、住友ベークライト(株))、高炉用の耐熱煉瓦の開発(文部科学省ナノ支援事業、JST A-step、黒崎播磨(株))等の研究を行っている。2005年にはCNFの新規構造を見出し、2007年~2010年にかけて国際特許(ICP、物質特許)を得ている。2003年九州大学TLOを通じ、韓国のSuntelにCNF合成技術を移転し、Suntelによって燃料電池用CNF触媒を既に商品化している。2006年には松下電池工業にCNF-Si及びCNF-TiSiのナノ複合材の合成法を技術移転し、現在商業化に向けた研究が続けられている。2011年から2013年度まで3年間戦略的創造研究推進事業(ALCA)分科会名「蓄電デバイス」分野の「ナノゲート原理を用いた革新的二次電池用負極材の開発」をJST ALCA課題として実行した。最近は、TOYOTA等との企業と共に、ナノ炭素をモデル物質として用いて理想的な水素燃料電池用触媒の設計などを行っている。特に、豊田とは「理想的な水素燃料電池用黒鉛担体の開発」研究を2019年度から始まって現在ナノ炭素材の開発一環として行われている。最近は、国際共同研究として「人造黒鉛用石油系バインダーピッチの開発」研究(2019~2024年(5年間))の課題も進めており、中でバインダーピッチの炭素化収率を向上させる方法として炭素ナノ繊維を少量添加することも試している。
(b) 機能性炭素材の研究
機能性炭素材及びその前躯体に関する研究は主に企業との共同研究で行っている。高性能炭素繊維用液晶ピッチの開発研究((2007~2009年、JFE化学)、Li-ion電池負極用黒鉛材の開発(2007年~2010年、三菱商事)、カーボンブラック用燃料改善に関する研究(2009~2011年、東海カーボン)、人造黒鉛の収率向上に関する研究(2010~2011年、イビデン)及びコールタールを用いた高性能炭素材の開発(2010~2014年、POSCO(RIST))を行っている。特に、韓国のSK Innovationとは「自動車車体用ピッチ系炭素繊維の開発」に関する研究を2年間続けている。現在、昭和電工、神戸製鋼および韓国Yusung Telecomとピッチ系炭素繊維の開発を行っている。2015年~2016年の間は韓国科学技術振興院(KEIT)主幹の高性能低価額ピッチ系等方性炭素繊維の開発を国際共同研究として行った。さらに、2017年から同機関が主管する高収率高品質液晶ピッチの開発の関する国際共同研究を韓国化学研究院(KRICT)と共同で行っている。現在第1段階はクリアし、第2段階2年間の研究を進めている。
機能性炭素材の研究においては、伝統の炭素材の概念に先端のナノ炭素の概念を理想的に混ぜ込み、更なる合成法や物性の革新を試みている。
特に、最近は電気自動車やハイブリッド車の軽量化、さらには風車などの軽量化に利用可能な安価な等方性ピッチ系炭素繊維の開発研究を続けて行い、その前駆体である新規等方性ピッチの開発に成功している。このピッチの大量生産のため、韓国の企業とパイロット工程の開発研究を進めている。高性能ピッチ系炭素繊維の開発研究も進めており、前駆体である液晶ピッチの収率向上を目標に国際共同研究を行っている。
企業との共同研究では、製鉄用黒鉛電極の品質改善などを行い、寿命向上を目指いしている。
(c) 活性炭及び活性炭素繊維の合成と応用研究
先代から行っている吸着機構による環境改善研究を引き続き行っている。特に、活性炭細孔のサイズ及び形態の機能特性の解明に加えて細孔の表面組成並びに深さによる新規概念の機能特性の開発に関心をおいて研究を行っている。
電界紡糸で製造した炭素ナノ繊維を前躯体とし、窒素を大量含有した浅い細孔の活性炭素繊維を用いたシックハウスガス(HCHO)の除去(2008~2009年、KRI)、腎不全治療用球状活性炭薬の開発(2008~2010年、旭有機)等を行い、活性炭の新規応用法を開拓している。
活性炭素繊維を用いた超低濃度NOxの除去は、日中間の国際共同研究(2007~2010年、JST-MOST)を行い、中国の北京市に実物を設置するまで成果をあげている。2012年から2017年までの5年間JST CREST課題(分担)としてHeat Pump用高容量新規活性炭の研究を行っている。特に最近は、活性炭の構造解析を通じて化学と物理賦活の差の解明や加圧賦活によるより高表面積を有する活性炭の物理賦活による製造などを行っている。
(d) 石炭と石油の高度利用に関する研究
先代からの石油の転換研究に加え、石炭の高度利用のためのガス化転換に関する研究を行っている(2008~2012年、NEDO、2008年~2011年、JCOAL)。さらに、褐炭等の低品位炭のコーキングによる高度利用を目指し、インドネシアと豪州との国際共同研究を行っている(2010~2013年、インドネシア(NEDO)、2010~2013年、豪州(九電‐NEDO))。石油は主に重質油の改質研究(水素化及び水素化クラッキング、脱メタル)研究を国際共同研究(2008~2018年、JCCP-Saudi、Kuwait)と海外資金を貰って(2009~2011年、SK(韓国))行っている。今後資源不足による更なる重質油の改善研究に備えて分析装備等の充実化を急ぎながら技術伸展を試みている。
最近は、石炭を用いた製鉄所や火力発電所用の活性炭製造やそのDe-NOx機構の解明とCO2を用いた石炭ガス化発電におけるスラグの研究を行い、石炭の高付加価値利用を目指している。特に、「次世代用CO2回収型IGCC技術開発」の第2段階5年間の研究は2019年度で最終年度を迎え、肯定的な結果で課題を修了した。低温型燃料電池用触媒の性能改善の研究や黒鉛電極の性能改善に関する研究も行っている.特に,韓国化学研究院と一緒にピッチ系炭素繊維の原料である高品位メソフェーズピッチの高収率開発および石油系人造黒鉛用バインダーピッチの開発研究を国際共同研究として行っている.
(1) 2001以前の研究
学位後、韓国のPOSCO、ハンハ石油化学(株)にて、高性能炭素繊維の開発、ナフタタールを用いた等方性ピッチの開発及び電池用ハードカーボンの開発研究を行った。ナフタタールを用いた炭素材前躯体用等方性ピッチの開発においては、新規の合成法で200トン/年のピッチ製造プラントを成功させ、商品化の経験をした。
1999年~2000年間、米国のNortheastern 大学のR.Terry K. Baker教授の研究室にて、CNFの新規合成と水素吸蔵への応用研究を行い、アメリカの生活を経験した。
(2) 2001年以後の研究
(a) ナノ炭素関連の研究
2001年から先導物質化学研究所にて、CNFの新規合成、構造解析及びエネルギーデバイス及び環境触媒の応用研究として、(1)CNFの選択的大量合成法の開発(JEMCO、Suntel(株))、(2)環境触媒としての応用(CRESTチーム研究、2003~2008年)、(3)エネルギーデバイスへの応用(燃料電池、(NEDO、2004~2009年、TOYOTA(株))、Li-ion電池用負極材(JSTシーズ、JST実用化研究、企業との共同研究(松下電池工業(株)、住友ベークライト(株))、高炉用の耐熱煉瓦の開発(文部科学省ナノ支援事業、JST A-step、黒崎播磨(株))等の研究を行っている。2005年にはCNFの新規構造を見出し、2007年~2010年にかけて国際特許(ICP、物質特許)を得ている。2003年九州大学TLOを通じ、韓国のSuntelにCNF合成技術を移転し、Suntelによって燃料電池用CNF触媒を既に商品化している。2006年には松下電池工業にCNF-Si及びCNF-TiSiのナノ複合材の合成法を技術移転し、現在商業化に向けた研究が続けられている。2011年から2013年度まで3年間戦略的創造研究推進事業(ALCA)分科会名「蓄電デバイス」分野の「ナノゲート原理を用いた革新的二次電池用負極材の開発」をJST ALCA課題として実行した。最近は、TOYOTA等との企業と共に、ナノ炭素をモデル物質として用いて理想的な水素燃料電池用触媒の設計などを行っている。特に、豊田とは「理想的な水素燃料電池用黒鉛担体の開発」研究を2019年度から始まって現在ナノ炭素材の開発一環として行われている。最近は、国際共同研究として「人造黒鉛用石油系バインダーピッチの開発」研究(2019~2024年(5年間))の課題も進めており、中でバインダーピッチの炭素化収率を向上させる方法として炭素ナノ繊維を少量添加することも試している。
(b) 機能性炭素材の研究
機能性炭素材及びその前躯体に関する研究は主に企業との共同研究で行っている。高性能炭素繊維用液晶ピッチの開発研究((2007~2009年、JFE化学)、Li-ion電池負極用黒鉛材の開発(2007年~2010年、三菱商事)、カーボンブラック用燃料改善に関する研究(2009~2011年、東海カーボン)、人造黒鉛の収率向上に関する研究(2010~2011年、イビデン)及びコールタールを用いた高性能炭素材の開発(2010~2014年、POSCO(RIST))を行っている。特に、韓国のSK Innovationとは「自動車車体用ピッチ系炭素繊維の開発」に関する研究を2年間続けている。現在、昭和電工、神戸製鋼および韓国Yusung Telecomとピッチ系炭素繊維の開発を行っている。2015年~2016年の間は韓国科学技術振興院(KEIT)主幹の高性能低価額ピッチ系等方性炭素繊維の開発を国際共同研究として行った。さらに、2017年から同機関が主管する高収率高品質液晶ピッチの開発の関する国際共同研究を韓国化学研究院(KRICT)と共同で行っている。現在第1段階はクリアし、第2段階2年間の研究を進めている。
機能性炭素材の研究においては、伝統の炭素材の概念に先端のナノ炭素の概念を理想的に混ぜ込み、更なる合成法や物性の革新を試みている。
特に、最近は電気自動車やハイブリッド車の軽量化、さらには風車などの軽量化に利用可能な安価な等方性ピッチ系炭素繊維の開発研究を続けて行い、その前駆体である新規等方性ピッチの開発に成功している。このピッチの大量生産のため、韓国の企業とパイロット工程の開発研究を進めている。高性能ピッチ系炭素繊維の開発研究も進めており、前駆体である液晶ピッチの収率向上を目標に国際共同研究を行っている。
企業との共同研究では、製鉄用黒鉛電極の品質改善などを行い、寿命向上を目指いしている。
(c) 活性炭及び活性炭素繊維の合成と応用研究
先代から行っている吸着機構による環境改善研究を引き続き行っている。特に、活性炭細孔のサイズ及び形態の機能特性の解明に加えて細孔の表面組成並びに深さによる新規概念の機能特性の開発に関心をおいて研究を行っている。
電界紡糸で製造した炭素ナノ繊維を前躯体とし、窒素を大量含有した浅い細孔の活性炭素繊維を用いたシックハウスガス(HCHO)の除去(2008~2009年、KRI)、腎不全治療用球状活性炭薬の開発(2008~2010年、旭有機)等を行い、活性炭の新規応用法を開拓している。
活性炭素繊維を用いた超低濃度NOxの除去は、日中間の国際共同研究(2007~2010年、JST-MOST)を行い、中国の北京市に実物を設置するまで成果をあげている。2012年から2017年までの5年間JST CREST課題(分担)としてHeat Pump用高容量新規活性炭の研究を行っている。特に最近は、活性炭の構造解析を通じて化学と物理賦活の差の解明や加圧賦活によるより高表面積を有する活性炭の物理賦活による製造などを行っている。
(d) 石炭と石油の高度利用に関する研究
先代からの石油の転換研究に加え、石炭の高度利用のためのガス化転換に関する研究を行っている(2008~2012年、NEDO、2008年~2011年、JCOAL)。さらに、褐炭等の低品位炭のコーキングによる高度利用を目指し、インドネシアと豪州との国際共同研究を行っている(2010~2013年、インドネシア(NEDO)、2010~2013年、豪州(九電‐NEDO))。石油は主に重質油の改質研究(水素化及び水素化クラッキング、脱メタル)研究を国際共同研究(2008~2018年、JCCP-Saudi、Kuwait)と海外資金を貰って(2009~2011年、SK(韓国))行っている。今後資源不足による更なる重質油の改善研究に備えて分析装備等の充実化を急ぎながら技術伸展を試みている。
最近は、石炭を用いた製鉄所や火力発電所用の活性炭製造やそのDe-NOx機構の解明とCO2を用いた石炭ガス化発電におけるスラグの研究を行い、石炭の高付加価値利用を目指している。特に、「次世代用CO2回収型IGCC技術開発」の第2段階5年間の研究は2019年度で最終年度を迎え、肯定的な結果で課題を修了した。低温型燃料電池用触媒の性能改善の研究や黒鉛電極の性能改善に関する研究も行っている.特に,韓国化学研究院と一緒にピッチ系炭素繊維の原料である高品位メソフェーズピッチの高収率開発および石油系人造黒鉛用バインダーピッチの開発研究を国際共同研究として行っている.


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