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吉村 理一(よしむら りいち) データ更新日:2023.11.22

助教 /  言語文化研究院 言語環境学部門


原著論文
1. 吉村理一, 英語等位構造における解釈多義性と英日通訳, 比較文化研究, №152, 2023.08.
2. 藤村太樹, @吉村理一, @冬野美晴, 機械翻訳の精度向上を目的とした機械学習による日本語否定疑問文の命題認識の型分類, 第36回日本音声学会全国大会予稿集, 31-36, 2022.09.
3. 吉村理一, 翻訳の見地から見た否定一致現象ー日英語の比較を主にー, 韓国日本文化学会第61回国際学術大会兼韓国日本研究総連合会第10回学術大会Proceedings, 407-410, 2022.04.
4. YOSHIMURA, Riichi, The Structural Asymmetry Between Finite and Non-finite Adjunct Clauses in English, English Language and Linguistics, vol. 27, 3, 47-80, 2021.12.
5. 吉村理一, 日本語の敬語表現から見る統語構造―丁寧語「です/ます」を中心に―, 韓国日本文化学会第60回国際学術大会Proceedings, 46-49, 2021.09.
6. 森部想水・吉村理一・冬野美晴, 自発的な英語学習におけるチャットボットの有効性: 開発と検証実験, 外国語教育メディア学会第60回全国研究大会要項集, 116-117, 2021.08.
7. Kuwamura, Naoya, Miharu Fuyuno and Riichi Yoshimura, Application of Gamification to Online Survey Forms: Development of Digital Template System “Bingo Survey” and Evaluation, NICOINT 2021, 10.1109/NICOINT52941.2021.00019, 62-69, 2021.07.
8. 吉村理一・山﨑康之介・石山航平・勝部泰成・濱﨑協介, 高次コミュニケーションを促進するインタラクティブなアート作品ー制作と展示を通じた実践研究ー, NICOGRAPH 2020(芸術科学会), p. 190-p. 191, 2020.11.
9. 光安莉穂・冬野美晴・吉村理一, 文字のフォントと配置の組み合わせによる画像の主観評価に関する研究, NICOGRAPH 2020(芸術科学会), p. 102-p. 105, 2020.11.
10. 吉村理一・山﨑康之介・石山航平・勝部泰成・濱﨑協介, インタラクティブなアート作品を通したコミュニケーション誘発システムの提案, 芸術工学研究, Vol. 33, p. 31-p. 38, 2020.11.
11. 吉村理一, 日英語通訳・翻訳における否定呼応現象, 比較文化論(日本比較文化学会), No. 38, p. 50-p. 50, 2020.09.
12. 吉村理一, 中国語の副詞節と付加詞条件―データから見る付加詞節の種類とその統語的位置の影響―, Linguistic Science, 2020.03.
13. Riichi Yoshimura, On the Transparency of Japanese Rationale Clauses, Proceedings of ConSOLE XXIV, vol. 24, 21 pages., 2016.12, 本論文は、日本語の原因・理由を表す「ので節」に着目し、その副詞節内部からの抜取り現象を考察している。日本語の伝統文法研究では、日本語にはAdjunct Conditionが適用されないことが示されてきた。その前提に立ち、それらが付加詞でありながら、内部からの抜取りを許すメカニズムを、近年のHaegeman (2006, 2012)によるCartography研究およびChomsky (2008)によるPhase理論に求めることにより、原理的に説明されることを示した。.
14. 吉村理一, 日本語の原因・理由節における付加詞条件を巡って, Kyushu University English Review, vol. 58, pp. 145-166., 2016.03, 本論文では、付加詞の島条件(Adjunct Condition)の例外として捉えられている日本語の原因・理由節を考察の主対象に、なぜ例外的に説明内からの要素の摘出が許されるのかを議論した。また、抜取り要素についても論じており、抜き取られる要素が付加詞であってはならず、項に限定されることから抜取り要素がTopic性に関連するものであることを示唆した。.
15. 吉村理一, 通訳教育における否定表現への対応と指導法, グローバル人材育成教育研究, 第2巻第2号, pp.58-64., 2015.08, 英語の通訳教育がグローバル人材育成にいかに貢献できるかを論じた。通訳教育では異文化理解の必要性が強く謳われているが、より精確な通訳が出来るようになるには文法の知識も欠かせないことを主張し、否定辞の扱いと指導法について英語学研究の知見を活かすことを提案した。学生がもたらした誤訳を手がかりに適切な訳出を生み出すことへの阻害要因を探った。その結果、認知プロセスの未達の他に否定に関する文法知識の洩れが疑われることを論じた。.
16. Riichi Yoshimura, On Non-Islandhood of Japanese Conditional Clauses, Case and Agreement in Minimalism, pp.617-629., 2015.08, 本論文では、日本語の条件を表す副詞節からの要素の抜取り現象に焦点を当て、自然言語に普遍的であるとされているAdjunct Conditionに例外であるような日本語データに着眼し、その例外的な振る舞いの説明をCartographyの立場から試みた。Miyagawa, Saito, Yoshidaらの先行研究に基づき、日本語条件節は付加詞と分析しながらも、抜取りを許すメカニズムがHaegeman (2006)による分析とChomsky (2008)のPhase理論を掛け合わせることで説明されることを示した。.
17. Riichi Yoshimura, A Reduced Approach of QR to a Discourse-
oriented Movement, Kyushu University English Review, vol. 57, pp. 135-152., 2015.03, 本論ではCartographyの立場からQR現象の説明を試みた。QRされた要素が文の焦点として解釈されること、つまりスコープの逆転読みが起こる際には、その逆転読みを導いた要素が焦点化要素として捉えられることを、cleft構文を用いて実証し、この結果から、QRを受け、逆転読みを促す要素の着地点は、従来想定されてきたTPへの付加ではなく、精緻化されたCP領域の中の、焦点句(Focus Phrase: FocP)の指定部であることを論じた。.
18. Riichi Yoshimura, A Contrast between the Finite and the Non-finite Adjuncts on Extraction, JELS 32 (The English Linguistic Society of Japan), pp.186-192., 2015.02, 本論では、英語の定形付加詞節と非定形付加詞節に見受けられる、抜き取りに操作に関しての文法性の違いを検証する。一般的に、定形付加詞節からの抜取りは禁止されており、これが非定形付加詞になると容認度が上がる。Haegeman (2006)の副詞節を2分類する分析とChomsky (2008)のPhase理論を援用し、その文法性の差異を副詞節内部のCP構造の違いと主節との統語的な結びつきに着目し、説明を試みた。.
19. 吉村理一, 英語副詞節と付加詞の島, 第86 回大会Proceedings:The 86th General Meeting of the English Literary Society of Japan 付2013 年度支部大会Proceedings, pp.281-282., 2014.09, 本研究の考察の主対象となる言語は英語である。英語の副詞節への抜取り操作は原則として禁止されている。この抜取り操作が不可能とされる副詞節(付加詞)について、最新の生成文法の立場(ミニマリスト・プログラム)からアプローチし、その非文法性が原理的に説明されるように試みた。.
20. 吉村理一, 英語条件節からの抜き取りに関する統語分析, 第85 回大会Proceedings:
The 85th General Meeting of the English Literary Society of Japan 付2012 年度支部大会Proceedings
, pp.254-255., 2013.09, 本研究の考察の主対象となる言語は英語である。文頭に生起する英語の条件節をTopicと分析する語用論・機能論の研究を、生成文法理論(統語論)の中に組み込み、その節内からの抜取り操作を中心に考察し、文法規則に抵触することがない派性メカニズムを提案した。.
21. Riichi Yoshimura, The Factors of Licensing / Blocking Extraction out of Adverbial Clauses, Kyushu University English Review, vol. 55, pp. 183-204., 2013.03, 本研究の考察の主対象となる言語は英語である。英語はAdjunct Conditionに対して極めてネガティブな反応を示し、英語副詞節からの抜取り現象は非文法的であるとみなされてきた。しかし、近年では例外的に副詞節内からの抜取りを許す種もあることが確認されている。その文法性の差を説明するため、RizziらのCartography研究を援用し、原理的な派性メカニズムを提案した。.
22. Riichi Yoshimura, A Syntactic Analysis of Extraction out of Sentence-initial Adverbial Clauses in English, English Linguistics: Past, Present & Future. Proceedings of the 2013 International Conference on English Linguistics, pp.225-230., 2013.05, 本研究の考察の主対象となる言語は英語である。英語副詞節である条件節および時制節で観察される文頭位置からの抜取り現象を取上げ、副詞節を一様に付加構造だとする従来の分析案を批判した上で、文頭に生起する一部の副詞節のCP領域指定部への基底生成の可能性を示し、その妥当性を高める証拠を提示した。.

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