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花田 和明 (はなだ かずあき)
教授
応用力学研究所
附属高温プラズマ理工学研究センター
総合理工学府 総合理工学専攻 Ⅱ類 プラズマ・量子理工学メジャー
データ更新日:2023.10.17
就職実績有, 京都大学理学部 1990年4月〜1994年3月
東京大学大学院理学系研究科 1994年4月〜1997年6月
1988年〜94年までの間は京都大学理学部でWT-3トカマク装置を使って高周波電流駆動や高周波加熱に関する研究を行った。特に電磁流体力学的不安定性の高周波による制御の研究を行った。1994年〜97年までの間は、東京大学大学院理学系研究科で球状トカマクTST, TST-Mの設計、製作を行うと同時に日本原子力研究所のJFTー2Mトカマクで高温プラズマの閉じ込めに関する研究を行った。1997年より九州大学応用力学研究所炉心理工学研究センターでTRIAM-1M装置を用いて2.45GHz及び8.2GHzの高周波電流駆動装置を担当し、長時間放電プラズマでの電流分布制御に関する研究を行っている。2004年度に小型PWI実験装置(CPD装置)の設計。製作を行ない、2005年度より実験を開始している。2005年度よりプラズマ境界力学実験装置(QUEST装置)の設計・製作を実施し、2007年度末に基幹部分が完成した。2008年度より実験を開始し2009年度には完全非誘導電流駆動による球状トカマク配位形成に成功、2010年度には30秒以上の連続通電と25kAのプラズマ電流を達成した。さらに球状トカマクでのダイバータ配位形成にも成功している。2014年度には世界で唯一の能動的壁制御が実施可能な高温壁をQUEST装置に設置し、2016年度には1時間を超える長時間放電に成功し、低パワーではあるが、壁温200℃での6時間放電を実現した。2020年度には一部の壁温を下げることで2度の6時間放電を実現し、そのうち1放電は放電中に高温壁を水冷して粒子リサイクリングを低下させたもので、壁温による粒子リサイクリング制御の有効性を実証した。