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波夛 伴和(はた ともかず) データ更新日:2023.11.22

助教 /  九州大学病院 心療内科 心身医学


総説, 論評, 解説, 書評, 報告書等
1. 波夛 伴和, 【ウィズ・コロナ時代の糖尿病療養指導】ウィズ・コロナ時代の心の負担と守りかた, DM Ensemble, Vol.9, No.4, pp.32-35, 2021.02.
2. 麻生 千恵, 波夛 伴和, 【内科診療の幅がグンと広がる!心療内科的アプローチ これって心身症?患者さんの"治す力"を引き出すミカタ】食べてないのに、データがよくならないんです!, Gノート, Vol.7, No.8, pp.1292-1298, 2020.12, <Point>●糖尿病は患者さん本人の行動が病状に影響するため、他疾患と比べても患者さんの療養への負担は大きい●療養行動が不十分に見える患者さんは「(行動を)変えたい、でも変えたくない」という相反する気持ち(両価性)をもっていることが多い●治療者は、患者さんが何に困っていて、何を心配しているのかを聞きとり、患者さんが治療目標を見いだせるように援助し、変わりたい気持ちを強化することが大切(著者抄録).
3. 波夛 伴和, 【栄養指導に活かす行動医学の視点-患者のこころとからだを支えるために】(Part 2)行動変容に関する代表的理論・概念・技法 動機づけ面接, 臨床栄養, Vol.132, No.6, pp.712-717, 2018.05.
4. 高倉 修, 鈴山 千恵, 山下 真, 波夛 伴和, 須藤 信行, ストレス関連疾患としての摂食障害 ストレス関連疾患としての摂食障害 病態と治療, 心身医学, Vol.57, No.8, pp.797-804, 2017.08, 摂食障害は発症や経過に心理社会的要因が密接に関わることから、広義の心身症ととらえることができる。患者の多くは発症前に何らかの苦痛や孤独を感じている場合が多く、低い自尊心が内在している。さまざまな心理社会的ストレスに対して、過食や拒食といった手段で対処しようとしているともとらえることができる。やせることで周囲から賞賛されたり、努力すれば体重が減少するといった経験を通して一時的な自尊心の高まりを感じていることも多い。また、慢性的な飢餓状態により強迫性などが強まるなど、脳機能への影響も生じる。さらに、神経性やせ症患者において、遺伝子の後天的な発現変化が生じることも報告されている。摂食障害の治療は難渋することも多いが、病態に即した心身両面からの統合的治療が重要である。(著者抄録).
5. 波夛 伴和, 【明日から実践!心療内科アプローチ】心療内科の考え方、アプローチとは, 月刊レジデント, Vol.10, No.3, pp.6-11, 2017.05.
6. 山下 真, 河合 啓介, 乙成 淳, 横山 寛明, 波夛 伴和, 貝沼 茂三郎, 高倉 修, 須藤 信行, バルプロ酸が有効であった機能性ディスペプシアの難治例の治療経験, 日本心療内科学会誌, Vol.21, No.1, pp.5-10, 2017.02, 症例は50歳代、女性。20歳代より胃もたれ感を自覚。40歳代後半より食後の嘔気への不安、食事量・体重減少が出現。数ヶ所の医療機関で改善せずX-7年に当科を初診(体重:30kg)。機能性ディスペプシア、全般性不安障害、強迫性障害疑いと診断し加療開始。数種類の向精神薬と消化酵素配合剤等を投与したが効果に乏しかった。以後当科に5回、他院に数回の入院歴があるが、腹部症状への強いこだわりやコミュニケーション障害を認め、退院後は短期間に体重が減少した。低体重や症状の訴えが執拗であるため、他院では治療を受け入れられなかった。X年に当科6回目の入院(体重:32kg)。症状改善への粘り強い対応に加え、薬物療法としてオランザピン10mg/日、フロボキサミン100mg/日に、情動安定目的にバルプロ酸400mg/日の併用を開始。バルプロ酸開始後は不安の軽減、食事摂取量の増加を認めた。また腹部症状へのこだわりが減少し、思考の柔軟性が認められた。さらに、香蘇散7.5g/日を追加し胃もたれに対する自覚症状の改善を認めた。第131病日(体重:44kg)に軽快退院して、その後の1年間は経過良好である。症状への囚われが強い不安障害を伴った機能性ディスペプシアの治療抵抗例にバルプロ酸や香蘇散は使用を考慮されるべき薬剤と考えられた。(著者抄録).
7. 波夛 伴和, 【腸内フローラと精神健康・精神疾患】腸内フローラと摂食障害, 分子精神医学, Vol.17, No.1, pp.24-28, 2017.01.
8. 波夛 伴和, 瀧井 正人, 高倉 修, 森田 千尋, 河合 啓介, 須藤 信行, 心療内科のイーハトーブを求めて 糖尿病診療の現場から 糖尿病患者が「食べたい気持ち」と無理なく付き合えるように, 日本心療内科学会誌, Vol.20, No.4, pp.247-252, 2016.11.
9. 瀧井 正人, 内潟 安子, 岸本 淳司, 岡田 朗, 松本 雅裕, 森田 千尋, 波夛 伴和, 野崎 剛弘, 大澤 洋子, 須藤 信行, 糖尿病否定的認知尺度(DNC尺度)を用いた糖尿病患者心理の研究, 糖尿病, Vol.59, No.1, pp.36-44, 2016.02, 糖尿病患者を1型2型、男女、年齢、治療法によりサブグループに分け、「糖尿病に関する否定的認知尺度」(本誌第56巻第8号)による比較を行った。1型患者で「生き甲斐のなさ」「疎外感」、2型患者で「糖尿病の重荷」「医療不信」「薬・インスリンへの抵抗」がより高値であった。1型2型とも女性患者で「糖尿病の重荷」「疎外感」がより高値であった。1型患者では高年齢群ほど「生き甲斐のなさ」「糖尿病の重荷」「薬・インスリンへの抵抗」「自己管理の圧力」が高値で、2型患者では最も若い群で「疎外感」が高値であった。2型患者では、薬剤なし→経口剤→インスリンと治療の負担が大きくなるほど「生き甲斐のなさ」「糖尿病の重荷」「医療不信」「疎外感」が高値になる一方、「薬・インスリンへの抵抗」はインスリン使用者で最低値であった。以上の所見を参考にし、糖尿病患者への対応をより適切にし、より望ましい治療結果を導くことが期待できる。(著者抄録).
10. 波夛 伴和, 瀧井 正人, 1型糖尿病患者の摂食障害併発, ホルモンと臨床, 62(3), 245-251, 2016.01.
11. 波夛 伴和, 朝野 泰成, 戸谷 妙, 吉原 一文, 須藤 信行, 小児の脳腸相関 腸内細菌による腸管管腔内カテコラミン・セロトニンの制御と宿主への影響, 日本児童青年精神医学会総会抄録集, Vol.56回, p.np44, 2015.09.
12. 吉原 一文, 朝野 泰成, 波夛 伴和, 戸谷 妙, 平本 哲哉, 須藤 信行, 脳腸相関:最近のトピックス 腸脳相関に関与する腸内細菌と腸管管腔内モノアミン, 消化器心身医学, Vol.22, No.1, p.11, 2015.08.
13. 波夛 伴和, 朝野 泰成, 戸谷 妙, 平本 哲哉, 吉原 一文, 須藤 信行, 腸内細菌叢による腸管管腔内セロトニンの変化, 消化器心身医学, Vol.22, No.1, p.13, 2015.08.
14. 須藤 信行, 波夛 伴和, 他科が気にする糖尿病 心療内科, DxM: Diet Exercise Medicine, Vol.8, pp.06-07, 2015.05.
15. 波夛 伴和, 瀧井 正人, 高倉 修, 森田 千尋, 河合 啓介, 須藤 信行, 糖尿病患者を診る(理解する) 糖尿病患者を理解するためのかかわり, 心身医学, Vol.55, No.7, pp.857-863, 2015.07.
16. 波夛 伴和, 瀧井 正人, 【糖尿病食事療法の疑問を解決する】最近の話題から 1型糖尿病患者の摂食障害併発, ホルモンと臨床, Vol.62, No.3, pp.245-251, 2014.03.
17. 波夛 伴和, 瀧井 正人, 【新しい診断基準 国際化をめぐって】摂食障害の診断は? 糖尿病に合併する摂食障害の診断について教えてください, Q&Aでわかる肥満と糖尿病, Vol.9, No.3, pp.386-387, 2010.05.
18. 波夛 伴和, 河合 啓介, 高倉 修, 森田 千尋, 瀧井 正人, 久保 千春, 【摂食障害と食行動異常 最近のトピックス】神経性食欲不振症と神経性大食症のクリニカルパス(心療内科), 臨床精神医学, Vol.37, No.11, pp.1449-1457, 2008.11.

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