蛭沼 芽衣(ひるぬま めい) | データ更新日:2021.06.25 |
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専門分野
日本語学、日本語史
外国での教育研究期間(通算)
00ヶ年00ヶ月
活動概要
日本語史、特に日本語の研究史(学史)に興味があります。その中でも、仏教経典の原語であるサンスクリット(梵語)を研究した悉曇学書をフィールドに研究をおこなっています。悉曇学は、梵語の研究から言語の観察をおこなっていたものなので、近世の国学に援用されるようになり、結果的に近代以降の日本語学に利用されていくようになります。このような現代の日本語研究においても用いられる術語が、悉曇学ではどのような解釈であったのか、またそれがどのように変遷していったのかをみています。また、悉曇学の「動機」でもあった真言や陀羅尼について、訓点資料を用いて研究しています。真言や陀羅尼は、梵語の呪文を漢字に音訳したものです。訓点資料はこれまでも、漢文訓読を通じた日本語研究の資料として研究されてきていますが、真言や陀羅尼にはあまり注目されてきませんでした。漢文でもそれを訓読したものでもないからです。これを悉曇学や梵語とともに見ることで、当時の日本人が、外国語をどのように理解しようとしていたのかがわかります。このように梵語研究の「理論」と「実践」という観点から、日本語研究にいたるまでの過程をみています。
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