九州大学 研究者情報
発表一覧
吉村 理一(よしむら りいち) データ更新日:2023.11.22

助教 /  言語文化研究院 言語環境学部門


学会発表等
1. 吉村理一, 日英語通訳/翻訳における等位構造の解釈と和訳, 韓国日本文化学会第63回国際学術大会兼韓国日本研究総連合会第11回学術大会, 2023.04.
2. 藤村太樹, @吉村理一, @冬野美晴, 機械翻訳の精度向上を目的とした機械学習による日本語否定疑問文の命題認識の型分類, 第36回日本音声学会全国大会, 2022.09.
3. 吉村理一, フォーマルな表現から⾒る統語構造—丁寧語を中⼼に, 第2回 英語⽂学と英語学研究の接点を探る研究会, 2022.09.
4. 藤村太樹, 吉村理一, 日英語機械翻訳の精度向上を目指したデータセットの検討とモデル化に関する研究−否定疑問文とその応答−, 福岡言語学会, 2022.07.
5. 吉村理一, 翻訳の見地から見た否定一致現象ー日英語の比較を主にー, 韓国日本文化学会第61回国際学術大会兼韓国日本研究総連合会第10回学術大会, 2022.04.
6. 吉村理一, 日本語の敬語表現から見る統語構造―丁寧語「です/ます」を中心に―」, 韓国日本文化学会第60回国際学術大会, 2021.09.
7. 森部想水・吉村理一・冬野美晴, 自発的な英語学習におけるチャットボットの有効性: 開発と検証実験, 外国語教育メディア学会第60回全国研究大会, 2021.08.
8. Kuwamura, Naoya, Miharu Fuyuno and Riichi Yoshimura, Application of Gamification to Online Survey Forms: Development of Digital Template System “Bingo Survey” and Evaluation, NICOINT 2021, 2021.07.
9. 吉村理一・山﨑康之介・石山航平・勝部泰成・濱﨑協介, 高次コミュニケーションを促進するインタラクティブなアート作品―制作と展示を通じた実践研究―, NICOGRAPH 2020 (芸術科学会), 2020.11, 本稿では,高次の対面コミュニケーションを引き出すためのインタラクティブなアート作品を提案し,制 作と展示までを含めた実践報告を行う.ICT が発達し遠隔での意思疎通が図られるようになった一方, 対面コミュニケーションの機会が乏しくなったことにより対話することを苦手とする人が増加傾向にある.三宮(2004)をはじめ複数の先行研究により指摘されている通り,これは人間関係の形成に悪影響を及ぼしている.この課題に対してインタラクティブなアート作品を用いて鑑賞者たちが作品に没入することで多様な表現が生み出される仕組みを考案し,この試行錯誤の過程が高次の対面コミュニケーショ ンを促進することを提案する..
10. 光安莉穂・冬野美晴・吉村理一, 文字のフォントと配置の組み合わせによる画像の主観評価に関する研究, NICOGRAPH 2020 (芸術科学会), 2020.11.
11. Yoshimura, Riichi, A Syntactic Analysis of Chinese Adverbial Clauses Bearing Topichood, The 32nd North American Conference on Chinese Linguistics (NACCL-32), 2020.09.
12. 吉村理一, 日英語通訳・翻訳における否定呼応現象, 第42回日本比較文化学会全国大会・2020年度国際学術大会, 2020.09.
13. 吉村 理一, 通訳・翻訳教育と英語学研究の接点ー修飾関係および時制表現を中心に, 2019年度日本比較文化学会関西・中国四国・九州3支部合同大会, 2019.12.
14. 吉村 理一, 付加詞条件の普遍性と統語構造―日・中・英語データに基づく実証的研究, 数理・データサイエンスに関する教育・研究支援プログラム研究成果発表会, 2019.12.
15. 吉村 理一, 文学作品における英語副詞節の統語・機能的側面―話題性を中心に, 第1回文学研究と英語学研究の接点を探る研究会, 2019.11.
16. Yoshimura, Riichi, Adjunct Condition in Japanese and Chinese: Extraction from Conditional Clauses, 1st Workshop on Data-Driven East Asian Linguistics, 2019.11.
17. 吉村理一, 機械翻訳とこれからの通訳の役割, 第35回青嵐杯通訳コンテスト, 2018.11.
18. 吉村理一, 生物学と言語学の接点を求めて, 第1回九州大学 生物学・言語学研究交流会, 2018.08.
19. Yoshimura, Riichi, Decomposition of ForceP: Allocutive Agreement in Japanese, 11th International Workshop on East Asian Linguistics at The Institute of Linguistics, 2017.06, 日本語の敬語表現である「です、ます」に着目し、それらが話し手と聞き手との人間関係に基づき主節で表現されるAllocutive Agreementを考察する。先行研究を捉え直し、埋め込み文や付加詞節においてもそのAgreementが顕在化する新しいデータを提供した上で、それらがどのような機能投射に、どのようなメカニズムで(不)認可されるのかを提案した。.
20. 吉村理一, グローバル化の中での通訳―文法と異文化理解―, 第33回青嵐杯通訳コンテスト, 2016.12, アメリカ合衆国大統領 バラク・オバマ氏のスピーチを題材に、日英対照言語学の知見を活かした通訳技法について論じた。昨今の機械翻訳の精度について触れ、そのエラー翻訳やHarry Potter の映画の通訳・翻訳に挑戦した学生の誤訳についても取り上げ、エラー分析を通じて適切な訳出をするには文法知識と異文化理解が不可欠であることを提言した。.
21. Riichi Yoshimura, On the Transparency of Japanese Rationale Clauses, ConSOLE (Conference on Student Orgaisation of Linguistics in Europe) XXIV, 2016.01, 本発表は、日本語の原因・理由を表す「ので節」に着目し、その副詞節内部からの抜取り現象を考察している。日本語の伝統文法研究では、日本語にはAdjunct Conditionが適用されないことが示されてきた。その前提に立ち、それらが付加詞でありながら、内部からの抜取りを許すメカニズムを、近年のHaegeman (2006, 2012)によるCartography研究およびChomsky (2008)によるPhase理論に求めることにより、原理的に説明されることを示した。.
22. 吉村理一, Make a Scientific Approach to English Grammar 英文法を科学する, 公益財団法人 尚志社, 2015.11.
23. Riichi Yoshimura, On Non-Islandhood of Japanese Conditional Clauses, The 17th International Conference on Generative Grammar , 2015.08, 本発表では、日本語の条件を表す副詞節からの要素の抜取り現象に焦点を当て、自然言語に普遍的であるとされているAdjunct Conditionに例外であるような日本語データに着眼し、その例外的な振る舞いの説明をCartographyの立場から試みた。Miyagawa, Saito, Yoshidaらの先行研究に基づき、日本語条件節は付加詞と分析しながらも、抜取りを許すメカニズムがHaegeman (2006)によるCartography分析とChomsky (2008)のPhase理論を掛け合わせることで説明されることを示した。.
24. 吉村理一, 日英語通訳について, 第31回青嵐杯通訳コンテスト, 2014.11, ネルソン・マンデラ元大統領の生涯が語られた通訳題材をもとにして、日英対照言語学の立場に立った通訳技法について紹介した。また、話者の伝えたいポイント、強調したいところがどのようにして表現されるかについて、アクセントだけでなく表現方法自体にも注目する必要があることを提案した。英語学研究の意味論・語用論の分野を学ぶことで表現の背景に潜む話者の意図や思いを汲み取ることができるようになることを論じ、より高度で質の高い通訳や翻訳を目指す上で重要であることを主張した。.
25. 吉村理一, 抜取り操作に関する定形付加詞と非定形付加詞の対照性, 日本英語学会第32回大会, 2014.11, 本発表は、「島現象は統語論で処理されるべき課題ではない」とする近年の意味論分野からの批判を吟味するものである。考察対象の定型副詞節と非定型節での島の効果の有無に対する説明を、Cartography研究とPhase理論を組み合わせることで、それぞれのCP領域の違いに求める分析を提案した。.
26. Riichi Yoshimura, Quantifier Raising Targeting at the Articulated CP Domain, Generative Linguistics in the Old World in Asia X (GLOW in Asia X) , 2014.05, 本発表ではCartographyの立場からQR現象の説明を試みた。QRされた要素が文の焦点として解釈されること、つまりスコープの逆転読みが起こる際には、その逆転読みを導いた要素が焦点化要素として捉えられる可能性を、cleft構文を用いて実証し、この結果から、QRを受け、逆転読みを促す要素の着地点は、従来想定されてきたTPへの付加ではなく、精緻化されたCP領域の中の、焦点句(Focus Phrase: FocP)の指定部であることを論じた。.
27. 吉村理一, 抜取りを認可する副詞節の統語分析-通言語的観点から-, 日本言語学会第147回大会, 2013.11, 本発表の考察の主対象となる言語は、英語とスペイン語をはじめとするロマンス諸語である。副詞節からの抜取り現象を複数の言語間で比較し、提案している英語副詞節からの抜取りを説明する派性メカニズムが通言語的に見ても妥当であることを論じた。.
28. 吉村理一, 英語副詞節と付加詞の島, 日本英文学会九州支部第66回大会, 2013.10, 英語の副詞節への抜取り操作は原則として禁止されている。この抜取り操作が不可能とされる副詞節(付加詞)について、最新の生成文法の立場(ミニマリスト・プログラム)からアプローチし、その非文法性が原理的に説明されるように試みた。.
29. Riichi Yoshimura, A Syntactic Analysis of Extraction out of Sentence-initial Adverbial Clauses in English, 2013 International Conference on English Linguistics , 2013.07, 本発表の考察の主対象となる言語は英語である。英語副詞節である条件節および時制節で観察される文頭位置からの抜取り現象を取上げ、副詞節を一様に付加構造だとする従来の分析案を批判した上で、文頭に生起する一部の副詞節のCP領域指定部への基底生成の可能性を示し、その妥当性を高める証拠を提示した。当該データは、文献の英語だけではなく、オーラルコミュニケーション上で使用されるものもベースにしており、これらのデータは記述的な意味での研究への貢献がある。.
30. 吉村理一, 英語教育における英語学の功績と展望, 公益財団法人 尚志社, 2012.11, 専門的知識を持たない聴衆に向けて、昨今の英語教育の潮流と懸念事項を示し、英語学研究の見地から、それらの課題に対してどのような支援が出来るのかをお話しさせていただいた。文の構造(統語論)を意識し、構造上で上位にあるものが下位にあるものを「統御」あるいは「支配」するという概念を用いることにより、様々な言語現象が説明され、英語を指導する上でも重要な手がかりになることを論じた。.
31. 吉村理一, 英語条件節からの抜き取りに関する統語分析, 日本英文学会九州支部第65回大会 , 2012.10, 本発表の考察の主対象となる言語は英語である。文頭に生起する英語の条件節をTopicと分析する語用論・機能論の研究を、生成文法理論(統語論)の中に組み込み、その節内からの抜取り操作を中心に考察し、文法規則に抵触することがない派性メカニズムを提案した。.

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