・マントルウェッジ炭素の起源と上昇速度の制約
・地球深部に残存している始源物質の探索
・学習動機を萌芽・向上させる要因の推究
・地球体感教材の開発
キーワード:マントル,同位体,流体包有物,分光分析,教材,ミニットペーパー
2021.10~2029.03.
山本 順司(やまもと じゆんじ) | データ更新日:2024.01.29 |
主な研究テーマ
従事しているプロジェクト研究
『全球炭素循環系の定量的究明』
2023.10~2029.03, 代表者:山本順司, 九州大学
私たちが生活を営む人間圏は,地表だけでなく,地球内部を包含した炭素循環系にも包まれている.そのため,人間圏の持続性強化には全球炭素循環系の理解が重要になる.そこで本研究では,地質学と物理化学の融合によって地球内部における炭素の起源と挙動を解析し,特にマントルウェッジにおける炭素物質の移動速度を制約することで,全球炭素循環系を定量的に究明する.このような成果を社会に活かすには,人文社会科学系部局との協働や市民へのアウトリーチが必要となる.そのため,異分野融合-課題解決型教育や科学コミュニケーション,市民科学の誘起を通して成果の普及を図り,社会変革の推進も目指す.
2023.10~2029.03, 代表者:山本順司, 九州大学
私たちが生活を営む人間圏は,地表だけでなく,地球内部を包含した炭素循環系にも包まれている.そのため,人間圏の持続性強化には全球炭素循環系の理解が重要になる.そこで本研究では,地質学と物理化学の融合によって地球内部における炭素の起源と挙動を解析し,特にマントルウェッジにおける炭素物質の移動速度を制約することで,全球炭素循環系を定量的に究明する.このような成果を社会に活かすには,人文社会科学系部局との協働や市民へのアウトリーチが必要となる.そのため,異分野融合-課題解決型教育や科学コミュニケーション,市民科学の誘起を通して成果の普及を図り,社会変革の推進も目指す.
研究業績
主要原著論文
主要総説, 論評, 解説, 書評, 報告書等
作品・ソフトウェア・データベース等
1. | 山本順司・徳永彩未, エルム1(市販教材), 2019.07 地球の比重層構造を体感する教材.北海道大学総合博物館ミュージアムショップぽとろにて販売中. |
2. | 山本順司, 惑星地球の時空間(常設展示室), 2017.08 北海道大学総合博物館 鉱物・岩石標本常設展示室. |
学会活動
所属学会名
東京地学協会
日本鉱物科学会
日本環境教育学会
日本地球惑星科学連合
日本地球化学会
日本地学教育学会
The Geochemical Society
American Geophysical Union
学協会役員等への就任
2023.09~2025.09, 日本地球化学会, 理事.
2022.05~2023.09, 日本地球化学会, 運営委員.
2018.07~2022.06, 日本地学教育学会, 機関誌編集委員.
2015.09~2017.09, 日本地球化学会, 代議員.
2019.10~2025.10, 日本地球惑星科学連合, 評議員.
学術論文等の審査
年度 | 外国語雑誌査読論文数 | 日本語雑誌査読論文数 | 国際会議録査読論文数 | 国内会議録査読論文数 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
2024年度 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
2023年度 | 4 | 0 | 0 | 0 | 4 |
2022年度 | 7 | 1 | 0 | 0 | 8 |
2021年度 | 2 | 1 | 0 | 0 | 3 |
2020年度 | 6 | 5 | 0 | 0 | 11 |
2019年度 | 1 | 2 | 0 | 0 | 3 |
2018年度 | 1 | 3 | 0 | 0 | 4 |
2017年度 | 3 | 1 | 0 | 0 | 4 |
2016年度 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
2015年度 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
2014年度 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 |
2013年度 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 |
2012年度 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
2011年度 | 8 | 1 | 0 | 0 | 9 |
2010年度 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
2009年度 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 |
2008年度 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 |
2007年度 | 5 | 0 | 0 | 0 | 5 |
2006年度 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
2005年度 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 |
2002年度 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
2001年度 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
その他の研究活動
海外渡航状況, 海外での教育研究歴
国際会議場, UnitedStatesofAmerica, 2018.08~2018.08.
フィールド, Russia, 2016.09~2016.09.
国際会議場, France, Italy, 2013.08~2013.08.
フィールド, Hungary, 2011.08~2011.08.
国際会議場, UnitedStatesofAmerica, 2010.08~2010.08.
国際会議場, Switzerland, 2009.08~2009.08.
国際会議場, UnitedStatesofAmerica, 2008.12~2008.12.
Woods Hole Oceanographic Institute, UnitedStatesofAmerica, 2007.10~2009.09.
フィールド, China, 2006.09~2006.09.
フィールド, Australia, 2006.08~2006.08.
フィールド, フィールド(モンゴル), China, Mongolia, 2005.08~2005.08.
フィールド, Denmark, 2004.08~2004.08.
フィールド, Russia, 2003.09~2003.09.
岩石化学研究所, France, 2003.03~2003.10.
フィールド, China, 2002.07~2002.08.
フィールド, UnitedStatesofAmerica, 2000.08~2000.08.
フィールド, China, 1998.08~1998.08.
外国人研究者等の受入れ状況
2004.01~2004.12, 1ヶ月以上, 北京大学, China, 学内資金.
2013.10~2014.01, 1ヶ月以上, 中国科学院地質地球物理研究所, China, 学内資金.
受賞
教育実践優秀賞, 日本地学教育学会, 2013.08.
優秀論文賞, 日本地学教育学会, 2012.08.
日本地球化学会 奨励賞, 日本地球化学会, 2006.09.
研究資金
科学研究費補助金の採択状況(文部科学省、日本学術振興会)
2022年度~2024年度, 基盤研究(B), 分担, 鉱物クラスターを触媒とした惑星系形成環境でのC1化学.
2020年度~2022年度, 基盤研究(B), 分担, マグマ生成から噴火へーメルト包有物からの新展開.
2020年度~2022年度, 基盤研究(B), 代表, マントルウェッジにおける沈み込み由来炭素の探索.
2020年度~2022年度, 挑戦的研究(萌芽), 代表, 結晶内弾性変形のナノスケール可視化法の開発.
2019年度~2020年度, 挑戦的研究(萌芽), 分担, ルビジウムの分子地球化学:分子レベルの物理化学的普遍性が生む多様な地球惑星科学.
2017年度~2018年度, 挑戦的研究(萌芽), 代表, ピコモル炭素に適用できる新たな炭素同位体比測定法の開発.
2017年度~2019年度, 基盤研究(B), 分担, 揮発性元素のマントル大循環.
2016年度~2018年度, 基盤研究(B), 代表, マントルウェッジ炭素の起源をさぐる.
2014年度~2016年度, 挑戦的萌芽研究, 代表, ゼロ次元応力源を利用した鉱物の弾性特性測定法の開発.
2013年度~2015年度, 基盤研究(B), 代表, 捕獲岩の温度圧力情報から探る100mオーダーのリソスフェア構造.
2012年度~2015年度, 基盤研究(B), 分担, 沈み込み帯の流体学:海洋―スラブ―マントル系での塩水の移動と化学組成.
2011年度~2013年度, 挑戦的萌芽研究, 代表, 高圧発生装置を用いない高圧実験法の開発.
2010年度~2011年度, 新学術領域研究(研究領域提案型), 代表, マントルウェッジを通過するリサイクル炭素の検出.
2009年度~2011年度, 基盤研究(B), 分担, 沈み込み帯の流体学:流体とマグマの間の元素分配.
2008年度~2013年度, 新学術領域研究(研究領域提案型), 分担, 大河流域を規制する地球物理・地質学的構造.
2007年度~2009年度, 基盤研究(B), 分担, マントルの組成は中央海嶺プロセスを規定するか?南西インド洋海嶺探査.
2007年度~2010年度, 基盤研究(B), 分担, 日本海溝に沈み込む太平洋プレートの温度構造と水の分布の研究.
2006年度~2007年度, 萌芽研究, 分担, ラマンCT顕微鏡の開発と地球深部起源天然試料の圧力履歴探索.
2006年度~2008年度, 若手研究(B), 代表, 超高精度地質圧力計の開発とマントル流体の四次元精査.
2005年度~2007年度, 基盤研究(B), 分担, 1億3千万年前の白亜紀太平洋プレート上で活動する新しい海底火山の形成過程解明.
2004年度~2005年度, 萌芽研究, 代表, 顕微ラマン分光法による流体包有物一粒からの炭素同位体比測定法の開発.
2002年度~2004年度, 特別研究員奨励費, 代表, 島弧下マントルに含まれる流体から,沈み込み帯の物質循環系を探る.
2002年度~2003年度, 萌芽研究, 連携, 破砕セルとGC-MSの併用によるマントル起源流体の炭素同位体組成の決定.
日本学術振興会への採択状況(科学研究費補助金以外)
2007年度~2009年度, 海外特別研究員, 代表, 海洋島玄武岩の希ガス同位体組成から探る地球深部に潜む始源的成分.
2002年度~2003年度, 特別研究員, 代表, 島弧下マントルに含まれる流体から沈み込み帯の物質循環系を探る.
2002年度~2002年度, 特別研究員, 代表, 島弧下マントルに含まれる流体から沈み込み帯の物質循環系を探る.
競争的資金(受託研究を含む)の採択状況
2018年度~2018年度, ほくとう総研地域活性化連携支援事業資金, 代表, 地域における大学博物館の意義評価.
2016年度~2016年度, ニトリ北海道応援基金, 代表, アカデミック交差点プロジェクト.
2011年度~2011年度, 公益財団法人原子力発電環境整備機構受託研究, 代表, カルデラ火山地域における大規模噴火再発の可能性評価.
2010年度~2010年度, 深田研究助成, 代表, 流体包有物の内圧を利用した鉱物の降伏応力推定法の開発.
2006年度~2006年度, 財団法人京都理学研究協会,海外渡航助成, 代表, Goldschmidt conference出席のための経費.
2005年度~2005年度, 研究拠点形成費補助金(21世紀COE) (文部科学省), 代表, 物質科学的手法によるモホ面深度の四次元解析.
共同研究、受託研究(競争的資金を除く)の受入状況
2023.04~2024.03, 代表, 東アジアの大陸下マントルに染み渡る沈み込み成分の浸透領域の探求(東京大学 大気海洋研究所).
2022.04~2023.03, 代表, プレート沈み込みに伴う海水由来窒素の同位体分別を探る(東京大学 大気海洋研究所).
2021.04~2022.03, 代表, 日本列島直下マントルの揮発性成分から太古の海水循環を探る(東京大学 大気海洋研究所).
2020.04~2021.03, 代表, 太古の海洋島を付加帯から探る(東京大学 大気海洋研究所).
2019.04~2020.03, 代表, 希ガス同位体組成から探る地球内部の化学的境界深度(東京大学 大気海洋研究所).
2018.04~2019.03, 代表, 海洋島玄武岩の窒素同位体組成から探る地球内部構造(東京大学 大気海洋研究所).
2017.04~2018.03, 代表, 希ガス同位体比を用いたプチスポット溶岩の起源推定(東京大学 大気海洋研究所).
2016.04~2017.03, 代表, 海洋プレート収斂域における窒素同位体異常の原因解明(東京大学 大気海洋研究所).
2015.04~2016.03, 代表, 希ガスおよび炭素同位体による深部流体循環システムの究明(東京大学 大気海洋研究所).
2014.04~2015.03, 代表, 多元素同位体分析による深部流体循環システムの究明(東京大学 大気海洋研究所).
2013.04~2014.03, 代表, 島弧下マントルに存在するスラブ由来流体の探索(東京大学 大気海洋研究所).
2012.04~2013.03, 代表, マントルウェッジへもたらされる海水由来成分の化学的検出(東京大学 大気海洋研究所).
2011.04~2012.03, 代表, 九州火山噴出物の年代測定(京都大学 地球熱学研究施設).
2009.04~2010.03, 代表, 微小二酸化炭素流体密度決定法の精確度検証(京都大学 地球熱学研究施設).
2006.04~2007.03, 代表, LA-ICP-MSによるメルト包有物の微量元素分析(京都大学 地球熱学研究施設).
2006.04~2007.03, 代表, 別府地域直下マントルの地球化学的特徴を探る(大分県温泉調査研究会).
2006.04~2007.03, 代表, 海洋プレートの屈曲部で生じるマグマの活動源を探る(東京大学 地震研究所).
2005.04~2006.03, 代表, LA-ICP-MSによるメルト包有物の微量元素分析手法の開発(京都大学 地球熱学研究施設).
2005.04~2006.03, 代表, 別府地域の熱源となっているマグマの供給機構を探る(大分県温泉調査研究会).
2005.04~2006.03, 代表, 日本海溝近傍で発見された新たな深海底火山の噴火機構を探る(東京大学 地震研究所).
2004.04~2005.03, 代表, 鬼箕玄武岩の希ガス同位体分析(京都大学 地球熱学研究施設).
寄附金の受入状況
2019年度, MAKUAKE, クラウドファンディング/木製誘導灯開発プロジェクト.
2019年度, 個人, 奨学寄付金/鉱石資料データベース作成.
2019年度, 北空知信用金庫, 奨学寄付金/キャンパスツアー事業.
2019年度, JKソリューション株式会社, 奨学寄付金/中庭整備事業.
2019年度, Thermo Fisher Scientific, 奨学寄付金/日本質量分析学会同位体比部会実施事業.
2019年度, ST Japan株式会社, 奨学寄付金/日本質量分析学会同位体比部会実施事業.
2017年度, Academist, クラウドファンディング/北大博物館に100万分の1スケールの地球断面図を作りたい!.
2016年度, 34社・19名, 奨学寄付金/知の交差点事業.
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