Updated on 2024/07/28

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FURUKAWA DAIGO
 
Organization
Faculty of Humanities Department of Language and Literature Lecturer
School of Letters Department of Humanities(Joint Appointment)
Graduate School of Humanities Department of Linguistics and Literature(Joint Appointment)
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Lecturer
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Degree

  • Doctor of Human and Environmental Studies

Awards

  • 萬葉学会奨励賞

    2020.7  

Papers

  • 言語で言語を語るということ:古代語助動詞研究をめぐる覚書

    古川大悟

    国文学   ( 108 )   2024.3

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

  • 萬葉集のラシ:ベシとの関係をふまえて Reviewed

    古川大悟

    国語国文   92 ( 10 )   1 - 21   2023.10

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    Language:Others  

  • 『詞林采葉抄』の論述の特徴:「奈良都」・「忍照難波」の読解を通じて Reviewed

    古川大悟

    萬葉   ( 236 )   40 - 58   2023.10

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    Language:Others  

  • 但馬皇女「標結へ我が背」考

    古川大悟

    国文学   ( 107 )   1 - 16   2023.3

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    Language:Others  

    萬葉集巻二に載る但馬皇女の相聞「後れ居て 恋ひつつあらずは 追ひしかむ 道の隈廻に 標結へ我が背」(一一五番歌)について考証・注釈を行った論である。一首の意は「後に残って恋い焦がれているよりは、いっそ追いついてしまいたいほどです。道の曲がり角に標を結って、無事に行ってくださいね」のように解されることを、「命令形+我が背」の表現性や、「ズハ……ム」という反実仮想の特質、さらには軽太子・軽大郎女の物語との関連において述べている。

  • 「推量」認識の史的展開 Reviewed

    古川大悟

    国語語彙史の研究 四十二   39 - 55   2023.3

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    Language:Others  

    本稿は、文法的意味としての「推量」(和語「推し量り」も含むが、以下「推量」と略記する)という概念が、歴史的にどのように自覚され認識されてきたのかを立論したものである。中古の歌学から、中世の連歌論・テニヲハ論を経て、近世の国学までを対象としており、いわゆる国語学史の論として位置づけられる。中古~中世前期には、歌合の判詞や注釈書類において、助動詞ラムが用いられた和歌を解説する場合に「推量」が現れる。現前する確実な事態とは対照的な、想像・空想に基づく不確かな事態が述べられた表現について、詠み手の「推量」であるという意識が働いていたようである。その後、中世後期の連歌論書・テニヲハ論書では、助動詞ラムや係助詞ヤの種々の用法の中で、確実な根拠に基づいて導かれる合理的な推論を表す場合が「推量」と称されている。中古~中世前期の「推量」は事態の不確実性に主眼があったが、中世後期には逆に、根拠の確実性に焦点が置かれているものと解釈される。近世に入ると「推量」の定義に揺れが生じ、「ヤ……ラム」のような疑いの表現や、未実現事態を表す助動詞ムなども含めて、広く「推量」という説明がなされるようになる。ここにおいて「推量」は現在のように多様な助動詞の意味を包摂する用語となった。

  • 「応久」の解釈:助動詞ベシの意味をめぐって Reviewed

    古川大悟

    萬葉   ( 235 )   46 - 63   2023.3

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    Language:Others  

    萬葉集の譬喩歌「寄海」の一首、「風吹 海荒 明日言 応久 公随」(7・1309、人麻呂歌集歌)について、第四首「応久」の解釈を中心にして論じたものである。あなたが逢うことを先延ばしにしようと言ったら、私は待ち遠しい思いになること間違いないという歌であると考えられるが、助動詞ベシを「推量」という枠組みで矮小化する理解が、こうした解釈を妨げてきた面がある。本稿では、助動詞ベシの意味を、必然性・不可能性という点に捉え、可能性・偶然性を本領とするマシとの対立において位置づけている。
    *2021年度萬葉学会全国大会の発表に基づきます。

  • ベシの多義性の原理について:現代語ハズダとの対照から

    古川大悟

    花園大学日本文学論究   ( 15 )   左1 - 22   2023.3

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    Language:Others  

    古代語助動詞のベシには、推量、当為(適当・当然)、命令……など多様な意味があると言われており、その多義の仕組みを明らかにしようとする。何らかの補助線がなければ分析が難しいため、一旦現代語に目を移し、ベシと意味用法が似ている現代語ハズダの意味を分析する。そのうえで、ハズダの説明の枠組みを援用して(ハズダの意味の仕組みとパラレルな形で)、ベシの種々の意味用法を整理できないかという実験的な試みをする。 結果として、ハズダと同様のモデルに即して、演繹的な推論を起点としつつ、推論から導かれる帰結に反する現実を否認することを介して、当為や命令へと展開するという形で、ベシの多義の仕組みを整合的に説明できることを述べている。

  • 助動詞ムの意味:意志から推量へ Reviewed

    古川大悟

    国語国文   92 ( 2 )   15 - 33   2023.2

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    Language:Others  

    助動詞ムの多義性の原理について、意志から推量へという展開を想定することで、マシとの重なりも含めて整合的に説明できることを示した論である。「~めど」「~むを」「こそ~め……」など、意志の後に逆接が続き、意志の実現が否定されるような形式に着目して論じている。また、ムのク語法形マクは意志作用・推量作用自体の対象化であって、「ム(—対象化→)マク(—相対化→)マシ」という形でムとマシの関係を説明できることを述べている。
    *二〇一九年の発表に基づく論であり、刊行時点ですでに執筆当時とは考えが変わっているところもあります。どこかで続篇なり補遺なりを発表するつもりです。

  • 古代日本語助動詞の研究:「推量」の背後 Reviewed

    古川大悟

    博士学位論文(京都大学)   2022.3

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    Language:Others  

    DOI: 10.14989/doctor.k23974

  • 助動詞マシの意味 Reviewed

    古川大悟

    国語国文   88 ( 1 )   34 - 54   2019.1

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    Language:Others  

    本稿では、上代から中古におけるマシの基本的意味が「ある事態を可能性として提示し、他の可能性と比較する」点にあることを述べている。上代のマシは、既に実現済みの可能性と、実現しえない(しえなかった)可能性の二者の比較に用いられている。なおかつ、マシによって提示される後者の可能性の方が、言語主体にとって望ましいものである場合に偏っている(資料的な制約のためかもしれない)。それに対して中古のマシは、望ましくない事態の可能性を提示する場合もあり、また三つ以上の可能性の比較検討を担う場合もある(「いかにせまし」など)。上代の資料的制約という問題はあるが、用例分布上はマシの用法が拡張していることになる。このように上代と中古で差はあるものの、「ある事態を可能性として提示し、他の可能性と比較する」というマシの基本的意味は通底している。以上のようなマシの意味記述によって、『萬葉集』や『源氏物語』などの作品の中で従来解釈が難しいとされてきたマシの用例についても、妥当性の高い解釈が可能となることを示した。

  • 上代の特殊語法ズハについて:「可能的表現」 Reviewed

    古川大悟

    萬葉   ( 225 )   62 - 82   2018.2

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    Language:Others  

    本稿は、「かくばかり恋ひつつあらずは[不有者]高山の磐根し枕きて死なましものを」(『萬葉集』巻2・86)のような特殊語法ズハを、実現不可能な事態(「恋ひつつあらず」)を可能的に措定する「可能的表現」の一つと位置づけ、その成立と衰退の機序を論じたものである。原理的には、特殊語法でない通常の仮定条件を表す「ズハ~マシ」から、特殊語法の「ズハ~マシ」への展開が想定され、そこには二つの要因が介在する。第一に、上代には単なる推量ではない、意志や願望を表すマシが存したことで、マシの意味に応じてズハの接続関係が見かけ上変容したことである。第二に、「恋ひつつあらずは」のような類型表現の存在によって、ズハの前件が現実事態であることが担保されたことである。この二点に依拠して特殊語法ズハが成立し得たが、競合する汎用性の高い表現が充実していたこと、またマシが中古には意志・願望よりも推量に傾斜したことによって、特殊語法ズハは衰退した。
    *その後「助動詞マシの意味」を発表したこともあり、現在では一部考えを改めています。博士学位論文に収める際に大幅な改稿を行っており、どこかで最新版を公表したいと考えています。

  • カラニ考:上代を中心に Reviewed

    古川大悟

    萬葉語文研究第12集   159 - 180   2017.3

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    Language:Others  

    上代のカラ(ニ)は、軽い原因であるのに重い結果が生じるという意味での逆接を表すとされる。本稿は、そのような接続関係がなぜ生じるのかという原理を問題とするものである。格助詞的に用いられたカラは、事物の本来的性格が必然的に実現・帰結することを表す。そこには大野晋氏や阪倉篤義氏の指摘するカラの原義が残存している。ニを伴い形式副詞的に機能すると順接的に働くが、擬喚述法を含む喚体文の中で用いられることで、前句からは予想されない事態が偶然的に実現・帰結したことへの意外性が表される。その意外性はやがて、喚体でなくとも、「ただ一夜隔てしからに」「かくのみからに」の「ただ」「かくのみ」といった副詞性の成分で標示されるようになる。ここから、軽い原因であるのに重い結果が生じたという意味が分析され、逆接的な意義を獲得した。なお、平安時代のカラニに逆接と解される例があるが、上代とは事情が異なり、反語文の中で用いられ意味が再分析されたことによるものと考えられる。構文論的な視点からカラの語義を考察する論である。

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Presentations

  • 古代日本語における推量の助動詞:原因理由句が推量の対象となる場合

    古川大悟

    第298回筑紫日本語学研究会(九州大学)  2024.3 

     More details

    Language:Others  

    Country:Other  

  • 古代日本語における「推量」の意味体系:萬葉集の用例分析を通じて

    古川大悟

    第76回萬葉学会全国大会(武庫川女子大学)  2023.10 

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    Language:Others  

    Country:Other  

  • 古代語ムの連体用法をどう考えるか:語彙論と文法論のあいだ

    古川大悟

    第132回国語語彙史研究会(オンライン)  2023.9 

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    Language:Others  

    Country:Other  

  • 「推量」の意識史

    古川大悟

    関西大学国文学会(関西大学)  2022.7 

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    Language:Others  

    Country:Other  

  • 巻七・一三〇九番歌の解釈:「応久」をめぐって

    古川大悟

    第74回萬葉学会全国大会(オンライン)  2021.10 

     More details

    Language:Others  

    Country:Other  

  • 助動詞ムの意味について

    古川大悟

    第84回中部日本・日本語学研究会(中部大学)  2019.11 

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    Language:Others  

    Country:Other  

  • 『詞林采葉抄』の注釈態度:「奈良都」を一例として

    古川大悟

    第47回萬葉語学文学研究会(奈良女子大学)  2019.8 

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    Language:Others  

    Country:Other  

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Professional Memberships

  • 京都大学国文学会

  • 和歌文学会

  • 日本語学会

  • 日本語文法学会

  • 萬葉学会

  • 萬葉語学文学研究会

  • 関西大学国文学会

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Other

  • 高等学校教諭一種免許状(国語)

    2016.3

Research Projects

  • 推量・推定の助動詞を中心とする古代日本語助動詞の意味研究

    Grant number:22J00132  2022 - 2024

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

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    Grant type:Scientific research funding

Class subject

  • 国語学国文学基礎演習

    2024.10 - 2025.3   Second semester

  • 国語学講義

    2024.4 - 2025.3   Full year

  • 日本語学方法論特論

    2024.4 - 2025.3   Full year

  • 日本古代語史研究

    2024.4 - 2025.3   Full year

  • 国語学演習

    2024.4 - 2025.3   Full year