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博士（工学）

なし

メタボロミクスの計測科学

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研究活動としては、私はメタボローム解析の計測技術の開発を行っています。タンパク質を構成するアミノ酸や、DNAを構成するATPなどのヌクレオチドに代表される生体中の代謝物の全体像をメタボロームと呼びます。メタボロームの中には様々な疾患と密接に関わるものが数多く見つかっており、これら数千にも及ぶ代謝物を一斉計測することのできる分析手法の開発が待望されています。数千から数万にも及ぶメタボロームの全体像を捉える分析手法を開発するためには、要素技術開発とそれを用いた分析条件最適化、メタボロームから1つ1つの代謝物を取り出して分析系を評価し、そのフィードバックの元で要素技術の再改良...という際限のない仕事が必要になります。私はメタボロームをグループ分けすることで、その分析手法の開発を戦略的に実施しています。教育活動としては、メタボロミクスの計測科学に必要な基礎知識である分離化学と分析化学を指導しています。また、代謝の関わる生命現象を理解するための生化学も対象にしています。社会貢献活動としては、日本国内の研究者ネットワークを強固なものとして、国際ネットワークとの協力的な関係を築くための活動を行っています。人類福祉の変革には、科学技術の発展は不可欠であり、この課題には世界で一丸となって取り組むべきものと考えています。そのために、健全な国際ネットワーク構築による科学技術の促進に少しでも貢献できればと考えています。具体的には各種国内学会で若手会を組織・運営して、国外の若手コミュニティとの協力的ネットワークの構築に取り組んでいるところです。