九州大学 研究者情報
発表一覧
進藤 幸治(しんどう こうじ) データ更新日:2022.05.30

助教 /  九州大学病院 消化管外科(1) 臨床・腫瘍外科


学会発表等
1. 貞苅良彦, 一宮仁, 進藤幸治, 園田幸生, 大谷和広, 大城戸政行, 加藤雅人, 中垣充, 門脈圧亢進症に対する腹腔鏡下脾臓摘出術の検討ー肝硬変症例に対するINF,RBV導入を視野に入れた適応拡大ー, 第15回九州内視鏡下外科手術研究会, 2005.09.
2. 進藤幸治, 西浦三郎, 橋爪健太郎, 井久保丹, 膵頭部に発生した併存腫瘍(内分泌腫瘍・膵管癌)の1例, 第67回 日本臨床外科学会総会, 2005.11.
3. 進藤幸治, 加藤雅人, 貞苅良彦, 園田幸生, 大谷和広, 大城戸政行, 一宮仁, 中垣充, 末梢血幹細胞移植後,呼吸器GVHDの一環としての気胸の1例, 第15回 九州内視鏡下外科手術研究会, 2005.09.
4. 貞苅良彦, 一宮仁, 進藤幸治, 園田幸生, 大谷和広, 大城戸政行, 加藤雅人, 相島慎一, 中垣充, 気腫性胆嚢炎を契機に診断された急性骨髄性白血病の1例, 第18回日本肝胆膵外科関連会議, 2006.05.
5. 大城戸政行, 大島 章, 進藤幸治, 金田章子, 加藤雅人, 一宮 仁, 中垣 充, 相島慎一, 甲状腺乳頭癌の経過観察中に粘表皮癌に転化したと思われる1例, 第39回日本甲状腺外科学会学術集会, 2006.10.
6. 大城戸政行, 進藤幸治, 貞苅良彦, 園田幸生, 大谷和広, 加藤雅人, 一宮仁, 中垣 充, 進行乳癌に対する ハーセプチン・タキソール治療中に肺水腫をきたした1例, 第14回日本乳癌学会学術総会, 2006.07.
7. 進藤幸治, 大島章, 大城戸政行, 園田幸生, 加藤雅人, 一宮仁, 中垣充, 急速に進行し予後不良であった甲状腺乳頭癌と粘表皮癌を併発した1例, 第68回 日本臨床外科学会総会, 2006.11.
8. 進藤幸治, 加藤雅人, 貞苅良彦, 園田幸生, 大谷和広, 大城戸政行, 一宮仁, 中垣充, 縦隔コレステリン肉芽腫の1例, 第23回日本呼吸器外科学会総会, 2006.05.
9. 進藤幸治, 加藤雅人, 貞苅良彦, 園田幸生, 大谷和広, 大城戸政行, 一宮仁, 中垣 充, 縦隔コレステリン肉芽腫の1例, 第7回福岡胸部外科研究会, 2006.04.
10. 加藤雅人, 進藤幸治, 貞苅良彦, 園田幸生, 大谷和広, 大城戸政行, 一宮仁, 中垣 充, 中馬広一, 椎体浸潤を有する肺癌の手術症例の検討, 第23回日本呼吸器外科学会, 2006.05.
11. 加藤雅人, 進藤幸治, 貞苅良彦, 園田幸生, 大谷和広, 大城戸政行, 一宮仁, 中垣 充, 当科における転移性肺癌の検討, 第7回福岡胸部外科研究会, 2006.04.
12. 当間宏樹, 永井英司, 進藤幸治, 能城浩和, 清水周次, 田中雅夫, 高齢者胃癌に対する腹腔鏡補助下幽門側胃切除術の手術成績, 第63回日本消化器外科学会総会, 2008.07.
13. 進藤幸治, 当間宏樹, 北田秀久, 永井英司, 江口徹, 田中雅夫, 腐蝕性食道炎に対し、4期分割手術が奏功した1例, 第45回九州外科学会, 2008.04.
14. 永井英司, 当間宏樹, 進藤幸治, 能城浩和, 清水周次, 田中雅夫, 腹腔鏡(補助)下胃全摘術後の再建法の工夫, 第21回日本内視鏡外科学会総会, 2008.09.
15. 永井英司, 当間宏樹, 進藤幸治, 能城浩和, 清水周次, 田中雅夫, .高齢者早期胃癌に対する腹腔鏡(補助)下胃全摘術の有用性, 第94回日本消化器病学会総会, 2008.05.
16. 永井英司, 当間宏樹, 進藤幸治, 能城浩和, 清水周次, 田中雅夫, 胃癌に対する腹腔鏡(補助)下胃全摘術標準化を目指した手術手技の工夫, 第63回日本消化器外科学会総会, 2008.07.
17. 進藤幸治, 上田純二, 中村雅史, 江口徹, 田中雅夫, カルチノイド成分を含んだ成人後腹膜成熟奇形腫の1例, 第71回日本臨床外科学会, 2009.11.
18. 進藤幸治, 江口徹, 藤井圭, 笹月朋成, 橋爪健太郎, 冨永洋平, 小川向洋, 廣田伊千夫, ヘルニア修復術における新素材Polyester (Parietex:COVIDIEN) meshの使用経験, 第7回日本ヘルニア学会学術集会, 2009.04.
19. 進藤幸治, 江口徹, 佐藤伸也, 藤井圭, 笹月朋成, 橋爪健太郎, 冨永洋平, 廣田伊千夫, 永井英司, 右鎖骨下動脈走行異常を伴う胸部食道癌に対して鏡視下食道切除再建術を施行した1例, 第19回九州内視鏡下外科手術研究会, 2009.09.
20. 山中直樹, 永井英司, 前山良, 大内田研宙, 上田純二, 清水周次, 進藤幸治, 小田義直, 田中雅夫, 単孔式腹腔鏡下手術で同時切除した胃GIST、胆嚢結石症、左卵巣嚢腫を合併した1例, 第4回単孔式内視鏡手術研究会, 2011.08.
21. Prawej Mahawithitwong, Ouchida K, Ikenaga N, Fujita H, Zhao M, Kozono S, Shindo K, Otsuka T, Mizumoto K, Tanaka M, Kindlin-1 expression in pancreatic ductal adenocarcinoma, 第22回日本消化器癌発生学会総会, 2011.11.
22. Fujiwara K, Ouchida K, Shindo K, Kozono S, Ikenaga N, Cui L, Aishima S, Nakamura M, Mizumoto K, Oda Y, Tanaka M, The CD271 positive rate of pancreatic stellate cells is correlated with their migration activities enhanced by co-cultured pancreatic cancer cells, Asian Pacific HPBA Congress 2011, 2011.09.
23. 李倫學, 五十嵐久人, 高岡雄大, 植田圭二郎, 内田匡彦, 肱岡真之, 新名雄介, 中村太一, 大野隆真, 上田純二, 進藤幸治, 相島慎一, 伊藤鉄英, 田中雅夫, 高柳涼一, 慢性膵炎に合併した膵管狭窄の経過中に診断し得たStage0膵癌の一例, 第100回日本消化器病学会九州支部例会 第94回日本消化器内視鏡学会九州支部例会, 2012.11.
24. 藤原謙次, 大内田研宙, 進藤幸治, 赤川進, 江口大樹, 小薗真吾, 池永直樹, 崔林, 相島慎一, 大塚隆生, 高畑俊一, 水元一博, 小田義直, 田中雅夫, 膵癌におけるCD271陽性膵星細胞の意義, 第112回日本外科学会定期学術集会, 2012.04.
25. 進藤幸治, 相島慎一, 池永直樹, 大内田研宙, 水元一博, 田中雅夫, 小田義直, Fibroblasts expressing Podoplanin enhance the tumor progression of invasive ductal carcinoma of pancreas
膵腺癌の間質に存在するポドプラニンを発現している繊維芽細胞は腫瘍進行を促進する, The 71st Annual Meeting of the Japanese Cancer Association -Towards a new era and liaison of cancer research and life science- 第71回日本癌学会学術総会 -がん研究とライフサイエンスの更なるリエゾン-, 2012.09.
26. Shindo K, Aishima S, Ikenaga N, Ouchida K, Mizumoto K, Tanaka M, Oda Y, Fibroblasts Expression podoplanin Enhance the Tumor Progression of Invasive Ductal Carcinoma of Pancreas., American Pancreatic Association/ International Association of Pancreatology 2012 Joint Meeting, 2012.10.
27. Fujiwara K, Ouchida K, Ohtsuka T, Akagawa S, Eguchi D, Shindo K, Kozono S, Cui L, Takahata S, Mizumoto K, Tanaka M, Migratory activity of CD105+ pancreatic cancer cells is strongly enhanced by pancreatic stellate cells, American Pancreatic Association/ International Association of Pancreatology 2012 Joint Meeting, 2012.10.
28. Fujiwara K, Ohuchida K, Mizumoto K, Shindo K, Eguchi D, Kozono S, Ikenaga N, Ohtsuka T, Takahata S, Aishima S, Tanaka M, , CD271+ pancreatic stellate cells are correlated with prognosis of patients with pancreatic cancer and regulated by interaction with cancer cells, Pancreas Cancer 2012 in Kyoto, 2012.10.
29. 藤原謙次, 大内田研宙, 進藤幸治, 赤川進, 江口大樹, 小薗真吾, 崔林, 大塚隆生, 高畑俊一, 相島慎一, 水元一博, 田中雅夫, CD166陰性膵癌細胞は強い浸潤能・遊走能を有する, 第113回日本外科学会定期学術集会, 2013.04.
30. 田村公二, 大塚隆生, 進藤幸治, 井手野昇, 安蘓鉄平, 河野博, 永吉洋介, 大内田研宙, 相島慎一, 上田純二, 高畑俊一, 水元一博, 小田義直, 田中雅夫, 主膵管型IPMNの治療戦略:残膵再発例から見た至適術式の検討, 第113回日本外科学会定期学術集会, 2013.04.
31. 水内祐介, 相島慎一, 進藤幸治, 服部正見, 藤野稔, 大内田研宙, 水元一博, 田中雅夫, 小田義直, 膵癌においてAnterior gradient 2 発現低下は予後不良マーカーであり、上皮間葉移行によって引き起こされる, 第72回日本癌学会総会, 2013.10.
32. 小薗真吾, 大内田研宙, 進藤幸治, 江口大樹, 藤原謙次, 趙茗, 崔林, 高畑俊一, 水元一博, 田中雅夫, 膵癌におけるNodal発現の特徴とその臨床的意義, 第113回日本外科学会定期学術集会, 2013.04.
33. Tamura K, Ohtsuka T, Ideno N, Aso T, Shindo K, Oda Y, Ohuchida K, Takahata S, Mizumoto K, Tanaka M, Treatment Strategy for Main Duct Intraductal Papillary Mucinous Neoplasms of the Pancreas Based on the Assessment of Recurrence in the Remnant Pancreas after Resection: A Retrospective Review, Ammerican Pancreatic Association 44th Annual Meeting, 2013.10.
34. Shindo K, Aishima S, Tanaka M, Oda Y, Pathological Wall Thickness of Intraductal Papillary Mucinous Neoplasm of the Pancreas is a Predictor of Malignancy, and Stromal Podoplanin Expression is a poor Prognostic Indicator., Ammerican Pancreatic Association 44th Annual Meeting, 2013.10.
35. Shindo K, Aishima S, Ikenaga N, Ohuchida K, Mizumoto K, Tanaka M, Oda Y, Fibroblasts expressing podoplanin enhance the tumor progression of invasive ductal carcinoma of pancreas, and podoplanin expression is affected by culture condition, DDW, 2013.05.
36. Sada M, Ohuchida K, Fujiwara K, Horioka K, Tanaka T, Zheng B, Cases AI, Akagawa S, Shindo K, Ohtsuka T, Takahata S, Oda Y, Mizumoto K, Tanaka M, Clinical significance of stromal CD90 and alpha-SMA expression in pancreatic cancer, Ammerican Pancreatic Association 44th Annual Meeting, 2013.10.
37. Fujiwara K, Ohuchida K, Shindo K, Akagawa S, Eguchi D, Kozono S, Cui L, Ohtsuka T, Takahata S, Aishima S, Mizumoto K, Tanaka M, A CD166 negative subpopulation of pancreatic cancer cells has strong invasive and migratory activity, 4th Biennial Congress of the Asian-Pacific Hepato-Pancreato-Billiary Association, 2013.03.
38. 鄭彪, 崔林, 大内田研宙, 進藤幸治, 藤原謙次, 赤川進, 堀岡宏平, 田中友晴, 佐田政史, 吉田真樹, 千々岩芳朗, 奥村隆志, 仲田興平, 大塚隆生, 小田義直, 水元一博, 田中雅夫, 膵癌におけるTM4SF1発現の意義, 第114回日本外科学会定期学術集会, 2014.04.
39. Biao Zheng, Lin Cui, 大内田研宙, 進藤幸治, 藤原謙次, 赤川 進, 堀岡宏平, 田中 友晴, 佐田政史, 吉田真樹, 千々岩芳郎, 奥村隆志, 仲田興平, 大塚隆生, 小田義直, 水元一博, 田中雅夫, 膵癌におけるTM4SF1発現の意義, 第114回日本外科学会定期学術集会, 2014.04.
40. 進藤幸治, 仲田興平, 大内田研宙, 岩本千佳, 小田昌宏, 植村宗則, 森健策, 真鍋達也, 大塚隆生, 永井英司, 中村雅史, 橋爪誠, 画像解析に基づいた膵手術における術前シミュレーション、術中ナビゲーションの可能性, 第78回日本臨床外科学会総会, 2016.11.
41. 進藤幸治, 森山大樹, 宮坂義浩, 大内田研宙, 真鍋達也, 大塚隆生, 清水周次, 中村雅史, 腹腔鏡下胃全摘術における脾門部リンパ節郭清のコツ, 第29回日本内視鏡外科学会総会, 2016.12.
42. 進藤幸治, 永井英司, 久留裕, 森山大樹, 宮坂義浩, 大内田研宙, 真鍋達也, 大塚隆生, 清水周次, 中村雅史, 非治癒切除因子を持つ高度進行胃癌に対する当科での治療方針, 第78回日本臨床外科学会総会, 2016.11.
43. 進藤幸治, 右鎖骨下動脈走行異常と非反回下喉頭神経を伴う食道癌に対する鏡視下食道切除再建術におけるピットフォール, 第29回日本内視鏡外科学会総会, 2016.12.
44. 森山大樹, 永井英司, 大内田研宙, 進藤幸治, 永井俊太郎, 宮坂義浩, 真鍋達也, 大塚隆生, 清水周次, 中村雅史, 胃癌手術における左副肝動脈温存について~3D-CTシミュレーションを用いた検討, 第78回日本臨床外科学会総会, 2016.11.
45. 森山大樹, 永井英司, 大内田研宙, 久留裕, 進藤幸治, 永井俊太郎, 宮坂義浩, 真鍋達也, 大塚隆生, 清水周次, 中村雅史, 3D-CT画像による術前シミュレーションが有用であった腹腔鏡下胃・十二指腸手術の経験, 第26回九州内視鏡下外科手術研究会, 2016.09.
46. 三好圭, 相良亜希子, 山中美沙, 林昌孝, 中房智樹, 岩本直也, 米永晃子, 久野恭子, 伊達聡美, 久留裕, 永吉絹子, 野口浩司, 加来啓三, 森泰寿, 進藤幸治, 栗原啓, 貞苅良彦, 重症筋無力症に対する胸骨下アプローチ鏡視下拡大胸腺摘出術の手技と合併症の検討, 第6回福岡胸部外科疾患研究会, 2016.07.
47. 久留裕, 永井英司, 進藤幸治, 森山大樹, 大内田研宙, 永井俊太郎, 宮坂義浩, 真鍋達也, 大塚隆生, 清水周次, 中村雅史, 腹腔鏡治療を行った十二指腸NETの4例, 第29回日本内視鏡外科学会総会, 2016.12.
48. Shindo K, Yu J, Suenaga M, Fesharakizadeh S, Almario JAN, Borges M, Siddqui A, Cho C, Roberts N, Hruban R, Klein AP, Hashizume M, Nakamura M, and Goggins M, Next generation sequencing to detect deleterious germline mutations in patients with apparently sporadic pancreatic ductal adenocarcinoma, 47th Annual Meeting of the American Pancreatic Association, 2016.10.
49. 木村隆一郎, 進藤幸治, 森山大樹, 大内田研宙, 藤田逸人, 永井俊太郎, 宮坂義浩, 大塚隆生, 清水周次, 中村雅夫, 当科における超高齢者に対する腹腔鏡下胃切除の検討, 第30回日本内視鏡外科学会総会, 2017.12.
50. 木村隆一郎, 森山大樹, 進藤幸治, 大内田研宙, 藤田逸人, 永井俊太郎, 宮坂義浩, 大塚隆生, 中村雅史, 当科における高齢進行胃癌に対する集学的治療の現状, 第79回日本臨床外科学会総会, 2017.11.
51. 木村隆一郎, 森山大樹, 進藤幸治, 大内田研宙, 藤田逸人, 永井俊太郎, 宮坂義浩, 大塚隆生, 清水周次, 中村雅史, 当科の高齢進行胃癌に対する腹腔鏡下胃切除の治療成績, 第27回九州内視鏡下外科手術研究会, 2017.09.
52. 米永晃子, 永井英司, 永吉絹子, 進藤幸治, 森山大樹, 大内田研宙, 永井俊太郎, 真鍋達也, 大塚隆生, 清水周次, 中村雅史, 術前3DCTにて明らかとなった脾腎シャントの二例, 第109回日本消化器病学会九州支部例会, 2017.05.
53. 米永晃子, 永井英司, 永吉絹子, 進藤幸治, 森山大樹, 永井俊太郎, 宮坂義浩, 大内田研宙, 真鍋達也, 大塚隆生, 清水周次, 中村雅史, 当科における胃体上部腫瘍に対するLECSの臨床的特徴, 第15回日本消化器外科学会大会, 2017.10.
54. 中山宏道, 大内田研宙, 吉田真樹, 宮崎哲之, 安藤陽平, 岐部晋, 武居晋, 肥川和寛, 阿部俊也, 遠藤翔, 奥村隆志, 進藤幸治, 森泰寿, 仲田興平, 森山大樹, 宮坂義浩, 大塚隆生, 膵癌患者のリンパ節転移巣における間質増生の程度は、そのリンパ節転移巣のサイズと相関し予後にも関わる, 第15回日本消化器外科学会大会, 2017.10.
55. 大内田研宙, 森山大樹, 進藤幸治, 永井俊太郎, 大塚隆生, 清水周次, 橋爪誠, 中村雅史, 腹腔鏡下胃癌膵上縁郭清のための新たな個別立体外科解剖学の構築, 第30回日本内視鏡外科学会総会, 2017.12.
56. 大内田研宙, 森山大樹, 進藤幸治, 永井俊太郎, 大塚隆生, 清水周次, 永井英司, 中村雅史, 当科における鏡視下食道癌手術, 第27回九州内視鏡下外科手術研究会, 2017.09.
57. 大内田研宙, 永井英司, 森山大樹, 進藤幸治, 真鍋達也, 大塚隆生, 清水周次, 中村雅史, 縦隔内腫瘍に対して腹臥位鏡視下手術を施行した5例, 第71回日本食道学会学術集会, 2017.06.
58. 大内田研宙, 永井英司, 森山大樹, 進藤幸治, 真鍋達也, 大塚隆生, 清水周次, 橋爪誠, 中村雅史, 郭清すべき組織の可動性向上を目指した3Dシミュレーションの導入, 第72回日本消化器外科学会総会, 2017.07.
59. 大内田研宙, 永井英司, 森山大樹, 進藤幸治, 永井俊太郎, 宮坂義浩, 真鍋達也, 大塚隆生, 清水周次, 橋爪誠, 中村雅史, 新たな個別立体外科解剖学に基づく腹腔鏡下胃癌手術, 第15回日本消化器外科学会大会, 2017.10.
60. 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 大坪慶志輝, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 橋爪誠, 中村雅史, 腹腔鏡下胃切除術における患者右側からの6番郭清のための術者右手ポート位置の検討, 第79回日本臨床外科学会総会, 2017.11.
61. 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 中村雅史, 鏡視下胃癌手術における患者右側からの郭清の優位性と非劣性, 第30回日本内視鏡外科学会総会, 2017.12.
62. 進藤幸治, 永井英司, 森山大樹, 大内田研宙, 永井俊太郎, 宮坂義浩, 真鍋達也, 大塚隆生, 清水周次, 中村雅史, 当科における非治癒切除因子を持つ高度進行胃癌に対して行ったコンバージョン手術の検討, 第72回日本消化器外科学会総会, 2017.07.
63. 進藤幸治, 永井英司, 森山大樹, 大内田研宙, 永井俊太郎, 宮坂義浩, 真鍋達也, 大塚隆生, 清水周次, 中村雅史, 右鎖骨下動脈走行異常及び非反回下喉頭神経を伴う食道癌に対する鏡視下食道切除における左上縦隔郭清, 第71回手術手技研究会, 2017.05.
64. 進藤幸治, 永井英司, 森山大樹, 大内田研宙, 永井俊太郎, 宮坂義弘, 真鍋達也, 大塚隆生, 清水周次, 中村雅史, 食道癌多発病変と遺残食道を含む頭頸部癌の発生, 第71回日本食道学会学術集会 第38回食道内視鏡外科研究会, 2017.06.
65. 進藤幸治, 永井英司, 久野恭子, 森山大樹, 大内田研宙, 真鍋達也, 大塚隆生, 橋爪誠, 中村雅史, 当科における十二指腸腫瘍に対するLECSの現状と展望, 第117回日本外科学会定期学術集会, 2017.04.
66. 進藤幸治, J.Castillo, 永井英司, 大内田研宙, 永吉絹子, 森山大樹, 真鍋達也, 大塚隆生, 清水周次, 中村雅史, 早期胃癌に対する内視鏡的治療後、追加切除として当科で行われた腹腔鏡下胃切除術の治療成績, 第15回日本消化器外科学会大会, 2017.10.
67. 森山大樹, 永井英司, 大内田研宙, 進藤幸治, 宮坂義浩, 永井俊太郎, 真鍋達也, 大塚隆生, 清水周次, 中村雅史, 術前3D-CTによる血管走行バリエーションの把握と、それに応じたリンパ節郭清について, 第71回手術手技研究会, 2017.05.
68. 森山大樹, 永井英司, 大内田研宙, 進藤幸治, 永吉絹子, 森泰寿, 仲田興平, 宮坂義浩, 永井俊太郎, 真鍋達也, 大塚隆生, 清水周次, 中村雅史, 腹腔鏡下胃切除術の再建形式による胆石発生の検討, 第15回日本消化器外科学会大会, 2017.10.
69. 森山大樹, 永井英司, 大内田研宙, 進藤幸治, 永井俊太郎, 宮坂義浩, 真鍋達也, 大塚隆生, 清水周次, 中村雅史, 術前3D-CTで血管変異を把握することは、腹腔鏡下胃癌手術におけるリンパ節郭清に有用である, 第72回日本消化器外科学会総会, 2017.07.
70. 山本真大, 進藤幸治, 永井英司, 米永晃子, 永吉絹子, 平野敦士, 森山大樹, 宮坂義浩, 永井俊太郎, 大内田研宙, 真鍋達也, 大塚隆生, 清水周次, 平橋美奈子, 小田義直, 中村雅史, , 急速に進展した食道癌肉腫と食道神経内分泌癌の併存癌に対して手術と化学療法が著効した1例, 第109回日本消化器病学会九州支部例会, 2017.05.
71. 永井英司, 大内田研宙, 森山大樹, 進藤幸治, 真鍋達也, 大塚隆生, 清水周次, 中村雅史, 腹腔鏡下胃全摘術、D2リンパ節郭清における脾動脈周囲リンパ節郭清の術前準備と手術手技, 第117回日本外科学会定期学術集会, 2017.04.
72. 永井英司, 大内田研宙, 森山大樹, 進藤幸治, 真鍋達也, 大塚隆生, 清水周次, 中村雅史, 進行胃癌に対する腹腔鏡下手術標準化の取り組み ~適正なリンパ節郭清と愛護的操作~, 第72回日本消化器外科学会総会, 2017.07.
73. 永井英司, 進藤幸治, 森山大樹, 大内田研宙, 山元啓文, 井上重隆, 小倉康裕, 小島雅之, 本山健太郎, 中房祐司, 中村雅史, 胃癌高難度症例に対する術前評価と手術手技の工夫, 第30回日本内視鏡外科学会総会, 2017.12.
74. 永井英司, 進藤幸治, 森山大樹, 大内田研宙, 永井俊太郎, 真鍋達也, 大塚隆生, 中村雅史, 高リスク症例に対する外科治療方針と手技の工夫~医疾患~, 第71回手術手技研究会, 2017.05.
75. 永井英司, 森山大樹, 進藤幸治, 大内田研宙, 永井俊太郎, 宮坂義浩, 真鍋達也, 大塚隆生, 清水周次, 中村雅史, 食道癌からみた重複消化管癌の治療方針と重複癌を考慮した診療計画, 第71回日本食道学会学術集会, 2017.06.
76. Yan Z, Ohuchida K, Guan W, Feng H, Kibe S, Ando Y, Nakata K, Shindo K, Toma H, Tominaga Y, Miyasaka Y, Ohtsuka T, Nakamura M, Inhibition of ERK1/2 Targeting Cancer-Associated Fibroblasts Suppresses Pancreatic Cancer-Stromal Interaction, The 48th Annual Meeting of The American Pancreatic Association, 2017.11.
77. Shindo K, Ohuchida K, Moriyama T, Nagai S, Ohtsuka T, Nagai E, Shimizu S, Nakamura M, Our strategy for achieving the best location of the ports in laparoscopic gastrectomy, 21st Asian Congress of Surgery, 2017.11.
78. 堀川通弘, 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 中村雅史, 当科における術前化学療法を行った進行胃癌症例の検討, 第111回日本消化器病学会九州支部例会・第105回日本消化器内視鏡学会九州支部例会, 2018.06.
79. 片山直樹, 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 中村雅史, Barret食道癌に対して施行した術前化学療法が著効し、CRとなった一例, 第80回日本臨床外科学会総会, 2018.11.
80. 米永晃子, 肥川和寛, 大内田研宙, 進藤幸治, 仲田興平, 森山大樹, 宮坂義浩, 大塚隆生, 水元一博, 中村雅史, 膵オルガノイドを用いた浸潤性膵管癌の新たな局所微小浸潤機序の解明, 第49回日本膵臓学会大会, 2018.06, 【背景・目的】管状構造を持つ浸潤性膵管癌の間質への浸潤様式は、未だ不明な点が多い。今回、我々は膵癌オルガノイドを用いて、in vitroで管状構造をもつ浸潤性膵管癌を再現し、リアルタイムイメージングで基底膜破壊から間質浸潤に至る局所微小浸潤の様子を観察し、その機序を検討した。【方法】ヒト膵癌切除組織より、膵癌オルガノイドと膵星細胞(Pancreatic stellate cells; PSC)を樹立し、コラーゲンゲル内で3次元培養を行い、オルガノイドの浸潤様式をタイムラプスで観察した。また定量的RT-PCR、RNA干渉による抑制実験、マウス同所移植モデルを用いオルガノイド浸潤に関連する因子を検討した。【結果】膵癌オルガノイドは極性をもつ管状構造を呈し、ラミニンα5、コラーゲンⅣで染色される基底膜構造を有していた。ゲル内で、膵癌オルガノイドを単培養、PSCとの間接共培養、直接共培養で浸潤様式を比較したところ、直接共培養群では他2群と比較して基底膜構造、管状構造を失い、ゲル内へ浸潤するオルガノイド数が有意に増加した(P<0.01)。さらに、基底膜破壊の前� $K$OPSCのオルガノイドへの直接的なコンタクトを認めた。基底膜関連因子は、ヒト膵癌細胞ではMMP2、MMP9、MT1MMPは低発現でTIMP2のみ高発現であり、PSCではMMP9の発現はほとんどなく、MMP2、MT1MMP、TIMP2は高発現であった。MMP2、MT1MMPをノックダウンしたPSCは、ゲル内への浸潤オルガノイド数を減少させ(P<0.01)、マウス同所移植でも、基底膜破壊、間質浸潤を抑制した。【結語】PSCに発現するMT1MMPはTIMP2を介してPSCの分泌するMMP2と結合し、MMP2を活性化させ、膵癌オルガノイドへの直接的なコンタクトにより基底膜を破壊し間質浸潤を促進している可能性がある。.
81. 武居晋, 大内田研宙, 中山宏道, 肥川和寛, 進藤幸治, 仲田興平, 森山大樹, 宮坂義浩, 大塚隆生, 中村雅史, 膵癌微小肝転移における癌関連線維芽細胞の誘導と好中球細胞外トラップ(NETs), 第73回日本消化器外科学会総会, 2018.07, 【背景】好中球細胞外トラップ(NETs)は好中球が自らのDNAの網を細胞外に放出し、微生物を捕捉・殺傷する機構として2004年に報告され、近年は薬剤性の肺線維化や癌の進展に関与していることが報告されている。一方、癌関連線維芽細胞が膵癌の進展を促進することは広く知られており、肝転移巣においても癌関連線維芽細胞が早期に誘導される。NETsが肺の線維化を促進することから、膵癌肝転移巣での癌関連線維芽細胞の誘導においてもNETsが促進的に働き、肝転移形成に関与する可能性がある。【目的】膵癌の肝微小転移巣の癌関連線維芽細胞の誘導におけるNETsの役割を明らかにする。【方法】膵癌自然発生マウスであるKPCL(LSL-Kras G12D/+ ;LSL-Trp53 R172H/+; LSL-Luciferase ;Pdx-1 -Cre)マウス及び肝転移モデルマウスにNETs阻害剤であるDNase Iを投与し、肝転移におけるDNase Iの影響を検討した。また、C57BL/6マウスの骨髄から分離した好中球マウス由来の膵癌細胞と共培養し、相互作用を検討した。【結果】生後8週からDNase Iを投与したKPCLマウ��9$Ocontrol群と比較して有意に生存期間が延長し、肝転移も抑制された。しかし、生後13週から投与を開始した群では肝転移は抑制されたものの、生存期間は延長しなかった。また、GFPを導入した癌細胞の脾注肝転移モデルでは微小転移巣に好中球の集簇がみられ、DNase I投与群では肝転移形成が抑制された。脾注2日後の微小肝転移巣をGFP,α-SMAの免疫染色で観察すると、DNase I投与群ではGFP陽性の癌細胞の数は少なく、α-SMA/GFPの面積比、α-SMA陽性の病変の割合とも低かった。マウスの好中球とKPCマウス由来の癌細胞を間接共培養すると好中球のNETs形成が促進された。【結語】NETs阻害剤であるDNase Iの投与で自然発癌マウスおよび脾注肝転移モデルで肝転移形成は抑制されたことから、膵癌の肝転移形成においてNETsが促進的に作用することが示唆された。また、その過程でα-SMA陽性の癌関連線維芽細胞の誘導も抑制されたことから、NETsが癌関連線維芽細胞の誘導を促進することで肝転移形成を促進している可能性が示唆された。.
82. 武居晋, 大内田研宙, 中山宏道, 肥川和寛, 進藤幸治, 仲田興平, 森山大樹, 宮坂義浩, 大塚隆生, 中村雅史, 膵癌肝転移での癌関連線維芽細胞局所誘導における好中球細胞外トラップ(NETs)の役割に関する検討 , 第16回日本消化器外科学会大会, 2018.11, 【背景】好中球細胞外トラップ(NETs)は好中球が自らのDNAの網を細胞外に放出し,微生物を捕捉・殺傷する機構として2004年に報告され,近年は肺線維化や癌の進展に関与していることが報告されている.一方,癌関連線維芽細胞(CAF)が膵癌の進展を促進することは広く知られており,肝転移巣においてもCAFが早期に誘導される.NETsが肺の線維化を促進することから,膵癌肝転移巣でのCAFの誘導においてもNETsが促進的に働き,肝転移形成に関与する可能性がある.【目的】膵癌の肝微小転移巣のCAFの誘導におけるNETsの役割を明らかにする.【方法】膵癌自然発生マウスであるKPCLマウスに細胞膜非透過性DNA染色剤を投与してNETsを染色することで病巣内のNETsの形成を評価した.膵癌細胞を脾注する肝転移モデルマウスにNETs阻害剤であるDNase Iを投与し,肝転移形成におけるDNase Iの影響を検討した.さらに,好中球と膵癌細胞および肝転移巣のCAFの由来とされる肝星細胞の共培養を行い,それらの相互作用を検討した.【成��S![KPCLマウスの病巣内でDNA染色剤による染色が確認され,病巣内でNETsが誘導されていることが示唆された.GFPを導入した癌細胞の脾注モデルでは微小転移巣にCAFの出現に先立って好中球の集簇がみられ,DNase I投与群では肝転移形成が抑制された.また,微小肝転移巣をGFP,α-SMAの免疫染色で観察すると,DNase I投与群ではGFP陽性の癌細胞数は少なく,α-SMA/GFPの面積比も有意に低かった.好中球と癌細胞を間接共培養すると好中球のNETs形成が促進され,NETsを誘導した好中球と肝星細胞との間接共培養では肝星細胞の遊走能が亢進した.【結論】NETs阻害剤であるDNase Iの投与により肝転移形成およびCAFの誘導が抑制され,NETsが肝星細胞の遊走能を亢進させたことからNETsがCAFの誘導を促進することで肝転移形成を促進している可能性が示唆された..
83. 武居晋, 大内田研宙, 相良亜希子, 米永晃子, 関維雨, 馮海旻, 安藤陽平, 岐部晋, 木庭遼, 中山宏道, 肥川和寛, 厳子龍, 進藤幸治, 仲田興平, 森山大樹, 宮坂義浩, 永井俊太郎, 膵癌肝転移における好中球細胞外トラップ(NETs)の役割, 第118回日本外科学会定期学術集会, 2018.04.
84. 中山宏道, 大内田研宙, 相良亜希子, 米永晃子, 安藤陽平, 岐部晋, 武居晋, 肥川和寛, 厳子龍, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 宮坂義浩, 藤田逸人, 永井俊太郎, 岡部安博, 大塚隆生, 膵癌リンパ節転移におけるリンパ管内皮細胞の役割についての検討, 第49回日本膵臓学会大会, 2018.06, 【背景】膵癌においてリンパ節転移は高頻度に認められ、予後因子であることが知られている。これまでリンパ管は癌細胞が転移するための経路としての受動的な役割しか認識されていなかったが、近年リンパ節辺縁洞のリンパ管内皮細胞(LEC)からのケモカインによりリンパ節へ癌細胞の侵入が調整されることが報告されるなど、LECの能動的役割について注目されている。【目的】膵癌細胞とLECの相互作用を検討し、新たな転移機序を明らかにするとともにその機序に関わる因子を検討する。【方法】LECと膵癌細胞株の相互作用(遊走能、浸潤能)についての評価を行った。通常培養したLECに癌培養上清とコントロールを添加した後48時間培養して、RNAを抽出した後マイクロアレイ解析を行った。マイクロアレイ解析結果をTCGA(The Cancer Genome Atlas)のデータと比較検討した。【結果】間接・直接共培養下において、LECとの相互作用により、膵癌細胞の遊走能・浸潤能は増強され(P<0.01)、さらに膵癌細胞との相互作用によりLECの遊走能・浸潤能も増強された� (P<0.01)。マイクロアレイ解析において、3種類の癌培養上清で共通して変化を示した133個の遺伝子を見出した。その中で、機能的にリンパ行性転移に関わる可能性がありTCGAで予後に有意差を認める分子を同定した。【結語】膵癌細胞とLECの相互作用が膵癌のリンパ行性転移に重要な役割を果たしている可能性が示唆された。in vitroにおいて癌培養上清添加で変化したLECの遺伝子変化を見出した。今後更なる解析をすすめれば、微小リンパ節転移制御に寄与するものと考えられる。.
85. 中山宏道, 大内田研宙, 安藤陽平, 岐部晋, 武居晋, 肥川和寛, 厳子龍, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 宮坂義浩, 藤田逸人, 永井俊太郎, 岡部安博, 大塚隆生, 水元一博, 中村雅史, 腫瘍由来VEGFCはリンパ管内皮のクリアランスを促進しリンパ節転移に関わる, 第118回日本外科学会定期学術集会, 2018.04.
86. 中山宏道, 大内田研宙, 安藤陽平, 岐部晋, 武居晋, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 大塚隆生, 中村雅史, 膵癌転移の新知見:癌細胞塊のリンパ管内皮透過性亢進による転移形成促進機構の発見, 第73回日本消化器外科学会総会, 2018.07, 【背景】膵癌においてリンパ節転移は高頻度に認められ、予後因子であることが知られている。近年他癌腫で新たなリンパ節転移の機序としてSpheroidを形成した癌細胞集団がリンパ管内皮細胞を押しのけるように浸潤していく形態が報告されているが、膵癌においては同様の転移機序に関して明らかになっていない。【目的】膵癌細胞とリンパ管内皮細胞の相互作用を検討し、新たな転移機序を明らかにするとともにその機序に関わる因子を検討する。【方法】ヒト膵癌細胞株・膵癌自然発生マウス由来癌細胞株を用いて作成したSpheroidのリンパ管内皮細胞によるmonolayerへの浸潤形態を観察し、各細胞株を比較検討した。この浸潤形態に関わるSpheroid凝集能、リンパ管内皮への接着能を細胞株毎に検討した。さらに、癌培養上清とVEGFC添加や、VEGFCをノックダウンした細胞株を用いて、浸潤形態の変化を検討した。癌培養上清でのVEGFC蛋白をELISAで、細胞株におけるVEGFCのmRNAをRT-PCRで解析した。ヒト切除標本でのHE染色、VEGFC・D2-40などの免疫染色を� 9T$C$?!#!Z7k2L![g94b:YK&3t$dg94b<+A3H/@8%^%&%9M3Mh4b:YK&3t$r;HMQ$7$F:n@.$7$?Spheroidは2D・3D両方において、細胞集団を形成した状態でリンパ管内皮を押しのけるように浸潤していく形態をとることが明らかになった。細胞株によりこの浸潤形態の形成能に差を認め、癌培養上清やVEGFC添加で形成能が上昇し、VEGFCをノックダウンした細胞株では形成能が低下した。この浸潤形態と、Spheroid凝集能・リンパ管内皮への接着能・上清中のVEGFC蛋白発現・細胞株のVEGFC mRNAの発現について、相関を検討したところVEGFC(上清中の蛋白・細胞株のmRNA共に)の発現が相関を認めた。切除標本において原発巣周囲のリンパ管内やリンパ節内にVEGFC高発現のクラスターを多く認めた。【結語】in vitro・免染像において、膵癌のリンパ行性転移においてSpheroidの特性に関連する新たな機序の関与が示唆され、その浸潤形態にVEGFCが関わっている可能性が示された。今後これらの転移機序のさらなる解明が微小リンパ節転移制御に寄与するものと考えられる。.
87. 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 江藤正俊, 橋爪誠, 中村雅史, 超音波凝固切開装置を用いたロボット手術による膵上縁郭清の導入とその定型化, 第80回日本臨床外科学会総会, 2018.11, 我々は2013年にロボットを導入したが、その後定着しなかった。この1因は鏡視下で親しんだ超音波凝固切開装置を用いない手技の導入であった。現在も、超音波凝固切開装置はロボットの利点である関節機能がないため膵上縁郭清ではその使用は限定されている。国外では患者右側に2本のアームをセットし、超音波凝固切開装置による膵上縁郭清が行われているが、国内のポートセッティングの多くは患者左側に2本のアームがあり、通常、超音波凝固切開装置での膵上縁郭清が困難である。これまで鏡視下手術において我々は3Dシミュレーションから主要血管や膵臓の相対的な位置関係を把握し、ポート位置や膵上縁郭清のアプローチを適切に決定し、安全な郭清が行えることを報告してきた。また、この手法は膵の変形や回転を伴うものの3D導入以前300症例に比較して、導入後150症例での術後膵液瘻が有意に減少していた。再度ロボットを導入するにあたって、国内で多い患者左側に2本のアームを挿入するセッティングと慣れたデバイスである超音波凝固切開装置の使用を優先し、術前3D$
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88. 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 江藤正俊, 橋爪誠, 中村雅史, 胃癌手術における術前個別立体解剖の理解とその術後合併症に与える影響, 第56回日本癌治療学会学術集会, 2018.10.
89. 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 橋爪誠, 中村雅史, 3D画像に基づく新たな個別立体解剖に応じた胃癌膵上縁郭清アプローチ法の選択, 第90回日本胃癌学会総会, 2018.03.
90. 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 永井英司, 清水周次, 中村雅史, 内視鏡外科手術を施行したバレット食道腺癌7症例の検討, 第72回日本食道学会学術集会, 2018.06.
91. 大内田研宙, 森山大樹, 進藤幸治, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 江藤正俊, 橋爪誠, 中村雅史, 食道癌・胃癌手術の難易度を術前3Dシミュレーションで予測する, 第31回日本内視鏡外科学会総会, 2018.12.
92. 大内田研宙, 森山大樹, 進藤幸治, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 橋爪誠, 中村雅史, 内視鏡外科手術のための新たな個別立体解剖の構築, 第118回日本外科学会定期学術集会, 2018.04.
93. 大内田研宙, 森山大樹, 進藤幸治, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 橋爪誠, 中村雅史, 鏡視下手術のための3Dシミュレーション画像が生み出す新たな個別立体外科解剖学, 第73回日本消化器外科学会総会, 2018.07.
94. 大内田研宙, 森山大樹, 進藤幸治, 永井俊太郎, 宮坂義浩, 大塚隆生, 清水周次, 橋爪誠, 中村雅史, 胃癌に対するロボット支援下手術における術前3Dシミュレーションの役割, 第16回日本消化器外科学会大会, 2018.11.
95. 大坪慶志輝, 進藤幸治, 森山大樹, 大内田研宙, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 中村雅史, 胃切除後に内ヘルニアを発症した8例の検討, 第54回日本腹部救急医学会総会, 2018.03.
96. 大坪慶志輝, 進藤幸治, 森山大樹, 大内田研宙, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 中村雅史, 腹腔鏡下胃切除術後のドレーンアミラーゼ値測定の臨床的意義, 第118回日本外科学会定期学術集会, 2018.04.
97. 大坪慶志輝, 進藤幸治, 森山大樹, 永井俊太郎, 大内田研宙, 大塚隆生, 永井英司, 中村雅史, 腹腔鏡下胃切除後の膵液瘻予測因子の検討, 第55回九州外科学会・第55回九州小児科学会・第54回九州内分泌外科学会, 2018.05.
98. 相良亜希子, 仲田興平, 遠藤翔, 米永晃子, 安藤陽平, 岐部晋, 中山宏道, 武居晋, 進藤幸治, 森山大樹, 宮坂義浩, 大内田研宙, 大塚隆生, 水元一博, 中村雅史, オートファジー抑制は、サリノマイシンによる膵癌細胞増殖抑制効果を増強する, 第49回日本膵臓学会大会, 2018.06, 【背景と目的】サリノマイシンは、膵癌を含む様々な癌種において細胞増殖抑制効果を示すが、このとき、細胞内ではオートファジーが誘導されていることが知られている。オートファジーには細胞傷害作用、細胞保護作用の相反する作用が報告されているが、癌種により報告が異なり、サリノマイシンによる膵癌細胞内のオートファジーがいずれの作用と関連しているかについては明らかでない。今回、膵癌細胞にサリノマイシンを投与した際に誘導されるオートファジー誘導の意義を検討した。【方法】膵癌細胞株のSUIT-2及びPanc1細胞を用いて、サリノマイシン投与による膵癌細胞株の増殖能の変化を検討した。次に、サリノマイシン投与時の膵癌細胞株のオートファジーの変化を検討した。さらに、siRNAを用いたATG5及びATG7遺伝子ノックダウンによるオートファジー抑制が膵癌細胞のサリノマイシン感受性に与える影響について検討した。【結果】膵癌細胞の増殖は、サリノマイシン投与によって濃度依存的に抑制された。また、このとき膵癌細胞株のLC3-IIタンパク上昇、細胞質中LC3の増加、cyto-
IDの蛍光強度の上昇を認め、サリノマイシンによって膵癌細胞株のオートファジーが亢進することが示唆された。さらにオートファジー抑制後は、サリノマイシン投与による膵癌細胞の増殖抑制効果は増強され膵癌細胞株のサリノマイシン感受性が亢進していることも同定した。【結論】本研究ではオートファジーがサリノマイシンに対して細胞保護的に作用していることを示したこれらの結果はサリノマイシンとオートファジー抑制剤、さらには抗がん剤を組み合わせた治療法が新しい膵癌治療法となり得ることを示唆している。.
99. 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 中村雅史, 食道扁平上皮癌手術患者の術後異時性頭頸部癌、遺残食道癌発生, 第72回日本食道学会学術集会, 2018.06, 食道癌はその90%以上が扁平上皮癌であり、喫煙や飲酒が確立したリスク要因とされ、その相乗効果は他臓器を含めた重複癌発生のリスク因子とされる。日本頭頸部癌学会の調査でも、喫煙と過度の飲酒が発生の強い誘因として、頭頸部癌と口腔・咽喉頭領域癌や食道癌は重複多発する傾向があることが知られている。このように、共通の癌誘発因子の長期的暴露により、いくつかの領域にまたがって広く発癌する現象は広域発癌(field cancerization)といわれ、癌治療の予後悪化因子として注目されている。頭頸部癌治療前には頭頸部領域のみならず、食道を中心とした上部消化管内視鏡検査による重複癌検索が強く推奨されている。頭頸部癌と、癌発生基盤となる細胞やリスク因子を同じくする食道癌でも同様に、同時性多発癌や異時性頭頸部癌の発生が危惧される。そこで、2000年から2016年までに当科で施行した食道扁平上皮癌に対する食道切除術256例において多発率および異時性頭頸部癌(遺残食道癌を含む)発生率を検討した。男性:女性224:32、平均年齢64歳(34-83歳)で、61$
BNc�(23.8%)が病理学的に多発食道癌であった。一方、同患者における術前を含めた異時性頭頸部領域癌および遺残食道癌の発生については、256例中21例(8.2%)に認め、食道癌術前に治療されていたものは6例のみで、17/21例(術前後に発症した2例を含む)では食道癌術後に発症していた。食道癌術後の発生に注目すると、遺残食道癌5例、中下咽頭癌7例、舌癌2例、喉頭癌1例、頸部癌1例で、1例は中咽頭癌と喉頭癌を同時発症していた。切除食道内の病理学的多発症例と単発症例における異時性発生率はそれぞれ8/61(13.1%)、13/195(6.7%)であり、多発症例と単発症例を比較して今回の検討では統計学的に有意な差(P=0.11)は認めなかったものの多発症例で高い傾向であった。また、新病変発生までの期間は、食道癌術後1年から17年と非常に幅が広いことが判明した。異時性頭頸部癌発生リスクは、多発症例でやや高い印象であるが、単発食道癌であっても高く、食道癌患者においては、耳鼻咽喉科と深く連携をとりつつ注意深い経過観察が長期に必要で� $"$k$H$$$($k!#?)F;4b$HF,ptIt4bB?H/$K$D$$$F!"J88%E*9M;!$r4^$a$FH/I=$9$k!#.
100. 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 中村雅史, 腹腔鏡下胃切除術における個別解剖に基づいたポート位置の検討, 第118回日本外科学会定期学術集会, 2018.04, 胃癌に対する腹腔鏡下胃切除術は、開腹手術と比較した非劣性の報告の増加を背景に、その普及と手技の定型化が進んでいる。当科では、同手術を開始当初より、術者がすべての手技を患者右側より行う方法で技術を確立しており、500例を超える症例の蓄積がある。さらに近年、3DCTによるシミュレーションが発達しており、郭清時に切離する動静脈の分岐やその位置、郭清すべき膵上縁の解剖学的位置関係などの腹腔内状況が、術前より想定し得るようになった。しかし、腹腔内における膵臓の位置には個人差があり、通常行うように臍部にカメラポートを挿入し、そこを中心として他ポートを挿入していく手順では、術者右手ポートが目標とする右胃大網動脈根部/静脈合流部や膵上縁へのアクセスルートから外れる場合がある。今回我々は、上部消化管手術症例41例について、腹腔内の解剖学的位置関係の差異を、3Dシミュレーションを用いて詳細に検討した。男性30:女性11、年齢中央値68歳(50-85)、BMI中央値22(16.9-34.8)で、原疾患は胃癌29例、食道癌6例、胃粘��l2<
101. 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 中村雅史, 当科において定型化された完全右側からの腹腔鏡下胃切除術と3DCTを用いた最適なポート位置の検討, 第73回日本消化器外科学会総会, 2018.07.
102. 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 中村雅史, 6番郭清を患者右側から行う腹腔鏡下胃切除術の1085例の経験と工夫, 第90回日本胃癌学会総会, 2018.03.
103. 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, , 永井英司, 清水周次, 中村雅史, 先行する内視鏡的治療が腹腔鏡下幽門側胃切除術の治療成績に与える影響, 第31回日本内視鏡外科学会総会, 2018.12.
104. 進藤幸治, Castillo Jaymel, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 中村雅史, 傾向スコアマッチングを用いた, 早期胃癌に対する内視鏡的治療がその後の腹腔鏡下胃切除術に与える影響の検討, 第16回日本消化器外科学会大会, 2018.11.
105. 森山大樹, 大内田研宙, 進藤幸治, 大坪慶志輝, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 中村雅史, 進行胃癌に対する術式が術前・術後化学療法の導入・完遂に与える影響についての検討, 第118回日本外科学会定期学術集会, 2018.04.
106. 森山大樹, 大内田研宙, 進藤幸治, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 中村雅史, 食道癌の術後診断と再発形式との関連についての検討, 第72回日本食道学会学術集会, 2018.06, 食道癌手術後の5年全生存率は55.9%、根治手術後の再発は28-47%に認められ、根治切除を行ってもその再発率の高さが問題となっている。再発形式としてはリンパ節、局所再発、遠隔臓器への転移(肺、肝、骨、脳など)があり、それぞれの病態に応じた治療が求められる。そこで、当科で1987年1月から2016年12月の間に当科で食道癌根治手術(食道切除術)を行った335例を対象として、手術時点での臨床病理学的所見と術後再発形式(術後再発が判明した時点での再発部位)との関係を後ろ向きに検討した。術後再発は92例(27.5%)に認められ、手術から再発までの期間は10.8か月(中央値)であった。判明時点での再発形式は、局所再発または縦隔リンパ節再発41例(全手術例の12.2%)、頚部リンパ節再発23例(6.9%)、腹腔内リンパ節再発13例(3.9%)、肺転移23例(6.9%)、肝転移15例(4.5%)、骨転移8例(2.4%)、その他19例(5.7%)であった(重複あり)。病変の位置��K$h$k8!F$$G$O!"6;It?)F;4b286例中86例(30.1%)、腹部食道癌24例中6例(25.0%)に術後再発を認め、肺転移は胸部中部食道癌(Mt)における割合が最も高く(再発48例中14例; 29.2%)、肝転移は腹部食道(Ae)における割合が最も高い(再発6例中4例; 66.7%)などの結果が得られた。また、再発形式別の検討や手術時のリンパ節転移部位との関連なども検討を行った。これらの結果を踏まえて、術後の再発予防をいかに行うかが今後の検討課題であると考えられる。.
107. 森山大樹, 大内田研宙, 進藤幸治, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 中村雅史, 高齢者に対する進行胃癌手術における胃切除と胃全摘の比較検討, 第90回日本胃癌学会総会, 2018.03.
108. 森山大樹, 大内田研宙, 進藤幸治, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 中村雅史, 当科における高齢者胃癌患者の術後合併症の発生に関する検討, 第73回日本消化器外科学会総会, 2018.07, 高齢化に伴い、80歳以上の高齢患者にも胃癌手術を行う機会が増えている。しかし、高齢者は身体機能の衰えや併存疾患のため、術後合併症の発生には若年者以上に注意を払う必要がある。そこで、今回当科で手術を行った80歳以上の胃癌患者における術後合併症について検討を行った。 2008年1月から2014年12月の間に当科で胃癌手術(バイパス、部分切除を除く)を施行した574例のうち、80歳以上の高齢患者67例(80-90歳)について後ろ向きに検討した。観察期間中央値は47か月(5-60か月)、施行術式は胃全摘11例、噴門側胃切除13例、幽門側胃切除43例であり、そのうち66例(98.5%)に腹腔鏡手術を施行した。  80歳以上の高齢患者67例のうちClavien-Dindo分類Grade 2以上の術後合併症は15例(22.3%)にみられた。内訳は、縫合不全が1例、イレウス1例、肺炎・無気肺7例、尿路感染症1例、心不全1例などで、在院死は1例もなかった。術後合併症の有無と、術式・手術時間・出血量との間��K$OM-0U$JAj4X$rG'$a$J$+$C$?$,!"=Q8e9gJ;>I$rG'$a$?72(n=15)は、合併症を認めなかった群(n=52)に比べて有意に術後在院日数が長く(中央値13日、9日、p<0.001)、予後不良であった(5年生存率36%、72%、p=0.048)。 また、術前栄養状態についても検討を行い、小野寺らが報告した予後栄養指数PNI(血清アルブミン値x10+血中リンパ球数x0.005)およびBMIを用いて評価を行った。PNI中央値は45.9 (36.1-63.1)、BMI中央値は22.3(17.4-32.4)であり、術後合併症の有無と術前PNIあるいはBMIとの間にも有意差はみられなかった。 以上より、高齢者における胃癌術後合併症の有無は予後に影響を及ぼすため、安全な手術を遂行するための十分な評価が必要と考えられた。.
109. 森山大樹, 大内田研宙, 進藤幸治, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 中村雅史, 術前栄養状態からみた高齢者に対する胃癌手術の安全性についての検討, 第16回日本消化器外科学会大会, 2018.11.
110. 坂梨渓太, 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 中村雅史, 早期胃癌治癒切除後、長期経過後に再発を来した2例, 第112回日本消化器病学会九州支部例会, 2018.11,  早期胃癌の予後は進行胃癌に比較し良好で、早期胃癌の5年相対生存率は約98%と非常に高い。ただし、早期胃癌の場合5年以降の再発死亡が全再発死亡中の30%に達し、5年以上のフォローアップが大切であるという報告がある。今回我々は、早期胃癌根治術後5年以上経過した後に転移再発を来した症例を経験した。症例1:70歳代男性。胃体中部小弯の0-IIc病変に対し、腹腔鏡下幽門側胃切除、D1+リンパ節郭清、Roux-en Y再建を施行した。術後病理組織診断の結果、Gastric cancer, M, Less, pT1b(SM2)N0M0 pStage IAと診断した。6年後に腎機能悪化、その後水腎症を来たし、CTを施行したところ、傍大動脈のリンパ節転移および後腹膜再発を疑う病変を認めた。PET-CTで大動脈周囲リンパ節、肝転移と診断した。術後6年での胃癌転移再発と診断した。 症例2:60歳代女性。胃体上部大弯の0-IIc病変に対し、腹腔鏡下胃全摘術、D1+リンパ節郭清、Roux-enY再建を施行した。術後病理組織診断の結果、Gastric carcinoma, U
, Gre, pT1b(SM2)N0M0 pStageIAであった。5年半後にCTを施行したところ、肝、肺に複数の結節を認め、PET-CTで異常集積を伴い、胃癌転移と診断した。 以上の2症例に関し、若干の文献的考察を加え報告する。.
111. 岐部晋, 大内田研宙, 相良亜希子, 米永晃子, 馮海旻, 関維雨, 安藤陽平, 武居晋, 中山宏道, 厳子龍, 肥川和寛, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 永井俊太郎, 宮坂義浩, 大塚隆生, 膵癌周囲微小環境における膵腺房細胞の可塑性が膵癌局所浸潤を誘導する, 第39回癌免疫外科研究会, 2018.05.
112. 岐部晋, 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 永井俊太郎, 宮坂義浩, 大塚隆生, 水元一博, 中村雅史, 膵腺房細胞の可塑性が膵癌局所浸潤を誘導する, 第73回日本消化器外科学会総会, 2018.07, 【背景】膵癌自然発生マウスモデルであるKPC (KrasLSL-G12D/+;Trp53LSL-R172H/+;Cre)マウスは、腫瘍の病理組織学的特徴がヒト膵癌と類似しているため、その解析はヒト膵癌の病態理解を進める上で非常に有用である。KPCマウスでは、腫瘍が一旦形成されると膵実質への拡がりが急速に進み、膵実質全体が腫瘍に置換される組織像をしばしば認める。このことは、全膵臓上皮細胞での遺伝子改変によるものと考えられるが、同時に膵腺房細胞の可塑性が膵癌浸潤に与える影響も示唆される。【目的】膵腺房細胞の可塑性が膵癌局所浸潤に与える影響を検討する。【方法】ヒトおよびKPCマウスにおける膵癌膵実質浸潤部を病理組織学的に検討した。また、KPC由来膵癌細胞を用いてKC (KrasLSL-G12D/+;Cre)マウスに同所移植を行い、膵腺房細胞の可塑性と膵癌局所浸潤との関連を検討した。【結果】ヒトおよびKPCマウスの病理組織学的解析では、膵癌局所浸潤部においてAcinar-to-ductal metaplasia (ADM)-like lesionの形成を認めた(P<0.01)。また、KCマウス同所移植モデルではKras変異� $rM-$9$kg9
113. 岐部晋, 大内田研宙, 安藤陽平, 武居晋, 中山宏道, 阿部俊也, 遠藤翔, 肥川和寛, 奥村隆志, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 永井俊太郎, 宮坂義浩, 大塚隆生, 水元一博, 中村雅史, 膵癌周囲微小環境におけるADM-like lesionの局所浸潤に果たす役割, 第118回日本外科学会定期学術集会, 2018.04.
114. 永井英司, 大内田研宙, 森山大樹, 進藤幸治, 山元啓文, 大塚隆生, 本山健太郎, 中房祐司, 寺坂禮治, 中村雅史, 高度進行がんに対する集学的治療における腹腔鏡下胃切除術の位置づけ~短期、長期成績を含めて~, 第118回日本外科学会定期学術集会, 2018.04.
115. 永井英司, 山元啓文, 大内田研宙, 井上重隆, 小島雅之, 本山健太郎, 中房祐司, 進藤幸治, 森山大樹, 中村雅史, 腹腔鏡下胃切除術におけるリンパ節郭清手技と再建時のピットフォール, 第73回日本消化器外科学会総会, 2018.07.
116. Zilong Yan, 大内田研宙, 関維雨, 馮海旻, 肥川和寛, 中山宏道, 武居晋, 安藤陽平, 岐部晋, 米永晃子, 相良亜希子, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 宮坂義浩, 永井俊太郎, 大塚隆生, 膵癌におけるERK1/2阻害は癌間質相互作用を抑制する, 第118回日本外科学会定期学術集会, 2018.04.
117. Takesue S, Ohuchida K, Nakayama H, Koikawa K, Shindo K, Nakata K, Moriyama T, Miyasaka Y, Ohtsuka T, Nakamura M, Role of neutrophil extracellular traps(NETs) in pancreatic cancer liver metastasis, Pancreas 2018, 2018.04.
118. Shindo K, Ohuchida K, Holger R. Roth, Oda H, Iwamoto C, Oda M, Nakamura M, Morib K, Hashizume M, Feasibility and efficacy of an analysis using FFPE blocks of resected pancreas with Micro CT, Pancreas 2018, 2018.04, Recently, the importance of 3D imaging constructed by Computed Tomography (CT) data is increasing in clinical practice especially for preoperative usage. On the other hand, Micro-CT (inspeXio SMX-90CT, Kyoto, Shimadzu Corporation) can provide exceptionally high-resolution imaging with pixels in the dozens of micrometers range. When we use micro-CT for imaging of formalin fixed paraffin embedded pancreatic specimens, it gives us a chance to resolve clinical questions and discrepancy which may emerge perioperatively, particularly between preoperative diagnosis and pathological results. Pancreatic ductal adenocarcinoma is one of the lethal diseases, so it is important to detect and resect in the earlier stage. Intraductal papillary mucinous neoplasm (IPMN) is known as one of the precursor lesions of the pancreas, developing from low grade to high grade dysplasia that may further progress to invasive cancer. International Consensus Guideline for manag
ement of IPMN has been published in 2012. According to this guideline, indications of pancreatectomy is the presence of main and mixed duct IPMN, or branch duct IPMN with “high-risk stigmata of malignancy present”. On the other hand, branch duct IPMN with “worrisome features” requires more thorough examination before deciding to do a surgical resection. Sometimes, it is not easy to identify such small features like mural nodules, or critical site of caliber change of pancreatic duct in resected specimen pathologically. Herein, we show the feasibility and efficacy of the usage of micro-CT in evaluating IPMN lesions to reveal the answer for these uncertainties..
119. Ohuchida K, Kibe S, Okumura T, Shindo K, Moriyama T, Nakata K, Miyasaka Y, Ohtsuka T, Nakamura M, Fat tissue and pancreatic parenchyma play different roles in pancreatic cancer invasion, Pancreas 2018 , 2018.04.
120. Koikawa K, Ohuchida K, Yonenaga A, Sagara A, Ando Y, Kibe S, Takesue S, Nakayama H, Iwamoto C, Shindo K, Moriyama T, Nakata K, Miyasaka Y, Ohtsuka T, Mizumoto K, Nakamura M, , Endo180 Expression and Histologic Categorization in Cancer Stroma is an Independent Prognostic Index in Pancreatic Cancer., The 49th Annual Meeting of the American Pancreatic Association, 2018.10.
121. Koikawa K, Ohuchida K, Ando Y, Kibe S, Nakayama H, Takesue S, Endo S, Abe T, Okumura T, Iwamoto C, Shindo K, Moriyama T, Nakata K, Miyasaka Y, Ohtsuka T, Nagai E, Mizumoto K, Basement membrane destruction by pancreatic stellate cells leads to local invasion in pancreatic ductal adenocarcinoma, Pancreas 2018, 2018.04.
122. Kibe S, Ohuchida K, Ando Y, Takesue S, Nakayama M, Abe, T, Endo S, Koikawa K, Okumura T, Iwamoto C, Shindo K, Moriyama T, Nakata K, Nagai S, Miyasaka Y, Shimamoto M, ADM are Classified Three Distinct Phenotypical Profiles Depending on its Different Microenvironment, The 49th Annual Meeting of the American Pancreatic Association, 2018.10, Background and Aim: The pancreas is a specific organ easily to induce inflammation, fibrosis and atrophy because most of the pancreatic parenchyma composed of acini that produce digestive enzymes. However, the role of acini in tumor-surrounding microenvironment affect to the development and progression of pancreatic cancer is not understood. We focused on the pancreatic acinar cell plasticity which we reported as acinar-to-ductal metaplasia (ADM) in the invasive front of pancreatic cancer. We investigated the relation between cancer-associated ADM and local invasion of pancreatic cancer and clarified the distinct phenotype of cancer-associated ADM in the comparison with the pancreatitis-associated ADM or sporadic ADM, which is not associated with cancer or pancreatitis.Methods: We analyzed pancreatic tissues from patients and KPC (KrasLSL-G12D/+;Trp53LSL-R172H/+;Cre) mice with pancreatic cancer. In vitro, we isolated pancreatic acinar cells from K
PC mice and performed ADM assay in three-dimensional culture model. In vivo, we analyzed the correlation between pancreatic tumor progression and acinar cell plasticity around tumor in orthotopic transplantation model. Furthermore, we performed gene expression analysis to clarify the feature of each type of microenvironment-dependent ADM.Results: Based on immunohistochemical analyses, ADM was significantly observed in the invasive front of pancreatic cancer (P < 0.01). In vitro, when pancreatic acinar cells expressed KrasG12D or stimulated with transforming growth factor-α (TGFα), the cells formed ADM-like structures (P < 0.01). In vivo, orthotopic KC(KrasLSL-G12D/+;Cre) mouse models represented cancer-associated ADM around tumor, induced desmoplasia in the invasive front and the accelerated tumor progression compared with the control mouse models (P < 0.01). Gene expression analysis revealed that cancer-associated ADM, chronic pancreatitis-associated
ADM, and sporadic ADM show distinct phenotypical gene expression profiles.Conclusions: The present data suggest the possibility that mechanisms of induction of ADM are different depending on its microenvironment, and acinar cell plasticity via cancer-associated ADM contributes to local invasion to pancreatic parenchyma of cancer cells..
123. Kibe S, Ohuchida K, Ando Y, Takesue S, Nakayama M, Abe T, Endo S, Koikawa K, Okumura T, Shindo K, Moriyama T, Nakata K, Nagai S, Miyasaka Y, Ohtsuka T, Mizumoto T, Nakamura M, The role of cancer-associated acinar atrophy via ADM-like lesion in the invasive front of pancreatic cancer, Digestive Disease Week 2018, 2018.06, Background and Aim: Pancreatic cancer is characterized by desmoplasia and infiltration of inflammatory cells, and cancer-associated acinar atrophy (CAA) was observed in its invasive front. CAA area seems to consist of many small ducts like acinar-to-ductal metaplasia (ADM). These findings suggest the possibility that acinar cell plasticity contribute cancer cell invasion. Pancreatic acinar cells have a function as exocrine cells and form most of the pancreatic parenchyma. However, the underlying role of the acinar cell as components of pancreatic cancer microenvironment in the invasive front, have remained unclear. We investigated the phenomenon how CAA is induced in the invasive front of pancreatic cancer and promote its invasion. Methods: We analyzed pancreatic tissues from patients and KPC (KrasLSL-G12D/+;Trp53LSL-R172H/+;Cre) mice with pancreatic cancer. In vitro, we isolated pancreatic acinar cells from KPC mice and performed ADM assay in thr
ee-dimensional culture model. In vivo, we analyzed the correlation between pancreatic tumor progression and acinar cell plasticity around tumor in orthotopic transplantation model.Results: Based on Immunohistochemical analyses, CAA area was significantly associated with ADM-like lesion (P<0.01). In vitro, KrasG12D-expressing or administration of transforming growth factor-α (TGFα) pancreatic acinar cells formed duct-like structures (P<0.01). In vivo, orthotopic KC(KrasLSL-G12D/+;Cre) mouse models formed ADM-like lesion around tumor and induced desmoplasia in the invasive front and the progression of the tumor was accelerated (P<0.01). Conclusions: We identified a phenomenon inter and intra-lobular desmoplasia and acinar atrophy were formed in invasive front. ADM-like lesions were formed by pancreatic acinar cell plasticity in CAA area. Hence, our data provide insight into relation between pancreatic acinar cell plasticity and cancer invasion..
124. Iwamoto C, Ohuchida K, Okumura T, Koikawa K, Takesue S, Nakayama H, Endo S, Kibe S, Ando Y, Shindo K, Nakata K, Miyawaki K, Murata M, Akashi K, Nakamura M, Hashizume M, , BM-derived cells differentiated into multilineage hematopoietic cells regulate invasion and proliferation of pancreatic cancer, Pancreas 2018, 2018.04.
125. Ando Y, Ohuchida K, Yonenaga A, Sagara A, Kibe S, Takesue S, Nakayama M, Koikawa K, Shindo K, Moriyama T, Nakata K, Miyasaka Y, Ohtsuka T, Mizumoto K, Nakamura M, NECROPTOSIS PROMOTES CANCER CELL MIGRATION AND INVASION IN PANCREATIC CANCER, Digestive Disease Week 2018, 2018.06, Background and aim: Necroptosis is one of the programed cell death, which depends on the formation of the necrosome, consisting of receptor-interacting serine/threonine protein kinase-1/3(RIPK1/3), and mixed lineage kinase domain-like(MLKL). RIPK3 activates MLKL by phosphorylation, and pMLKL translocate to the plasma membrane, where it causes plasma membrane permeabilization and cellular collapse with releasing the cellular contents. Recent studies suggested both defensive and aggressive role of necroptosis in cancer, but its role in pancreatic cancer is unclear. Here we aimed to elucidate the siginificance of necroptosis in pancreatic cancer.Materials and Methods: We performed immunohistochemical analysis and evalueted the expression of RIPK3 and MLKL in human pancreatic cancer. In the in vitro experiment, we induced necroptosis in pancreatic cancer cells, then investigated the changes in the ability of migration and invasion of cancer.Results: R
IPK3 and MLKL are highly expressed in human pancreatic cancer than in the surrounding normal tissue. We found that necroptosis was induced in pancreatic cancer cells (BxPC3 and ASPC1 cells) after TNF-α and SMAC (Second Mitochondrial-Derived Activator of Caspases) mimetic BV6, pan-caspase inhibitor zVAD-fmk treatment. In migration and invasion assay, we observed the conditioned medium of BxPC3 and AsPC1 which was induced necroptosis promoted migratory and invasive behavior in cancer cells compared with the control. However, it did not affect cell proliferation of BxPC3 and AsPC1.Conclusions: The principal components of necrosome, RIPK3 and MLKL, are highly expressed in human pancreatic cancer and the present findings suggest that necroptosis in pancreatic cancer promotes cancer cell migration and invasion..
126. 馮海旻, 森山大樹, 大内田研宙, 厳子龍, 武居晋, 岐部晋, 永井俊太郎, 進藤幸治, 仲田興平, 大塚隆生, 中村雅史, N-Acetyl-Cysteineによる活性化膵星細胞の不活化の検討, 第119回日本外科学会定期学術集会, 2019.04.
127. 武居晋, 大内田研宙, 中山宏道, 進藤幸治, 仲田興平, 森山大樹, 宮坂義浩, 永井俊太郎, 大塚隆生, 中村雅史, 好中球細胞外トラップ(NETs)が導く膵癌肝転移促進的微小環境に関する検討, 第74回日本消化器外科学会総会, 2019.07.
128. 武居晋, 大内田研宙, 松本奏吉, 新川智彦, 大坪慶輝, 相良亜希子, 米永晃子, 関維雨, 馮海旻, 安藤陽平, 岐部晋, 木庭遼, 中山宏道, 厳子龍, 進藤幸治, 仲田興平, 森山大樹, 好中球細胞外トラップ(NET)が膵癌肝転移巣おける癌関連線維芽細胞の誘導に与える影響の検討, 第119回日本外科学会定期学術集会, 2019.04, 【背景】好中球細胞外トラップ(NET)は好中球が微生物を傷害する際に放出するDNAやタンパク分解酵素、ヒストン等からなる網状の構造であり、癌の進展を促進することが報告されているが、その機序には不明な点が多い。一方、癌関連線維芽細胞(CAF)は膵癌の進展を促進することが知られている。今回我々は膵癌肝転移形成においてNETがCAFに与える影響を検討した。【目的】膵癌肝転移巣のCAFの誘導におけるNETの役割を明らかにする。【方法】膵癌自然発生KPCL(LSL-Kras G12D/+ ;LSL-Trp53 R172H/+;LSL-Luciferase; Pdx-1-Cre)マウス肝転移巣のNETをNETに伴って生じるシトルリン化ヒストン(Cit-H3)の免疫染色で評価した。KPCLマウスおよびGFPを導入した癌細胞を脾注する肝転移モデルマウスにNET阻害剤(DNase I)を投与し、その影響を検討した。また、肝転移巣のCAFの由来とされる肝星細胞を好中球、膵癌細胞と共培養し、その変化を観察した。【結果】Cit-H3の免疫染色でマウス肝転移巣内のNETを確認した。肝転移モデルでは�� E>0\Ac$KCAFより先に好中球が集簇し、4日目では癌細胞はCAFの存在領域にのみみられた。両マウスモデルでDNase Iは肝転移形成を抑制し、肝転移モデルの微小肝転移巣の免疫染色ではDNase I投与群でα-SMA/GFPの面積比が低かった。In vitroで癌細胞はNET形成を促進し、NETを誘導した好中球と肝星細胞との共培養では肝星細胞の遊走能が亢進しNET阻害剤投与でその効果は減弱した。【結論】NET阻害剤の投与により肝転移形成およびCAFの誘導が抑制され、NETが肝星細胞の遊走能を促進したことからNETがCAFの誘導を促進して肝転移形成を促進している可能性が示唆された。.
129. 藤田逸人, 永吉絹子, 進藤幸治, 貞苅良彦, 森山大樹, 永井俊太郎, 大内田研宙, 大塚隆生, 中村雅史, 悪性リンパ腫の消化器病変に対する外科治療を含めた治療戦略, 第113回日本消化器病学会九州支部例会・第107回日本消化器内視鏡学会九州支部例会, 2019.05, 【はじめに】悪性リンパ腫は化学療法に対する感受性が高く、内科的治療が主体となる。しかし、消化管原発あるいは消化器病変を伴う悪性リンパ腫については、合併する種々の病態やその高い化学療法感受性故に緊急で外科的治療の介入を要することがある。化学療法の開始前に消化器病変の切除を行うことが望ましいが、時には切除困難な症例や消化器病変が判明しないままに化学療法が導入される例があるため、外科治療介入のタイミングについて個々の症例により熟慮を要する。今回我々は、消化器病変を伴う悪性リンパ腫に対して腸管切除術を施行した症例において、そのタイミングやアプローチによる予後への影響を検討した。【症例】2009年9月より2017年12月までに当院において悪性リンパ腫の消化器病変に対して手術を施行した24例を対象として臨床病理学的検討を行った。年齢の中央値は64.5歳(32-86歳)、男女比は3:1であった。開腹手術例は9例で、腹腔鏡補助下手術例は15例であった。【結果】13例がdiffuse large B-cell lymphoma (DLBCL)�� G!"_IK&@-%j%s%Q
130. 藤元静太郎, 森山大樹, 大内田研宙, 進藤幸治, 永井俊太郎, 土橋賢司, 大塚隆生, 馬場英司, 中村雅史, 胸部食道癌術後の治療抵抗性リンパ節再発に対して遺伝子パネル検査が有用であった一例, 第114回日本消化器病学会九州支部例会・第108回日本消化器内視鏡学会九州支部例会, 2019.11.
131. 田村公二, 進藤幸治, Michael Goggins, 新規膵癌感受性遺伝子同定の試み:CPA1遺伝子変異は小胞体ストレスを介して膵発癌に関連する, 第74回日本消化器外科学会総会, 2019.07, 近年、家族性膵癌患者の網羅的ゲノム解析によりBRCA2, ATM, PALB2遺伝子などが膵癌感受性遺伝子として同定されてきたが、いまだ既知の遺伝子変異を認めない膵癌家系や特発性膵癌患者が多い。膵炎は膵発癌危険因子の1つで、これまでに慢性膵炎の疾患関連遺伝子もいくつか報告された。なかでもCPA1遺伝子変異が引き起こす膵炎に小胞体ストレス(ERS)の関与が示された(Nature Genetics 2013)。今回、膵炎関連遺伝子(PRSS1, CPA1, CTRC, SPINK1, CFTR)が膵発癌に寄与するかを検討するため、次世代シークエンサーを用いた網羅的解析を行った。1993年から2016年までにジョンズホプキンス大学病院(JHH)で診断された986人の膵癌患者およびコントロール群1045人(非膵癌患者、健常者)を対象とした。膵癌患者においていくつかの病原性CPA1, CTRCバリアントが同定されたため、validation setとして家族性膵腫瘍レジストリ(NFPTR)に登録された593人の家族性膵癌家系(FPC)およびコントロール群967人のCPA1, CTRC遺伝�� ;R2r@O$r9T$C$?!#$5$i$KIB86@-JQ0[8uJd$H$J$C$?JQ0[$N5!G=2r@O$N$?$a$K!"overlap extension PCR法を用いた遺伝子編集手法を用いHEK293T細胞株へ変異バリアントのトランスフェクションを行った。同細胞株を用いて蛋白分泌能、活性を解析し機能低下を認めたものを病原性変異の候補とし、さらにウエスタンブロット法によるERSマーカーの発現解析で変異バリアントがERSを誘導しうるかを検討した。JHH群の膵癌患者3/986人、FPC群4/593人にERSを誘導するCPA1変異を認めその頻度はコントロール群と比べて優位に高かった(7/1546 vs 1/2012, P=0.025, OR 9.36)。Exome Aggregation Consortium (ExAC)の大規模データベースをコントロール群として比較しても、その頻度は膵癌患者で有意に高かった(P<0.0001)。また膵癌患者においてERSを誘導しうる2つのCTRCバリアントを同定したが、統計学的有意差は認めなかった。他にもERSに関与しないが機能喪失タンパクを誘導するバリアントが同定され、これらの変異バリアントの解釈については更なる機能解析などが必要�� H;W$o$l$?!#CPA1遺伝子変異はERSを介して膵癌感受性に関与する可能性があり、膵癌ハイリスク群のスクリーニングのために有用な候補遺伝子となりうる。.
132. 田村公二, 進藤幸治, Michael G, 新規膵癌感受性遺伝子の同定:CPA1/CPB1遺伝子変異は膵発癌に関与する, 第50回日本膵臓学会大会, 2019.07, 家族性膵癌の網羅的ゲノム解析によりBRCA2, ATM, PALB2などが膵癌感受性遺伝子として同定されたが、未だ既知の遺伝子変異を認めない膵癌家系や特発性膵癌患者が多い。膵炎は膵発癌危険因子の1つで慢性膵炎の感受性遺伝子も複数同定されている。今回、膵炎感受性遺伝子(PRSS1, CPA1, SPINK1ほか)を含めた膵分泌酵素関連遺伝子(計24遺伝子)が膵発癌に寄与するか検討するため、次世代シークエンサーを用いた網羅的解析を行った。まず1993年から2016年までにジョンズホプキンス大学病院で診断された986人の膵癌患者およびコントロール群として1045人(非膵癌患者、健常者)を対象とした。さらにvalidation setとして家族性膵腫瘍レジストリ(NFPTR)に登録された593人の家族性膵癌家系および967人のコントロール群の遺伝子解析を行った。病原性変異の候補となったバリアントの機能解析のために、overlap extension PCR法を用いた遺伝子編集を行いHEK293T細胞株へトランスフェクションを行った。同細胞株の蛋白分泌能、活性を解析し機能低下�� rG'$a$?$b$N$rIB86@-JQ0[8uJd$H$7!"$5$i$K%&%(%9%?%s%V%m%C%HK!$K$h$k>.K&BN%9%H%l%9!JERS)マーカーの発現解析で変異バリアントがERSを誘導しうるかを検討した。全遺伝子のうちERSを誘導しうるCPB1遺伝子変異(9/1579 vs 0/2012, P<0.01, OR11.5)およびCPA1変異頻度(7/1546 vs 1/2012, P=0.025, OR 9.36)は膵癌患者で優位に高かった。約1%(16/1579, P<0.0001)にCPA1/CPB1変異を認め膵癌発症リスクに関与しており、膵癌ハイリスク群のスクリーニングのために有用な遺伝子である。ERSは膵炎のみならず膵発癌に関与する可能性がある.
133. 堤親範, 大内田研宙, 仲田興平, 進藤幸治, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 清水周次, 中村雅史, Needle鉗子を用いたD2リンパ節郭清幽門側胃切除, 第20回Needlescopic Surgery Meeting, 2019.02, <目的>当科ではこれまで進行胃癌を含めて1000例を超える腹腔鏡下胃切除術を施行している。郭清を伴う胃癌に対して、双孔式、単孔式胃切除術が報告されているが、その遂行には高度な技術が要求される。当科では従来の手術手順は踏襲しNeedle 鉗子を用いた腹腔鏡下胃切除術を行ってきた。今回、Needle鉗子に焦点をおいて行ったD2郭清を伴う胃切除術に関して報告する。<手技>細径鉗子は2.1mm BJ Needle鉗子もしくは3mm鉗子を使用し、組織の展開を行う際は組織損傷予防の為にガーゼを介して行っている。臍部に30mmの切開を置き、マルチチャンネルポートを挿入、同ポートに12mmトロッカーおよび5mmトロッカーを挿入する。D2郭清の場合、術者は左手用に右季肋部に5mmポートを、また、右手用に12mmポートを右側腹部に挿入する。助手は右手用に左季肋部に細径鉗子を挿入し、左手用にマルチチャンネルポートに挿入した5mmポートを利用する。上腹部正中に肝圧排鈎用に3mmの切開を置く。ガーゼを12㎜ポートからあらかじめ数枚挿入しておく。�� _@ZN%$N:]$K$O%^%k%A%A%c%s%M%k$N12㎜ポートからリニアーステープラーを挿入する。<結果>#11pリンパ節郭清の際には膵臓の十分な転がしおよび胃膵ヒダの腹側への牽引が重要となるが、症例を選択すれば、助手は上記ポート配置で充分に展開することが可能であり細径鉗子でも胃膵ヒダの把持に問題はなかった。また、通常のポート配置に比べて助手の左手が臍部から挿入されているため、カメラポートとの干渉で若干操作性が窮屈となったが、助手の両手の角度が大きくなり、膵上縁の視野展開にはより有効な側面もあった。<まとめ>これまでの手術手技を生かして、Needle鉗子を用いた腹腔鏡下胃切除術でも適切な郭清が可能であった。Needle鉗子は、内臓脂肪が多い症例では術野の展開に問題が生じる可能性もあるが、症例を選択すれば、適切に膜を把持することにより術野の展開が可能になると考える。.
134. 堤親範, 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 中村雅史, , 食道癌再建臓器におけるICG蛍光法による血流評価に関する検討, 第113回日本消化器病学会九州支部例会・第107回日本消化器内視鏡学会九州支部例会, 2019.05, 食道亜全摘後の再建胃管への血流不全は吻合部縫合不全の原因になりうる。その回避には胃管血流が重要であり、客観的な評価の一つとしてIndocyanine green(ICG)蛍光法が挙げられる。血流評価を目的としたICGの静脈内投与が2018年1月に保険適応となったが、ICG蛍光法による血流評価の有用性に関してはまだ一定の見解がない。2018年5月から2019年2月まで、我々は17症例において食道亜全摘後に作成した胃管の血流評価をICG蛍光法で行った。我々は径3.5cm弱の大彎側細径胃管を基本とし、彎曲がある自動縫合器を一発のみ用いて胃小弯側から直角に切り込み、可能な限り長い胃管を作成するようにしている。血流は右胃大網動脈と右胃動脈分枝3本程度を温存している。また、上縦隔の広さに応じて胸骨後経路あるいは後縦隔経路を選択している。従来、胃壁内の血流をより確実に確保するため亜全胃を用いることもあったが、最近ICG蛍光法を用いた血流の検討により、細径胃管でも十分な胃壁内血流が保たれていることが明らかになった。さらに、胃管先端周�� O$NBgLV$^$G7lN.$,0];}$G$-$F$$$?>INc$rB??tG'$a$?!#17例中3例において、胃管先端の明らかな血流低下を認め、その血流低下領域を指標に胃管先端の追加切除を行ったが、いずれの症例においても胃管吻合部の縫合不全を認めなかった。これまで後縦隔経路による再建を行った130例以上の症例で残食道胃管吻合部の縫合不全を経験していないが、今回、胸骨後経路で再建した13例中2例は挙上前のICG評価で胃管先端まで十分に血流があると判断していたにも関わらず、Grade 2の縫合不全を認めた。今回の検討から、一定の頻度で胃管先端の血流が低下している症例があり、胸骨後経路では挙上後に胃管の圧迫によって、胃管先端の血流が低下している可能性が示唆された。作成胃管のICG蛍光法による評価は適切な追加切除範囲の決定や血管吻合付加の判断に有用であり、食道亜全摘後のより安全な再建に寄与すると考えられた。.
135. 堤親範, 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 中村雅史, , 胃神経内分泌細胞癌4例の集学的治療に関する検討, 第27回日本消化器関連学会週間(JDDW2019), 2019.11, 胃神経内分泌細胞癌は全胃悪性腫瘍の1%以下と稀な疾患で、早期よりリンパ節転移、肝転移を来すことが特徴である。その予後は極めて不良であり、1年未満の死亡率は約半数以上、平均生存期間は9.3~15ヶ月と報告されており、病態や治療法に関して十分に確立されていない。2015年5月から2019年2月まで、我々は胃神経内分泌細胞癌の4例を経験した。年齢は55歳から73歳であり、全て男性であった。3例で手術を施行し、1例は術前化学療法施行後にR0切除予定である。術前から肺転移が疑われ、結腸浸潤を伴った進行癌の1例は術前化学療法後(CDDP+CPT -11)に一旦R0切除が可能であった。その後、術後補助療法を施行したが、肝転移(S3、S4)が出現した。肝左葉切除後にさらに傍大動脈リンパ節再発を認め、その11ヶ月後に原病死となったが、生存期間は29ヶ月と平均より長期であった。手術を施行した2例目は進行癌であり、R0切除後(pT4aN3bM0 StageⅢC)に、術後補助療法(CDDP�� \CPT -11)を施行し、現在まで無再発で生存している(生存期間14ヶ月)。3例目は粘膜癌で、R0切除後の病理診断でリンパ節転移を認めず、現在慎重に経過観察中である。もう1例は現在術前化学療法施行中であり、高齢であるため、CBCDA+ETPを選択し、今後R0切除を予定している。膵・消化器神経内分泌腫瘍診療ガイドライン、NCCNガイドラインともに疾患概念から類似性のある肺小細胞癌のレジメンに準じた化学療法を行うことが推奨されているが、胃神経内分泌癌における有効な化学療法は確立しておらず、長期生存例の報告にも共通した治療法はない。神経内分泌細胞癌に対するKey drugであるCDDPを含むレジメンが望ましいが、進行度や年齢、全身状態、臓器障害を考慮した治療選択が重要である。今回の検討で外科的治療を含めた集学的治療が生存期間の延長に有用であると考えられたが、集学的治療として最適なプロトコールの確立のためには今後さらなる症例の集積が必要である。.
136. 堤親範, 森山大樹, 大内田研宙, 進藤幸治, 永井俊太郎, 藤原美奈子, 大塚隆生, 小田義直, 中村雅史, 26個の多発リンパ節転移を認めた未分化型粘膜内胃癌の1例, 第56回九州外科学会・第56回九州小児外科学会・第55回九州内分泌外科学会, 2019.05, 症例は63歳、女性。吐血を主訴に前医を受診し、ショックバイタルの状態で緊急上部消化管内視鏡検査を施行された。胃上部大弯に約35mm大の不整な陥凹性病変を認め、その中央部に露出血管を伴う潰瘍を指摘された。緊急止血術を施行され、潰瘍周囲の生検で印環細胞癌が混在する低分化型腺癌と診断された。粘膜内主体の病変と考えられたが、内視鏡的粘膜下層剥離法の非適応病変であり、外科紹介となった。腹部CT検査で遠隔転移、リンパ節転移を疑う所見を認めなかった。胃上部領域のcT1N0の腫瘍に対して、腹腔鏡下噴門側胃切除術を施行した。最終病理診断で深達度は粘膜内であったが、リンパ節転移が多発していた(26/58)。腫瘍径が大きく、潰瘍を伴う未分化粘膜内癌はリンパ節に転移する可能性があるが、このようにリンパ節転移が多発する症例は極めて少ない。今回、26個の多発リンパ節転移を認めた未分化型粘膜内胃癌の1例を経験したので報告する。.
137. 長尾晋次郎, 進藤幸治, 森山大樹, 大内田研宙, 永井俊太郎, 大塚隆生, 中村雅史, 幽門狭窄を認め術前診断に難渋した十二指腸球部癌の1例, 第113回日本消化器病学会九州支部例会・第107回日本消化器内視鏡学会九州支部例会, 2019.05.
138. 中山宏道, 大内田研宙, 相良亜希子, 米永晃子, 安藤陽平, 岐部晋, 武居晋, 進藤幸治, 仲田興平, 森山大樹, 宮坂義浩, 藤田逸人, 永井俊太郎, 岡部安博, 大塚隆生, 水元一博, 中村雅史, S100Pが癌細胞塊のリンパ管内皮層へのクリアランスに関与しリンパ節転移に関わる, 第119回日本外科学会定期学術集会, 2019.04, 【背景】膵癌においてリンパ節転移は高頻度に認められ予後因子と知られている。近年他癌腫で新たなリンパ節転移の機序としてSpheroidを形成した癌細胞集団がリンパ管内皮細胞を押しのけるように浸潤していく形態(CCID formation)が報告されたが、膵癌においては同様の転移機序に関して明らかになっていない。【目的】膵癌細胞とリンパ管内皮細胞(LEC)の相互作用を検討し、新たな転移機序を明らかにするとともにその機序に関わる因子を検討する。【方法】膵癌細胞株を用いて作成したSpheroidのCCID formationを観察し、各細胞株を比較検討した。通常培養したLECに癌培養上清を添加した後48時間培養して、RNAを抽出した後マイクロアレイ解析を行った。マイクロアレイ解析結果で見出した因子のLECの遊走能やmonolayerへの浸潤能への影響を検討した。また、ヒト切除組織の免疫染色を行った。【結果】ヒト切除組織で癌細胞塊がリンパ管内皮層の内外に連続して存在し、リンパ行性転移経路に癌細胞塊が存在した。膵癌細胞株や膵癌自然発生マウス由来癌細胞株を使用して作成�� 7$?Spheroidは2D・3D両方において、CCID形成をすることが顕微鏡画像により明らかになった。また、癌培養上清添加でCCID形成能が上昇した。癌培養上清でのLECの変化をマイクロアレイで解析したところ、3種類の癌培養上清で共通して変化を示した133個の遺伝子を見出した。その中でS100Pに着目し、LECの遊走能やCCID formationに関わることを見出した。【結語】膵癌のリンパ行性転移においてSpheroidの特性に関連する新たな機序の関与が示唆され、その浸潤形態にS100Pが関わっている可能性が示された。今後これらの転移機序のさらなる解明が微小リンパ節転移制御に寄与するものと考えられる。 .
139. 中山宏道, 大内田研宙, 安藤陽平, 岐部晋, 武居晋, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 大塚隆生, 中村雅史, 膵癌リンパ節転移におけるcollective cell invasion 制御因子の検討, 第74回日本消化器外科学会総会, 2019.07.
140. 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 堤親範, 永井俊太郎, 大塚隆生, 清水周次, 江藤正俊, 橋爪誠, 中村雅史, 機能的に胃内流入を主経路とする逆蠕動・側々での胃空腸吻合によるダブルトラクト再建手技, 第32回日本内視鏡外科学会総会, 2019.12.
141. 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 清水周次, 江藤正俊, 橋爪誠, 中村雅史, 3DシミュレーションとICG術中イメージングによる食道切除後再建法の個別選択, 第27回日本消化器関連学会週間(JDDW2019), 2019.11.
142. 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 江藤正俊, 中村雅史, 3D解剖の理解とICG評価に基づく胃管再建の経路選択と手技の工夫, 第81回日本臨床外科学会総会, 2019.11.
143. 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 江藤正俊, 橋爪誠, 中村雅史, 上部消化管手術における3次元モデルの実用化と今後の展望, 第119回日本外科学会定期学術集会, 2019.04, これまで、我々は臓器変形モデルや3Dプリンターを用いた硬性/軟性/透過型モデル、スコープの位置情報を光学式センサーにより取得し、リアルタイムに仮想腹腔鏡画像を提供する術中ナビゲーションなど3次元モデルに基づいた手法を報告してきた。しかし、これらは個別の症例に日常診療として実用化しするには、コストや人員の確保などの面で問題があった。現在、我々は胃癌、食道癌の術前にルーチンとして1mmCTを複数相で撮像し3D画像を作成し、血管走行や関連臓器の形状、その相対的な位置関係などを把握している。当院ではこの作業を電子カルテに組み込まれたソフトで10分で行える。3D画像には2Dでは把握できない血管走行の向きや角度、長さ、周囲臓器との相対的な位置関係といった3Dでのみ特異的に把握できる立体解剖情報が含まれる。これまで、食道癌や胃癌の300症例以上の3D画像を取得し、それぞれの手術の難易度に関わる因子を複数同定してきた。たとえば、腹腔動脈の走行の向きや各分岐までの距離、膵実質との位置関係は個人差があり、手技の難易度�� $H?<$/4X$o$k!#2f!9$O$3$l$i$N#3D特異的因子を考慮して、ポート配置と郭清のアプローチ法を適切かつ個別に選択した。これにより3D導入前胃癌300症例と比較して導入後150症例で有意に出血量と膵液瘻が減少した。また、我々はロボット手術でも関節機能がないデバイスを用いるが、この際のポート配置にも術前3Dは有効であった。また、食道癌手術においては3D画像で評価可能な縦隔の広さが郭清/再建の両方においてその難易度や合併症のリスク因子となった。現在も鏡視下手術は進化しており、同じ術式でも複数のアプローチ法が確立されている。3次元モデルは単なる解剖把握による有用性だけではなく、その特有の解剖学的特徴を認識することで、適切な手技を選択し周術期の合併症を減らし、郭清精度を向上させうると考える。.
144. 大内田研宙, 森山大樹, 進藤幸治, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 江藤政俊, 中村雅史, 3D特有の解剖学的特徴に応じた胃管再建時の後縦隔経路と胸骨後経路の個別選択と工夫, 第74回日本消化器外科学会総会, 2019.07.
145. 大坪慶志輝, 進藤幸治, 森山大樹, 永井俊太郎, 大内田研宙, 大塚隆生, 永井英司, 中村雅史, 腹腔鏡下胃切除術後膵液瘻予測因子の検討, 第119回日本外科学会定期学術集会, 2019.04, 胃癌手術におけるリンパ節郭清において、膵周囲リンパ節の郭清は重要であるが、それに付随する合併症として膵液瘻が問題となる。その早期発見、経過予測にドレーン排液のアミラーゼ値(以下D-Amy値)の測定が有用である可能性が示唆されており、当科では胃切除症例において、D-Amyを測定している。今回、2010年9月~2017年4月に当院で腹腔鏡下胃切除術を施行したもののうち、術後1日目、3日目にD-Amy値を測定した294例を対象とし、膵液瘻と臨床データの相関について後方視的に検討した。ISGPFの膵液瘻の基準を超えるものは112例、(POD3以降のdAMY 396以上)実際になんらかの治療を要した膵液瘻が15例、うち、Clavien Dindo分類grade2の膵液瘻が11例、grade3aが2例であった(2例は絶食期間延長のみ)。肺炎や明らかな縫合不全など原因が明確な合併症を認めるものを除く101例について解析を行うと、D-Amy(POD3)、CRP(POD3)、WBC(POD3)について膵液瘻と相�� 4X$rG'$a(p値 <0.0001・<0.0001・0.0005 Wilcoxon検定)、性・郭清の程度・BMIは相関を認めなかった(p値 0.1243、0.9123、0.5667)。特に相関の強いD-Amy(POD3)、CRP(POD3)に対しロジスティック解析を行い、ROC曲線を描画し(AUC 0.962・0.913)D-Amy 2785 、CRP 16.69をカットオフ値とすると、それぞれ感度/特異度93%/93%、80%/87%となった。明らかな炎症のfocusがはっきりしておらず、術後3日目のD-AMY値、CRP値が2785、16.69を超える場合、膵液瘻を来している可能性が高いと考えられた。.
146. 相良亜希子, 仲田興平, 遠藤翔, 大坪慶志輝, 新川智彦, 松本奏吉, 米永晃子, 安藤陽平, 岐部晋, 中山宏道, 武居晋, 進藤幸治, 森山大樹, 大内田研宙, 大塚隆生, 水元一博, 中村雅史, 膵癌細胞のオートファジー抑制は、サリノマイシンによる増殖抑制効果を増強する, 第119回日本外科学会定期学術集会, 2019.04, 【背景と目的】サリノマイシンは、膵癌を含む様々な癌種において細胞増殖抑制効果を示すが、このとき、細胞内ではオートファジーが誘導されていることが知られている。オートファジーには細胞傷害作用、細胞保護作用の相反する作用が報告されているが、癌種により報告が異なり、サリノマイシンによる膵癌細胞内のオートファジーがいずれの作用と関連しているかについては明らかでない。今回、膵癌細胞にサリノマイシンを投与した際に誘導されるオートファジー誘導の意義を検討した。【方法】膵癌細胞株のSUIT-2及びPanc1細胞を用いて、サリノマイシン投与による膵癌細胞株の増殖能の変化を検討した。次に、サリノマイシン投与時の膵癌細胞株のオートファジーの変化を検討した。さらに、siRNAを用いたATG5及びATG7遺伝子ノックダウンによるオートファジー抑制が膵癌細胞のサリノマイシン感受性に与える影響について検討した。【結果】膵癌細胞の増殖は、サリノマイシン投与によって濃度依存的に抑制された。また癌幹細胞マーカーであるCD133陽性細胞数の減少を認めた。また、サリノマイシン投与下では膵癌細胞株のLC3-IIタンパク上昇、細胞�
ソ中LC3の増加、cyto-IDの蛍光強度の上昇を認め、サリノマイシンによって膵癌細胞株のオートファジーが亢進することが示唆された。さらにオートファジー抑制後は、サリノマイシン投与による膵癌細胞の増殖抑制効果は増強され膵癌細胞株のサリノマイシン感受性が亢進していることも同定した。【結論】また、オートファジーがサリノマイシンに対して細胞保護的に作用していることを示した。今後サリノマイシンとオートファジー抑制剤、さらには抗がん剤を組み合わせた治療法が膵癌幹細胞を標的とした新しい膵癌治療法となり得ることを示唆している。.
147. 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 中村雅史, 腹腔鏡下胃切除におけるポート位置シミュレーションの重要性, 第27回日本消化器関連学会週間(JDDW2019), 2019.11, 【目的】腹腔鏡下胃切除術において、6番リンパ節の安全かつ適切な郭清は、患者の術後膵液瘻予防および予後改善のため非常に重要である。近年我々が行っている術前ポート位置シミュレーションの手技を供覧し、その効果を明らかにする。【方法】2017年6月から2018年12月まで71例の患者に対して、6番郭清を伴う腹腔鏡下胃切除術を行った。術前に1mm造影CTを撮像し、SYNAPSE VINCENTを用いて3D構築を行った後、臍部から膵上縁の位置および6番郭清のターゲットとなる右胃大網動静脈の位置を測定して術前に患者の体にマーキングを行う。マーキングを元に気腹下で実際の腹腔内を観察しつつ最終的にポート位置を決定している。臍から膵上縁および下縁の高さは患者個々により大きな違いがあり、(それぞれ範囲69.4mm-189.2mm(平均115.6mm),範囲29mm-162.1mm(平均74.7mm) )そのため、臍や肋弓などを基準にポートを挿入すると、郭清対象組織に対する軸が合わず余計な出血や時間のロスにつながることがあると予想される。われわれは、郭清対象は膵�� B!A0LL$NAH?%$G$"$k$?$a!"%]!<%H0LCV7hDj$N;XI8$Og9B!$G$"$k$Y$-$@$H9M$($F$$$k!#Ev;\@_$G$O85Mh$9$Y$F$N3T@6$r45
148. 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 中村雅史, 当科において施行されたバレット食道癌に対する鏡視下手術9例の検討, 第73回日本食道学会学術集会, 2019.06.
149. 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 中村雅史, 十二指腸腫瘍に対するLECS , 第113回日本消化器病学会九州支部例会・第107回日本消化器内視鏡学会九州支部例会, 2019.05, 腺腫やNET, GISTに代表される十二指腸腫瘍に対しての治療は、切除が第一候補となる。現在ではESD治療が保険収載されているが、壁の厚い胃と異なり、十二指腸では遅発性穿孔率が10%弱と非常に高率である。ESDで根治切除ができない場合は、十二指腸部分切除や膵頭十二指腸切除など、侵襲が大きく合併症率の高い手術が必要となるため、治療適応については熟考が必要である。腹腔鏡内視鏡合同手術 (laparoscopic and endoscopic cooperative surgery; LECS)は、内視鏡医による切除手技と、外科医による腹腔鏡下局所切除や縫合を組み合わせた手術であり、その低侵襲性と安全性が評価され、胃病変に対して広く受け入れられている。しかし、十二指腸腫瘍に対するLECSは、その症例数の少なさもあり、未だ標準治療とはなっていない。 当科では、九州大学倫理審査委員会の承認を得た後、現在まで十二指腸病変11症例(男5:女6、年齢40-79歳)に対してLECSを行った。腺腫5例、上皮内癌1例、GIST1例、NET4例であり、乳頭を基準として口側7例、肛門�� Nc$G$"$C$?!#4pK\
150. 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 中村雅史, 鏡視下胃切除術における膵液瘻の原因となる手技についての後方視的検討, 第32回日本内視鏡外科学会総会, 2019.12.
151. 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 中村雅史, 胃癌に対する腹腔鏡下胃切除術における、周術期データによる予後予測, 第119回日本外科学会定期学術集会, 2019.04, 胃癌に対する腹腔鏡下胃切除術は、その低侵襲性から近年広く普及している。我々の施設では1996年より導入し、その適用を早期癌に対する腹腔鏡下幽門側胃切除から胃全摘術、さらには進行癌に対するD2郭清にまで徐々に拡大してきた。2017年3月まで1054例(男性737例、女性317例)に対して手術を行い、噴門側胃切除64例、幽門側胃切除735例、胃全摘233例、残胃全摘22例であった。うち98例で脾臓摘出、胆嚢摘出などの他臓器切除を同時に行っていた。同症例について、Clavien-Dindo II以上の合併症と予後について後方視的に調査した。術後合併症においては、男性であること(P=0.023)、他臓器切除同時施行症例であること(P=0.011)が危険因子であった。術後合併症が起きた症例では、手術時間が長く、出血量が多く(ともにP=<.0001)、さらにPOD1からWBCとCRPが高かった(ともにP=<.0001)。術前BMIに着目すると、22以上の症例では手術時間が長く(P=<.0001)、出血が多く(P
=0.002)、POD1のWBC, CRPともに高く(P=<.0001)、さらに合併症が多い傾向にあった(P-0.07)。疾患特異的死亡との関連を見ると、BMI22で分けた場合は差がなかったが、18未満の症例で予後不良であり(P=0.036)、合併症を起こした症例で予後不良の傾向があった(P=0.066)。また、進行癌における疾患特異的死亡症例は、生存症例に比較して術前BMIがより低かった(P=0.017)。当施設での予後予測因子検討結果について、文献的考察とともに報告する。.
152. 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 中村雅史, 腹腔鏡下胃切除における3DCTによる左右双方からの郭清手技を可能とするポート位置のシミュレーション, 第74回日本消化器外科学会総会, 2019.07.
153. 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 中村雅史, 患者個別解剖に留意した腹腔鏡下胃切除におけるポート位置の術前シミュレーションの効果, 第81回日本臨床外科学会総会, 2019.11, 腹腔鏡下胃切除術は、開腹手術と比較した場合の優位性を背景に、その普及と手技の定型化が進んでいる。当科では現在、腹腔鏡下胃切除術を予定する患者さん全てに対して術前1mmスライスで造影CTを撮像し、VINCENT(FUJI)を用いて3D構築を行っている。通常、臍部にカメラポートを挿入し、そこを基準点として気腹下に他ポートを挿入していくが、術前3DCTの検討を行うと、臍部から膵上縁の高さ、6番郭清の目標となる右胃大網静脈合流部の相対的位置関係にはかなりの個人差があり、臍部を基準点としてポート位置を決定すると、膵上縁までの距離が遠く、郭清に難渋する症例があることがわかってきた。今回我々は、2015年3月以降からポートシミュレーションを開始するまでの127例の腹腔鏡下胃切除(6番郭清を伴う胃全摘、もしくは幽門側胃切除術)と2017年4月以降、ポートシミュレーションを術前に行って手術を施行した82例の周術期データを用いてシミュレーションの効果を検討した。両群において、手術時間に有意差はなかったが(P=0.30)、術中出血�� L$OM-0U$K8:>/$7$F$$$?!JP=0.03)。さらに、膵液瘻の指標となる術後腹水アミラーゼ値において、POD1では減少の傾向があり(P=0.053)、POD3においては有意に減少していた(P=0.003)。当科におけるポートシミュレーションの取り組みを実際の手術ビデオともに発表する。.
154. 森山大樹, 大内田研宙, 進藤幸治, 森泰寿, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 中村雅史, 腹腔鏡下幽門側胃切除術における予防的胆嚢摘出術の必要性に関する検討, 第74回日本消化器外科学会総会, 2019.07, 【背景】胃切除後にしばしば胆石が発生することが知られており、胃切除術の際に予防的胆嚢摘出術を行うべきかどうか長らく議論されてきた。一方、近年は胆嚢摘出術だけでなく胃癌手術も腹腔鏡手術が普及してきており、以前議論されてきた開腹手術の時とは状況が異なる可能性がある。【目的】今回、胃癌に対する腹腔鏡下胃切除術後胆石症の発生を検討し、予防的胆嚢摘出術の必要性を検討する。【対象】2000年4月から2017年3月の間に当科で胃癌に対する腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行した696例について検討した。そのうち31例(4.5%)で、胃切除術以前に胆嚢摘出術が行われていた。また、胃切除術の時点で胆石を有していた54 例(7.8%)に対しては、同時に胆嚢摘出術を施行した。これらに加えて開腹移行例12例、Billroth-II再建6例を除き、最終的にBillroth-I再建(B-I)284例、Roux-en-Y法(R-Y)310例について、術後胆石症発生の有無およびその治療を後ろ向きに検討した。観察期間中央値はB-I 61.7か月、R-Y 60.9か月であっ�� $?!#!Z7k2L![=Q8eC@@P>I!JC@G97k@P>I!"AmC@4I7k@P>I!K$NH/@8$r52例(全体の8.8%)に認めた。再建形式別では、B-1群12例(4.2%)、R-Y群40例(12.9%)でR-Y再建群の方が有意に多かった(p=0.0002)、術後胆石を認めるまでの期間(中央値)はB-I群38.1か月、R-Y群31.4か月であり、それぞれ継時的に増加していた。そのうち36例は無症状であり、治療を要したものは16例(全体の2.7%)で、そのうち15例はR-Y群であった。なお、総胆管結石症をB-I群1例(0.4%)、R-Y群11例(3.6%)に認め、総胆管結石の発生割合もR-Y群で高かった(p=0.0056)。【結語】胆石の発生はR-Y群の方がB-I群よりも有意に多く、R-Y群では総胆管結石の発生率も高かった。治療を要した術後胆石は全体の2.7%、さらに開腹胆嚢摘出を要したものは0.5%に留まるため、胆石を認めない予防的胆嚢摘出は不要と思われるが、Roux-en-Y再建後の胆石発生には注意が必要である。.
155. 森山大樹, 大内田研宙, 進藤幸治, 三好圭, 大塚隆生, 清水周次, 中村雅史, 胸部食道癌術後4年目に発症した胃管肺瘻の治療経験, 第73回日本食道学会学術集会, 2019.06, 症例は50歳代、男性。胸部食道癌に対して鏡視下食道切除・後縦隔経路胃管再建を施行した。術後4年経過後に喀血を来し、胃管肺瘻の診断で右肺上葉切除、広背筋弁による瘻孔閉鎖術を施行したが、瘻孔が開存し膿胸となったため、緊急開窓ドレナージ術を施行した。その後、炎症の波及により気管支断端瘻も併発し、胃管と右気管支それぞれの瘻孔が近接して併存する状態となった。その後もステント治療や肋間筋被覆、心膜パッチなどを試みたが瘻孔閉鎖に至らず、長期間の絶食・入院加療を要した。保存的治療では改善なく、かつ胃管瘻からの消化液流出を食い止めることが困難になったため、胃管の口側、肛門側を切離し、回結腸による消化管再建術を行い(胸骨前経路)、残存した胃管にはドレナージチューブを留置した。その結果、食事が可能になり、頻回の通院を要するもののフルタイム勤務できるまでに社会復帰を果たすことができた。今回、再建胃管末端部(盲端部)の虚血により肺瘻を形成したと考えられる。胸部食道癌手術における後縦隔経路再建は、他の再建経路に比べて距離が短く生理的であり、縫合不全率も低いが、一�� }$G:F7z0_4I$N6;9PFbL~Ce$,LdBj$H$5$l!"5)$G$O$"$k$,:#2s$N$h$&$JGYaq7A@.$d0_4I4b<#NE$X$N1F6A$,Bg$-$$!#$7$?$,$C$F!"u67$K1~$8$?H=CG$r$9$Y$-$G$"$k$H9M$($i$l$k!#.
156. 森山大樹, 大内田研宙, 進藤幸治, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 中村雅史, 腹腔鏡下胃切除のデルタ吻合再建(Billroth-I法)における,リニアステイプラー挿入の安全性に関する検討(157例の治療成績), 第27回日本消化器関連学会週間(JDDW2019), 2019.11, 【目的】腹腔鏡下胃切除において、金谷らが考案したデルタ吻合は、完全鏡視下Billroth- I法再建の代表的な手技であり、広く普及している。一方、不用意なリニアステイプラー挿入による過度な緊張などによって、十二指腸損傷を来すリスクがある。そこで、これまで我々の施設で行ってきたデルタ吻合における、リニアステイプラー挿入の安全性を明らかにすることを目的として、術中・術後成績の検討を行った。【方法】当科においては、2009年7月にデルタ吻合を導入し、以降の腹腔鏡下幽門側胃切除(LDG)における完全鏡視下Billroth-I法再建時は全例にデルタ吻合を行っている。2019年2月末までに施行したデルタ吻合症例157例について、その治療成績を検討した。一般的なデルタ吻合では、リニアステイプラーのカートリッジ側を胃に挿入し、アンビルフォーク側(金属側)を十二指腸に挿入することが多いが、我々は十二指腸損傷のリスク軽減を目的として、逆に金属側を胃に挿入し、カートリッジ側を十二指腸に挿入して行った。【成績】上記挿入法で施行した157例において、術中・�� =Q8e$N==Fs;XD2B;=}$dK%9gITA4$O#1Nc$b$J$/!"J-9gIt69:u$dDL2a>c32$J$I$NCfD94|9gJ;>I$b#1Nc$bG'$a$J$+$C$?!#%j%K%"%9%F%$%W%i!<$N%7%c%U%H<4J}8~$K8GDj$5$l$F$$$k6bB0B&$r0_$KA^F~$9$k$3$H$K$h$j!"<4$rJ];}$7$?>uBV$G;D0_$r==Fs;XD2B&$KF0$+$9$3$H$,$G$-!"$=$N0lJ}$G==Fs;XD2$XA^F~$9$kB&!J%+!<%H%j%C%8!K$K$O2DF0@-$rM?$(!"$+$D@hC<$,F_$G$"$k$?$a$K!"==Fs;XD2A^F~!J
157. 森山大樹, 大内田研宙, 進藤幸治, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 中村雅史, 当科における腹腔鏡下幽門側胃切除デルタ吻合の工夫, 第32回日本内視鏡外科学会総会, 2019.12, 当科では1996年に腹腔鏡補助下胃切除術を導入して以降、様々な術式を行ってきた。完全鏡視下胃切除を開始してからは主にRoux-en-Y再建を行ってきたが、2009年からは完全鏡視下幽門側胃切除Billroth-I再建法として、デルタ吻合を導入し、現在は本法が再建の第一選択となっている。また、近年、当施設では十二指腸切離の際にEndo GIA Tri-Staple 60リンフォース(以下、リンフォース)を用いている。当初は、Roux-en-Y再建における十二指腸断端部の縫合強度改善および止血目的でリンフォースを使用していたが、デルタ吻合時にもリンフォースによる十二指腸切離を行うことで、吻合の際に十二指腸をリニアステープラーにかぶせる操作が非常にスムーズになることが分かった。最近、吻合口形成にリンフォースを使用する学会報告は散見されるが、十二指腸切離にリンフォースを用いてデルタ吻合を行う方法は報告がなく、今回その手技を供覧する。また、カートリッジの挿入方向や角度の調節も合わせて工夫することで、吻合の際の過度な緊張による十二指腸損傷リスクを低減できるものと考えている。"
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158. 森山大樹, 大内田研宙, 進藤幸治, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 中村雅史, 高齢者胃癌に対する術式、郭清範囲、化学療法の有無からみた至適治療戦略に関する検討, 第119回日本外科学会定期学術集会, 2019.04, 【背景】高齢患者は基礎疾患および加齢に伴う身体機能低下によって術後合併症が重篤化する危険性があり、胃の切除範囲や郭清範囲の縮小が望ましいという意見がある。また、周術期化学療法についても忍容性の問題等で施行されないことも多く、患者のQOL保持と癌の予後を考慮した治療戦略が求められる。【目的】80歳以上の高齢胃癌患者に対して、術式、郭清範囲、化学療法の有無からみた至適治療戦略に関する検討を行った。【対象】2007年4月から2017年3月の10年間に当科で腹腔鏡下胃癌手術(バイパス、部分切除を除く)を施行した腹腔鏡下胃癌手術(審査腹腔鏡、バイパスを除く)796例のうち、80歳以上の高齢患者94例(80-90歳)について、後ろ向きに検討した。観察期間中央値は29.2か月(5.9-71.3か月)、施行術式は胃全摘21例(22.3%)、噴門側胃切除14例(14.9%)、幽門側胃切除55例(58.5%)などであり、3例(3.2%)で開腹移行がなされた。最終病期はStage I 62例(66.0%)、Stage II 18
例(19.1%)、Stage III(8.5%)、Stage IV (6.3%)であった。【結果】進行癌43例のうちD2リンパ節郭清は26例(60.5%)に施行され、17例(39.5%)で郭清範囲の縮小がなされた。また、術後化学療法が施行されたのはわずか5例に留まった。縮小手術や化学療法の有無による予後への悪影響は明らかでなかった。なお、観察期間内の死亡例は35例(37.2%)に認めたが、原病死(16例)よりも他病死(19例)の方が多かった。また、術後合併症を認めた群は、合併症を認めなかった群に比べて術後在院日数が長く(中央値13日、9日、p<0.001)、予後不良であった(5年生存率36%、72%、p=0.048)。また、胃全摘患者の予後は幽門側胃切除や噴門側胃切除の患者よりも悪かった。【結語】高齢患者では郭清度や化学療法の有無については差を認めなかったが、胃全摘患者の予後は悪く、可能な限り胃全摘を避けた方が望ましいと考えられた。.
159. 新川智彦, 厳子龍, 大内田研宙, 大坪慶志輝, 松本奏吉, 米永晃子, 相良亜希子, 関維雨, 馮海旻, 安藤陽平, 岐部晋, 武居晋, 中山宏道, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 宮坂義浩, 膵癌におけるERK1/2阻害剤による癌間質相互作用の抑制効果の検討, 第119回日本外科学会定期学術集会, 2019.04, [背景] 細胞外シグナル調節キナーゼ(ERK)は, 複数の癌腫において浸潤や転移に関連している. ERK阻害剤(ERKi)が膵癌細胞を標的とし膵腫瘍の増大を抑制することが報告されているが, 癌間質相互作用に対する効果は不明である.[目的]  膵癌における癌間質相互作用に対するERKiの治療効果を検討する.[方法] ヒト正常膵星細胞(PSC), ヒト癌関連線維芽細胞(CAF), ヒト膵管正常上皮細胞株(HPDE)およびヒト膵癌細胞(PC)におけるp-ERK1/2の蛋白レベルを検討した. ERKiがCAFに与える影響および関連遺伝子発現の変化を評価した. ERKi投与下でAutophagyのmarkerであるLC3の発現変化を評価した. ERKiとAutophagy抑制剤であるChloroquineの併用治療効果をin vitroおよびin vivoで検討した.[結果] CAFのp-ERK1/2発現レベルは正常PSCおよび癌細胞より高かった. CAFのERKiによる増殖抑制効果は癌細胞より�� b9b$+$C$?. CAFにおけるp-ERK1/2の阻害は癌間質相互作用に関わる因子であるMMP2, MMP3, IL6などの低下を認めたが, 線維化のmarkerであるαSMA, CollagenやSenescenceのmarkerであるp15, p16は上昇を認めた. また, AutophagyのmarkerであるLC3の発現上昇も認めた. ERKiとChloroquineを併用投与するとERKiによるαSMAやcollagenの増加が抑制された. KPCマウス由来膵癌細胞OrganoidとCAFの共移植モデルに対してERKiとChloroquine併用投与すると肝転移巣数の低下を認めた. [結論] CAFを標的とするERK1/2の阻害は線維化やSenescenceのmarkerの上昇とともに癌間質相互作用を抑制する可能性がある. さらにAutophagy抑制剤を併用すると, CAFのsenescenceをより強く誘導し, より強く増殖を抑制した..
160. 久保進祐, 森山大樹, 大内田研宙, 進藤幸治, 堤親範, 長尾晋次郎, 永井俊太郎, 大塚隆生, 中村雅史, 食道癌手術前処置のグリセリン浣腸により溶血性急性腎不全に陥った1例, 第81回日本臨床外科学会総会, 2019.11, グリセリン浣腸は安全性が高いと認識され、広く医療現場で使用されているが、まれに重篤な合併症を引き起こすことが報告されている。今回、グリセリン浣腸施行時に、肛門部のわずかな損傷から溶血性急性腎不全を引き起こした症例を経験したため報告する。症例は56歳男性。胸部下部食道癌手術の前処置としてグリセリン浣腸を行ったところ、強い痛みを伴う肛門の腫脹と少量の出血をきたした。その後症状が軽減したため、予定通り手術室へ搬入した。全身麻酔導入後、導尿を行うと少量の血尿を認め、膀胱鏡検査で両側尿管口よりごく少量の出血を認めた。また、肛門鏡検査で肛門に5mmの浅い裂創を認めた。血液生化学・凝固検査で異常なく、バイタルサインも異常なかったため、予定通り手術を施行したが(手術時間9時間24分、出血量145g)、術中尿量は0mlであった。術後も無尿が続き血清クレアチニン増悪を認めたため、溶血性急性腎不全と診断し、術翌日から持続的血液濾過透析(CHDF)を開始し、ハプトグロビン(4000U, 6日間)投与を行った。術後10日目までCHDFを行い、�� =$N8e$O=Q8e20日目までに計5回の血液透析を行った。その後腎機能は徐々に改善傾向となり、術後27日目に退院し、術後2か月で腎機能は正常化した。グリセリン浣腸は現在も多くの施設で日常的に行われている行為である。グリセリンは腸管外に注入されると血中へ移行し溶血をきたすが、その一方で、血中で速やかに代謝されるため溶血発作は長時間は持続しない。グリセリン浣腸で短時間に腎不全が引き起こされる可能性があることが念頭にあれば、侵襲度の高い手術を避け、急性期に補液やハプトグロビンの投与など迅速な対応をとることで腎障害の程度を軽減できるものと考えられた。.
161. 岐部晋, 大内田研宙, 新川智彦, 大坪慶志輝, 松本奏吉, 相良亜希子, 米永晃子, 馮海旻, 関維雨, 安藤陽平, 武居晋, 中山宏道, 厳子龍, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田 興平, 永井俊太郎, 膵癌局所浸潤部における癌関連腺房導管異型性は癌局所浸潤に寄与する, 第119回日本外科学会定期学術集会, 2019.04, 【背景】膵実質の大部分は膵外分泌機能を有する膵腺房細胞より構成されるため、膵臓は炎症、線維化、萎縮を来しやすい特異的な臓器である。しかし、膵癌周囲に存在する膵腺房細胞の膵癌局所浸潤の過程における脱落や萎縮といった形態的な変化が膵癌局所浸潤に与える影響の有無や意義は不明である。【目的】膵癌局所浸潤過程における膵腺房細胞の形態的な変化やその意義について検討する。【方法】ヒトおよびKPC (KrasLSL-G12D/+;Trp53LSL-R172H/+;Cre)マウスにおける膵癌局所潤部の病理組織像を腺房細胞の形態的な変化に着目して検討した。また、KPC由来膵癌細胞を用いてKC (KrasLSL-G12D/+;Cre)マウスに同所移植を行い、膵癌浸潤部における膵実質の形態的な変化と膵癌局所浸潤との関連を検討した。また、膵癌局所浸潤部で腺房萎縮と共にみられる腺房導管異型性(Acinar-to-ductal metaplasia: ADM)と正常膵における孤発性ADM、慢性膵炎でみられるADMの遺伝子発現解析を行い比較検討した。【結果】ヒトおよびKPCマウスの病理組織学的解析では、膵癌局所浸潤部において腺房萎縮と共に��� BADM-likeな病変を多数認めた(P<0.01)。また、KCマウス同所移植モデルではKras変異を有する膵実質母地では、有意に腫瘍体積の増大と腫瘍周囲にADM-likeな腺管構造を多数認めると同時に間質の誘導を認めた(P<0.01)。遺伝子発現解析では、その周囲微小環境に応じてADMの誘導機序や性質に差異を認めることが示唆された。【考察】膵癌膵実質浸潤部では腺房萎縮と共にADM-likeな小腺管構造を多数認めた。膵腺房細胞の萎縮やADMといった形態的変化によって癌間質や癌浸潤を誘導しやすい微小環境を構築している可能性が示唆された。.
162. 岩本千佳, 大内田研宙, 武居晋, 進藤幸治, 宮脇恒太, 赤司浩一, 橋爪誠, 江藤正俊, 中村雅史, 膵臓に誘導され膵癌微小環境を構成する骨髄由来細胞が膵癌浸潤を制御する, 第74回日本消化器外科学会総会, 2019.07, 【背景・目的】膵癌は病理学的特徴として過剰な間質増生desmoplasiaを伴うことが知られており、癌間質相互作用により治療抵抗性や薬剤送達率の低下を引き起こすと考えられている。また、癌微小環境は癌種により多様であり、胃癌や大腸癌では遺伝子変異に加え、間質細胞や骨髄由来細胞との相互作用により形成される癌微小環境が、発癌や癌微小転移巣の形成を促進すると報告されている。膵癌においては、間葉系幹細胞由来の癌間質が癌進展を促すとの報告や膵星細胞が貪食細胞のように働くとの報告があるが、骨髄由来細胞の膵癌進展への関与やそのメカニズムは未だ不明な点が多い。そこで、骨髄由来細胞が膵癌微小環境を構成し、膵癌進展に関与しているかを明らかにしようと考えた。【方法】膵癌自然発症モデルのKPCマウスにGFP陽性骨髄細胞を移植し、同種骨髄移植モデルを作製した。FCM解析にてレシピエントマウスの末梢血におけるGFP陽性細胞の生着を確認し、原発巣の免疫組織染色にて腺房細胞・間質細胞領域や、invasive frontにおけるGFP陽性細胞の分布を評価した。膵癌細胞と骨髄由来�� :YK&$r6&G]M\$7!"g94b:YK&$NM7Av!&?;=a!&A}?#G=$NI>2A$b9T$C$?!#g94b?JE8$K4XM?$9$k9|?qM3Mh:YK&$Nphenotypeを同定し、膵癌細胞との相互作用を解明する。【結果】同種骨髄移植KPCモデルマウスの末梢血、骨髄、膵臓、肝臓においてGFP陽性細胞の生着を認めた。レシピエント膵臓の病理組織より、骨髄由来リンパ球、マクロファージ、TAMの生着を認め、それらの局在には偏りがあることを示した。また、レシピエントマウスの膵臓に見られる間質細胞には骨髄細胞由来のものが存在することを明らかにした。膵癌細胞と共培養した骨髄由来マクロファージは膵癌細胞の浸潤を促進した。また、膵癌細胞の上清を添加した骨髄由来マクロファージでは、対照群と比較してPSC特異的なマーカーの発現が認められた。【考察】Multilineageな骨髄由来細胞が膵臓へ誘導され、膵癌の浸潤に関わっていることが示唆された。さらに、骨髄由来マクロファージが膵癌細胞との相互作用により、PSC様の細胞へ形質転換することで膵癌細胞の浸潤を促す可能性が示唆された。.
163. 岩本千佳, 大内田研宙, 安藤陽平, 新川智彦, 大坪慶志輝, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 宮脇恒太, 赤司浩一, 江藤正俊, 中村雅史, 膵癌微小環境を構築する骨髄由来細胞が膵癌浸潤を先導する, 第78回日本癌学会学術集会, 2019.09.
164. 安藤 陽平, 木村 隆一郎, 森山 大樹, 大内田 研宙, 進藤 幸治, 永井 俊太郎, 大塚 隆生, 中村 雅史, , 高齢者に対する腹腔鏡下胃切除の安全性と有効性についての検討, 第56回九州外科学会・第56回九州小児外科学会・第55回九州内分泌外科学会, 2019.05, 【背景】平均寿命の延長に伴って、75歳以上の高齢胃癌患者に対する低侵襲手術の機会が増加している。今回我々は高齢者に対する腹腔鏡下胃切除術の安全性、有効性について検討した。【方法】2007年3月から2017年6月までに当施設で腹腔鏡下胃切除術を施行した728例の胃癌患者を対象とした。全症例のうち166例(22.8%)が75歳以上であり、75歳未満562例と臨床病理学的因子を比較検討した。【結果】手術時間、出血量、在院日数、郭清度に有意差は見られなかった。75歳以上では有意に合併症が多く、特に術後肺炎が多かった。全症例における多変量解析では年齢、COPDの有、D2郭清が術後肺炎の危険因子として抽出された。75歳以上のみの解析では進行癌、D2郭清が独立危険因子であった。【結論】75歳以上の高齢者に対する、D2郭清を伴う腹腔鏡下胃切除術の適応については慎重に患者を選択する必要がある。.
165. Shindo K, Ohuchida K, Roth H.R, Oda H, Iwamoto C, Oda M, Ohtsuka T, Mori K, Hashizume M, Nakamura M, , Micro-CT in the Analysis of Formalin-Fixed Paraffin-Embedded Blocks of Resected Pancreatic Lesions , The 50th Annual Meeting of the American Pancreatic Association(APA), 2019.11, Abstract: Recently, the advancements in imaging technology are developing rapidly and the chance to use them in the clinical setting is expanding. Preoperative virtual model (3D) constructed using computed tomography (CT) data is very informative and is useful in clinical diagnosis and management Clinical questions and diagnostic dilemmas may emerge preoperatively and postoperatively. Examples of such include the following cases: (1) A case of stricture with resulting dilatation of the main pancreatic duct was seen in preoperative imaging, suggesting pancreatic ductal adenocarcinoma, further supported by cytological diagnosis (class IV). The lesion was resected, but final histopathology showed absence of malignancy, and instead revealed low-grade pancreatic intraepithelial neoplasia (LG PanIN). (2) A case of intraductal papillary mucinous neoplasm (IPMN) diagnosed as high-grade dysplasia underwent distal pancreatectomy. Several months later, act
ive dissemination occurred despite the absence of invasive lesions in histopathology. Sometimes, it is not easy to identify small significant features such as presence of mural nodules, invasive lesions not on the surface of the specimen, or critical site of caliber changes of the pancreatic duct in a resected specimen. Micro-CT (inspeXio SMX-90CT, Kyoto, Shimadzu Corporation) can provide exceptionally high-resolution imaging with pixel sizes in the micrometer range. The use of micro-CT in the study of formalin-fixed paraffin-embedded (FFPE) pancreatic specimens prevents diagnostic errors such as the aforementioned. Herein, we show our attempts to reveal the answers for these uncertainties using micro-CT in evaluating resected specimens. .
166. Shindo K, Ohuchida K, Moriyama T, Nagai S, Ohtsuka T, Nakamura M, 腹腔鏡下胃切除における適切なポート位置決定のための3D CTの有用性, 第91回日本胃癌学会総会, 2019.02.
167. Sagara A, Nakata K, Yamashita T, Matsumoto S, Ohotsubo Y, Shinkawa T, Shindo K, Moriyama T, Ohuchida K, Ohtsuka T, Mizumoto K, Nakamura M, A new investigation of drug repurposing using for duloxetine as targeting pancreatic cancer microenvironment, Digestive Disease Week 2019, 2019.05, 1. Background: Salinomycin has cytotoxic effects on various types of malignancy and induces autophagy. However, it has not been clarified whether autophagy induced by salinomycin treatment has a protective or cytotoxic role. We investigated whether salinomycin affects autophagy in pancreatic cancer cells and whether autophagy induced by salinomycin treatment has a protective or cytotoxic role in these cells.Methods: We investigated the effect of salinomycin using three pancreatic cancer cell lines. We investigated effect on proliferation and the CD133 positive fraction using flow cytometry. In addition, we monitored the change in autophagic activity after salinomycin treatment using fluorescent immunostaining, western blotting, and flow cytometry. Finally, knockdown of ATG5 or ATG7 by siRNA was used to investigate the impact of autophagy inhibition on sensitivity to salinomycin.Results: Salinomycin suppressed the proliferation of pancreatic cancer
cells in a concentration dependent manner, and reduced the CD133 positive fraction. Salinomycin enhanced autophagy activity in these cells in a concentration dependent manner. Autophagy inhibition made pancreatic cancer cells more sensitive to salinomycin.Conclusions: Our data provide the first evidence indicating that autophagy induced by salinomycin have a protective role in pancreatic cancer cells. A new therapeutic strategy of combining salinomycin, autophagy inhibitors, and anticancer drugs could hold promise for pancreatic cancer treatment. 2. Background: Salinomycin has cytotoxic effects on various types of malignancy and induces autophagy. However, it has not been clarified whether autophagy induced by salinomycin treatment has a protective or cytotoxic role. We investigated whether salinomycin affects autophagy in pancreatic cancer cells and whether autophagy induced by salinomycin treatment has a protective or cytotoxic role in these cells.Methods: We inves
tigated the effect of salinomycin using three pancreatic cancer cell lines. We investigated effect on proliferation and the CD133 positive fraction using flow cytometry. In addition, we monitored the change in autophagic activity after salinomycin treatment using fluorescent immunostaining, western blotting, and flow cytometry. Finally, knockdown of ATG5 or ATG7 by siRNA was used to investigate the impact of autophagy inhibition on sensitivity to salinomycin.Results: Salinomycin suppressed the proliferation of pancreatic cancer cells in a concentration dependent manner, and reduced the CD133 positive fraction. Salinomycin enhanced autophagy activity in these cells in a concentration dependent manner. Autophagy inhibition made pancreatic cancer cells more sensitive to salinomycin.Conclusions: Our data provide the first evidence indicating that autophagy induced by salinomycin have a protective role in pancreatic cancer cells. A new therapeutic strategy of combining salinomyci
n, autophagy inhibitors, and anticancer drugs could hold promise for pancreatic cancer treatment. .
168. Sagara A, Nakata K, Yamashita T, Guan W, Matsumoto S, Date S, Ohtsubo Y, Shinkawa T, Kimura R, Fujii A, Ando Y, Iwamoto C, Watanabe Y, Shindo K, Ikenaga N, Moriyama T, Ohuchida K, Repositioning of Duloxetine as a New Drug for Targeting Pancreatic Cancer Microenvironment, The 50th Annual Meeting of the American Pancreatic Association(APA), 2019.11, Background; Pancreatic cancer tissue is characterized by dense stroma, and interactions between cancer cells and various stromal cells promote malignancy. We previously reported that Pancreatic stellate cells (PSCs) change from a quiescent to activated state in the tumor environment and secrete extracellular matrix (ECM) molecules and cytokines to increase the aggressiveness of tumors. Therefore, inhibiting the activation of PSCs is a promising potential therapy for pancreatic cancer. Despite its clinical significance, few compounds to inhibit the activation of PSCs have been developed. The objective of this study is to find a drug that change PSCs into the inactive state and inhibit tumor growth. Methods; We made a new drug screening system and did a screening for approved drugs. From over 3000 compounds, we selected candidates and focused on duloxetine, a drug for depressive disorder and neuropathic pain. We investigated the effect of duloxetine
to PSCs isolated from pancreatic cancer tissues. We investigated the state of PSCs using immunofluorescence microscopy, immunoblots, and lipid droplet accumulation assay. We also analysed the invasiveness and proliferation of the PSCs with the duloxetine treatment.Results; Immunofluorescence showed the number of lipid droplets in PSCs was increased after duloxetine treatment, indicating that they turned into quiescent state from activated state. Western blotting showed the decreased level of SMA, which was a marker of activation of PSC. In addition, the expression level of fibronectin, secreted from activated PSC, was also decreased. And duloxetine also reduced the proliferation and invasiveness of PSCs.Conclusion; We presented the new aspects of duloxetine as targeting the PSCs drugs. Although, further study is needed, it indicates that targeting the PSCs might be the new strategy for pancreatic cancer treatment. .
169. Sagara A, Nakata K, Endo S, Matsumoto S, Ohtsubo Y, Shinkawa T, Shindo K, Moriyama T, Ohuchida K, Ohtsuka T, Mizumoto K, Nakamura M, AUTOPHAGY INHIBITION ENHANCES ANTIPROLIFERATIVE EFFECT OF SALINOMYCIN IN PANCREATIC CANCER CELLS, Digestive Disease Week 2019, 2019.05, 1. Background: Salinomycin has cytotoxic effects on various types of malignancy and induces autophagy. However, it has not been clarified whether autophagy induced by salinomycin treatment has a protective or cytotoxic role. We investigated whether salinomycin affects autophagy in pancreatic cancer cells and whether autophagy induced by salinomycin treatment has a protective or cytotoxic role in these cells.Methods: We investigated the effect of salinomycin using three pancreatic cancer cell lines. We investigated effect on proliferation and the CD133 positive fraction using flow cytometry. In addition, we monitored the change in autophagic activity after salinomycin treatment using fluorescent immunostaining, western blotting, and flow cytometry. Finally, knockdown of ATG5 or ATG7 by siRNA was used to investigate the impact of autophagy inhibition on sensitivity to salinomycin.Results: Salinomycin suppressed the proliferation of pancreatic cancer
cells in a concentration dependent manner, and reduced the CD133 positive fraction. Salinomycin enhanced autophagy activity in these cells in a concentration dependent manner. Autophagy inhibition made pancreatic cancer cells more sensitive to salinomycin.Conclusions: Our data provide the first evidence indicating that autophagy induced by salinomycin have a protective role in pancreatic cancer cells. A new therapeutic strategy of combining salinomycin, autophagy inhibitors, and anticancer drugs could hold promise for pancreatic cancer treatment. 2. Background: Salinomycin has cytotoxic effects on various types of malignancy and induces autophagy. However, it has not been clarified whether autophagy induced by salinomycin treatment has a protective or cytotoxic role. We investigated whether salinomycin affects autophagy in pancreatic cancer cells and whether autophagy induced by salinomycin treatment has a protective or cytotoxic role in these cells.Methods: We inves
tigated the effect of salinomycin using three pancreatic cancer cell lines. We investigated effect on proliferation and the CD133 positive fraction using flow cytometry. In addition, we monitored the change in autophagic activity after salinomycin treatment using fluorescent immunostaining, western blotting, and flow cytometry. Finally, knockdown of ATG5 or ATG7 by siRNA was used to investigate the impact of autophagy inhibition on sensitivity to salinomycin.Results: Salinomycin suppressed the proliferation of pancreatic cancer cells in a concentration dependent manner, and reduced the CD133 positive fraction. Salinomycin enhanced autophagy activity in these cells in a concentration dependent manner. Autophagy inhibition made pancreatic cancer cells more sensitive to salinomycin.Conclusions: Our data provide the first evidence indicating that autophagy induced by salinomycin have a protective role in pancreatic cancer cells. A new therapeutic strategy of combining salinomyci
n, autophagy inhibitors, and anticancer drugs could hold promise for pancreatic cancer treatment. .
170. Ohuchida K, Shindo K, Moriyama T, Nagai S, Ohtsuka T, Nagai E, Shimizu S, Masatoshi E, Hashizume M, Nakamura M , , , 個別立体解剖の理解によるロボット膵上縁郭清における超音波凝固切開装置の使用の工夫, 第91回日本胃癌学会総会, 2019.02, Previously, we introduced 3 approaches, such as medial, right, left sided approaches and reported the utility of 3D simulation for its selection depending on the personalized anatomy. In 453 laparoscopic cases, blood loss and pancreatic fistula were reduced after 3D simulation. In Japan, for robotic suprapancreatic LN dissection, articulated instrument are often used because the articulation is one of most important advantages in robotic surgery. On the other hand, surgeons with experience of laparoscopic surgery are familiar with the use of ultrasonic scalpel, which is a non-articulated device even in robotic surgery. Therefore, such surgeons are not familiar with the robotic procedures without the ultrasonic scalpel. Recently, we introduced the preoperative 3D simulation for robotic LN dissection using ultrasonic scalpel. Based on the position of pancreas and major vessels, we decided the port site for the ultrasonic scalpel and the camera arms
and then safely and appropriately performed robotic LN dissection using the ultrasonic scalpel. Here, we will report about the utility of preoperative 3D simulation for robotic gastrectomy using ultrasonic scalpel..
171. Moriyama T, Ohuchida K, Shindo K, Mori Y, Nagai S, Ohtsuka T, Nagai E, Shimizu S, Nakamura M, 腹腔鏡下幽門側胃切除再建形式による胆石症発生の検討, 第91回日本胃癌学会総会, 2019.02, [Background and Aim] It is widely known that cholelithiasis often occurs after gastrectomy, however, the consensus is not established about the differences of its incidence by reconstruction. In this study, it is examined the incidence of cholelithiasis after laparoscopic gastrectomy by the reconstruction.[Methods] 707 patients who underwent laparoscopic distal gastrectomy for gastric cancer since 2000 to 2017, were retrospectively examined, and were divided Roux-en-Y (R-Y) group (n=371) and Billroth-1 (B-1) group (n=319). The median follow-up was 60.7 months and 61.3 months in each. [Results] 49 cases (6.9%) of cholelithiasis were recognized, 12 cases (3.8%) in B-1 and 37 cases (10.0%) in R-Y (p=0.0016). The median postoperative intervals of cholelithiasis incidence were 27.0 months in B-1 and 31.4 months in R-Y (p=0.65). The incidence of choledocholithiasis has two cases (0.6%) in B-1, and 11 cases (3.0%) in R-Y (p=0.026). [Conclusion] The incid
ence of the cholelithiasis significantly had more in R-Y than in B-1, and was also at high incidence of the choledocholithiasis in R-Y. It is necessary to pay attention to the incidence of cholelithiasis after R-Y, and it is suggested that cholecystectomy be considered as early as possible when cholelithiasis is recognized..
172. Kubo S, Nagao S, Shindo K, Mori Y, Miyasaka Y, Nakata K, Otsuka T, Nakamura M, Laparoscopy-Assisted Middle Pancreatic Body-Preserving Subtotal Pancreatectomy for Multiple Pancreatic Neuroendocrine Tumors, The 50th Annual Meeting of the American Pancreatic Association(APA), 2019.11.
173. Iwamoto C, Ohuchida K, Ando Y, Shinkawa T, Ohtsubo Y, Shindo K, Moriyama T, Nakata K, Miyawaki K, Ohtsuka T, Akashi K, Eto M, Nakamura M, BM-Derived Cells Destruct Basement Membrane and Induce Local Invasion of Pancreatic Cancer, The 50th Annual Meeting of the American Pancreatic Association(APA), 2019.11, Background: The tumor microenvironment is diverse depending on the carcinoma. In gastric cancer, it has been reported that bone marrow (BM)-derived cells invade tumor tissues by local inflammatory reaction, form inflammatory microenvironment and produce cytokines and growth factors, leading to promoting carcinogenesis. In pancreatic cancer, mesenchymal stem cells-derived tumor stroma seems to promote tumor development. However, involvement of BM-derived cells on tumor progression and its mechanism remains unclear. We aimed to investigate its involvement in the remodeling of microenvironment and pancreatic cancer progression.Methods & Results: Mouse models of allogeneic BM transplantation using newborn KC/ KPC mice were established. KC recipients’ pancreas didn’t turn cancerous, but BM-derived GFP+ cells were engrafted around acinar cells with atrophy. In KPC recipients’ pancreas, BM-derived multilineage hematopoietic cells wer
e accumulated at invasive front, and especially the localization of macrophages including TAM or aSMA+ cells were similar to GFP+ cells. Then, human pancreatic cancer cells (PCCs) co-injected with peripheral blood (PB)-derived macrophages grew invasively in xenotransplantation models. PB-derived macrophages destructed basement membrane than pancreatic stellate cells (PSCs). We investigated the involvement of PB-derived macrophages in the invasive capability of PCCs, and found that the specific subpopulation of those cells led the invasion of PCCs similar to PSCs known as a leading cell in the invasion. Some PB-derived macrophages treated with PCCs supernatant expressed PSC marker.Conclusion: The present data suggest that BM-derived cells recruited to pancreas in the pancreatic carcinogenesis are involved in invasion of PCCs, and also that the specific subpopulation of BM-derived macrophages transformed into PSC-like cells and acted as leading cells in the invasion of pancrea
tic cancer..
174. Iwamoto C, Ohuchida K, Ando Y, Shinkawa T, Ohtsubo Y, Shindo K, Moriyama T, Nakata K, Miyawaki K, Akashi K, Eto M, Nakamura M, BM-derived multilineage hematopoietic cells that constitute tumor microenvironment lead invasion of pancreatic cancer, 第78回日本癌学会学術集会, 2019.09, In pancreatic cancer, mesenchymal stem cells-derived tumor stroma seems to promote tumor development. However, involvement of BM-derived cells on tumor progression and its mechanism remains unclear. We aimed to investigate its involvement in the remodeling of microenvironment and pancreatic cancer progression.To establish allogeneic models, BM-derived GFP+ cells were intravenously transplanted into newborn KC/ KPC mice after sublethal irradiation. KC recipients’ pancreas didn’t turn cancerous, but GFP+ cells were engrafted around atrophied acinar cells. In KPC recipients’ pancreas, BM-derived immune cells were accumulated at invasive front, and a few GFP+aSMA+ cells were detected. Invasive capacity of pancreatic cancer cells (PCCs) co-cultured with BM-derived macrophages significantly increased. BM-derived cells acted as leading cells. Some BM-derived macrophages treated with PCCs supernatant expressed pancreatic stellate cell
(PSC) marker and promoted several cytokines production.The present data suggest that BM-derived cells recruited to pancreas before carcinogenesis induced pancreatic cancer progression, and also that some BM-derived macrophages transformed PSC-like cells..
175. Guan W, Nakata K, Ohuchida K, Sagara A, Endo S, Ando Y, Yan Z, Matsumoto S, Shinkawa T, Ohtsubo Y, Iwamoto C, Moriyama T, Ikenaga N, Shindo K, Ohtsuka T, Mizumoto K, Nakamura M, A Novel Target That Required for Autophagy, Associated With Activation of Pancreatic Stellate Cells, Promotes Pancreatic Cancer Progression, The 50th Annual Meeting of the American Pancreatic Association(APA), 2019.11.
176. Ando K, Ohuchida K, Otsubo Y, Sagara A, Kibe S, Takesue S, Nakayama M, Shindo K, Moriyama T, Nakata K, Ohtsuka T, Mizumoto K, Nakamura M, Neeroptosis in Pancreatic Cancer Promotes Cancer Cell Migration and Invasion by Release of CXCL5, The 50th Annual Meeting of the American Pancreatic Association(APA), 2019.11.
177. 野口彰子, 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 中村雅史, 当科における十二指腸LECSの検討, 第30回九州内視鏡・ロボット外科手術研究会, 2020.09.
178. 野口彰子, 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 中村雅史, 術前診断が困難であった前立腺癌胃転移の1例, 第116回日本消化器病学会九州支部例会, 2020.12.
179. 野口彰子, 森山大樹, 大内田研宙, 松吉隆仁, 進藤幸治, 仲田興平, 永井俊太郎, 中村雅史, 十二指腸下行脚に発生した胃型腫瘍に対して腹腔鏡内視鏡合同手術を施行した一例, 第82回日本臨床外科学会総会 , 2020.10.
180. 堤親範, 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 中村聡, 赤川進, 末原伸泰, 難波江俊永, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 中野徹, 中村雅史, 多発リンパ節転移を伴う胃癌患者168例における傾向スコアマッチングを用いた早期癌と進行癌の再発形式の比較, 第28回日本消化器関連学会週間(JDDW 2020), 2020.11, 早期癌におけるリンパ節転移の頻度は8%と少ないが、多発リンパ節転移を伴う早期胃癌の症例についての報告はさらに少なく、その特性や治療について定まった見解はない。今回、多発リンパ節転移を伴う胃癌に対する早期癌と進行癌の再発形式・術後再発期間を比較検討した。3施設において、2006年4月~2019年1月の13年間に胃切除術を施行した胃癌5000例中、多発リンパ節転移を伴う治癒切除となった早期癌24例と進行癌144例を対象とした。1:2傾向スコアマッチングにより早期癌群20例と進行癌群40例を選定し、成績を比較検討した。未調整モデルでは、早期癌は進行癌と比較して骨再発が有意に多く(p<0.0001)、リンパ節再発の術後再発期間は早期癌で有意に短かった(p=0.0371)。1:2傾向スコアマッチング法で選択した60例における検討では、いずれの再発形式も術後再発期間に有意差を認めなかったが、骨再発の頻度は早期癌において有意に高く(p=0.0178)、播種再発の頻度は進行癌において有意に高かった(p=0.0265)。�� |E>0\$OaVDK$d9|@^$K$h$C$FQOLを著しく損ない、骨転移発症からの生存も不良である。化学療法によってQOLならびに予後の改善が認められた報告もあり、骨転移再発の早期発見、早期治療が重要である。以上から、治癒的切除を施行した多発リンパ節転移を伴う早期胃癌においては特に骨転移再発に注意して術後サーベイランスを行う必要があると考えられた。.
181. 堤親範, 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 赤川進, 難波江俊永, 末原伸泰, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 中村雅史, 7個以上の多発リンパ節転移を伴う早期胃癌の検討, 第92回日本胃癌学会総会, 2020.07, 【背景】早期胃癌の8.9%でリンパ節転移を認めるが、胃癌手術における系統的リンパ節郭清は、胃切除術式により郭清範囲が定義されており、術前のリンパ節転移の評価が重要である。しかし、肉眼的にはリンパ節腫大がなくても病理学的に転移を認める症例も存在し、術前評価が困難であることも多い。多発リンパ節転移を伴う早期胃癌の症例についての報告は少なく、その特性や術後補助療法を含めた治療について定まった見解はない。【目的】早期胃癌N3症例の特性、多発リンパ節転移のリスク因子、術後補助療法と予後について検討する。【対象】2000年9月から2018年10月の18年間に施行した胃癌手術のうち、病理学的リンパ節転移7個以上(pN3)を伴うT1症例23例について検討した。【結果】リンパ節転移が7個以上16個未満は19例(82.6%)、16個以上の症例は4例(17.4%)、未分化型は18例(78.3%)、分化型は4例(17.4%)であった。腫瘍径の大きさは平均41.3 mm(10-125 mm)であり、18例(78.3%) 20 mmを超えており、20例(87.0%)で陥凹を伴っていた。また、術後補助療法は19例(82.6%)で施行していた。術後5年経過した症例(12例)での検討では、5年以上の長期生存例は6例(50%)であり、その内無再発生存例は4例 で、その全てがリンパ節転移15個以下の症例 (N3a)であった。再発2例はいずれも術後補助療法を施行し5年以上長期生存を得ていた。【結論】早期胃癌N3症例では未分化型、腫瘍径20 mm以上、陥凹型が多く、多発リンパ節転移のリスク因子と考えられた。また、5年生存例の全てがN3aの症例であり、16個以上のリンパ節転移は予後不良因子であると考えられた。一方、術後補助療法は進行癌と同様に有効で長期生存に寄与する可能性があるが、その予後は進行癌のN3症例と同程度に不良である。.
182. 堤親範, 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 三好圭, 永井俊太郎, 大塚隆生, 清水周次, 江藤正敏, 中村雅史, 胸骨後経路における縫合不全発生予防目的の縦隔シフトを伴う吻合部引き下げの有効性, 第74回日本食道学会学術集会, 2020.12, 従来の後縦隔経路胃管再建は縫合不全が156例中1例(0.65%)で良好な成績であった。しかし、後縦隔経路は肺瘻、気管支瘻のリスクがあり、遅発性の肺瘻を2例(1.3%)経験した。一方、胸骨後経路は挙上後に胃管の圧迫のため血流不全となることがICG評価で明らかであったため、これが縫合不全のリスクを高めると考えてきた。そこで胸骨後経路での胃管圧迫を軽減するために胃管の細径化をICG評価により壁内血流を確認しながら進めてきた。また、直近、55例の食道癌症例の3D画像を用いて術前後の上縦隔空間を検討し、上縦隔の気管前後の空間は症例により個別差が大きく、胸骨後経路では術後に気管の偏位を認め、それらに応じて胃管圧迫の程度には個別差があった。実際、ICGで胃管血流の確認後に虚血領域を追加切除することを導入し、圧迫解除のため胃管をより細径化するとともに吻合部の引き下げと縦隔シフトとして鎖骨骨頭の背側までの剥離と上縦隔の背側への持続的圧排により上縦隔全体を気管ごと右側背側に偏位させる手技を導入した。術後CTで気管と周囲の主要血管の背側�� "1&B&$X$NJP0L$*$h$SJ-9gIt$N0LCV$r8!F$$7$?$H$3$m!"=D3V%7%U%H$K$h$j$,JP0L$O82Cx$H$J$j!"5s>e0_4I$N%9%Z!<%9$r3NJ]$9$k$3$H$,2DG=$H$J$C$?!#:#2s!"D>6a30例の胸骨後経路症例における縫合不全に関して検討した。全症例おいて、Grade2以上の縫合不全は4例(13%)、2週間以上の絶食を必要とした難治性症例は4例(13%)であった。吻合部引き下げ導入後も、吻合部の位置は残存頸部食道の長さに依存するため、全例で十分な引き下げは実現できなかったが、胸骨上縁まで引き下げられた症例における縫合不全は14例中1例(7%)で縦隔シフトを導入する以前の症例であった。吻合部引き下げが十分な症例は不十分な症例と比較すると縫合不全率はP=0.012と有意に低値であった。また、縦隔シフト導入後十分な吻合部引き下げが行えた症例においては現在のところ縫合不全を認めていない。今回、細径胃管の導入による圧迫の解除、端々吻合とICG導入による胃管先端の虚血域の追加切除、残食道と胃管の直線化および圧迫解除を目的とした吻合部引き下げ、胃管挙上スペース作成のための縦隔シフトに重点を置いた胸骨後経路細径�� 0_4I:F7z$N
183. 堤親範, 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 清水周次, 中村雅史, 腹腔鏡下噴門側胃切除後のダブルトラクト再建における逆蠕動性胃空腸吻合症例の検討, 第75回日本消化器外科学会総会, 2020.12, 胃関連疾患に対する腹腔鏡下手術の普及は急速に進んでおり、当科においては1996年に導入して以来、これまで1345例の腹腔鏡下胃切除術を施行している。その中で、食道胃接合部癌や胃上部早期癌など限られた症例に対して、89例の腹腔鏡下噴門側胃切除術を施行してきた。当初の再建方法は食道残胃吻合を選択していたが、近年はダブルトラクト法による再建を基本としている。ダブルトラクト法における食道空腸吻合は胃全摘術と同様にオーバーラップ変法で行い、胃空腸吻合とその共通孔閉鎖は体腔内でリニアーステープラーを用いている。当科では術後透視検査で流入の主経路や逆流の評価を行っており、ダブルトラクト法導入当初は、残胃が下垂したり、小腸への流入が主経路になることが多かった。2018年以降、食道胃空腸吻合部から残胃空腸吻合部間の距離を約10cmから約7cmとし、共通孔閉鎖の方向変更や胃の挙上など再建の工夫を報告してきた。しかし、症例によっては術後の透視検査で胃への流入が乏しいものもあったため、2019年以降は胃空腸吻合を行う残胃の吻合位置をより前庭部側に変更�� 7!"5Uj@F0@-$KB&!9J-9g$r9T$C$F$$$k!#$3$N5Uj@F0@-B&!9J-9g$H0_>.W?$N2#3VKl8GDj$K$h$j!"0_6uD2J-9gIt$NfjLgB&$,N)0L$GF,B&$KJP0L$9$k!#$3$l$K$h$C$F!"=Q8eF);k$G0_$X$NN.F~$,I>u$r$-$?$9>INc$,$"$C$?!#$=$N$?$a!"p-ringからの吻合部まで距離を適宜変更し、現在、可能であれば10cmの距離を確保している。逆蠕動性吻合を行った6症例を含む直近20例(PS2以下)を検討した。逆蠕動性吻合を施行した6例において、造影剤のほとんどが胃へ流入した。20症例中、胃への流入が主経路であり、ダンピング症候群かつ下痢がない症例は8例であった。小腸への流入が主経路、ダンピング症候群、下痢のいずれかを認める症例と比較したところ、体重減少が有意に少なかった(P=0.02)。以上から、ダブルトラクト再建においては胃へ流入およびダンピング症候群や下痢が出現しないことが術後のQOLを保つうえで重要であると考えられた。今�� s!"Ev2J$K$*$1$kJ"9P6@22A$K4X$7$FJs9p$9$k!#.
184. 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 野口彰子, 仲田興平, 永井俊太郎, 清水周次, 中村雅史, 膵臓の位置に応じたロボット胃切除手術のポート位置決定、デバイス選択の工夫, 第30回九州内視鏡・ロボット外科手術研究会, 2020.09.
185. 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 三好圭, 永井俊太郎, 仲田興平, 清水周次, 中村雅史, 鏡視下食道切除後胃管再建における単一施設,同一手技による三角吻合の後縦隔経路と胸骨後経路の治療成績の比較, 第28回日本消化器関連学会週間(JDDW 2020), 2020.11.
186. 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 清水周次, 中村雅史, 超音波凝固装置を用いたロボット胃切除のピットフォールとトラブルシューティング, 第92回日本胃癌学会総会, 2020.07.
187. 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 清水周次, 江藤正俊, 中村雅史, 反回神経麻痺を防ぐための腸間膜化非先行コンセプトに基づく上縦隔郭清手技の工夫, 第74回日本食道学会学術集会, 2020.12.
188. 大坪慶志輝, 大内田研宙, 奥田翔, 新川智彦, 岩本千佳, 進藤幸治, 森山大樹, 大塚隆生, 水元一博, 中村雅史, Targeted scRNAseqによる胃癌微小環境の機能的heterogeneityの解明, 第75回日本消化器外科学会総会, 2020.12.
189. 大坪慶志輝, 大内田研宙, 奥田翔, 久野恭子, 持田郁己, 伊達聡美, 新川智彦, 松本奏吉, 相良亜希子, 岩本千佳, 進藤幸治, 森山大樹, 大塚隆生, 水元一博, 中村雅史, Single cell解析による胃癌微小環境内免疫細胞のheterogeneityの解明 , 第120回日本外科学会定期学術集会, 2020.08.
190. 進藤幸治, 大内田研宙, 畑佳孝, 森山大樹, 永井俊太郎, 中村雅史, 食道にかかる胃噴門部平滑筋腫に対して内視鏡的腫瘍摘出術を併用したLECSの1例, 第30回九州内視鏡・ロボット外科手術研究会, 2020.09.
191. 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 仲田興平, 鳥巣剛弘, 森山智彦, 大塚隆生, 中村雅史, 当院における十二指腸腫瘍に対するLECSと内視鏡的切除の短期成績の比較, 第28回日本消化器関連学会週間(JDDW 2020), 2020.11.
192. 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 中村雅史, 腸瘻を軸とした腸捻転症を防ぐための腹腔鏡下腸瘻造設術の工夫, 第56回日本腹部救急医学会総会, 2020.10.
193. 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 中村雅史, 十二指腸腫瘍に対するLECSの適応とトラブルシュート, 第120回日本外科学会定期学術集会, 2020.08.
194. 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 中村雅史, 胃癌に対する腹腔鏡下胃切除術の郭清手技に注意を要する主要静脈の走行パターンの検討, 第75回日本消化器外科学会総会, 2020.12.
195. 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 中村雅史, 腹腔鏡下胃切除での幽門下領域郭清における術者の立ち位置による違い, 第92回日本胃癌学会総会, 2020.07.
196. 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 中村雅史, 鏡視下食道切除術後7年目に発症した良性胃管通過障害に対するステント治療の経験, 第74回日本食道学会学術集会, 2020.12.
197. 森山大樹, 大内田研宙, 進藤幸治, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 中村雅史, 食道表在癌pT1N0症例の術後再発の特徴と治療経過に関する検討, 第28回日本消化器関連学会週間(JDDW 2020), 2020.11, 【目的】 食道癌は消化器癌の中でも術後再発率が高く、Stage I食道表在癌(T1bN0M0)でも5年生存率は76.8%に留まっている(Esophagus 2016)。今回、病理学的リンパ節転移を認めなかったpT1N0症例(Stage 0, I)の術後再発例について、その特徴と再発リスク因子を検討した。【方法】 当科で2000年1月から2015年12月の間に施行した食道癌根治手術(食道切除術)271例のうち、pStage 0またはI症例105例について、臨床病理学的因子および治療経過を後ろ向きに検討した(観察期間中央値:60.5か月)。再発群と非再発群を比較して、再発リスク因子を検討した。【成績】 pStage 0(T1aN0)47例のうち1例(2.1%)、pStage I(pT1bN0)58例のうち5例(8.6%)に術後再発を認めた。再発群における初回手術時の主病変位置は、Mt 5例、Lt 1例であり、手術時の病理学的深達度は、T1a-LPM 1例、T1b-SM1 1例、SM2 1例、SM3 3例であった。手術から再発までの期間は11.8-47.7�
$B$+7n!JCf1{CM31.5か月)であり、全再発例(中央値10.8か月)よりも再発までに長い期間を要した。再発部位は、胸腔(局所または縦隔リンパ節)3例、腹腔2例、肺転移4例、その他1例であり(重複あり)、頚部リンパ節転移や肝転移は認めなかった。再発判明後の生存期間は9.1-47.0か月(中央値11.3か月)であり、再発6例中2例において再発判明後3年以上の生存が得られた。なお、1例は治療が奏功したまま生存中である(41か月)。【結論】食道表在癌pT1aN0症例の2.1%、pT1bN0症例の8.6%に術後再発をきたした。リンパ節転移のない食道表在癌症例では、それ以外の食道癌と比べて再発までに長期間を要することを念頭に置いた慎重な経過観察と、再発後も長期生存の可能性を考えた治療戦略を検討する必要がある。.
198. 森山大樹, 大内田研宙, 進藤幸治, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 中村雅史, リンパ節転移多数例からみた胃癌術後成績の検討, 第120回日本外科学会定期学術集会, 2020.08, 【背景】胃癌手術における系統的リンパ節郭清は、胃切除術式によりその郭清範囲が定義されているため、術前のリンパ節転移の有無を評価が重要である。しかし、肉眼的にはリンパ節腫大がなくても病理学的に転移があるものも多く、その評価は難しいことがある。また、リンパ節転移多数例(N3)の予後は不良であるが、N3症例における術後化学療法について決まった見解はない。【目的】胃癌N3症例の治療成績を検討し、そのリスク因子や適切な術後化学療法について検討する。【対象】2007年4月から2017年3月の10年間に当科で施行した胃癌手術のうち、病理学的リンパ節転移7個以上(pN3)の74例について検討した。観察期間中央値は25か月、施行術式は胃全摘42例(57%)、幽門側胃切除32例(43%)であった。深達度はT2が7例(9%)、T3が33例(45%)、T4aが27例(36%)、T4bが4例(5%)であったが、T1b(早期癌)にも3例(4%)認められた。【結果】N3症�� c$N$&$A!"=Q8e5年無再発生存例は10例(13.5%)に認められた(N3a:9例、N3b:1例)。その全てで術後化学療法を開始され、術後S-1+CDDP療法施行例や術後1年を超えて化学療法を施行した例で長期生存を認めた。しかし、副作用等のため短期間で中止となったものでも3例は予後良好であった。一方、再発例においては、化学療法を行った結果、術後8年以上の生存例がみられたものあった。【結論】胃癌リンパ節転移多数例は予後不良であるが、術後化学療法によって長期生存が可能になる場合があり、今後も症例の蓄積と治療法の検討が必要である。.
199. 森山大樹, 大内田研宙, 進藤幸治, 永井俊太郎, 大塚隆生, 永井英司, 清水周次, 中村雅史, 80歳以上の進行胃癌患者に対する術式選択と術後化学療法についての検討, 第75回日本消化器外科学会総会, 2020.12, 【背景】進行胃癌に対する術後化学療法の有効性はすでに明らかであるが、これまで行われてきた多くの臨床試験には80歳以上の患者が含まれておらず、厳密には、高齢患者におけるこの治療の有効性は明らかにされていない。また、高齢患者に対しては、術後合併症の重篤化や術後ADL低下への影響を懸念して、胃全摘を避け、郭清範囲を縮小することが望ましいという意見も多い。このような場合、縮小手術を行った上で術後化学療法を行うべきか、決まった方針はない。
【目的】80歳以上の進行胃癌患者に対する術式、リンパ節郭清、術後化学療法の有無による予後への影響を検討する。
【対象】2007年4月から2017年3月の10年間に当科で施行した胃癌手術のうち、80歳以上の進行胃癌43例(80-88歳)について、後ろ向きに検討した。施行術式は胃全摘11例(26%)、噴門側胃切除9例(21%)、幽門側胃切除20例(47%)であった。リンパ節郭清はD1またはD1+を13例(30%)、D2を26例(60%)に施行した。最終病期はStage I が13例(30%)、Stage IIが 16例(37%)、Stage III 8例(19%)、Stage IV 6例(14%)であった。
【結果】郭清度による術後合併症や術後在院日数の差はほとんどなかった(D1/D1+ 10日、D2 10.5日)が、術後合併症を有した群は、術後合併症がなかった群よりも予後不良であった。また、胃全摘群は胃温存群(噴門側胃切除および幽門側胃切除)よりも予後不良であった。また、胃温存群においてD2施行群はD1/D1+施行群に対して予後改善効果を示さなかった(生存期間中央値:D1/D1+群48か月、D2群25か月、p=0.21)。また、術後化学療法の適応となるStage IIおよびStage III 24例のうち12例に術後化学療法が施行されたが、そのうち半数は副作用や認知症などのため継続困難であった。結果的に術後化学療法による予後改善効果は示されなかった。また、観察期間内の死亡例は原病死よりも他病死の方が多かった。
【結語】高齢胃癌患者において、D2郭清や術後化学療法が予後改善に寄与したかどうかは不明であった。高齢患者に対しては、可能な限り胃全摘を避け、術後合併症を極力減らすことの方が重要と考えられた。.
200. 新川智彦, 大内田研宙, 持田郁己, 久野恭子, 奥田翔, 大坪慶志輝, 岩本千佳, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 永井俊太郎, 大塚隆生, 中村雅史, , R-spondin依存膵癌オルガノイド形成に関わる膵星細胞由来微小環境因子の検索, 第120回日本外科学会定期学術集会, 2020.08, [背景] 膵癌は豊富な間質を特徴とした癌であり, その癌特異的間質から誘導される微小環境因子が癌の増殖/進展に寄与しているとされる. 近年, 膵癌オルガノイドを用いた研究により, Wnt/R-spondinといった微小環境因子に依存性をもつ膵癌subtypeが報告されているが, 実際の膵癌組織におけるR-spondinの供給源は不明である. [目的] R-spondin依存膵癌オルガノイド形成に関わる膵星細胞由来微小環境因子を検索する. [方法] ヒト膵癌切除検体より膵癌オルガノイド樹立を行い, Wnt/R-spondinに対する依存性を評価した. R-spondin依存膵癌オルガノイドと膵星細胞の直接/間接共培養モデルを作成し, R-spondin非存在下におけるオルガノイド形成能を評価した. 膵星細胞に膵癌オルガノイド上清を添加し, R-spondin1~4の発現変化を評価した. 免疫染色により膵癌組織におけるR-spondin3の局在を評価した. R-spondin依存膵癌オルガノイドにrecombinant R-spondin3を投与し, �$
B%*%k%,%N%$%I7A@.G=$*$h$SA}?#G=$rI>2A$7$?. [結果] 10症例のヒト膵癌オルガノイドを樹立した. いずれもWnt非依存であり, 2例はR-spondin依存であった. R-spondin依存膵癌細胞と膵星細胞をR-spondin非存在下で間接共培養した場合ではオルガノイド形成を認めなかったが, 直接共培養ではオルガノイド形成を認めた. 膵星細胞にオルガノイド上清を添加するとR-spondin3の発現が有意に増加した. 実際の組織標本においてR-spondin3はR-spondin依存膵癌細胞と膵星細胞の一部で検出された. R-spondin3はよく報告されている膵癌オルガノイドを培養する際に添加するR-spondin1よりもより低濃度でオルガノイド形成および増殖を促進した。(EC50= R-spondin1 vs R-spondin3 ; 198.1 vs 56.4 ng/μl)[結論] R-spondin依存膵癌オルガノイドはR-spondin非存在下でも膵星細胞と直接共培養することでその形成が促進された. また, 本検討結果より, 活性化膵星細胞がR-spondin3を分泌することでオルガノイド増殖に�� 4sM?$7$F$$$k2DG=@-$,<(:6$5$l$?..
201. 新川智彦, 大内田研宙, 奥田翔, 大坪慶志輝, 岩本千佳, 進藤幸治, 仲田興平, 大塚隆生, 中村雅史, 微小環境因子依存性に基づいた膵癌subtype分類および薬物治療抵抗性についての検討, 第75回日本消化器外科学会総会, 2020.12, [背景] 膵癌は豊富な間質を特徴とした癌であり, その癌特異的間質から誘導される微小環境因子が癌の増殖/進展に寄与しているとされる. 近年のオルガノイド培養技術の発展に伴い, 微小環境因子を添加することによって従来の血清培地のみでは樹立不可能であった膵癌細胞が樹立可能となった. これまでは従来の膵癌細胞株に代表される微小環境因子非依存性の膵癌subtypeに対する薬物投与試験は行われてきたが, 微小環境因子に依存性を示す膵癌subtypeとの薬剤反応性を比較検討した報告はない.[目的] 微小環境因子依存性に基づいた膵癌subtype分類を行い, 微小環境因子依存性と薬物治療反応性の相関を検討する.[方法] ヒト膵癌切除検体より膵癌オルガノイドの樹立を行い, 実際の組織標本と比較し形態学的評価を行った. 微小環境因子への依存性を評価するため, ウシ胎児血清(FBS)添加培地と微小環境因子添加培地間でオルガノイド形成能および細胞増殖能を比較した。 微小環境因子依存性膵癌オルキ)タ」・離ぅ匹泌浩浦挧Δ, 微小環境因子を含まない血清培地で直接/間接共培養を行い, オルガノイド形成能および増殖能を評価した. また, 微小環境因子依存/非依存膵癌オルガノイドにそれぞれGemcitabineを投与し, 薬剤反応性を比較した。[結果] 10症例のヒト膵癌オルガノイドを樹立した. いずれの膵癌オルガノイドも実際の組織標本における膵癌の形態学的特徴を保持していた。樹立したオルガノイドのうち5例はFBS群よりも微小環境因子群において有意にオルガノイド形成能および増殖能が高く, そのうち2例はR-spondinへの強い依存性を示した. 微小環境因子を含まない血清培地で, 微小環境因子依存性膵癌細胞と膵星細胞を間接共培養した場合ではオルガノイド形成を認めなかったが, 直接共培養ではオルガノイド形成を認めた. Gemcitabineを用いたcell viability assayでは, 微小環境因子依存性膵癌オルガノイドが非依存群よりもGemcitabineに対する抵抗性を示した. [結論] 微小環境因子依存性膵癌オルガノイドは微小環キ)タエ⑯・卮鸞減濂爾任砒浩浦挧Δ板樟楸η殕椶垢襪海箸任修侶狙・・タ覆気, 実際の膵癌組織中において膵星細胞が微小環境因子の主な供給源と考えられた. また, 膵癌細胞の微小環境因子への依存性が化学療法に対する反応性の指標となり得ることが示唆された..
202. 松吉隆仁, 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 仲田興平, 中村雅史, 胸腔鏡および内視鏡合同手術で安全に切除し得た食道平滑筋腫の2例, 第28回日本消化器関連学会週間(JDDW 2020), 2020.11, 序論)食道平滑筋腫に対する手術は核出術が基本であるが、従来の胸腔鏡下切除では切除部位の筋層に大きな欠損を来すことがあり、術後狭窄の一因となり得る。より低侵襲な手術として内視鏡的粘膜下腫瘍摘出術(POET:peri-oral endoscopic tumor resection)が開発されたが、腫瘍径や占拠部位によりその適応は限られる。今回、胸腔鏡および内視鏡合同手術で安全に切除し得た食道平滑筋腫の2例を経験した。
症例)1例目:胸部下部食道に最大径6cmの平滑筋腫を指摘された症例。手術は内視鏡的食道粘膜剥離を先行し、胸腔鏡下に縦郭胸膜と食道外膜筋層のみを切開して腫瘍を摘出した。筋層は胸腔鏡下に縫合閉鎖を行い、内視鏡のエントリーホールはクリップにて閉鎖した。手術時間は273分(内視鏡68分、胸腔鏡185分)、出血は25gであった。術後に狭窄や感染はなかった。
2例目:胸部中部食道右壁の最大径7cmの巨大な平滑筋腫の症例。腫瘍は気管、右気管支動脈および奇静脈を強く圧排していた。手術は、内視鏡下に開始し、粘膜下にトンネルを形成して腫瘍を可及的に剥離した。胸腔鏡手術に移行し、縦郭胸膜と食道外膜筋層を切開して粘膜下トンネルの空間と交通させて腫瘍を核出した。食道の全周性剥離による受動は不要であり、気管や大動脈に触れることなく腫瘍は核出できた。切開した筋層は縫合閉鎖を行い、内視鏡下にエントリーホールをクリップで閉鎖して手術を終了した。手術時間は392分(内視鏡137分、胸腔鏡186分)、出血は少量であった。術後に狭窄や感染はなかった。
考察)胸腔鏡および内視鏡合同手術で安全に腫瘍を切除し得た食道平滑筋腫の2例を経験した。腫瘍径が大きく、他臓器の接触や圧排が認められても、損傷なく腫瘍を切除できた。また、粘膜と筋層の損傷を最小限にすることで狭窄や感染などの術後の合併症を低減させることが期待される。.
203. 松吉隆仁, 森山大樹, 大内田研宙, 進藤幸治, 川床慎一郎, 保利喜史, 山元英崇, 藤岡審, 鳥巣剛弘, 永井俊太郎, 大塚隆生, 中村雅史, 十二指腸下行脚に発生した胃型腫瘍に対して腹腔鏡内視鏡合同手術を施行した一例, 第115回日本消化器病学会九州支部例会・第109回日本消化器内視鏡学会九州支部例会, 2020.06.
204. 小山虹輝, 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 三好圭, 永井俊太郎, 大塚隆生, 清水周次, 中村雅史, 縦隔シフトと吻合部引き下げ,ICG評価により細径胃管の圧迫解除を目指した胸骨後経路再建の工夫, 第75回日本消化器外科学会総会, 2020.12, 従来の後縦隔経路胃管再建は縫合不全が156例中1例(0.65%)で良好な成績であった。しかし、後縦隔経路は肺瘻、気管支瘻のリスクがあり、遅発性の肺瘻を2例(1.3%)経験した。一方、胸骨後経路は気管支や肺との接地面がほとんどなく瘻孔形成のリスクが低いが、挙上後に胃管の圧迫のため循環不全となるため縫合不全のリスクがあると考えてきた。そこで胸骨後経路での胃管圧迫を軽減するために胃管の細径化を進めた。この胃管の細径化はICG評価により壁内血流を確認しながらすすめた。当初は4cmほどであったが、最近では3cm幅でも特に胃管血流に問題ないことがわかってきた。また、ICG評価により、細径胃管の先端の血流が不良であるものを判別できるため、必要に応じて追加切除を行っている。基本的には(1)ほとんど血流がない領域と(2)血流が低下している領域と(3)正常な領域を認識している。これまでの36例において14例(39%)に(2)の領域を認め、内3例(8.3%)に(1)の領域を認めた。(1)の領域は必ず追加切除kオ梃C討い襦・任④襪世(2)の領域も追加切除しているが、胃管長が十分でない時は(2)の領域を吻合部に使用することもある。さらに、胃管の圧迫解除を目的に吻合部の引き下げと縦隔シフトを導入した。吻合部引き下げは、吻合部を胸骨上縁より尾側まで引き下げることを目標とするが、残存頸部食道が短い症例もあるため施行が難しい症例もある。縦隔シフトは、鎖骨骨頭の背側までの剥離と上縦隔の背側への持続的圧排により上縦隔全体を気管ごと右側背側に偏位させる手技であるが、これにより術後CTで気管と周囲の主要血管の背側、右側への偏位が顕著となり、挙上胃管のスペースを確保することが可能となった。現在まで吻合部引き下げと縦隔シフトを行えた症例では9例中1例のみにGrade1の縫合不全を認めるのみで、Grade2以上の縫合不全はない。今回、前述のICG評価、吻合部引き下げ、縦隔シフトに重点を置いた胸骨後経路細径胃管再建の手技に関して報告する。.
205. 小山虹輝, 大内田研宙, 森山大樹, 畑佳孝, 進藤幸治, 中村雅史, 食道平滑筋腫に対して内視鏡的に粘膜下トンネル作成後に胸腔鏡下手術を施行した一例, 第74回日本食道学会学術集会, 2020.12, 患者は42歳、女性。20XX年Y月より食後の心窩部痛を認めており、Y+5月の職場の健診で胸部X線写真で左肺野の異常を指摘され、前医でCT検査を行われた。CTでは下部食道背側に、食道を取り囲むように発育する長径60mmの粘膜下腫瘍様の病変を認めた。上部消化管内視鏡検査では食道胃接合部に管外性の圧排を疑う所見を認め、EUS(Endoscopic Ultrasound)では同部に下部食道を約2/3周性に取り囲むような形で均一な低エコー性腫瘤を認めた。EUS-FNA(Endoscopic Ultrasound-guided fine needle aspiration)の結果、平滑筋腫の診断となり、切除目的に当科に紹介となった。腫瘍のサイズ、形状を考慮し、Per-oral endoscopic myotomy(POEM)の手技を応用して胸腔鏡内視鏡合同手術を行うこととした。まず全身麻酔下・仰臥位で内視鏡操作を先行した。腫瘍の約3cm口側の粘膜に局注を行た上で、粘膜を切開してentryを作成した。肛門側に向かって、Triangle tip knifeを用いて粘膜下を剥離し、粘膜下層トンネルを作成した。腫瘍の肛門縁を超えるkオ棔「能淑・貿緩豌質悒肇鵐優襪鮃④欧晋紊法・攸慇擲・魎泙瓩真・山伊譴・蕕稜輓イ篭珊亢請犧遒嚢圓Δ海箸箸靴拭B琉未鮑姑省・薜未箸掘・7肋間にcamera port、第9肋間に12mm, 第5,8肋間に5mm portを挿入し、8mmHgの人工気胸下で右胸腔内4portsで胸腔鏡操作を開始した。胸腔内から下部食道に既知の平滑筋腫を確認し、食道周囲の剥離授動を行った後に、食道外膜・筋層を切離して腫瘍を露出させた。腫瘍に沿って剥離を進めると、内視鏡下に剥離した粘膜下層トンネルと連続した。腫瘍は食道を取り囲むような不整形であったが、内視鏡下に粘膜下層を剥離していたため、食道粘膜から授動されており容易に胸腔側へ引き出すことができた。最後に腫瘍の基部を切離して腫瘍切除を完了した。胸腔鏡下に筋層の欠損部を連続縫合で閉鎖し、内視鏡下に粘膜下層トンネルのentryをクリップで縫縮した。手術時間は297分、出血量は25g。50mmを超える不整形な食道粘膜下腫瘍においても、POEMの手技を応用することで胸腔鏡下腫瘍核出術が安全に施行することができた。食道粘膜下腫瘍に対するPOEM手技を併用キ)タ「靴振珊亢斉盪覿盛臚閏蟒僂諒鷙陲論こΔ任2例しか報告がない。内視鏡下で粘膜下剥離を先行することで腫瘍の可動性が高まり、従来なら食道切除が行われていた症例に対しても腫瘍核出術が可能となる。さらに、食道穿孔を防ぎ、筋層欠損部を最小限にすることで術後の食道狭窄を予防する点でも、有効で安全な手術法であると考えられる。.
206. 岩本千佳, 大内田研宙, 新川智彦, 大坪慶志輝, 奥田翔, 進藤幸治, 赤司浩一, 大塚隆生, 江藤正俊, 中村雅史, 膵癌微小環境下で骨髄造血幹細胞はCAF様の形態・機能を獲得し,膵癌の局所浸潤を誘導する, 第75回日本消化器外科学会総会, 2020.12, 【背景・目的】膵癌は治療抵抗性や薬剤送達率の低下を引き起こす過剰な間質増生を特徴とし、それは活性化PSCによって引き起こされることが知られている。近年、腫瘍促進性に働くCAFの他に腫瘍抑制性に働くCAFが報告されており、腫瘍細胞だけでなくCAFにもheterogeneityが存在することが明らかとなってきている。また、間葉系幹細胞由来腫瘍間質が膵癌細胞の浸潤・転移を促すとの報告があるが、膵癌進展に対する骨髄由来細胞の関与およびその機序は未だ不明である。そこで癌微小環境のリモデリングと膵癌進展における骨髄由来細胞の関与を検討した。【方法】新生仔KC/KPCマウスを用いた同種骨髄移植マウスモデルを作製した後、FCM解析や免疫組織染色にてレシピエントマウスにおけるGFP陽性細胞の生着・分布を評価した。膵癌細胞と骨髄由来細胞を共培養し、膵癌細胞の遊走・浸潤・増殖能の評価も行った。膵癌細胞と骨髄由来細胞との相互作用を解明するため、膵癌培養上清添加実験により誘導される骨髄由来細胞の機能変化やサイトカイン産生も評価した。【結果】同種骨髄移・オ朏Cレシピエント膵臓では、萎縮した腺房細胞の周囲に骨髄由来GFP+細胞がみられ、KPCレシピエント膵臓では骨髄由来のmultilineageな造血細胞がinvasive frontに集簇していた。特にGFP+細胞の局在とマクロファージやTAMやaSMA+細胞の局在が類似していることが示された。KPC膵臓に見られるCAF様の形態を示すaSMA+細胞には骨髄由来GFP+細胞のものが存在した。膵癌細胞と共培養した骨髄由来マクロファージは膵癌細胞の浸潤を促進した。また、膵癌細胞の上清を添加した骨髄由来マクロファージでは、腫瘍促進性に働くサイトカインの上昇を認め、膵癌細胞の浸潤・遊走を促進した。さらに対照群と比較して膵癌細胞の上清を添加した骨髄由来マクロファージでは、CAF特異的なマーカーの発現を認めた。【考察】発癌前に膵臓に誘導されたmultilineageな骨髄由来細胞が、膵癌の浸潤に関与していることを明らかにした。CAFの中にはPSCやMSC由来以外に、骨髄の造血幹細胞由来のCAFが存在することを新たに見出し、さらに、膵癌細胞との相互作用により、CAF様の機能を獲キ)タト世靴森鋻駘獲茱泪・蹈侫 璽犬・拘盧挧Δ凌蚕瓩鮴萋海垢襪海箸・┷兇気譴拭.
207. 奥田翔, 大内田研宙, 大坪慶志輝, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 永井俊太郎, 大塚隆生, 水元一博, 中村雅史 , Single-cell RNA-sequenceを用いた食道扁平上皮癌微小環境の解明, 第75回日本消化器外科学会総会, 2020.12, 本邦における食道癌のうち90%以上が扁平上皮癌である。その中でもStage II, IIIについては術前化学療法(NAC)後の切除が標準治療とされているが、その5年生存率は満足のいくものではない。加えて近年、治療手段として免疫チェックポイント阻害薬が登場しているがこの効果は症例によって差があり、腫瘍微小環境における癌免疫・免疫寛容に関わる機序のさらなる理解が必要と考えられる。
今回我々は、当科にて食道扁平上皮癌に対しNAC後に手術加療を行った症例について、手術摘出標本よりその腫瘍部、および正常部の組織を採取し、643遺伝子を標的遺伝子としたtarget panelを用いたsingle-cell RNA-sequenceを行った。その結果得られた細胞ごとのmRNA発現からそれぞれの組織の細胞構成を同定、分類し、分類された細胞集団ごとの機能に関して解析、比較した。
同定された細胞は腫瘍組織と正常組織合わせて10,100個であり、各組織で別個にクラスタリングを行い、リンパ球系としてマクロファージ、T細胞、B細胞、NK細胞、そして樹状細胞と考えられる既知のクラスター、さらに上皮系細胞のクラスター、線維芽細胞のクラスターに分類した。マクロファージに関しては、腫瘍組織、正常組織の両組織において高い頻度で同定されたが、その細胞集団を再クラスタリングしたところ、異なった機能を有すると考えられる複数の細胞集団があることが明らかになった。また、これらの細胞集団の分布は、腫瘍組織と正常組織で異なっていた。また、本検討による分類は、既存のM1,M2マクロファージなどの分類とは一致するものではなかった。樹状細胞など他の既存の細胞集団に関しても今回行ったクラスタリングにより機能が異なる細胞集団への分類が可能であり、既存の分類とは異なるものが複数あった。
今回の検討で、実際のヒト癌微小環境中に存在する細胞集団は、既知の集団の中でさらに機能的な層別化が可能であり、機能的なheterogeneityが存在することが明らかになった。また、本症例は術前に抗癌剤治療を行った症例であり、微小環境中の癌免疫・免疫寛容状態が化学療法により修飾されている可能性があり、未治療症例の解析など今後もデータを蓄積していく必要があると思われる。.
208. 奥田翔, 大内田研宙, 伊達聡美, 久野恭子, 持田郁己, 大坪慶志輝, 新川智彦, 松本奏吉, 相良亜希子, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 永井俊太郎, 大塚隆生, 水元一博, 中村雅史 , Single-cell RNA-sequenceを用いた術前化学療法後食道扁平上皮癌の解析, 第120回日本外科学会定期学術集会, 2020.08, 本邦における食道癌のうち90%以上が扁平上皮癌である。その中でもStage II, IIIについては術前化学療法(NAC)後の切除が標準治療とされているが、5年生存率はそれぞれ56%, 29%と満足のいくものではない。治療抵抗性については腫瘍内不均一性(intratumor heterogeneity:ITH)が一因と考えられており、その詳細を理解、解明することはより適切な治療戦略を検討する上で極めて重要である。
今回我々は、当科にて食道扁平上皮癌に対しNAC後に手術加療を行った症例について、手術摘出標本よりその腫瘍部を採取し、single-cell RNA-sequenceを用いて腫瘍組織の細胞構成およびその同定された細胞集団ごとの機能に関して解析した。
同定された細胞は1,771個、1細胞当たりの平均遺伝子数は2,280個であり、t-SNEプロットを行ったところ腫瘍組織系とリンパ球系、死細胞系のクラスターに大別された。腫瘍組織のクラスターには広くS100A7やSOX2の発現が確認されたが、有意発現遺伝子を基に6サブクラスターに細分化された。リンパ球系クラスターは、有意発現遺伝子からは主にT cellとマクロファージからなると考えられた。
腫瘍組織のサブクラスター分類から示唆される単一腫瘍内の腫瘍細胞以外のITHの存在にも着目し、治療抵抗性に寄与している因子を同定して新規治療戦略を検討すべく、gene ontology解析、pathway解析など更なる解析を加え報告する。.
209. 阿部俊也, 田村公二, 進藤幸治, 病的な生殖細胞系遺伝子変異はサーベイランス中の膵癌高リスク患者における膵癌発生の危険因子である, 第75回日本消化器外科学会総会, 2020.12, 【緒言】これまでに、家族性膵癌や病的な生殖細胞変異を持つ患者が正常人と比べて膵癌発症のリスクが高いことはすでに報告されているが、この両者のうち、どちらが膵癌発症のリスクが高いかに関しては明らかではない。
【目的】前向きサーベイランスを受けている膵癌の高リスクの患者の中で、病的な生殖細胞系遺伝子変異を持つ患者と既知の生殖細胞系変異のない家族歴(家族性リスクのみ)の患者間による膵悪性新生物発生率などを比較すること。
【方法】ジョンズホプキンス大学病院の膵癌前向きスクリーニングプログラム(CAPS)において、サーベイランスを受けている464人の高リスクな患者のうち、119人が膵癌感受性遺伝子に病的な生殖細胞系遺伝子変異を認めた。 その他の345人が膵臓サーベイランスの家族歴基準を満たしていたが、これまでに生殖細胞系遺伝子変異を有することは知られていなかったため、これらの345人の中でこれまで認識されていなかった生殖細胞系遺伝子変異を持つかどうか検討するために次世代シークエンサーを用いて解析を行い、両群を再グループ化することにより、より正確に両群における膵悪性新生物発生のリスクを評価した。
【結果】家族性膵癌のリスクを有すると分類された345人のうち15人(4.3%)において、以前には認識されていなかった膵癌感受性生殖細胞遺伝子変異を有していた(9人:ATM、2人:BRCA2、1人:BRCA1、1人;PALB2、1人;TP53、1人:CPA1)。この結果をもって、より正確に両群を再グループ化し、膵悪性新生物発生率を解析したところ、生殖細胞系変異リスク群(n = 134)の方が家族性リスク群(n = 330 [膵癌、ハザード比、 2.85; 95%CI、1.0~8.18; P=0.05])よりも膵癌、high-grade dysplasia、または臨床的なWorrisome featuresの累積発生率が優位に高かった。
【結論】膵悪性新生物の累積発生率は、膵癌ハイリスク患者間において、膵癌家族歴のみの群と比較して、病的な生殖細胞系遺伝子変異を有する人の方が有意に高いことが分かった。家族歴に基づいて膵臓がんのサーベイランスに入る基準を満たす患者に対する癌遺伝子検査を行うことにより、膵悪性新生物発生のリスクが最も高い人をよりよく同定できる可能性がある。


<英文抄録>
PURPOSE
To compare the risk of neoplastic progression by germline mutation status versus family history without a known germline mutation (familial risk) among individuals with an increased risk for pancreatic cancer who are undergoing surveillance.
METHODS
Of 464 high-risk individuals in the Cancer of the Pancreas Screening program at Johns Hopkins Hospital who were undergoing pancreatic surveillance, 119 had a known deleterious germline mutation in a pancreatic cancer susceptibility gene; 345 met family history criteria for pancreatic surveillance but were not known to harbor a germline mutation. We used next-generation sequencing to identify previously unrecognized germline mutations among these 345 individuals. We compared the development of pancreatic cancer, high-grade dysplasia, or clinically worrisome features, adjusting for competing mortality, among all germline mutation carriers with the risk of progression in a cohort without a known germline mutation.
RESULTS
Fifteen (4.3%) of 345 individuals classified as having familial risk had a previously unrecognized pancreatic cancer susceptibility gene mutation (nine that involved ATM, two BRCA2, one BRCA1, one PALB2, one TP53, and one CPA1). The cumulative incidence of pancreatic cancer, high-grade dysplasia, or worrisome features on pancreatic imaging was significantly higher in the germline mutation risk group (n = 134) than in the familial risk group (n = 330 [for pancreatic cancer, hazard ratio, 2.85; 95% CI, 1.0 to 8.18; P = .05]).
CONCLUSION
The cumulative incidence of pancreatic cancer is significantly higher among individuals with an identifiable deleterious germline mutation in a pancreatic cancer susceptibility gene than it is among individuals with a strong family history but no identified mutation. Gene testing of individuals who meet criteria for pancreatic surveillance on the basis of their family history may better define those most at risk for neoplastic progression.
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210. Shinkawa T, Ohuchida K, Matsumoto S, Iwamoto C, Shindo K, Nakata K, Ohtsuka T, Nakamura M, Subtype classification of pancreatic ductal adenocarcinoma based on microenvironmental niche factors dependency and chemotherapy resistance, 14th World Congress of International Hepeto-Pancreato-Biliary Association(IHPBA), 2020.11, [Introduction] Abundant stroma of pancreatic ductal adenocarcinoma (PDAC) produces various microenvironmental <niche> factors. PDAC organoids have different dependencies on niche factors; while there are PDAC subtypes independent of niche factors as represented by conventional pancreatic cancer cell lines, there are also PDAC subtypes that strongly depend on niche factors. We performed the PDAC subtype classification based on niche dependency and their morphological phenotypes and investigated the correlation between niche dependency and drug treatment response.[Methods] PDAC organoids were validated the morphology compared with the primary tissue. The proliferation assay was performed in medium supplemented with fetal bovine serum (serum medium) or with niche factors (niche medium), respectively. Niche dependent organoids and pancreatic stellate cells (PSCs) were cocultured in serum medium to evaluate their organogenesis. Gemcitabine was ad
ministered to niche dependent/independent organoids, and the drug sensitivity was compared.[Results] All eight PDAC organoids retained the morphological features in the primary tumors and were classified into poorly, moderately, and well differentiated subtypes. While all the poorly differentiated subtypes showed significantly higher proliferation in serum medium, all the well differentiated subtypes showed significantly higher proliferation in niche medium. When directly cocultured with PSCs, niche dependent organoid strongly formed the organoid structure in serum medium. The viability assay using Gemcitabine showed niche dependent organoids had more resistance to Gemcitabine than the independent organoids.[Conclusion] The niche dependency was correlated with the tumor differentiation. Niche dependent PDAC organoids had more resistance to chemotherapy than the independent organoids. .
211. Iwamoto C, Ohuchida K, Shinkawa T, Otsubo Y, Shindo K, Moriyama T, Nakata K, Ohtsuka T, Nakamura M, Human macrophages-derived CAF-like cells lead the invasion of pancreatic cancer, 14th World Congress of International Hepeto-Pancreato-Biliary Association(IHPBA), 2020.11, Introduction: Pancreatic cancer is characterized by a desmoplastic reaction, which provokes treatment resistance. Recently, it has been reported that CAFs have heterogeneity, tumor-promoting or tumor-suppressive CAFs. The origin of CAFs on tumor progression and its mechanism remains unclear. In the pancreatic tumor, there are macrophages, but its origin is also unclear. Our previous data showed bone marrow-derived macrophages accumulated in the pancreatic tumor. Therefore, we aimed to investigate the involvement of peripheral blood (PB)-derived macrophages with CAF in pancreatic cancer microenvironment.Methods: Human pancreatic cancer cells (PCCs) were co-injected with PB-derived macrophages into immunodeficient mice to evaluate tumor development. Invaded or migrated PCCs were counted to investigate the involvement of PB-derived macrophages untreated or treated with PCCs-conditioned medium (CM) in the invasive and migratory capability of PCCs. We
examined changes in phenotype and function of PB-derived macrophages treated with PCCs-CM.Results: PCCs co-injected with PB-derived macrophages grew invasively in xenotransplantation models. Invasive and migratory capability of PCCs increased significantly when they were co-cultured with PB-derived macrophages untreated or treated by PCCs-CM. Some PB-derived macrophages treated by PCCs-CM expressed CAF marker. PB macrophages-derived CAF-like cells produced tumor-promoting cytokines, increased their own migratory activity, and led the invasion of PCCs.Conclusion: These data revealed that PB-derived macrophages were interacted with PCCs and transformed into CAF-like cells and induced the invasion of pancreatic cancer. Therefore, it was indicated that there is a subset of CAFs derived from macrophages although the origins of CAFs is thought to be pancreatic stellate cells or MSCs..
212. 費双, 岩本千佳, 大内田研宙, 新川智彦, 相良亜希子, 馮海旻, 張波, 河田純, 進藤幸治, 森山大樹, 池永直樹, 仲田興平, 小田義直, 中村雅史, Angiogenesis in cancer-associated acinar-to-ductal metaplasia lesion around the invasive front of pancreatic cancer., 第121回日本外科学会定期学術集会, 2021.04.
213. 島田有貴, 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 水内祐介, 仲田興平, 中村雅史 , 術後5年以降に再発した進行胃癌3例の検討, 第29回日本消化器関連学会週間(JDDW 2021), 2021.11, (目的)術後5年フォローアップが推奨されるが、5年以降の再発もある。早期癌では術後5年以降再発の報告が散見されるが、進行癌ではない。本検討では術後5年以降の進行胃癌再発症例の臨床的特徴を明らかにする。
(対象)当科で2009年~2016年に根治切除した進行胃癌220例を対象に術後5年以降の再発症例の検討を行った。
(結果)3例に術後5年以降の再発を認めた。症例1は71歳男性。幽門側胃切除(por2 T3N2 StageIIIA)後、10年目に腹水が出現し細胞診Class Vで、PET陽性播種結節あり、播種再発を疑った。mFOLFOX6療法を1年継続後腹水は消失し、播種結節も指摘困難となったが、内ヘルニアとなり審査腹腔鏡を兼ね閉鎖術を行い、大網に複数の結節を認め摘出した。病理学的に10年前の胃癌原発巣に極めて類似した形態で、胃癌再発と診断された。現在、加療中である。症例2は78歳男ageIIIで術前治療はなく、術後1年S1を内服、再発後の治療は異なるが治療感受性は良好であった。
性。幽門側胃切除(tub1、T3N3 StageIIIB)後、6年目にCTで傍大動脈リンパ節再発を指摘され、1年のS1内服後本人希望で中止となり、再発後2年9か月で永眠された。症例3は53歳男性。胃全摘(por1、T3N3 StageIIIB)後、5年目にCTで脾門部に結節を認め、リンパ節再発とされた。現在、SOX療法中で転移巣は縮小傾向である。全例ともSt (結論) 3症例ともStageIIIで臨床病理学的因子や再発形式に特徴はないが、再発後の治療感受性は共通して良好であった。手術や化学療法の進歩により進行癌全体の短期再発の頻度は低下しているが、今後再発までの期間が5年を超える症例が増加する可能性がある。症例によっては胃癌サーベイランス期間の術後5年は妥当ではないかもしれない。.
214. 島田有貴, 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 水内祐介, 仲田興平, 橋迫美貴子, 小田義直, 中村雅史, 転移性肝腫瘍との鑑別が病理学的に困難であった胆管過誤腫を伴った食道胃接合部癌の1例, 第83回日本臨床外科学会総会, 2021.11, 胆管過誤腫は拡張した胆管の増生からなる小型病変であり、手術時や剖検時に偶然発見される稀な腫瘍である。術前画像では捉えられず、術中所見でも微小な肝転移との鑑別は不可能であるが、多くの消化器癌で肝転移の有無は手術適応に直結するためその鑑別は重要である。今回、迅速診断を含む病理診断でadenocarcinomaと診断されたため、化学療法を施行し、その後の審査腹腔鏡時に再度切除した組織で胆管過誤腫と診断され、治療方針に大きく影響した一例を経験したので報告する。
症例は69歳の女性で、食道胃接合部癌に対する手術時に、肝被膜下に5mm弱の白色結節を多数認めた。術中迅速診断で、核の濃染と核形不整を伴った異型細胞が不整形の腺腔を形成し、adenocarcinomaの診断で、手術適応外と判断した。術後の最終病理診断でも同様の結果であった。化学療法を先行し、原発巣が著明に縮小した時点で、残存非治癒因子検索の目的に審査腹腔鏡を施行した。肝被膜下の白色結節は多数残存しており、再度この結節を切除した。最終病理診断では細胞異型はみられず、小型の胆管がやや不規則に分岐、拡張しており、胆管過誤腫と診断され、後日改めて根治術を施行した。術中迅速標本は電気メスや超音波凝固切開装置による熱変性や凍結操作による細胞の変形のために永久標本と比して診断が難しい。今回、初回手術時に微小な結節を切除したが、その採取した組織片が小さく、初回の病理診断の障害になったと思われる。一方、2度目の審査腹腔鏡時に採取した組織片は初回と比して大きく、正確な病理診断につながったものと考えられる。悪性腫瘍に併存した肝腫瘍の診断に際し、当疾患の存在も念頭におき、たとえ微小な結節であっても診断kオ椁\淑・柄反ノ未鮑亮茲垢襪海箸・陵廚塙佑┐蕕譴襦0幣紂・芦陛・・茲喇騨・愿・融,魏辰・鷙陲垢襦
胆管過誤腫は拡張した胆管の増生からなる小型病変であり、手術時や剖検時に偶然発見される稀な腫瘍である。術前画像では捉えられず、術中所見でも微小な肝転移との鑑別は不可能であるが、多くの消化器癌で肝転移の有無は手術適応に直結するためその鑑別は重要である。今回、迅速診断を含む病理診断でadenocarcinomaと診断されたため、化学療法を施行し、その後の審査腹腔鏡時に再度切除した組織で胆管過誤腫と診断され、治療方針に大きく影響した一例を経験したので報告する。
症例は69歳の女性で、食道胃接合部癌に対する手術時に、肝被膜下に5mm弱の白色結節を多数認めた。術中迅速診断で、核の濃染と核形不整を伴った異型細胞が不整形の腺腔を形成し、adenocarcinomaの診断で、手術適応外と判断した。術後の最終病理診断でも同様の結果であった。化学療法を先行し、原発巣が著明に縮小した時点で、残存非治癒因子検索の目的に審査腹腔鏡を施行した。肝被膜下の白色結節は多数残存しており、再度この結節を切除した。最終病理診断では細胞異型はみられず、小型の胆管がやや不規則に分岐、拡張しており、胆管過誤腫と診断され、後日改めて根治術を施行した。術中迅速標本は電気メスや超音波凝固切開装置による熱変性や凍結操作による細胞の変形のために永久標本と比して診断が難しい。今回、初回手術時に微小な結節を切除したが、その採取した組織片が小さく、初回の病理診断の障害になったと思われる。一方、2度目の審査腹腔鏡時に採取した組織片は初回と比して大きく、正確な病理診断につながったものと考えられる。悪性腫瘍に併存した肝腫瘍の診断に際し、当疾患の存在も念頭におき、たとえ微小な結節であっても診断kオ椁\淑・柄反ノ未鮑亮茲垢襪海箸・陵廚塙佑┐蕕譴襦0幣紂・芦陛・・茲喇騨・愿・融,魏辰・鷙陲垢襦.
215. 田村公二, 佐田政史, 永吉絹子, 水内祐介, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 永井俊太郎, 大内田研宙, 中村雅史 , 進行横行結腸癌に対する挟み撃ちアプローチによる腹腔鏡下結腸切除術, 第83回日本臨床外科学会総会, 2021.11, 【はじめに】中結腸動脈を責任血管とする横行結腸癌に対する腹腔鏡下手術は,各施設でアプローチ方法が異なるのが現状である.中結腸動静脈(MCA/V)周囲のリンパ節をいかに安全・確実に郭清するかが重要であるが,周囲には重要臓器が隣接し,また血管走行の変異も多く難易度が高い.本邦のガイドラインでも,横行結腸癌に対する腹腔鏡下手術の有効性は十分に確立されていないことを患者に説明した上で行うよう明記されている.
腫瘍の局在により授動・郭清範囲が異なるが,横行結腸中央部に位置する腫瘍に対する手術では肝弯曲および脾弯曲授動が必要となる.このため各施設で各々アプローチ法が工夫されている.われわれの施設では,右側結腸切除での肝弯曲~右側結腸の授動は十二指腸前面・後腹膜剥離先行アプローチ,左側結腸切除における脾弯曲から左側結腸の授動は下腸間膜静脈(IMV)背側からの内側アプローチ,MCAV周囲のリンパ節郭清を行う場合は頭側・尾側アプローチを併せた挟み撃ちで行っている.今回,われわれが腹腔鏡下に行っている横行結腸癌に対するD3リンパ節郭清術の手術手技を供覧する.
【手術手技】いわゆる横行結腸切除術例を供覧する.腹腔鏡ポートを中心とした 5 ポートで行う.横行結腸間膜頭側からのアプローチで開始する.大網を切開し網嚢腔内に入り肝弯曲部に向けて授動をすすめる.膵下縁で後腹膜を切開し胃結腸静脈幹(GCT)を確認.副右結腸静脈があれば切離する.MCVも頭側から処理し肝弯曲部~右側横行結腸の授動を完了する.術者は患者右側から脾弯曲授動にうつる.膵下縁の切離を脾弯曲方向へすすめ,脾弯曲部~左側横行結腸を授動する.最後に尾側アプローチで横行結腸間膜を助手に衝立状に把持してもらい,Surgical trunk に沿って末梢から中枢側に向かい膵下縁を目指して郭清する.頭側アプローチの層と交通させ血管処理・郭清を終了する.術前の造影CTで血管走行は必ず確認しておく.
【まとめ】腫瘍の局在・進行度に応じて多方向からのアプローチを確実に行い,血管処理は挟み撃ちにすることで,進行横行結腸癌に対する腹腔鏡下D3郭清術は安全・確実に施行できると考えている.
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216. 田村公二, 佐田政史, 永吉絹子, 水内祐介, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 大内田 研宙, 中村雅史 , Persistent descending mesocolonを併存する左側結腸癌・直腸癌に対する腹腔鏡手術の安全性, 第34回日本内視鏡外科学会総会, 2021.12, 【はじめに】
Persistent descending mesocolon (PDM)は胎生期における固定異常の一種である.本来左側に存在するS状結腸が内側・右側に変位し,小腸間膜や盲腸周囲に広範囲に癒着していることが多いため,広範囲の癒着剥離が必要となることが多い.今回,当科におけるPDM併存症例における手術成績の解析し,腹腔鏡手術の安全性を検証した.
【方法】
2010年以降に左側結腸癌,直腸癌に対し腹腔鏡手術を施行した503例を後方視的に検討した.ロボット支援下手術,開腹手術既往,大腸全摘,他臓器合併切除症例は除外した.
【結果】
PDMを26例(5.2%)に認めた.PDM併存例は非併存例と比較し術中出血量が多く(p<0.01),手術時間(p=0.03)が長かった.術後在院日数やClavien-Dindo分類III以上の合併症発生率に差を認めなかった.
【まとめ】
PDM併存例に対する腹腔鏡手術は,癒着剥離操作や内側アプローチ剥離層の同定困難などのため出血量が多く手術時間が延長する傾向にあった.また結腸間膜短縮により辺縁動脈が下腸間膜動脈に近接する傾向にあり,術中解剖の理解に細心の注意を要する.しかし術後合併症の発生率は通常と変わらず在院日数の延長もないため,腹腔鏡で安全に施行可能であると考える.
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217. 中村祥一, 大内田研宙, 久野恭子, 持田郁巳, 奥田翔, 大坪慶志輝, 水内祐介, 進藤幸治, 仲田興平, 森山大樹, 永井俊太郎, 中村雅史, シングルセル解析を用いた食道扁平上皮癌内の腫瘍浸潤Bリンパ球の評価, 第121回日本外科学会定期学術集会, 2021.04, 【背景】
癌の進展に関して、癌細胞とその周囲組織からなる腫瘍微小環境が重要な役割を果たしていることが明らかになっている。特に近年、腫瘍浸潤リンパ球(TIL; Tumor Infiltrating Lymphocyte)と呼ばれる腫瘍抗原特異的なリンパ球が腫瘍内免疫応答を調整することにより腫瘍の進展・縮小に関与していることが報告されている。また乳癌・結腸癌などの癌腫では腫瘍浸潤Bリンパ球(TIL-B)が予後改善に寄与しているという報告が散見されるが、腫瘍免疫におけるTIL-Bの役割は明らかではない。今回、食道扁平上皮癌内のTIL-Bを詳細に評価するため手術切除サンプルを用いてsingle-cell RNA sequence(scRNAseq)を行い、TIL-Bの単一細胞レベルでの発現解析を行った。
【対象と方法】
当科で外科的切除術を行った食道扁平上皮癌6症例の切除標本より、各症例について癌部・正常部の組織を採取し、計12検体を対象とした。さらに検体をそれぞれ単一細胞化し、10x genomics社のchromiumシステムを使用しscRNAseqを施行、正常部と癌部を比較することでTIL-Bを評価した。
【結果】
計12検体のシークエンスデータに対し、Seuratパッケージを用いてQuality Checkを施行したところ、全細胞数:47156、総遺伝子数:24917が検出された。UMAPで次元圧縮を行い有意発現遺伝子でクラスター化すると20のクラスターに分けられた。さらに各クラスターの発現遺伝子からBリンパ球を分離し再クラスター化を実行、5つのクラスターに分けられた。各クラスターの内訳は、クラスター0,1はCD20陽性Bリンパ球、クラスター2,3はBlimp-1陽性形質細胞、クラスター4は胚中心Bリンパ球であった。
Bリンパ球の、全細胞数に対する割合は正常部で6.6%(1794個検出)、癌部で12.5%(2498個検出)であった。癌部において、形質細胞の細胞数が有意に多かった。IGHG1などのIgG構成要素の遺伝子発現も癌部で多かった。腫瘍微小環境内では形質細胞や局所のBリンパ球により産生されたIgGなどの抗体が豊富に存在しているが、これらに腫瘍免疫において機能的な役割があるかは依然として明らかでなく、今後のさらなる検討が必要である。
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218. 中村祥一, 大内田研宙, 久野恭子, 持田郁己, 奥田翔, 大坪慶志輝, 水内祐介, 進藤幸治, 仲田興平, 森山大樹, 永井俊太郎, 中村雅史 , シングルセル解析による食道扁平上皮癌内腫瘍浸潤リンパ球の評価, 第57回九州外科学会・第57回九州小児外科学会・第56回九州内分泌外科学会, 2021.02.
219. 中村祥一, 大内田研宙, 奥田翔, 寅田信博, 水内祐介, 進藤幸治, 仲田興平, 森山大樹, 永井俊太郎, 中村雅史, シングルセル解析による食道扁平上皮癌内の腫瘍浸潤NK細胞の評価, 第76回日本消化器外科学会総会, 2021.07.
220. 中村祥一, 大内田研宙, 奥田翔, 大坪慶志輝, 寅田信博, 水内祐介, 進藤幸治, 仲田興平, 森山大樹, 中村雅史, シングルセル解析による食道癌内の腫瘍浸潤マクロファージの食作用の評価, 第29回日本消化器関連学会週間(JDDW 2021), 2021.11, 【目的】近年、腫瘍浸潤リンパ球と様々な免疫細胞との相互作用が腫瘍の進展・縮小に大きく寄与していることが報告されている。マクロファージは重要な免疫細胞の一種であり食作用・Tリンパ球への抗原提示能などの多彩な機能を持つが詳細は未だ不明である。本検討の目的は、食道癌切除検体のシングルセル解析を行い腫瘍浸潤マクロファージの腫瘍微小環境における機能的変動を解明することである。
【方法】当科で外科的切除を行った食道扁平上皮癌6症例の切除標本より、各症例について癌部・正常部の組織を採取し計12検体を対象にシングルセル解析を行った。シングルセル解析はDrop-seqを基盤としたChromiumコントローラーを使用した。遺伝子発現を癌部・正常部で比較し腫瘍浸潤マクロファージの癌化に伴う変動遺伝子を評価した。
【成績】計12検体から得られたシークエンスデータをmergeしQuality Checkを施行すると全細胞数:47156、総遺伝子数:24917が検出された。さらにUMAPで次元圧縮を行いクラスター化すると20のクラスターに分けられた。各クラスターの発現遺伝子から骨髄球系細胞を分離し再クラスター化、11のクラスターに分類できた。細胞数は正常部4378個、癌部4013個が検出された。さらに既知の骨髄球系細胞マーカーで評価すると、マクロファージ、形質細胞様樹状細胞、樹状細胞に分けられた。マクロファージの食作用関連受容体を評価すると最も強力な活性作用をもつFcγR1Aを発現する細胞数は腫瘍部で減少し単一細胞レベルの発現量も有意に低値であり、抑制性受容体のFcγR2Bを発現する細胞数は腫瘍部で増加していた。よって、マクロファージの食作用活性は癌化に伴って低下し腫瘍促進に寄与している可能性が示唆された。
【結論】マクロファージの食作用を単一細胞レベルで詳細に解析できた。今後、腫瘍浸潤リンパ球との細胞間相互作用にも注目し腫瘍微小環境についてより詳細な解析を行う。
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221. 大内田研宙, 進藤幸治, 中村雅史, 逆蠕動性ダブルトラクト再建の有用性と胸腔内吻合への応用, 第29回日本消化器関連学会週間(JDDW 2021), 2021.11.
222. 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 永井俊太郎, 清水周次, 中村雅史, LPG後の胃内流入が主経路となる逆蠕動性胃空腸吻合によるダブルトラクト再建手技の工夫, 第93回日本胃癌学会総会, 2021.03.
223. 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 永井俊太郎, 清水周次, 江藤正俊, 中村雅史 , 上部消化管におけるロボット支援下手術のmicrosurgeryの選択と集中, 第13回日本ロボット外科学会学術集会, 2021.01.
224. 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 大薗慶吾, 水内祐介, 仲田興平, 中村雅史, 左上縦隔郭清における適切な剥離層によるリンパ組織分離と2hands dissectionの有用性, 第34回日本内視鏡外科学会総会, 2021.12.
225. 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 水内祐介, 仲田興平, 江藤正俊, 中村雅史, ロボット特有の手技を発揮するためのTwo hands dissectionによる左反回神経周囲郭清, 第75回日本食道学会学術集会, 2021.09.
226. 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 三好圭, 仲田興平, 永井俊太郎, 清水周次, 中村雅史, 声帯麻痺低減のための左上縦隔郭清手技と挙上後圧迫解除をめざした胸骨後経路胃管再建, 第121回日本外科学会定期学術集会, 2021.04.
227. 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 佐田政史, 井手野昇, 永吉絹子, 水内祐介, 池永直樹, 仲田興平, 中村雅史, , 膵周囲郭清におけるモノポーラシザースを用いたlift up methodと2 hand dissection, 第83回日本臨床外科学会総会, 2021.11.
228. 大坪慶志輝, 大内田研宙, 中村祥一, 久野恭子, 奥田翔, 新川智彦, 進藤幸治, 森山大樹, 久保真, 中村雅史, scRNA seqを用いた腫瘍進行に伴う微小環境リモデリングによるT cell subsetの経時的解析, 第76回日本消化器外科学会総会, 2021.07.
229. 大坪慶志輝, 大内田研宙, 奥田翔, 中村祥一, 久野恭子, 進藤幸治, 森山大樹, 永井俊太郎, 久保真, 中村雅史, scRNAseqを用いた胃癌微小環境中のAPCのheterogeneityの検討
, 第57回九州外科学会・第57回九州小児外科学会・第56回九州内分泌外科学会, 2021.02.
230. 大坪慶志輝, 大内田研宙, 奥田翔, 中村祥一, 久野恭子, 持田郁己, 新川智彦, 松本奏吉, 相良亜希子, 岩本千佳, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 永井俊太郎, 水元一博, 中村雅史, 胃癌TME中CD4+ T cellのheterogeneityの解析とその機能的役割の検討, 第121回日本外科学会定期学術集会, 2021.04.
231. 盛楠, 進藤幸治, 大内田研宙, 馮海旻, 新川智彦, 森山大樹, 池永直樹, 仲田興平, 中村雅史, TAK1陽性CAFと膵臓癌の進行との関係に関する研究, 第121回日本外科学会定期学術集会, 2021.04.
232. 水内祐介, 田村公二, 佐田政史, 永吉絹子, 永井俊太郎, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 大内田研宙, 中村雅史, 当科におけるロボット支援下直腸手術の実際, 第34回日本内視鏡外科学会総会, 2021.12, (はじめに)
2018年4月よりロボット支援下直腸手術が保険適応となり、各施設で導入が進んでいる。当科でも2018年10月から現在までに55例を経験した。当科におけるロボット手術の現状を考察する。
(対象)
2018年10月~2021年4月に経験したロボット支援下直腸癌手術55例の検討を行った。
(結果)
55例のうち13例まではda Vinci Si、以降はda Vinci Xiを用いた。男性33例、女性22例。年齢の中央値63歳。腫瘍局在は11例が直腸Rs、12例が直腸Ra、30例が直腸Rb、2例が肛門管であった。術式は高位前方切除術12例、低位前方切除術14例、超低位前方切除術16例、腹会陰式直腸切断術9例、内括約筋切除術4例。側方郭清を7例で施行。手術時間中央値は401 (308-900)分、出血量中央値は42.5mlであった。腹腔鏡手術や開腹手術への移行なし。術後在院日数は20日、Clavien-Dindo分類3以上の術後合併症を4例に認めた。
(考察)
導入当初はda Vinci Siであり体外でのセッティングやアーム干渉解消などに要した時間が多く、手術時間は長い傾向があった。da Vinci Xi導入後は干渉も減り、骨盤内では安定した術野が確保でき、安全に手術可能であった。今後、症例数の積み重ねとともに手術時間の短縮可能と考えられる。長期予後等については今後の検討課題である。
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233. 水内祐介, 永吉絹子, 佐田政史, 田村公二, 永井俊太郎, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 大内田研宙, 中村雅史, 潰瘍性大腸炎に対するtaTMEテクニックを併用した大腸全摘術, 第46回日本大腸肛門病学会九州地方会, 2021.10, 薬物療法の発達により潰瘍性大腸炎(UC)において手術が必要な症例は以前と比較して減少している。しかし、外科治療はUC治療の柱であることは変わりなく、標準術式は大腸全摘である。大腸全摘は剥離範囲が非常に広く、腸間膜の処理、再建など手術が長時間になる。低侵襲性からUCに対する大腸全摘も腹腔鏡手術で行う施設が増えているが、さらなる長時間手術が問題になっている。taTMEテクニックは直腸癌手術で確立しつつある方法であり、経肛門もしくは会陰的に逆行性に直腸固有筋膜レベルでの剥離を行う。腹腔操作と同時に行うことによって手術時間の短縮が可能になるだけでなく、2方向から確認を行いながら剥離が可能であり、正確で安全な手術が可能になる。当科で施行したUCに対するtaTME併用大腸全摘は4症例で男性2例、女性2例で年齢は59.5歳であった。施行術式は全例大腸全摘であり、2例がIACA、1例がIAA、1例が全摘、回腸人工肛門造設であった。手術時間は397.5分であり、出血量は82.5gであった。201
5年からTaTME導入前までのUC大腸全摘症例の手術時間の中央値は546分、出血量は155gであり、有意に手術時間は短く出血量は少なかった(p?0.05)。本セッションでは2020年から当科で施行しているtaTME併用大腸全摘術の手術術式を供覧いただく。.
234. 水内祐介, 永吉絹子, 佐田政史, 田村公二, 永井俊太郎, 森山大樹, 進藤幸治, 仲田興平, 大内田研宙, 久保真, 中村雅史, ロボット支援下直腸手術導入から2年の現状と今後の展望, 第83回日本臨床外科学会総会, 2021.11, (はじめに)
2018年4月のロボット支援下直腸手術の保険収載より、各施設で急速に導入が進んでいる。当科でも2018年10月にda
Vinci Siで導入して以降、現在までに57例を経験した。当科におけるロボット手術の現状を考察する。
(対象)
2018年10月~2021年6月に経験したロボット支援下直腸癌手術57例の検討を行った。
(結果)
57例のうち13例まではda Vinci Si、以降はda Vinci Xiを用いた。男性33例、女性22例。年齢の中央値63歳。腫瘍局在は
11例が直腸Rs、12例が直腸Ra、30例が直腸Rb、2例が肛門管であった。術式は高位前方切除術12例、低位前方切除術14例
、超低位前方切除術16例、腹会陰式直腸切断術9例、内括約筋切除術4例。側方郭清を7例で施行。手術時間中央値は401
(308-900)分、出血量中央値は42.5mlであった。腹腔鏡手術や開腹手術への移行なし。術後在院日数は20日、ClavienDindo分類3以上の術後合併症を4例に認めた。
(考察)
導入当初はda Vinci Siであり体外でのセッティングやアーム干渉解消などに要した時間が多く、長時間手術が多かった。da
Vinci Xi導入後はアーム干渉も減り、骨盤内の術野が安定し、安全な手術が可能であった。今後、症例数の積み重ねととも
に手術時間の短縮可能と考えられる。今後は直腸手術症例数に合わせた施設ごとにあったロボット術者の育成が必要と思わ
れる.
235. 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 仲田興平, 水内祐介, 永井俊太郎, 中村雅史, 当院における腹腔鏡下噴門側胃切除におけるダブルトラクト再建法と短期成績, 第76回日本消化器外科学会総会, 2021.07.
236. 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 大薗慶吾, 水内祐介, 仲田興平, 中村雅史, 噴門側胃切除ダブルトラクト再建の工夫と胃全摘術患者との栄養評価の比較, 第34回日本内視鏡外科学会総会, 2021.12.
237. 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 水内祐介, 仲田興平, 中村雅史, 胃上部を主体とする胃癌に対する至適術式についての検討, 第29回日本消化器関連学会週間(JDDW 2021), 2021.11.
238. 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 仲田興平, 荻野治栄, 鳥巣剛弘, 森山智彦, 中村雅史, 十二指腸腫瘍に対する腹腔鏡内視鏡合同手術の安全性と有効性, 第121回日本外科学会定期学術集会, 2021.04.
239. 進藤幸治 , 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 仲田興平, 中村雅史 , 当科における食道癌術後脳転移症例の検討, 第75回日本食道学会学術集会, 2021.09.
240. 森山大樹, 大内田研宙, 進藤幸治, 仲田興平, 永井俊太郎, 清水周次, 中村雅史, 腹腔洗浄細胞診陽性(CY1)胃癌における胃切除術の意義について, 第76回日本消化器外科学会総会, 2021.07, 【背景】腹腔洗浄細胞診陽性(CY1)は胃癌における非治癒因子の一つでありStage IVとなるが,CY1の他に非治癒因子がない場合には定型手術がなされることが少なくない. しかし,胃切除自体は治癒切除に該当しないため,その意義や, 切除のタイミング,術前・術後化学療法のレジメンや治療期間など,まだ明らかになっていない点が多い. 【目的】他に非治癒因子のないCY1症例における胃切除術の意義を検討した. 【対象と方法】2000年1月から2017年12月の間に当科で施行した胃癌手術CY1, H0, P0であった30例について検討した. 【結果】30例のうち28例で胃切除を行い(幽門側胃切除13例,胃全摘14例,膵頭十二指腸切除1例),そのうち腹腔鏡手術 を15例に施行した. 胃切除施行例28例の全生存期間中央値は31.3か月(幽門側胃切除35.8か月,胃全摘27.2か月, p=0.090),5年生存率は30.9%であった. また,再発病変が幕オ梵「蕕・砲覆辰討癲げ蹴慘屠,侶兮海砲茲5年以上の生存が得られた症例もみられた. 【考察】他に非治癒因子のないCY1における生存率は,全国胃癌登録で集計されたStage IV胃癌の5年生存率15.1%や CY1症例の5年生存率13.1%よりも上回っており,CY1症例における胃切除の意義はあると考えられた. 一方,今回の無 再発生存例はいずれも術前化学療法を行っていないため,その意義は不明であった. また,術後化学療法レジメンについての一定の傾向は得られなかった. 【結語】他に非治癒因子のないCY1症例において胃切除術を行う意義はあると考えられた. .
241. 森山大樹, 大内田研宙, 進藤幸治, 大薗慶吾, 水内祐介, 仲田興平, 門田英輝, 安松隆治, 中村雅史 , 頚部・胸部上部食道癌に対する他科との合同手術, 第31回九州内視鏡・ロボット外科手術研究会, 2021.09.
242. 森山大樹, 大内田研宙, 進藤幸治, 大薗慶吾, 水内祐介, 仲田興平, 中村雅史 , 食道胃接合部癌に対する術前化学療法後の腹腔鏡手術11例の治療成績, 第34回日本内視鏡外科学会総会, 2021.12, 食道胃接合部の進行癌に対する治療方針は、術式やリンパ節郭清の目安は示されてきているものの、術前化学療法(NAC)に対する明確な治療方針は定まっていない。そこで、当科で術前化学療法(NAC)後に腹腔鏡・胸腔鏡手術を行った11例について検討した。組織型は腺癌10例(バレット腺癌1例を含む)、神経内分泌細胞癌(NEC)1例であった。NACを施行した理由は、bulky Nまたは多発リンパ節転移(cN3)7例、腫瘍径8cm以上(huge T)4例であった。治療レジメンは主にS1/CDDP療法を選択し(2-4コース)、NECに対してはVP16/CDDP療法を行った。治療効果はいずれもPRまたはSDであり、NAC施行中に病状が進行して切除不能となった症例はなかった。 手術は胃全摘7例、噴門側胃切除3例、食道亜全摘1例を行った。食道亜全摘を除く10例において、腹腔鏡下経裂孔アプローチで下縦隔リンパ節郭清を行い、再建は8例で腹腔鏡下、2例は胸腔鏡下(右胸腔内吻合)で行った。Grade 3�$
B0J>e$N=Q8e9gJ;>I$O2例に認められた。再発は11例中6例に認められ、いずれも術後2年以内の再発であった。一方、残り5例は術後3年以上無再発で経過しており、そのうち2例は5年以上の長期生存が得られている。以上より、食道胃接合部癌に対するNACはある程度有効であり、安全に腹腔鏡手術を行うことも可能であると考えられた。.
243. 森山大樹, 大内田研宙, 進藤幸治, 水内祐介, 仲田興平, 中村雅史, 進行胃癌に対する術前化学療法症例および化学療法後Conversion手術症例の治療成績, 第29回日本消化器関連学会週間(JDDW 2021), 2021.11, 【目的】近年,進行胃癌に対する術前化学療法についての研究がなされ,高度リンパ節転移を伴う切除可能進行胃癌に対する術前化学療法(以下、NAC)の有用性が示されるなど,術前化学療法が新たな治療戦略となってきている.また,治癒切除不能な進行胃癌に対する化学療法が奏功し,治癒切除可能となる例(Conversion手術例)の報告が散見されるようになった.そこで,当科で施行したNAC後胃切除例および化学療法後Conversion手術例の治療成績を示し,その有用性について考察した.
【方法】2010年以降に当科で手術を施行した切除可能進行胃癌に対するNAC施行例24例と治癒切除不能進行胃癌に対してConversion手術に至った6例について検討した.NACは原則的に巨大3型または4型腫瘍(径8cm以上)あるいはbulkyリンパ節転移症例を対象とし,そのほとんどでS-1+CDDP療法を施行した.また,Conversion手術症例6例については,全例で治療前に審査腹腔鏡を行い,腹腔洗浄細胞診陽性や腹膜播種病変などの非治癒因子を有することを確認した.
【成績】NAC施行例では胃全摘16例,幽門側胃切除6例,噴門側胃切除2例を行った.また,NAC施行中に病状が進行して切除不能となった例は認めなかった.NAC施行例の3年生存率57%,5年生存率は30%であった.一方,Conversion手術例6例においては,腹腔洗浄細胞診を含め,非治癒切除因子の陰転化を認めた.また,これらの症例では,術前化学療法を施行せずに根治切除を施行した症例群と比較して,術中・術後合併症や術後化学療法の施行率に差を認めなかった.
【結論】進行胃癌に対する術前化学療法は,術中・術後合併症リスクを上昇させることなく,予後改善効果が見込める.また,今後はNAC適応症例やNACに最適なレジメンや,治療期間について検討が必要である.Conversion手術についても同様に,最適なレジメンと根治手術可能と判断する方法や治療期間について,さらに検討が必要である.
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244. 森山大樹, 大内田研宙, 進藤幸治, 水内祐介, 仲田興平, 中村雅史, バレット食道癌手術例に対する治療方針, 第75回日本食道学会学術集会, 2021.09, 【背景・目的】日本人は欧米人に比べてバレット食道癌の罹患率が少ないため、我が国におけるバレット食道癌の至適術式や進行癌に対する周術期化学療法など、まだ明らかになっていない点が少なくない。そこで、当科で経験したバレット食道癌症例に対する最適な治療方針について検討した。
【対象】2011年から2020年までの10年間に当科で手術を施行したバレット食道癌12例について検討した。年齢は45-78歳(平均62.5歳)、9例中8例が男性であった。術前病期はStage?10例、Stage?1例、Stage?1例であった。ESD後追加切除例が5例あり、そのうち、非根治的治癒切除因子(SM浸潤など)による追加切除が3例、経過観察中の局所再発が2例であった。
【結果】手術は、12例中10例で腹腔鏡下噴門側胃切除(LPG)+下部食道切除術、2例で胸腔鏡下食道亜全摘(VATS-E)を施行した。再建は当初食道胃吻合で行ってきたが、その後ダブルトラクト法を3例に施行した。術後病期は、Stage 0:2例、Stage?:4例、Stage?:2例、Stage?:1例であった。Stage 0のうち1例は、診断時には胸部中部食道に至る進行癌で106recRリンパ節転移陽性であったものの、術前化学療法(S1+CDDP療法)後に食道亜全摘術を施行し、主病変・リンパ節ともに病理学的完全奏功(CR, Grade 3)が得られたものであった。
【結論】原則的には腹腔側アプローチでの切除術を行い、口側への進展や縦隔リンパ節転移によって、食道亜全摘を考慮すべきであると考えた。また、進行癌では胃癌に準じた化学療法を行うことで縮小効果が期待できる。
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245. 新川智彦, 大内田研宙, 中村祥一, 持田郁己, 久野恭子, 奥田翔, 大坪慶志輝, 岩本千佳, 進藤幸治, 池永直樹, 森山大樹, 永井俊太郎, 仲田興平, 中村雅史, 膵癌における微小環境因子が腫瘍分化度に与える影響およびその分化度に応じた薬物治療反応性についての検討, 第121回日本外科学会定期学術集会, 2021.04, [背景] 膵癌は豊富な間質を特徴とした癌であり, その癌間質から誘導される微小環境因子が癌の増殖/進展に寄与しているとされるが, 癌間質を減少させるとより悪性度の高い低分化型膵癌が増えたとの報告もある. 一方で, 分化度が高いほど周囲間質量が多いとの報告もあり, 膵癌の分化度と周囲間質との関係が示唆されているが, 依然として不明な点は多い.[目的] 膵癌における微小環境因子が腫瘍分化度に与える影響を明らかにし、腫瘍分化度に応じた薬物治療反応性の変動を検討する. [方法] ヒト膵癌組織から膵癌オルガノイドの樹立を行い, 形態学的評価を基にwell, mod, porに分類した.微小環境因子添加によるオルガノイド形成能および細胞増殖能の変動を検討した. 血清培地に微小環境因子を添加して培養した膵癌オルガノイドからmRNAを抽出し, マイクロアレイによる網羅的遺伝子発現解析を行った. 分化度と相関して発現変動する遺伝子群を抽出し, そのパスウェイ解析の結果を基に分化度ごとの幕オ樓ネ・N堵娠・④鮓‘い靴, [結果] 樹立した8例のヒト膵癌オルガノイドは, いずれも実際の膵癌組織の形態学的特徴を保持しており, 分化度ごとに分類した (well : 3例, mod : 3例, por : 2例). Proliferation fold change [微小環境因子群/コントロール群]では, well>mod>porであり, 分化度が高いほど微小環境因子への依存性が高い傾向にあった. また, 網羅的遺伝子発現解析では, 分化度が高いほどmevalonate経路を中心としたcholesterol synthesis関連遺伝子の発現が増加していた. 各膵癌オルガノイドにHMG-CoA還元酵素阻害剤であるsimvastatinを投与すると, 高分化膵癌オルガノイドにおいて低分化より有意に増殖能が抑制された. [結論] 膵癌の腫瘍分化度が高いほど周囲微小環境因子に対する依存性が高くなる傾向にあった. また, 高分化型膵癌ではメバロン酸代謝を中心とした脂肪酸代謝関連遺伝子の発現が増加しており, スタチン系薬剤による増殖能抑制効果を認めた. .
246. 新川智彦, 大内田研宙, 中村祥一, 久野恭子, 奥田翔, 大坪慶志輝, 進藤幸治, 池永直樹, 森山大樹, 永井俊太郎, 仲田興平, 中村雅史, 癌関連線維芽細胞が膵癌分化度に与える影響についての検討, 第57回九州外科学会・第57回九州小児外科学会・第56回九州内分泌外科学会, 2021.02, 【背景】膵癌は豊富な間質を特徴とし、癌間質相互作用が膵癌の進展に寄与するとされるが、癌間質を抑制すると悪性度の高い低分化型膵癌が増えるといった報告もあり、依然として不明な点は多い。【目的】膵癌分化度と癌関連線維芽細胞(CAF)との相関を明らかにし、微小環境因子が膵癌分化度に与える影響について検討する。 【方法】免疫組織学的染色により、膵癌分化度とCAF量の相関を検索した。ヒト膵癌オルガノイドをwell, mod, porに分類し、微小環境因子添加による細胞増殖能の変動を検討した。 【結果】CAFの割合は高分化型で有意に高かった。ヒト膵癌オルガノイドのProliferation fold change [微小環境因子群/コントロール群]はwell>mod>porであった。【結論】 膵癌の腫瘍分化度が高いほど周囲のCAFが多く、その微小環境因子を介して癌の増殖に寄与していると考えられた。.
247. 新川智彦, 大内田研宙, 持田郁己, 小山虹輝, 林昌孝, 松本奏吉, 岩本千佳, 進藤幸治, 池永直樹, 仲田興平, 中村雅史, 分化型膵癌は癌関連線維芽細胞由来の微小環境因子に依存して分化度を保持している, 第52回日本膵臓学会大会, 2021.09, [背景] 膵癌は豊富な間質を特徴とし、その癌間質から誘導される微小環境因子が癌の増殖や転移に寄与するとされる。しかし一方で、癌間質を減少させると低分化型膵癌が増え予後が悪化したとの報告も認め、膵癌間質は癌の進展に寄与するばかりではなく、膵癌のphenotypeにも影響していると考えられる。分化度に応じた膵癌phenotypeの差違は予後や治療反応性を左右する重要な要素と考えられ、それらを規定し得る癌間質の影響を明らかにすることは新たな治療標的を定める上で重要であるが、依然として不明な点は多い。
[目的] 膵癌分化度に影響する膵癌間質細胞を同定し、そのメカニズムについて検討する。
[方法] 各分化型の膵癌オルガノイドを樹立し、ゲノムおよび網羅的遺伝子発現解析による分化度ごとの分子生物学的特徴および治療反応性の差違を比較した。各膵癌オルガノイドの微小環境因子への依存性と分化度との相関を評価し、膵癌組織中の癌関連線維芽細胞(CAF)量と膵癌分化度との相関を検索した。分化型膵癌オルガノイドをCAFと共培養し、形態および増殖能を単培養群と比較した。分化型において依存性が高い微小環境因子を同定し、同因子を発現抑制したCAFと高分化型膵癌オルガノイドを共培養してオルガノイド形成能を評価した。.
248. 新川智彦, 大内田研宙, 持田郁己, 奥田翔, 大坪慶志輝, 岩本千佳, 進藤幸治, 池永直樹, 仲田興平, 中村雅史, 膵癌における癌関連線維芽細胞由来の微小環境因子が腫瘍分化度に与える影響についての検討, 第76回日本消化器外科学会総会, 2021.07, [背景] 膵癌は豊富な間質を特徴とし、その癌間質から誘導される微小環境因子が癌の増殖/転移に寄与するとされる。しかし一方で、癌間質を減少させると悪性度の高い低分化型膵癌が増えたとの報告もあり、膵癌分化度と周囲間質との関係が示唆されるが依然として不明な点は多い。
[目的] 膵癌分化度と癌関連線維芽細胞(CAF)量との相関関係を明らかにし、CAF由来微小環境因子が膵癌分化度に与える影響について検討する。
[方法] 免疫組織学的染色により、膵癌分化度とCAF量の相関を検索した。ヒト膵癌組織から膵癌オルガノイドを樹立し、形態学的評価からwell, mod, porに分類した。各分化度における微小環境因子添加によるオルガノイド形成能および細胞増殖能の変動を検討した。微小環境因子を添加しない血清培地を用いて、中分化型膵癌オルガノイドを単培養した群とCAFと共培養した群を比較し、管腔構造を形成するオルガノイド形成能を比較した。
[結果] CAFの割合は高分化型で有意に高かった。樹立した8例のヒト膵癌オルガノイドは、いずれもprimary tumorの形態学的特徴を保持しており、分化度ごとに分類した (well : 3例, mod : 3例, por : 2例)。Proliferation fold change [微小環境因子群/コントロール群]では、well>mod>porであり、分化度が高いほど微小環境因子への依存性が高い傾向にあった。中分化型膵癌オルガノイドを、微小環境因子を含まない血清培地で単培養すると管腔構造を形成しない低分化型様のsolidな膵癌オルガノイドを形成したが、CAFと共培養することで管腔構造もつ分化型膵癌オルガノイドを多く形成した。[結論] ヒト膵癌組織において膵癌分化度が高いほど周囲CAFが多い傾向があった。また、膵癌分化度が高いほど周囲微小環境因子に対する依存性が高く、周囲CAFが膵癌分化度を保持している可能性が示唆された。.
249. 松本昂, 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 仲田興平, 中村雅史, PSA陰性のため術前に診断できなかった前立腺癌胃転移の一例, 第57回九州外科学会・第57回九州小児外科学会・第56回九州内分泌外科学会, 2021.02.
250. 山本真大, 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 永井俊太郎, 仲田興平, 中村雅史 , 膵癌併存食道癌に対しNACRT後2期分割根治術を施行した症例, 第57回九州外科学会・第57回九州小児外科学会・第56回九州内分泌外科学会, 2021.02, 60代男性、前医で胸部食道癌(cStageII)の診断でFP療法2コースを施行後、膵頭部腫瘍を指摘。当院転院後EUS-FNAで膵癌と診断し、病勢制御目的にCRT(FP+65Gy)を食道癌と膵癌双方に施行した。食道病変は縮小したが癌遺残があり根治手術を予定した。侵襲度と再建のリスクを考慮し、食道切除/経皮食道瘻造設を先行し、3週後、胃全摘/膵頭十二指腸切除/胸壁前有茎空腸再建/左内胸動脈を用いた第一空腸動脈との血行再建を行った。食道切除と膵頭十二指腸切除はともに高侵襲であり、同時手術のリスクは高い。一方、2期的に行う場合、2期目に回した癌の進展が危惧される。今回、腫瘍進展を制御するためNACRTを行い、再建を行わない食道切除術を先行して合併症を回避し、続いて膵癌根治術と血行再建を伴う有茎空腸再建を行った。膵癌併存食道癌に対するCRT先行2期分割根治切除は有望な治療法の一つと考えられた。.
251. 三渕晴香, 佐田政史, 田村公二, 永吉絹子, 水内祐介, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 大内田研宙, 中村雅史, 腹膜透析導入後に繰り返す S 状結腸軸捻転に対して腹腔鏡補助下 S 状結腸切除術を行った 1 例, 第46回日本大腸肛門病学会九州地方会, 2021.10.
252. 佐田政史, 田村公二, 永吉絹子, 水内祐介, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 大内田研宙, 中村雅史 , 下行結腸癌切除例の治療成績, 第34回日本内視鏡外科学会総会, 2021.12.
253. 溝口聖貴, 田村公二, 佐田政史, 永吉絹子, 水内祐介, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 大内田研宙, 中村雅史 ,  TaTME手技を併用した潰瘍性大腸炎に対する腹腔鏡下大腸全摘術の経験, 第83回日本臨床外科学会総会, 2021.11, 【はじめに】初期臨床研修2年目の大学病院外科研修期間において,様々な疾患に対する手
術症例を経験することができた.今回,潰瘍性大腸炎(UC)に対して経肛門的操作(TaTME手
技)を併用した腹腔鏡下大腸全摘術を行った症例を経験した.
【症例】症例は24歳男性,約7年前に下痢症状を契機として全大腸型UCの診断で加療を開始
された.その後,間欠的に肝機能障害も出現し,5年前には原発性硬化性胆管炎と診断され
た.UCは慢性持続型で内科的治療抵抗性であったが,3年前にJAK阻害剤を開始され,そ
れ以降は寛解状態であった.しかし,今年施行された下部消化管内視鏡検査で,上行・下
行結腸に顆粒状・絨毛状粘膜病変が出現し,生検でhigh-grade dysplasiaの診断で今回手術の
方針となった.
入院後に,TaTME手技併用の腹腔鏡補助下大腸全摘術を施行した.手術時間は6時間56
分,出血量は119g.術前より肛門狭窄を認めており経肛門操作にやや難渋したが,回腸(Jパ
ウチ)肛門吻合(IAA),一時的回腸人工肛門造設し手術を終了した.
 術後は一時的にイレウス症状を認めたがすみやかに改善した.食事も徐々に開始でき,
ストーマ手技取得も問題なかった.経過良好で術後20日目に自宅退院となった.退院時,
肛門括約筋機能障害が残存しており,今後外来で肛門機能訓練を行いつつ人工肛門閉鎖術
を計画する予定である.下部消化管グループの一員として,本患者さんの日々の診療を指
導医とともに行い,手術だけでなく術前の内科的治療や術後管理を学ぶことができた.
【まとめ】研修医1年目に勤務した市中病院での経験とは異なり,大学病院特有の疾患や
最新の手術手技を経験できた.そのなかでも,今回TaTME手技併用の腹腔鏡下大腸全摘術
を施行された自分とも同年代の患者さんについて,入院・手術から退院まで担当し日々診
療を行ったことは,非常に貴重な経験となった.また手術に関しては,これまで腹腔鏡ア
プローチのみで行われていた大腸全摘術に比べて,TaTME手技を併用することで手術時間
の短縮にもつながり,経腹操作と経肛門操作という2チームでのチーム医療(手術)を実
感することもでき,非常に有用な手技と思われた..
254. 久野恭子, 大内田研宙, 中村祥一, 持田郁巳, 奥田翔, 大坪慶志輝, 水内祐介, 進藤幸治, 仲田興平, 森山大樹, 永井俊太郎, 中村雅史, Single cell RNA sequenceを用いた食道扁平上皮癌におけるcancer associated fibroblastのheterogeneityの解明, 第121回日本外科学会定期学術集会, 2021.04, 近年、癌の浸潤や転移などの生物像は、腫瘍微小環境により違いがあることが明らかにされている。このことから、癌細胞だけでなく、免疫細胞やfibroblastなど微小環境を含めた検討の重要性が増している。また、腫瘍の不均一性 (heterogeneity) が腫瘍の生物像を決定しており、治療抵抗性などに関わっていると考えられる。腫瘍内のheterogeneityを解析する手法として、Single cell RNA sequenceが現在注目されている。しかし食道癌に関するSingle cell RNA sequenceを用いた報告はまだ少ない。
今回我々は、当科にて食道扁平上皮癌に対し手術を行った7人の患者から、腫瘍組織を7検体、正常組織を5検体採取し、10X chromium systemを用いてsingle cell RNA sequenceを施行した。59695個の細胞の遺伝子発現データが得られた。Seurat上で解析を行い、UMAPを作成したところ、20個のクラスターが得られた。既知のマーカー遺伝子を用いてcell typeを同定し、fibroblastのみを抽出して再クラスタリングを行った。正常組織と腫瘍組織を比較すると異なる特徴を有するfibroblastのクラスターが認められた。また、7人の患者のうち、5人はNeoadjuvant chemotherapy (NAC) を施行しており、さらに腫瘍組織のfibroblastのみを抽出して解析しNAC施行群とNAC非施行群に分けて比較したところ、腫瘍組織のfibroblastのクラスターではNACによる変化が認められた。一方、正常組織のfibroblastではNACによる変化は認められなかった。今回の検討で示された結果に基づき腫瘍組織のfibroblastのheterogeneityとNACが与える影響にキ)タ「弔い胴融,魏辰┐栃鷙陲垢襦
.
255. 久野恭子, 水内祐介, 大内田研宙, 中村祥一, 奥田翔, 大坪慶志輝, 進藤幸治, 仲田興平, 森山大樹, 永井俊太郎, 中村雅史, scRNA-seqを用いたFAPにおける発がん過程の観察, 第57回九州外科学会・第57回九州小児外科学会・第56回九州内分泌外科学会, 2021.02.
256. 久野恭子, 水内祐介, 大内田研宙, 中村祥一, 奥田翔, 大坪慶志輝, 佐田政史, 永吉絹子, 寅田信博, 進藤幸治, 仲田興平, 森山大樹, 永井俊太郎, 中村雅史, Single cell RNA sequenceを用いた家族性大腸腺腫症におけるmacrophageのheterogeneityの解明, 第29回日本消化器関連学会週間(JDDW 2021), 2021.11, 【目的】近年,腫瘍の不均一性 (heterogeneity) が腫瘍の生物像を決定しており,発癌過程などに関わると考えられる.腫瘍内のheterogeneityを解析する手法として,Single cell RNA sequence(scRNA-seq)が有用である.また,Macrophageには腫瘍抑制的なM1サブセット,腫瘍促進的なM2サブセットといった多様性があり,腫瘍発育・進展に大きく関わるという報告がある.家族性大腸腺腫症(FAP)患者にはAPC遺伝子の生殖細胞系列遺伝子変異の影響で大腸癌が高頻度に生じ,様々な段階の前癌病変も存在する.本検討ではscRNA-seqにより同一FAP患者内における大腸癌発生の様々な段階におけるmacrophageのheterogeneityを観察することを目的とした.
【方法】当科にてFAPに対し手術を行った1人の患者から,正常部,腺腫非密生部,腺腫密生部,癌部,リンパ節の5検体を採取し,10X chromium systemを用いてscRNA-seqを施行した.
【成績】44540個の細胞の遺伝子発現データが得られた.Seurat上で解析を行い,UMAPを作成したところ,22個のクラスターが得られた.既知のマーカー遺伝子を用いてcell typeを同定し,macrophageのみを抽出して再クラスタリングを行ったところ,8個のクラスターが得られた.遺伝子発現から,M1,M2サブセットに相当するクラスターを同定した.また,M1,M2マーカー遺伝子発現は,検体採取部位別に発現が異なって認められた.
【結論】FAPの発癌過程におけるmacrophageのheterogeneityの変動が示唆された.
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257. 岩本千佳, 大内田研宙, 新川智彦, 相良亜希子, 奥田翔, 小山虹輝, 進藤幸治, 池永直樹, 仲田興平, 森山大樹, 中村雅史, 造血幹細胞由来CAF subsetが腫瘍内heterogeneityを高度化する, 第52回日本膵臓学会大会, 2021.09, 【背景・目的】膵癌は治療抵抗性や薬剤送達率の低下を引き起こす過剰な間質増生を特徴とし、活性化PSCを含むCAFによって引き起こされることが知られている。近年、腫瘍促進性に働くCAFの他に腫瘍抑制性に働くCAFが報告されており、腫瘍細胞だけでなくCAFにもheterogeneityが存在することが明らかとなってきている。また、癌細胞の悪性度に深く関わっている癌微小環境は癌腫により多様であり、大腸癌では骨髄細胞が腫瘍内で炎症性微小環境を形成し、癌進展を促すことが示唆されている。膵癌においても癌進展やニッチ形成に骨髄細胞が関与していると考えられるが、その機序は未だ不明である。そこで化学療法の奏効率や予後に影響を及ぼすと考えられる癌微小環境改変に関わる、腫瘍免疫を含めたCAF subsetを同定しその機序を検討した。【方法】新生仔KC/KPCマウスを用いた同種骨髄移植モデルを作製し、レシピエントにおける骨髄細胞の生着・分布・phenotypeを評価した。多重蛍光免疫染色により骨髄由来細胞とCAF subsetの関連を評価した。膵癌細胞の遊走・浸潤・オ档ソ・G修砲・韻觜鋻駘獲荳挧Δ隆慷燭鯢床舛靴拭・攘覯漫曠譽轡團┘鵐泌溝,任蝋鋻駘獲茲梁新賄・並し貂挧Δinvasive frontに集簇していた。また、骨髄マクロファージ由来のCAFが存在することを明らかにし、そのCAFはmyCAFやapCAFであった。膵癌細胞で刺激した骨髄由来マクロファージはCAF特異的なマーカーの発現を認め、膵癌細胞の局所浸潤を促進した。【考察】PSCやMSC由来以外に、造血幹細胞由来のCAF subsetが存在することを新たに見出し、さらに、CAF様の機能を獲得した骨髄由来マクロファージが膵癌細胞の局所浸潤を先導することが示唆された。多様な起源細胞がCAFのheterogeneityを複雑にしていることが示唆された。.
258. 岩本千佳, 大内田研宙, 新川智彦, 小山虹輝, 奥田翔, 進藤幸治, 池永直樹, 仲田興平, 江藤正俊, 中村雅史, Humanizedマウスを用いた膵癌PDXモデルの作製とその癌免疫微小環境の解析, 第76回日本消化器外科学会総会, 2021.07, 【背景・目的】消化器癌においても免疫チェックポイント阻害薬による癌免疫療法が導入されているが、その適応はまだ狭く、効果も癌腫や個別の腫瘍により限定的である。特に膵癌は、腫瘍内への樹状細胞やリンパ球浸潤が少ないcold tumorとして知られているが、近年従来の免疫チェックポイント機構とは異なる経路が特定されるなど、多様な免疫細胞と癌細胞が絡み合った癌免疫微小環境の複雑さが注目されている。免疫細胞も含めた膵癌の病態解明や有用な癌免疫療法の開発には、ヒト病態をより忠実に再現したモデルが必要であると考え、ヒト造血・免疫系を持つhumanized PDXモデルを作製しようと考えた。【方法】ヒト臍帯血より単離したlineage-hCD34+hCD38-の造血幹細胞(HSC)を新生仔NSGマウスに経静脈的に移植した。移植後4週後にレシピエントマウスにおけるヒト造血細胞の生着をFCMにて確認した。HSC移植後6-12週後に、当科にて外科的切除を行った膵癌の切除組織を移植した。膵癌bulk組織を皮下、single cellを同所に移植した。作製したhumanized PD
Xモデルの各組織におけるヒト免疫細胞の評価をFCMおよび免疫組織染色にて行った。【結果】HSC移植後4週後にはレシピエント末梢血中にhCD45+細胞の生着を認めた。作製したhumanizedマウスに患者由来膵癌組織を移植後7-14週後に末梢血、骨髄、脾臓、肝臓の各組織をFCM解析したところ、骨髄と末梢血中にはhCD45+、hCD3+、CD19+、hCD33+細胞を認め、脾臓と肝臓中にはhCD45+、hCD19+細胞を認めた。また、humanized PDXモデルの膵癌組織のHE染色を行ったところ、ヒト切除膵と同様の病理像を示した。免疫組織染色により、膵癌組織中のhCD3+T細胞、hCD19+B細胞、hCD68+マクロファージの存在を認め、各免疫細胞の割合は患者膵組織と同等の割合を認める傾向にあった。【考察】ヒト造血・免疫系を再構築したhumanized マウスに患者由来の切除膵を移植し、膵癌humanized PDXモデルを確立した。この新規疾患モデルは、ヒト膵癌微小環境をより再現できたと言える。このモデルを用いて、免疫応答も含めた膵癌の病態解明や癌免疫療法における治療効果の評価kオ椁C皹・儔椎修箸覆襪海箸・┷兇気譴拭.
259. 奥田翔, 大内田研宙, 中村祥一, 久野恭子, 持田郁己, 大坪慶志輝, 新川智彦, 松本奏吉, 相良亜希子, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 永井俊太郎, 水元一博, 中村雅史 , NAC後手術加療を施行した食道扁平上皮癌の再発リスクの検討, 第57回九州外科学会・第57回九州小児外科学会・第56回九州内分泌外科学会, 2021.02, 本邦における食道癌のうち90%以上が扁平上皮癌である。その中でもStage II, IIIについては術前化学療法(NAC)後の切除が標準治療とされているが、5年生存率は依然として満足のいくものではない。
今回我々は、2010年4月から2017年7月の間に食道扁平上皮癌に対してNAC後に当科で手術加療を行った57例について、3年再発率を検討した。各種臨床情報、病理診断を検討したところ、lyあり(p=0.0341, HR 2.635)とRあり(p=0.0005, HR 54.43)のみが有意に再発に寄与していた。更に、リンパ節転移を有する症例の中でもlyを有する症例が有意に3年再発率が高いことが示された。
以上より、NAC施行症例における食道扁平上皮癌の再発にとっては、リンパ節転移の有無に関わらずlyが重要な因子であると考えられ、このことに更なる文献的考察を加え報告する。.
260. 奥田翔, 大内田研宙, 中村祥一, 久野恭子, 持田郁己, 大坪慶志輝, 新川智彦, 松本奏吉, 相良亜希子, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 永井俊太郎, 水元一博, 中村雅史, Single-cell RNA-sequenceを用いた術前化学療法後食道扁平上皮癌の免疫環境についての解析, 第121回日本外科学会定期学術集会, 2021.04, 本邦における食道癌のうち90%以上が扁平上皮癌である。その中でもStage II, IIIについては術前化学療法(NAC)後の切除が標準治療とされているが、5年生存率は依然として満足のいくものではない。近年、食道扁平上皮癌に対しても免疫チェックポイント阻害薬が適応となったがsecond lineとしての適応であり、化学療法が腫瘍微小環境における免疫状態にもたらす影響を解明することは、有効な化学療法の使用方法や免疫チェックポイント阻害薬のさらなる治療効果を得る上で極めて重要と考えられる。
今回我々は、当科にて食道扁平上皮癌に対し手術加療を行った症例について、手術摘出標本よりその腫瘍部を採取し、single-cell RNA-sequenceを用いて腫瘍組織の細胞構成およびその同定された細胞集団ごとの機能に関して解析し、cytotoxic T cellに着目してNACの有無で比較検討を行った。
NAC症例9症例の癌部43,125細胞、正常部38,012細胞、非NAC症例2症例の癌部19,933細胞、正常部12,103細胞について解析を行ったところ、癌部では、非NAC症例と比較しNAC症例で未熟なCD8+ T cellが有意に多く、さらにexhaustedに陥っているものは有意に少なかった。正常部ではNAC、非NAC症例間でこの差は認めなかった。
今回の検討で、NACは食道扁平上皮癌の腫瘍微小環境に免疫学的変化をもたらしている可能性が示唆された。この変化は正常部にはもたらされていなかった。このことにCD4+ T cellや抗原提示細胞の変化など更なる解析を加え、報告する。.
261. 奥田翔, 大内田研宙, 大坪慶志輝, 寅田信博, 進藤幸治, 森山大樹, 水内祐介, 仲田興平, 永井俊太郎, 中村雅史, scRNA-seqを用いた食道扁平上皮癌におけるCD8+T細胞をとりまく免疫微小環境の解明, 第76回日本消化器外科学会総会, 2021.07, 本邦における食道癌のうち90%以上が食道扁平上皮癌(ESCC)である。Stage II, IIIに対しては術前化学療法(NAC)後の外科的切除が標準治療とされているが、その5年生存率はそれぞれ56%, 29%と満足のいくものではない。一方近年、免疫チェックポイント阻害薬がESCCに対し有効であることが明らかにされた。加えて、NAC後のESCCにおいて腫瘍浸潤CD8+ T細胞(CD8T)が増加することが報告された(Anticancer Res. 2019 Aug.)。このように、ESCC治療における免疫の関与やNACによるCD8Tを中心とする免疫学的な腫瘍微小環境(TME)の変化が示唆されているが、現在のところ免疫学的TMEの包括的な理解は十分ではない。
今回我々は、ESCCに対し手術を行った症例の摘出標本より腫瘍部を採取しsingle-cell RNA-sequence(scRNA-seq)を用いてTME中の細胞構成、その中で同定されたCD8T集団、およびCD8Tに関連する他の細胞集団について、それぞれの機能に着目して解析し、NACの臨床的治療効果別に分類して、比較検討を行った。
腫瘍部10症例の統合解析を?ったところ、quality check後の細胞数は40,484、総遺伝?数は33,077で、33のクラスターに分割された。既知のcell typeに特徴的な遺伝子の発現パターンからそれぞれのクラスターが対応する既知のcell typeを同定し、それぞれのcell typeを抽出、再解析した。CD8T(n=3909)は9つに再クラスタリングされ、未熟性、殺細胞性、疲弊化の程度の異なる細胞集団を複数認めた。未熟性の高い集団の細胞(n=535)では、高いNACの治療効果が得られた群で未熟性マーカー群の発現が有意に上昇(p<0.0001)しており、殺細胞性クラスターの細胞(n=742)においては、NAC高治療効果群で有意な殺細胞性マーカー群の高発現(p=0.0026)と、疲弊化マーカー群の低発現(p=0.0003)を認めた。
今回の検討結果から、NACがESCCのTME中のCD8T集団の機能的なheterogeneityに変化をもたらしている可能性が示唆された。今回指摘したそれぞれの変化に影響をもたらしうる他の細胞腫の機能や相互作用などについて更なる解析を加え、報告する。.
262. 奥田翔, 大内田研宙, 大坪慶志輝, 中村祥一, 久野恭子, 持田郁己, 新川智彦, 寅田信博, 水内祐介, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 中村雅史, Single-cell RNA-sequenceを用いた食道扁平上皮癌の免疫環境についての解析, 第29回日本消化器関連学会週間(JDDW 2021), 2021.11, 目的】本邦における食道癌の85%以上が食道扁平上皮癌(ESCC)で,その中でもStage II, IIIについては術前化学療法(NAC)後の切除が標準治療とされている.近年,固形癌に対する免疫チェックポイント阻害薬(ICB)の効果が次々と実証され,ESCCについても二次治療としてICBが適応となったが,その奏効率は20%程度に留まる.そこで今回,NACがESCCの腫瘍微小環境(TME)における免疫状態にもたらす影響を解明し,ICBと併せた有効な化学療法を見出すこと,およびICBの更なる治療効果を引き出すことを目的に解析を行った.
【方法】当科でESCCに対し手術加療を行った症例の摘出標本より腫瘍部と正常部を採取し,single-cell RNA-sequenceを行った.cell typeの構成を同定し,そのcell typeごとの機能を発現遺伝子レベルで解析して,NACの有無で比較検討を行った.
【成績】NAC症例8症例,非NAC症例2症例について統合解析を行ったところ,合計121,961細胞が得られた.癌部では,非NAC症例と比較しNAC症例で未熟なCD8+ T cell(CD8T)が有意に多く(p=0.01),exhaustedに陥っているものは有意に少なかった(p<0.01).正常部ではNAC,非NAC症例群間でこの差は認めなかった.更に癌部ではNAC群で,有意にregulatory T cell(Treg)のCTLA4発現スコアが低値で(p=0.01),macrophage(Mφ)の抗原提示スコアが高値であった(p<0.01).
【結論】ESCCではNACの有無でCD8T,Treg,およびMφに機能的な差を認め,NACの施行がESCCのTMEに免疫学的変化をもたらしていることが示唆された.
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263. 永吉絹子, 田村公二, 佐田政史, 水内祐介, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 大内田研宙, 中村雅史 , 合併症リスクから考慮するクローン病に対する安全な手術アプローチの適応・周術期管理, 第83回日本臨床外科学会総会, 2021.11.
264. 永吉絹子, 田村公二, 佐田政史, 水内祐介, 進藤幸治, 森山大樹, 大内田研宙, 中村雅史 , 当科における脾弯曲部授動定型手技と脾弯曲部癌に対するリンパ節郭清, 第34回日本内視鏡外科学会総会, 2021.12.
265. 永吉絹子, 樗木晶子, 加藤聖子, 永井俊太郎, 進藤幸治, 久保真, 中村雅史, 赤司浩一, 石橋達朗 , キャリア継続の架け橋に~九州大学病院きらめきプロジェクトの業績と今後の展望~, 第117回日本消化器病学会九州支部例会・第111回日本消化器内視鏡学会九州支部例会, 2021.06.
266. 永吉絹子, 森瞳美, 進藤幸治, 久保真, 中村雅史 , ロールモデルの次のステップへ~効果的な女性外科医師の育成とキャリア継続支援への取組と課題~, 第83回日本臨床外科学会総会, 2021.11.
267. 一宮脩, 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 水内祐介, 仲田興平, 中村雅史, 当院における腹腔鏡下(ロボット支援下)噴門側胃切除における逆蠕動ダブルトラクト再建法と短期成績, 第83回日本臨床外科学会総会, 2021.11.
268. 阿部俊也, 田村公二, 進藤幸治, Michael Goggins, 米国Johns Hopkins大学でのCAPSを用いた膵癌早期発見における取り組み, 第52回日本膵臓学会大会, 2021.09, 【背景】家族性膵癌や病的な生殖細胞変異を持つ患者が正常人と比べて膵癌発症のリスクが高いことはすでに報告されているが、どちらが膵癌発症のリスクが高いかに関しては明らかではない。【目的】膵癌の高リスクの患者の中で、病的な生殖細胞系遺伝子変異を持つ患者と既知の生殖細胞系変異のない家族歴(家族性リスクのみ)の患者での膵悪性新生物発生率を比較すること。【方法】米国Johns HopkinsのCAPSにおいて、464人の膵癌高リスク患者のうち、119人が膵癌感受性遺伝子に病的な生殖細胞系遺伝子変異を認めた。その他345人が膵癌家族歴のみであり、これまで生殖細胞系遺伝子変異を指摘されておらず、これらの中で生殖細胞系遺伝子変異を持つかどうか検討するためにNGSを用いて解析を行い、両群を再グループ化することにより、より正確に両群における膵悪性新生物発生のリスクを評価した。【結果】家族性膵癌のリスクを有すると分類された345人のうち15人(4.3%)において、新たに膵癌感受性生殖細胞遺伝子変異を有しており、より正確に両群を再グループ化し、・オ檮O㍉・契己・・故┐魏鮴呂靴燭箸海蹇∪舷・挧Ψ亙儖曠螢好・押n = 134)の方が家族性リスク群(n = 330 [膵癌、ハザード比、 2.85; 95%CI、1.0~8.18; P=0.05])よりも膵癌、high-grade dysplasia、または臨床的なWorrisome featuresの累積発生率が有意に高かった。【結論】膵悪性新生物の累積発生率は、膵癌ハイリスク患者において、膵癌家族歴のみの群と比較して、病的な生殖細胞系遺伝子変異を有する人の方が有意に高いことが分かった。膵癌家族歴のある高リスク群に対して遺伝子検査を行うことにより、膵悪性新生物発生のリスクがより高い人を同定できる可能性がある。.
269. Taiki Moriyama, Kenoki Ohuchida, Koji Shindo, Shuntaro Nagai, Takao Ohtsuka, Eishi Nagai, Shuji Shimizu, Masafumi Nakamura , Feasibility of chemotherapy for advanced gastric cancer with laparoscopic gastrectomy, 第33回日本内視鏡外科学会総会, 2021.03.
270. Koji Shindo, Kenoki Ohuchida, Taiki Moriyama, Shuntaro Nagai, Takao Ohtsuka, Eishi Nagai, Shuji Shimizu, Masafumi Nakamura, A Single-institution Experience of 23 cases of Laparoscopic remnant total gastrectomy, 第33回日本内視鏡外科学会総会, 2021.03.
271. Koji Shindo, Kenoki Ohuchida, Taiki Moriyama, Shuntaro Nagai, Kohei Nakata, Eishi Nagai, Masafumi Nakamura, An analysis of the procedure leading elevated drained amylase in laparoscopic distal gastrectomy

, 第93回日本胃癌学会総会, 2021.03.
272. Kenoki Ohuchida, Taiki Moriyama, Koji Shindo, Masafumi Nakamura, Surgical procedures for the lesions of esophagogastric junction , KSELS 25th Anniversary KSELS-JSES Joint Symposium, 2021.04.
273. Kenoki Ohuchida, Koji Shindo, Taiki Moriyama, Chikanori Tsutsumi, Shuntaro Nagai, Takao Ohtsuka, Shuji Shimizu, Masatoshi Eto, Masafumi Nakamura , New method for DT reconstruction using anti-peristaltic gastrojejunostomy with physiological passage, 第33回日本内視鏡外科学会総会, 2021.03.
274. Eishi Nagai, Takaharu Yasui, Masayuki, Kojima, Kentaro Motoyama, Koji Shindo, Taiki Moriyama, Kenoki Ouchida, Yuji Nakafusa1, Masafumi Nakamura, , Minimal Invasive Surgery for Advanced Gastric Cancer, IASGO2021 (The 32nd World Congress of International Association of Surgeons, Gastroenterologists and Oncologists), 2021.11.
275. 費双, 大内田研宙, 新川智彦, 相良亜希子, 張波, 河田純, 進藤幸治, 森山大樹, 池永直樹, 仲田興平, 小田義直, 中村雅史, , , , , , 膵癌浸潤部周辺における癌関連腺房導管異型性の血管新生, 第122回日本外科学会定期学術集会, 2022.04, 【背景】膵癌(PDAC)は予後不良な腫瘍であり、5年生存率が8%未満で致命的な癌の1つである。Acinar-to-ductal metaplasia (ADM)は、膵癌の前癌病変の一時的な状態であり、さらに低悪性度の前癌病変になり、膵癌に進展すると言われている。我々は以前に、cancer-associated ADM(CA-ADM)が線維形成性変化と局所膵実質への癌細胞の浸潤を促進することを明らかにした、さらに、IL12Aが正常な腺房細胞と比較してCA-ADMでより高く発現することも報告している(Kibe et al、Cancer Letter、2019)。一方で、IL12Aは、膵癌の血管新生につながる単球系統細胞を動員することが報告されており、血管新生は腫瘍進展における重要なイベントであることが知られている。ただし、IL12AがCA-ADMにおける血管新生機序に関わっているかは不明である。
【目的】PDAC進展過程におけるCA-ADMや同部の血管新生の意義について、その癌微小環境に着目し検討する。
【方法】ヒト膵癌切除組織131例を用いて、CD31、Amylase、CK19、CD68、CD163、IL12Aの免疫組織染色を行なった。KPC (KrasLSL-G12D/+;Trp53LSL-R172H/+;Cre)マウス膵癌切除36例をCD34、AmylaseとCK19の免疫組織染色を行なった。さらに、ヒト膵癌切除組織5例の多重免疫組織染色を行い、CD68、CD163とMMP9の発現と分布を検討し、CA-ADMにおける微小血管密度とtumor-associated macrophage(TAM)の関連を評価した。また、単球細胞株THP-1をマクロファージ細胞に分化誘導し、Western BlotとRT-PCRでMMP9の発現量を測定した。
【結果】ヒトCA-ADMの微小血管密度はPDACに比べ顕著に高かった。また、CA-ADMについて微小血管密度が高いほど予後不良であった。さらに、CD68とCD163、IL12Aを染色し、M2型を含むTAMとIL12Aの発現を検討した結果、CA-ADMのCD68、CD163とIL12AはPDACに比べ顕著に高かった。多重染色によって、TAMのM2型はMMP9を分泌することが明らかになった。一方、KPCマウスCA-ADMの微小血管密度はPDACに比べて高かった。ただし、微小血管密度と生存率が関係なかった。
【考察】ヒトCA-ADMの微小血管密度は豊富である。TAMはCA-ADMの血管新生に関与している可能性がある。一方、マウスではヒトの結果とは一致しておらず、その原因を明らかにするためには検討が必要である
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276. 田村公二, 佐田政史, 永吉絹子, 水内祐介, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 大内田研宙, 中村雅史, 術式別にみた当科の横行結腸癌に対する腹腔鏡下手術の成績と選択術式の妥当性, 第122回 日本外科学会定期学術集会, 2022.04, 【はじめに】横行結腸癌に対する腹腔鏡下手術は,郭清手技を含めて難易度が高いとされている.郭清範囲やアプローチ方法も腫瘍局在や施設間で異なり,特に横行結腸中央部癌に対して,結腸半側切除(HC)か結腸部分切除(PC)かの選択について明確な基準がない.今回当科で施行した腹腔鏡下手術について,腫瘍局在や術式選択による術後成績への影響を検証した.
【方法】2010年1月から2020年12月まで,当科で腹腔鏡下手術を施行した84例(Stage?-?,他臓器合併/同時切除症例除く)を対象とした.患者背景,腫瘍局在と術式,術後合併症率等を後方視的に検討した.局在は右側(R)/中央(M)/左側(L)群に,術式はHC群(右:RHC/左:LHC),PC群に分類した.
【結果】腫瘍局在はR群40例(48%)/M群17例(20%)/L群27例(32%)で,術式はR群でRHC29例/PC11例,M群でRHC4例/PC12例,L群でRHC1例/PC21例/LHC5例が行われた.HC群とPC群で年齢,性別,BMIに差はなかった.リンパ節転移はR群で13例(33%)に認め2例は回結腸(ICR)と中結腸動脈(MCA)領域に,残り11例はMCA領域のみに,M群では8例(47%)で全てMCA領域に,L群は9例(33%)で7例はMCA領域のみ,2例は左結腸動脈領域のみの転移であった.手術成績をHC(40例)とPC(44例)群で比較すると,手術時間(318vs298分),出血量(69vs54ml)に差はなかった.術後在院日数(12.3vs16.4日,p=0.11)はPC群でやや長い傾向にあった.Clavien-Dindo分類Grade3以上の合併症率には差を認めなかったが,Grade2以上はPC群(18例)で有意に多く(p<
;0.01),そのうち7例がイレウスであった.R群で5例,M群1例,L群4例に再発を認め,L群の1例のみSMA腹側の局所リンパ節再発であったが,高齢のためPC+D2郭清に止めた症例(pT3N2a)であった.
【まとめ】局在別の術式・リンパ節郭清範囲は許容できると考えられた.PC群はやや合併症が多く在院日数が長くなる傾向にあり,高齢者などハイリスク患者への適応は慎重に行う必要がある.今後は長期成績・予後についての検討必要である.
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277. 堤親範, 大内田研宙, 中村祥一, 奥田翔, 久野恭子, 大坪慶志輝, 進藤幸治, 森山大樹, 水内祐介, 仲田興平, 中村雅史 , Single cell RNA sequenceを用いたpor2胃癌におけるcancer associated fibroblastのheterogeneityの解明, 第94回日本胃癌学会総会, 2022.03, 【Background】
Gastric poorly differentiated adenocarcinoma has a poorer prognosis than other types of gastric cancer (GC), and non-solid type poorly differentiated adenocarcinoma (por2) generally has abundant tumor stroma. Among these various components in the tumor stroma, cancer-associated fibroblasts (CAFs) have been suggested to play a key role in tumor development. However, the role of CAFs in the tumor immune microenvironment (TIME) has rarely been reported in GC. Furthermore, to the best of our knowledge, no study has evaluated the heterogeneity of CAFs in GC. To reveal the heterogeneity of CAFs and TIME in GC, we focused on CAFs in por2 GC using single-cell RNA sequence (scRNA-seq).
【Method】
We performed scRNA-seq analysis on 125898 cells from 12 tumors (including eight por2 GC) and ten non-tumor samples from patients who underwent gastrectomy.
【Result】
Fibroblast cluster (n=2383) was extracted and reclassified into five clusters with different functions. In the ACTA2-negative CAF cluster, por2 GCs were significantly more capable of cancer promotion (p=0.017) and epithelial-mesenchymal transition (p<0.001) compared with non-por2 GCs. Additionally, in cytotoxic CD8 T cells, por2 GCs were significantly less cytotoxic than non-por2 GCs (p <0.001). Furthermore, the ratio of regulatory T cell counts/ cytotoxic CD8 T cell counts was significantly higher in por2 GCs. (p =0.011).
【Conclusion】
In the present study, we revealed CAFs heterogeneity in GC. Furthermore, we suggest that por2 CAFs may play an essential role in the formation of tumor-promoting TIME.
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278. 堤親範, 大内田研宙, 中村祥一, 奥田翔, 久野恭子, 大坪慶志輝, 寅田信博, 進藤幸治, 森山大樹, 水内祐介, 仲田興平, 中村雅史 , , scRNA-seqを用いたEBV関連胃癌におけるCD8陽性T細胞に着目した腫瘍微小環境の解明, 第122回日本外科学会定期学術集会, 2022.04, 【背景・目的】Epstein?Barr virus(EBV)関連胃癌は胃癌全体の10%を占め、通常型胃癌よりも比較的予後は良好である。また、通常型胃癌と比較して、腫瘍浸潤リンパ球が多く、その中でもCD8陽性細胞の割合が高いことが報告されている。しかし、EBV関連胃癌の腫瘍微小環境(TME)に存在する免疫細胞については不明な点が未だに多い。近年、1細胞ごとの網羅的遺伝子発現解析を行うシングルセルRNAシーケシング(scRNA-seq)によるTME 内の解明が進んできており、今回我々はEBV関連胃癌におけるTME内のCD8陽性T細胞に着目し、その機能や細胞構成についてscRNA-seqを用いた検討を行った。
【対象】当科で胃切除術を施行したEBV関連胃癌2例と通常型胃癌4例から採取した腫瘍部6例と正常部3例を対象とした。
【結論】全9症例の統合解析を行った結果、quality check後の細胞数は58234であり、10の集団に分類された。さらに、CD8陽性T細胞の集団(n=6375)を抽出し、再解析すると、7の集団に再分類された。細胞集団の機能(未熟性、殺細胞性、疲弊化)をEBV関連胃癌と通常型胃癌で比較検討すると、EBV関連胃癌におけるエフェクターCD8陽性T細胞で有意な殺細胞性(p<0.001)と疲弊化(p<0.001)の上昇を認めた。また、EBV関連胃癌における疲弊化CD8陽性細胞で有意な未熟性の上昇(p=0.022)と疲弊化の低下(p=0.003)を認めた。
【結論】EBV関連胃癌におけるCD8陽性T細胞で、殺細胞性が上昇する集団や疲弊化の低下と未熟性の上昇を認める集団が存在し、これが予後に関わる一つの要因である可能性が示唆された。
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279. 堤親範, 大内田 研宙, 中村 祥一, 奥田 翔, 久野 恭子, 大坪 慶志輝, 寅田 信博, 進藤 幸治, 森山 大樹, 水内 祐介, 仲田 興平, 中村 雅史 , , , , , , scRNA-seqを用いたpor2胃癌cancer-associated fibroblastが形成する免疫抑制環境の解明, 第31回日本癌病態治療研究会, 2022.06, 【背景】胃癌において、非充実型低分化型腺癌 (por2)は他のサブタイプより予後不良であり、一般的に豊富な繊維化組織を伴うことが多い。近年、膵癌や大腸癌でcancer-associated fibroblast (CAF)のheterogeneityがシングルセルRNAシーケシング (scRNA-seq)によって解明されているが、por2胃癌微小環境におけるCAFをscRNA-seqを用いて解明した報告はない。
【対象・方法】当科で胃切除術を施行した胃癌患者13例から採取した腫瘍部12例と正常部10例を対象とし、scRNA-seqを用いてpor2胃癌CAFが形成する免疫抑制環境について評価した。
【結論】全22症例の統合解析を行った結果、quality check後のCAF細胞数は2383であり、遺伝子発現の特徴からinflammatory CAF (iCAF)とmyoblastic CAF (myCAF)の2群に分類した。iCAFはmyCAFと比較して、免疫抑制機能関連遺伝子の発現が高値であり、Gene Set Enrichment Analysisではケモカイン産生や血管新生の遺伝子セット発現が有意に高値であった。por2胃癌のiCAFは、non-por2胃癌iCAFと比較して腫瘍促進やEMTに関連する遺伝子発現が有意に高値であった。一方、por2胃癌におけるTregの免疫抑制関連遺伝子の発現はnon-por2胃癌Tregと比較して有意に低かった。また、por2胃癌では細胞障害性T細胞の細胞障害性機能関連遺伝子の発現がnon-por2胃癌と比較して有意に低く、細胞障害性T細胞の割合もpor2胃癌で低かった (28.6 % vs. 35.6 %)。
【結論】por2胃癌の免疫抑制環境の形成にiCAFが重要な役割を果たしている可能性が示唆された。
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280. 張波, 大内田 研宙, 新川智彦, 持田郁己, 阿部俊也, 井手野昇, 進藤幸治, 池永 直樹, 森山大樹, 仲田興平, 中村雅史, 低グルコース腫瘍微小環境が抗腫瘍免疫に与える影響の検討, 第122回日本外科学会定期学術集会, 2022.04, 日本における膵癌の約95%が腺がんである。その5年生存率は男性8.9%、女性8.1%、従来療法の治療効果は十分ではない。近年、免疫チェックポイントインヒビターは様々な癌種に対して治療効果を示しているが、膵癌に対しては効果的ではない。膵癌は免疫学的に「コールド」腫瘍微小環境(TME)を示し、CD8+ T細胞の低浸潤とGranzyme-BやIFN-γなどの低発現、骨髄由来細胞の高浸潤を特徴とする。
栄養競争は「コールド」TMEの原因の一つとして考えられている。グルコース代謝は免疫細胞において重要で、その生存と機能を制御している。KRAS変異(膵癌は95%以上)によって癌細胞は解糖系を亢進させ、TME中のグルコースを消耗する。同時に、微小環境中のPD-L1とPD-1の結合で癌細胞の解糖系を亢進し、結果として、TME中の乳酸濃度が上昇し、免疫抑制性のTMEの原因になる可能性が示唆されている。樹状細胞(DC)は抗原提示細胞として、T細胞の活性化に重要な役割を果たしているが、その成熟には急速な解糖系の亢進が必要でさらにその機能維持にもその解糖状態を保つ必要がある。T細胞はその活性化と抗腫瘍作用において糖代謝に依存している。
膵癌におけるコールド微小環境の形成に、微小環境中のグルコース代謝の異常がどのように影響するかは明らかになっていない。
【目的】腫瘍微小環境におけるグルコース代謝が抗腫瘍免疫に与える影響を検討する。
【方法】KPC(KrasLSL-G12D/+;Trp53LSL-R172H/+;Cre)マウス由来の癌細胞から各グルコース消耗率(高グルコース代謝、Control、低グルコース代謝)の細胞株を樹立し、B6マウス(C57BL/6)に同所と皮下に移植しすることで低グルコースTMEモデル、Control TMEモデル、高グルコースTMEモデルを樹立して、Flow cytometryとIHCにて免疫微小環境の変動を検討した。また、オルガノイドを用いた癌細胞とDCの 3D共培養実験でCD80、CD86、MHC I、MHC IIの発現及び細胞数を検討した。
【結果】低グルコースTMEの移植モデルはControlより低CD4+T細胞、低CD8+T細胞、低DCの浸潤が減少していた。3D共培養実験では低グルコースTMEのモデルはControlよりDCの細胞数が減少し、低グルコースTMEの中ではDCの生存が抑制されることが示唆された。また、CD86、MHC I、MHC II発現が低下していた。
【考察と結論】今後、さらなる検討が必要であるが、膵癌微小環境中のグルコース代謝を選択的に制御することで抗腫瘍免疫を増強できる可能性があると考えられる。.
281. 中村祥一, 大内田研宙, 奥田 翔, 大坪慶志輝, 寅田信博, 水内祐介, 進藤幸治, 仲田興平, 森山大樹, 中村雅史, scRNA-seqを用いた術前化学療法に伴う食道癌内B細胞の不均一性の変動の解析, 第122回日本外科学会定期学術集会, 2022.04, 【背景】
癌の進展において、癌細胞とその周囲組織から構成される腫瘍微小環境が重要な役割を果たしているが、特に近年、免疫チェックポイント阻害薬の出現によって腫瘍内の多様な免疫細胞で構成される免疫微小環境の不均一性が注目されている。一方、cisplatinやgemcitabineなどの化学療法により免疫微小環境が大きく変動することが明らかになっている。今回、食道癌の手術切除サンプルを使用したscRNA-seqにより腫瘍浸潤B細胞の遺伝子発現解析を行うことで、術前化学療法(NAC)によるB細胞の不均一性の変動解析を行った。
【対象】
当科で外科的切除を行った食道扁平上皮癌において、NAC施行例 (4例)、NAC未施行例(5例)、正常食道粘膜部(7例)の計16検体を対象とした。検体は単一細胞化したのちにchromiumを使用しscRNA-seqを行い腫瘍浸潤B細胞の発現遺伝子の変化を評価した。
【結果】
計16検体のシークエンスデータに対しSeuratパッケージを使用しQuality Checkを施行すると全細胞数:89269、総遺伝子数:29331が検出された。UMAPで次元圧縮を行い有意発現遺伝子でクラスター化すると19のクラスターに分けられた。さらに各クラスターの発現遺伝子からB細胞を分離し、再クラスター化を行うと9のクラスターに分類でき、NAC施行群のB細胞総数は1981個、NAC未施行群は2200個であった。B細胞の各サブタイプの代表遺伝子の発現で評価すると、Naive B細胞、メモリーB細胞などのクラスターが同定できた。Naive B細胞に注目して、代表的な活性化受容体であるIgDを評価したところ、NAC施行群で著明に発現が低下していることがわかった。
【結語】Naive B細胞がNAC施行に伴って機能低下している可能性が示唆された。今後T細胞や樹状細胞などの多様な免疫細胞との関係を考慮しながら解析をすすめていく予定である。
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282. 大内田研宙, 進藤幸治, 森山大樹, 佐田政史, 井手野昇, 永吉絹子, 水内祐介, 池永直樹, 仲田興平, 江藤正俊, 中村雅史, , ロボット手術特有の手技:2hands dissectionとシザース片刃によるlift up method, 第122回日本外科学会定期学術集会, 2022.04.
283. 水内祐介, 久野恭子, 田村公二, 佐田政史, 永吉絹子, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 大内田研宙, 中村雅史, 家族性大腸腺腫症に対する経肛門アプローチを併用した大腸全摘術, 第76回手術手技研究会, 2022.05, 家族性大腸腺腫症(FAP)はAPC遺伝子の生殖細胞系列遺伝子変異の影響で大腸癌が高頻度に生じる疾患で、標準術式は大腸全摘である。大腸全摘は剥離範囲が非常に広く、腸間膜の処理、再建など長時間手術が必要になる。低侵襲性からFAPに対する大腸全摘を腹腔鏡手術で行う施設が増えているが、さらなる長時間手術が問題になっている。経肛門的内視鏡手術は直腸癌手術で確立しつつある方法であり、経肛門もしくは会陰的に逆行性に直腸固有筋膜レベルでの剥離を行う手技である。腹腔操作と同時に行うことによって手術時間の短縮が可能になるだけでなく、2方向から確認を行いながらの剥離が可能であり、正確で安全な手術が可能になる。当科で施行したFAPに対する経肛門的内視鏡手術併用大腸全摘術は3症例で男性1例、女性2例で年齢は23.8 (18-29)歳であった。施行術式は全例大腸全摘であり、3例ともにHand-sewn IAAで、全例に回腸人工肛門を造設した。手術時間は590 (423-641)分であり、出血量は100 (0-200)gであった。Outlet obstructionが結オ梛ョ・隼廚錣譴Clavien-Dindo Grade 2の腸閉塞を1例に認めた。手術時間についてはやや長時間となっているが500分を超えた2例はともに腹部手術歴があり腹腔内癒着の剥離に時間を要したが安全に手術可能であった。本セッションでは2020年から当科で施行している経肛門アプローチ併用大腸全摘術の手術術式を供覧いただく。.
284. 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 水内祐介, 永吉絹子, 井手野昇, 池永直樹, 仲田興平, 中村雅史, 軸捻転を予防するための腹腔鏡下腸瘻造設術の工夫とその効果, 第122回 日本外科学会学術集会, 2022.04.
285. 森山大樹, 大内田研宙, 進藤幸治, 大薗慶吾, 佐田政史, 井手野昇, 永吉絹子, 水内祐介, 池永直樹, 仲田興平, 中村雅史, 術前化学療法を施行した進行胃癌術後再発例に関する臨床病理学的特徴, 第122回日本外科学会定期学術集会, 2022.04, 【背景】進行胃癌の再発率を改善するため、従来の術後化学療法に加えて、術前化学療法(NAC)について議論されている。本邦においてはbulky Nに対するNACの有用性が報告されたが、まだ確立された治療戦略とは言えない。
【目的】当科における切除可能進行胃癌に対するNAC施行例を後ろ向きに検討し、特に再発例の臨床病理学的特徴について考察した。
【対象】2010年以降、進行胃癌・食道胃接合部癌に対してNACを1コース以上施行後に根治手術を行った24例について検討した。ただし、Conversion手術例は含まず、手術時にCY1などの非治癒因子を認めた症例(Stage IV)は除外した。
【結果】24例中11例(46%)に再発を認めた。治療前の病態により以下の3群に分けて、その特徴を検討した。(1) bulky Nまたは多発リンパ節転移(cN2-3)では14例中6例(43%)に再発を認めた(リンパ節再発2例、肝転移2例、後腹膜再発2例)。再発は全て2年以内に認められ、うち4例は術後6か月以内の再発であった。(2) 腫瘍径8cm以上の巨大3型進行癌では7例中2例(29%)に再発を認め、1例は術後3か月(肝転移)、もう1例は術後1年半(後腹膜)での再発であった。(3) 4型進行癌では4例中3例(75%)に再発を認め(腹膜転移2例、局所再発1例)、1例は他病死であった(術後2か月)。再発は術後1年-3年半までに認められた。ただし、これ以外にConversion手術後(CY1→CY0)に術後6年無再発生存例がある。なお、食道胃接合部癌では10例中5例に再発を認めた(術前bulky N 4例、巨大腫瘍1例)$
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【考察】bulky N・多発リンパ節転移群では予後良好な症例がある一方で、再発までの期間が短く、術後早期の化学療法が必要と考えられた。4型進行癌はNACが無効であることが多く、現時点では早期の手術を考慮すべきであると考えられた。
【結論】進行胃癌に対しては、治療前の病態によって術後再発率や再発までの期間が異なることに留意した治療戦略が求められる。 
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286. 森山大樹, 大内田研宙, 進藤幸治, 水内祐介, 仲田興平, 中村雅史, ロボット支援下胃切除術におけるビルロートI法再建(デルタ吻合)の工夫, 第76回手術手技研究会, 2022.05, ロボット支援下胃切除術は、郭清手技の自由度の高さやスムーズさに比べると、消化管再建手技はやや難しく感じる。その理由としては、ポート配置が腹腔鏡手術とは異なる点と、術者と助手の協働作業が必要になる点にあると考えられる。当科ではロボット支援下胃切除術におけるデルタ吻合を、腹腔鏡手術での手技と同じ手技で行えるように工夫している。
具体的には、術者が患者右側2本のアームを両手で操作できるように紐付けを変更し、助手が患者左側のアシストポートから自動縫合器を挿入し、胃壁を術者3rd arm(患者左側)で把持する。まず胃の小孔に助手が自動縫合機を挿入し、3rd armとともに十二指腸側にゆっくり移動した後は、そのまま静止する。そして、術者が2本のアームを用いて、自動縫合器に十二指腸をかぶせるように(靴下を履かせるように)しながら小孔に挿入する。
この手技は腹腔鏡手術と同じ感覚で行うことができ、かつロボット鉗子の自由度の高さや緻密さを生かせる点で有用だと考えられる。
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287. 新川智彦, 大内田研宙, 持田郁己, 阿部俊也, 井手野昇, 水内祐介, 進藤幸治, 池永直樹, 森山大樹, 仲田興平, 中村雅史, 異なる薬物治療反応性を示す微小環境因子依存性に基づいた新たな膵癌サブタイプ分類, 第122回日本外科学会定期学術集会, 2022.04, [背景] 膵癌は、膵癌は豊富な間質を特徴とし、その癌間質から誘導される微小環境因子が癌の増殖や転移に寄与するとされる一方で、癌間質を減少させると低分化型膵癌が増え予後が悪化したとの報告も認める。予後や治療反応性を左右するphenotypeを規定し得る膵癌間質の癌細胞への影響を明らかにすることは、膵癌における新たな治療戦略を構築する上で重要であると考えられるが、依然として不明な点は多い。
[目的] 微小環境因子依存性に基づいた膵癌サブタイプ分類を行い、発現プロファイルに応じた薬剤反応性の差違を明らかにする。
[方法] ヒト膵癌組織より膵癌オルガノイドを樹立し、網羅的遺伝子発現解析を行った。各膵癌オルガノイドの微小環境因子への依存性を評価し、微小環境因子依存性に基づいて<high>、<low>の2群に分けた。微小環境因子依存性と相関する遺伝子発現を評価し、各群において有効と考えられる薬剤を選出した。これら薬剤を用いたviability assayを行い、微小環境因子依存性と薬物反応性の相関を評価した。
[結果] 8例の膵癌オルガノイドを樹立した。これらオルガノイドは網羅的発現データを基に二つのクラスターに分類され、各クラスターは微小環境因子依存性に基づいた<high>、<low>の2群にそれぞれ対応していた。微小環境因子依存性と相関して変動する遺伝子をGene Ontology解析によって検索し、<high>群ではメバロン酸代謝関連遺伝子の発現が増加しており、一方で<low>群では細胞周期関連遺伝子の発現が増加していた。SimvastatinとGemcitabineを用いてviability assayを行ったところ、<high>群ではSimvastatinに対する感受性が有意に高く、<low>群ではGemcitabineに対する感受性が有意に高かった。
[結語] 膵癌オルガノイドは、微小環境因子依存性によってそれぞれ異なる発現プロファイルと薬剤反応性を示した。これらの結果は、今後の個別化治療や新たな標的治療を開発する上で重要な知見となり得ると考えられた。
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288. 三渕晴香, 進藤幸治, 大内田研宙, 佐伯潔, 森山大樹, 永吉絹子, 池永直樹, 仲田興平, 中村雅史, 鏡視下食道切除後7年目に発症した胃管通貨照会に対してステント留置と腹腔鏡手術を併用した1例, 第76回手術手技研究会, 2022.05.
289. 三渕晴香, 進藤幸治, 佐伯潔, 森山大樹, 大内田 研宙, 永吉絹子, 池永 樹, 仲田興平, 中村 史, 鏡視下食道切除術後7年目に発症した胃管通過障害に対してステント留置と腹腔鏡手術を併用した1例, 第76回手術手技研究会, 2022.05, 症例は78歳女性。胸部中部進行食道癌に対して鏡視下食道亜全摘、後縦隔胃管再建を施行した。術後経過は順調で退院後は外来で定期的な画像検査を行っていた。術後7年経過した際に、嘔吐と食事摂取不良、体重減少が出現し、精査を行った。内視鏡検査で胃内に悪性腫瘍をふくむ局所病変は認めなかったが、残渣が多量に貯留していた。造影CTでは胸腔内の胃管は多量の内容物で拡張しており横隔膜脚付近で管腔の狭小化を認め通過障害と考えられた。通過障害部位には硬い狭窄は認めず、食道裂孔レベルでの周囲組織からの圧迫に加え、加齢や胃壁の過度な膨張に伴う胃管の蠕動能の低下が原因と考えられた。絶食管理と経鼻胃管による減圧、蠕動促進薬の投与による保存的加療を行ったが、胃管の拡張は改善したものの通過障害の改善には至らなかった。そこで、通過障害部位に内視鏡的にカバードステントを留置することとし、ステント逸脱予防のためクリップで粘膜面より固定した。留置後しばらくは胃管拡張せず食事も再開できていたが、留置後1週間弱でクリップが外れステントは胸腔内へ逸脱した。ステントの固定がキ)タヌ・廚塙佑─▲好謄鵐販叡崕僂吠四僂靴栃・亢晴室蟒僂妊好謄鵐噺把蠅垢詈・砲箸靴拭・泙此・盪覿静・剖杭・・未縫・弌璽疋好謄鵐箸鯲叡屬靴人眛釗・盪覿世妊好謄鵐汎盥个魍稜Г靴疹・屬如∧・亢請犧遒砲曇勀賁未・薜瀛描漢悗鬚・韻織好謄鵐噺把蠅2針行い、同時に予防的に腸瘻造設を行った。術後、通過障害は認めず、栄養障害は改善し2週間程度で退院となった。現在術後2年経過しているが、ステントの逸脱は認めず有害事象なく経過している。近年では高齢化に伴い、術後通過障害の一因として加齢に伴う蠕動力低下が予想される。今回、ステント留置術に加え、より確実なステント固定として、腹腔鏡下にステントを全層固定したことが非常に有用であったと考えられた。若干の文献的考察をふまえて報告する。.
290. 佐伯潔, 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 三渕晴香, 永吉絹子, 水内祐介, 池永直樹, 仲田興平, 中村雅史, 高位食道切離症例における胃管再建の工夫, 第76回手術手技研究会, 2022.05.
291. 佐伯潔, 進藤幸治, 大内田研宙, 森山大樹, 三渕晴香, 永吉絹子, 水内裕介, 池永直樹, 仲田興平, 中村雅史, , , , , , , , 高位食道切離症例における胃管再建の工夫, 第76回手術手技研究会, 2022.05, 症例は71歳、男性。9年前に喉頭癌に対して化学放射線療法を施行されたが、その2年後に再発を来したために、喉頭全摘・永久気管孔造設術を施行された。今回、吻合部を含む頚部~胸部食道に認められる多発食道癌に対して、当科紹介となり手術の方針とした。本症例は喉頭全摘術後であり、咽頭付近まで食道切除が必要であったが、可及的に長い胃管を作成することで咽頭胃管吻合が可能となり遊離空腸は不要であった。 胃管の作成時、右側の大網処理に際し、大網組織の血管系を損傷しないように慎重に処理して横行結腸をtake downし、胃及び十二指腸の受動を十分に行った。胃管の血行再建には短胃静脈を使用するため、腹部操作時には可能な限り長く損傷なく残すことに留意し、ヘモロックとハーモニックを使用して長い短胃静脈を3本温存した。胃管の作成は右胃動脈の分枝を確認し、2本残す部位で小弯の切離ラインを決定した。近年のICGによる血流評価の独自のデータの蓄積から、細径胃管としても血流に問題ないことが明らかになっており、本症例では幅3cmの細径となるようにlin
ear staplerを用いて胃管を延長した。また、最初のstaplerは小弯から垂直に切り込むようにcurved cutterを使用し、これも胃管延長に有用であった。ICGを静脈投与し、胃管の先端まで血流がしっかりと存在していることを確認した。後縦隔経路で胃管を頚部まで挙上し、咽頭までの距離は十分であったため、咽頭胃管吻合を手縫いで行った。永久気管孔造設後の症例であったため後縦隔経路でも椎体と気管による胃管の圧排所見はなかったが、念の為、形成外科によるsuper chargeを頚横動脈-短胃動脈、super drainageを内頚静脈-短胃静脈で行った。当科における胃管再建の工夫について考察し、報告する。.
292. 佐田政史, 水内祐介, 渡邊勧, 田村公二, 永吉絹子, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 大内田研宙, 中村雅史, 下行結腸癌に対するIMA温存手術の治療成績, 第122回日本外科学会定期学術集会, 2022.04.
293. 今村柾樹, 永吉絹子, 渡邊歓, 佐田政史, 田村公二, 水内祐介, 進藤幸治, 森山大樹, 大内田研宙, 中村雅史, 右側結腸癌対する十二指腸前面先行多方向アプローチを用いた腹腔鏡補助下右半切結腸徐の経験, 第76回手術手技研究会, 2022.05.
294. 奥田翔, 大内田研宙, 堤親範, 中村祥一, 久野恭子, 持田郁己, 大坪慶志輝, 新川智彦, 寅田信博, 水内祐介, 進藤幸治, 森山大樹, 仲田興平, 中村雅史, Single-cell RNA-sequenceを用いた食道扁平上皮癌微小環境中の樹状細胞の解析, 第122回日本外科学会定期学術集会, 2022.04, 本邦における食道癌のうち85%以上が食道扁平上皮癌(ESCC)である.その中でもStage II, IIIについては術前化学療法(NAC)後の切除が標準治療である.近年,固形癌に対する免疫チェックポイント阻害薬(ICB)の効果が次々と実証され,ESCCについても二次治療としてICBが適応となったが,その奏効率は20%程度に留まる.腫瘍が発生し制御できなくなってしまうことや腫瘍が治療抵抗性を持ってしまうことには多くの原因が存在しうるが,腫瘍微小環境(TME)における免疫状態の変化もその一因として極めて重要と考えられる.そこで今回,術前化学療法(NAC)が,ESCCのTMEの中でも樹状細胞(DC)にもたらす変化を解明することを目的として解析を行った.
当科にてESCCに対し手術加療を行った症例の摘出標本よりその腫瘍部を採取し,single-cell RNA-sequenceを用いて腫瘍組織の細胞構成,およびその同定された細胞集団ごとの機能に関して解析し,NACの有無で比較検討を行った.DCは,NAC施行9症例より718細胞,非NAC施行9症例で394細胞得られ,5つのクラスターに大別された.それぞれのクラスターの機能を解析したところ,NAC施行群では,cDC1クラスターは活性化シグネチャが有意に高いこと(p<0.01),cDC2クラスター,moDCクラスターは有意に機能不全シグネチャが低いこと(p<0.01)がそれぞれ示された.
以上より、NACがESCCのTMEにおけるDCに機能的な変化をもたらしている可能性が示唆された。.
295. 永井英司, 林田さゆり, 倉元通宇, 廣高健斗, 井上重隆, 進藤幸治, 森山大樹, 大内田研宙, 中房祐司, 中村雅史, 腹腔鏡下残胃全摘術の手術成績, 第94回日本胃癌学会総会, 2022.03.
296. 安井隆晴, 林田さゆり, 廣高健斗, 倉元通宇, 井上重隆, 進藤幸治, 森山大樹, 大内田研宙, 中房祐司, 中村雅史, 腹腔鏡下胃全摘術後のliner staplerを用いた再建法と若手教育, 第94回日本胃癌学会総会, 2022.03.
297. Taiki Moriyama, Kenoki Ohuchida, Koji Shindo, Toshiya Abe, Koji Tamura, Noboru Ideno, Yusuke Mizuuchi, Naoki Ikenaga, Kohei Nakata, Masafumi Nakamura, , The risk of incidence of common bile duct stones after laparoscopic gastric cancer surgery, 第94回日本胃癌学会総会, 2022.03, 【背景・目的】胃癌術後に胆石発生リスクが上昇することはよく知られている。特に総胆管結石症の場合、胃切除時の再建形式によっては内視鏡的な胆道へのアプローチおよび内視鏡治療に難渋することがある。今回、腹腔鏡下胃癌手術後に認めた胆石症、特に総胆管結石症の発生リスクについて後ろ向きに検討を行った。
【対象】2000年から2017年に当科で施行した腹腔鏡下胃癌手術における術後胆石の発生の有無について検討した。術式は腹腔鏡下に施行した胃全摘・幽門側胃切除・噴門側胃切除術を対象とし、審査腹腔鏡、局所切除、バイパス手術は除外した。
【結果】上記期間に施行した腹腔鏡下胃癌手術1,000例のうち、術後胆石症を78例(7.8%)に認めた。術式別では、胃全摘243例中26例(10.7%)、幽門側胃切除699例中47例(6.7%)、噴門側胃切除58例中5例(8.6%)であった。なお、総胆管結石症は胆石症78例中19例(24.4%)に認めたが、そのうち18例(94.7%)はRoux-en-Y再建例であり(胃全摘7例、幽門側胃切除11例)、ほかには幽門側胃切除・Billroth-I再建例で1例認めた。
【考察】胃癌術後の総胆管結石症の発症リスクは、胃切除範囲よりも再建形式(Roux-en-Y再建)による影響が大きい可能性がある。その一因として、食物の十二指腸通過の有無との関連が示唆される。
【結論】胆石の発生に着目すると、胃切除時の再建形式は可能な限り食物が十二指腸を通過する形が望ましいと考えられる。また、Roux-en-Y再建例で術後に胆嚢結石を認めた場合、総胆管結石の発生リスクと治療の困難さを考慮して、早めの胆嚢摘出術を検討してもよいと考えられる。
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298. Koji Shindo, Kenoki Ohuchida, Taiki Moriyama, Yusuke Mizuuchi, Naoki Ikenaga, Kohei Nakata, Masafumi Nakamura , New strategy for appropriate port site locations in laparoscopic gastrectomy using a 3DCT simulation, 第94回日本胃癌学会総会, 2022.03.
299. Chikanori Tsutsumi, Kenoki Ohuchida, Shoichi Nakamura, Sho Okuda, Kyoko Hisano, Yoshiki Otsubo, Koji Shindo, Taiki Moriyama, Yusuke Mizuuchi, Kohei Nakata, Masafumi Nakamura, LOCAL NEUTROPHILS CAN DIFFERENTIATE INTO PMN-MDSC IN GASTRIC CANCER, DDW2022, 2022.05, 【Introduction】
Myeloid-derived suppressor cells (MDSCs) suppress the immune response of cytotoxic T cells by inducing T cells to exhaust or fail to function. According to a previous report, there are two differentiation pathways from common myeloid progenitor to neutrophils and polymorphonuclear-MDSC (PMN-MDSC). However, a better understanding of PMN-MDSC differentiation remains to be established.
【Method】
We performed single-cell RNA sequencing analysis on 125898 cells from 12 tumors and 10 non-tumor samples from patients who underwent gastrectomy. We excluded the other cell types using canonical gene expression and doublet finder and isolated neutrophils and PMN-MDSC.
【Result】
We identified two neutrophil and three PMN-MDSC clusters, visualized with the UMAP algorithm. The analyses of neutrophil clusters revealed that P0, P1, and P4 expressed high immunosuppressive gene expression levels. These genes related to immunosuppressive function have been reported to be expressed in MDSC. Based on these findings, we defined P0, P1, and P4 clusters as PMN-MDSC. The percentage of PMN-MDSC was higher in the GC samples compared to the non-malignant samples (58.6 % vs. 46.9 %). We next used the Monocle analysis toolkit to perform cell trajectory analysis to investigate the potential transition between neutrophils and PMN-MDSC. The pseudotime trajectory axis indicated that neutrophils could transdifferentiate into PMN-MDSC. Furthermore, the cell cycle of PMN-MDSC had a lower percentage of G2M phase than that of neutrophils.
【Conclusion】
The present results suggest that local neutrophils can give rise to PMN-MDSC in gastric cancer.
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300. Chikanori Tsutsumi, Kenoki Ohuchida, Shoichi Nakamura, Sho Okuda, Kyoko Hisano, Yoshiki Otsubo, Koji Shindo, Taiki Moriyama, Yusuke Mizuuchi, Kohei Nakata, Masafumi Nakamura, Functions of CD8-positive T cells in gastric non-solid type poorly differentiated adenocarcinoma, INTERNATIONAL GASTRIC CANCER CONGRESS 2022, 2022.03, 【Introduction】
Gastric non-solid type poorly differentiated adenocarcinoma (por2) has a poorer prognosis than other types of gastric cancer (GC). No studies have evaluated the function of CD8-positive T cells in por2 GCs using single-cell RNA sequence (scRNA-seq).
【Method】
We performed scRNA-seq analysis on 125898 cells from 12 tumors (including eight por2 GC) and ten non-tumor samples from patients who underwent gastrectomy.
【Result】
CD8-positive T cell cluster (n=11615) was extracted and reclassified into six clusters with different functions, classified based on RNA of T-cell-related genes. This process allowed the definition of five major populations: terminally exhausted, progenitor exhausted, acutely activated, γδT like and memory CD8-positive T cells. Por2 GCs were significantly less cytotoxic and exhausted than non-por2 GCs (p <0.001). Additionally, the proportion of cytotoxic T cells (28.6 % vs. 35.6 %) and naive T cells (23.6 % vs. 28.8 %) was lower in por2 GCs than in other GCs. The trajectory inferred using monocle3 indicated that exhausted T cells may follow a different pathway of differentiation from memory T cells and acutely activated T cells.
【Conclusion】
In the present study, we revealed CD8-positive T cells heterogeneity in GCs. Furthermore, we suggest that por2 GCs may be associated with a poor prognosis due to the less cytotoxic function of CD8-positive T cells.
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301. Chikanori Tsutsumi, Kenoki Ohuchida, Shoichi Nakamura, Sho Okuda, Kyoko Hisano, Yoshiki Otsubo, Koji Shindo, Taiki Moriyama, Yusuke Mizuuchi, Kohei Nakata, Masafumi Nakamura, Elucidation of cancer-associated fibroblasts heterogeneity in gastric tumor mic, 第67回国際外科学会日本部会総会, 2022.06, 【Introduction】
The tumor microenvironment (TME) comprises a heterogeneous population of cancer-associated fibroblasts (CAF) with different functions: myofibroblastic CAF (myCAF), inflammatory CAF (iCAF), and antigen-presenting CAF (apCAF) in pancreatic and breast cancers. However, no study has investigated whether these CAF exist in gastric cancer (GC).
【Method】
We performed single-cell RNA sequencing analysis on 125898 cells from 12 tumors and 10 non-tumor samples from patients who underwent gastrectomy.
【Result】
We isolated the fibroblast cluster (n=2383) and identified four fibroblast clusters. The CAF marker genes in each cluster were cross-referenced with known markers of cell clusters to identify the different clusters such as my CAF, iCAF, and apCAF. We determined F0 and F2 clusters as iCAF, while F1 and F3 clusters as myCAF. The apCAF did not form a cluster but existed within the iCAF and myCAF clusters. To investigate the immune function of iCAF (F0 and F2) in GC, we used gene set enrichment analysis and found that four gene sets related to immunity, angiogenesis, and cytokine production are more enriched in iCAF cluster than in myCAF cluster. Furthermore, expression levels of immunosuppressive genes were highest in the F0 CAF cluster among all CAF clusters.
【Conclusion】
In the present study, we demonstrated that GC TME was composed of a heterogeneous population of CAF with different functions, as well as pancreatic and breast cancers.
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