九州大学 研究者情報
発表一覧
宮地 英敏(みやち ひでとし) データ更新日:2024.04.03

准教授 /  附属図書館記録資料館 産業経済資料部門


学会発表等
1. 南森茂太、山本長次、宮地英敏, 「合評会 南森茂太著『〈民〉を重んじた思想家 神田孝平」』をめぐって」, 社会経済史学会九州部会, 2023.07, 長崎大学の南森茂太先生の御著書をめぐっての合評会.
2. 宮地英敏, 「沖縄の本土復帰と奔走する電力体制-施政権の移転に伴う経済メカニズムの選択」, 社会経済史学会第92回全国大会, 2023.05, 1972年の沖縄の本土復帰にむけて、電力業もまたどのような形態になるのかの試行錯誤が行われた。アメリカ占領下には、沖縄の電力業は発送電と配電の分離をする沖縄島の中心部、発送配電の一貫経営を行う3離島、後者から直営で電力を購入する大企業、公営電気など、さまざまな形態が見られた。それが日本本土に合わせて10電力体制に向かう様子を分析した。.
3. 宮地英敏, 「近代西表島の開発と構想-浦添為宗を中心にして」, 日本経済思想史学会第34回全国大会, 2023.05, 西表島の開発計画は、幻に終わった戦後アメリカ占領下の開発計画が良く知られているが、実は戦前の段階においてもその源流となる開発構想や開発計画が存在した。浦添為宗の開発構想と、その影響を大きく受けた沖縄県の開発計画を中心に報告した。.
4. 宮地英敏, 「日本における銀行の機械化について-オフライン・システムまでの福岡銀行を中心に」, 経営史学会西日本部会, 2022.06, 銀行業における機械化について、戦前から戦後のオフライン・システムまでの導入状況を報告した。特に、福岡銀行資料を用いながら、福岡銀行での戦後のパンチカードシステムやオフライン・システムの導入を、少額貯蓄制度による制度変化と結びつけながら報告している。.
5. 宮地英敏, 「尖閣諸島沖の海底油田」, 朝日カルチャーセンター福岡教室 九州大学大学院地球社会統合科学府提携鋼材, 2020.08, 尖閣諸島沖の海底油田に関する開発について、琉球政府の方針転換や、琉球政府と日本政府とのやり取りなどについて講義した。.
6. 宮地英敏, 「沖縄のうれんプラザの現状と課題」, 九州経済学会, 2019.12, 農連市場の再開発によって誕生した沖縄のうれんプラザについて、その現状の問題点を発掘するとともに、解決策についても考察した。.
7. 宮地英敏, 「アメリカ統治下の尖閣沖油田と鉱業法等の改正」, 日本島嶼学会, 2019.10, 尖閣沖油田の開発を目指していた大見謝恒寿らを横目に、日本政府の法令と合わせるという目的で琉球政府は鉱業法等の改正を行なった。その法改正により、試掘権の期間が4年から2年に短くなった一方で、期間延長が可能となった。ところが期間延長には、実際の試掘実績等が条件として課され、大見謝恒寿らの大量申請を無力化する改正であったことを明らかにした。.
8. 宮地英敏, 「昭和金融恐慌と十七銀行」, 社会経済史学会九州部会, 2019.11, 昭和金融恐慌に際して安田財閥系の十七銀行が直面した問題と、それへの対応について分析した。十七銀行は恐慌の最中、安田財閥の台湾銀行への多額の引懸金があり、しかも太田清蔵系の旧福岡銀行への不良貸付のために欠損も多く、経営が不安であるという風聞が流される。その風聞の一部には真実も少し織り交ぜられていたため、十七銀行にも取り付け騒ぎが襲い掛かる。それへの対応が上手くいき、店舗閉鎖を避けられた詳細について明らかにした。.
9. 宮地英敏, 「会津本郷焼製碍子の官需への採用についての分析―なぜ、有田焼や日本陶器ではなかったのか?―」, 経営史学会西日本部会, 2018.03, 会津本郷焼製の碍子が、逓信省及び陸軍省へ採用されていった様子を、人的ネットワーク・製造技術・コストの点から分析した。.
10. 宮地英敏, 「九州大学附属図書館付設記録資料館における活動―資料館前史から現状まで―」, 人文・社会科学資料のアーカイブスに関する研究会, 2018.02, 記録資料館の歴史と現状について、産業労働研究所・石炭研究資料センター・九州文化史研究所などの歴史的な状況や収集資料についてとともに、現在の箱崎キャンパスから糸キャンパスへの移転などについても報告した。.
11. 宮地 英敏, 「戦時期の日本における朝鮮人労働者についての再検討:世界遺産への登録で浮上した論点をめぐって」, 社会経済史学会九州部会, 2016.11, 日本の産業革命をテーマにした近代化遺産の世界遺産への登録をめぐって、日韓での政治問題・外交問題を発生させた。その戦時期の朝鮮人労働という問題を分析対象とし、従来の議論において資料上の数値の間違いがあった点を指摘するとともに、官僚の政策策定の未熟さと、その失敗への対応が弥縫策にとどまったために悲惨な事態を惹起した点を指摘した。.
12. 宮地 英敏, 「戦後沖縄における発送電部門の業態について-琉球電力公社が設立されるまで-」, 経営史学会, 2015.10, 1945年のアメリカ軍による沖縄占領からシーツ善政を経て琉球政府が成立した約10年間における沖縄の電力業の様子について、株式会社案、半軍半民案、公社案などの登場する様子を検討するとともに、戦後沖縄の電力行政が1931年の旧電気事業法に強く影響を受けた点について明らかにした。.
13. 宮地 英敏, 「近代における萩焼の経営戦略」, 経営史学会西日本部会, 2015.06, 近代の萩において磁器生産が頭打ちとなる中で、その生き残り戦略として、茶道と民芸を取り込みつつ、規模を拡大し過ぎない着実な戦略を歩んでいった様子を報告した。.
14. 宮地 英敏, 「近代における萩焼の発展とその背景」, 日本陶磁協会萩後援会・平成26年度総会, 2014.06, 明治期から昭和初頭にかけての萩焼について、その発展の様子の詳細について数量データと記述データより分析を行い、その内容について当時の生産者たちの子孫にあたる萩の生産者たち、およびその後援者たちに対して講演を行った。.
15. 宮地 英敏, 「北海道開拓使官有物払下げ事件の再検討」, 社会経済史学会, 2014.05, 開拓使官有物払下げ事件をめぐって、その情報リーク者が関西貿易社の総監であるという五代友厚だという説を手がかりに、その真犯人を副総監である広瀬宰平だと実証した報告である。.
16. 宮地 英敏, 「書評会 稲葉和也・橘川武郎・平野創『コンビナート統合』をめぐって」, 経営史学会西日本部会, 2013.12, 稲葉和也・橘川武郎・平野創の3氏によって執筆された『コンビナート統合』をめぐっての書評会。産業集積とコンビナート統合との比較や、寡占間競争が行われる石油化学産業という視点からの議論を行った。.
17. 宮地 英敏, 「戦後沖縄における電力供給メカニズムの確立」, 経営史学会, 2013.10, 戦後沖縄で、電力供給メカニズムが確立していく様子を分析し、USCARの役割や琉球政府官僚、民間資本などの動向を明らかにした。.
18. 宮地 英敏, 「アメリカ統治下の沖縄における発送電と配電の分離について」
, 経営史学会西日本部会, 2013.07, アメリカ統治下の戦後沖縄において、琉球電力公社という発送電部門と、配電部門の各社が設立されていく様子を分析した。.
19. 宮地英敏, 「20世紀初頭における財閥と日本電力業との関係について」, 政治経済学・経済史学会九州部会, 2012.09, 猪苗代水力電気の事例を踏まえ、財閥と日本電力業との関係について、1920年代以降の事例をもとに通説的であった見解に対して、1910年代へと時間軸をのぼすことにより、両者の関係の理解についてその転換を迫った。.
20. 宮地英敏, 「明治期における博多織の生産と労働」, 経営史学会西日本部会, 2012.07.
21. 宮地英敏, 「猪苗代水力電気の設立をめぐる諸相-経営者層の転換を中心にして-」, 経営史学会西日本部会, 2011.06.
22. 宮地英敏, 「近代日本における長距離送電と輸入碍子―猪苗代水力電気の事例を中心に―」, 社会経済史学会九州部会, 2011.04.
23. 宮地英敏, 「明治期東濃陶磁器業における革新企業」, 経営史学会, 2010.10.
24. 宮地英敏, 「杜氏労働の歴史的特性」, 歴博映像フォーラム5平成の酒造り, 2010.09.
25. 宮地英敏, 「戦後の軍艦島における労働力編成について」, 社会経済史学会, 2009.09.
26. 宮地英敏, 「歴史に学ぶ市場情報の捕まえ方」, 日本陶磁器産業振興協会, 2009.05.
27. 宮地英敏, 「石炭窯の導入における日本国内の地域的な偏り」, 第4回国際シンポジウム日本の技術革新, 2008.12.
28. 宮地英敏, 「1930年代筑豊における中小炭鉱経営者の性格についての一考察」, 政治経済学・経済史学会, 2008.10.
29. 宮地英敏, 「戦前における筑豊炭鉱経営者の経歴分析」, 政治経済学・経済史学会九州部会, 2008.09.
30. 宮地英敏, 「石炭窯と有田陶磁器業」, 社会経済史学会九州部会・経営史学会西日本部会共催, 2007.01.
31. 宮地英敏, 「近代瀬戸陶磁器業における技術革新の特徴」, 産総研中部センターおよび愛知県陶磁器工業協同組合, 2006.11.
32. 宮地英敏, 「第一次世界大戦をはさんだ日本陶磁器業の構造変化」, 経営史学会関東部会, 2006.06.
33. 宮地英敏, 「明治前期における直輸出商社の成功と失敗」, 中小企業学会九州部会, 2006.04.
34. 宮地英敏, 「日本の食卓における酒の位置の変化」, シンポジウム飲むことの様態とその世界, 2005.11.
35. 宮地英敏, 「近代日本陶磁器業と機械制大工業の成立」, 社会経済史学会, 2005.04.
36. 宮地英敏, 「近代日本陶磁器業における問屋の活動」, 経営史学会, 2003.11.
37. 宮地英敏, 「初期農商務省における政策対立」, 政治経済学・経済史学会, 2003.10.
38. 宮地英敏, 「近代瀬戸陶磁器業の展開」, 市場史研究会, 2003.07.
39. 宮地英敏, 「戦前期陶磁器業における小経営と雇用労働力」, 社会経済史学会, 2001.05.

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