2024/11/25 更新

お知らせ

 

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フルカワ ダイゴ
古川 大悟
FURUKAWA DAIGO
所属
人文科学研究院 文学部門 講師
文学部 人文学科(併任)
人文科学府 言語・文学専攻(併任)
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講師
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学位

  • 博士(人間・環境学)

経歴

  • 九州大学 大学院人文科学研究院 講師

    2023年10月 - 現在

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  • 日本学術振興会特別研究員(関西大学 文学研究科)

    2022年4月 - 2023年9月

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学歴

  • 京都大学   大学院人間・環境学研究科   博士後期課程

    2018年4月 - 2022年3月

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受賞

  • 萬葉学会奨励賞

    2020年7月  

論文

  • 推量の助動詞の意味的体系性について:萬葉集の用例解釈から 査読

    古川大悟

    萬葉   ( 237 )   71 - 87   2024年3月

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  • 言語で言語を語るということ:古代語助動詞研究をめぐる覚書

    古川大悟

    国文学   ( 108 )   左45 - 左66   2024年3月

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  • 萬葉集のラシ:ベシとの関係をふまえて 査読

    古川大悟

    国語国文   92 ( 10 )   1 - 21   2023年10月

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  • 『詞林采葉抄』の論述の特徴:「奈良都」・「忍照難波」の読解を通じて 査読

    古川大悟

    萬葉   ( 236 )   40 - 58   2023年10月

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  • 「推量」認識の史的展開 査読

    古川大悟

    国語語彙史の研究 四十二   39 - 55   2023年3月

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    本稿は、文法的意味としての「推量」(和語「推し量り」も含むが、以下「推量」と略記する)という概念が、歴史的にどのように自覚され認識されてきたのかを立論したものである。中古の歌学から、中世の連歌論・テニヲハ論を経て、近世の国学までを対象としており、いわゆる国語学史の論として位置づけられる。中古〜中世前期には、歌合の判詞や注釈書類において、助動詞ラムが用いられた和歌を解説する場合に「推量」が現れる。現前する確実な事態とは対照的な、想像・空想に基づく不確かな事態が述べられた表現について、詠み手の「推量」であるという意識が働いていたようである。その後、中世後期の連歌論書・テニヲハ論書では、助動詞ラムや係助詞ヤの種々の用法の中で、確実な根拠に基づいて導かれる合理的な推論を表す場合が「推量」と称されている。中古〜中世前期の「推量」は事態の不確実性に主眼があったが、中世後期には逆に、根拠の確実性に焦点が置かれているものと解釈される。近世に入ると「推量」の定義に揺れが生じ、「ヤ……ラム」のような疑いの表現や、未実現事態を表す助動詞ムなども含めて、広く「推量」という説明がなされるようになる。ここにおいて「推量」は現在のように多様な助動詞の意味を包摂する用語となった。

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  • 「応久」の解釈:助動詞ベシの意味をめぐって 査読

    古川大悟

    萬葉   ( 235 )   46 - 63   2023年3月

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    萬葉集の譬喩歌「寄海」の一首、「風吹 海荒 明日言 応久 公随」(7・1309、人麻呂歌集歌)について、第四首「応久」の解釈を中心にして論じたものである。あなたが逢うことを先延ばしにしようと言ったら、私は待ち遠しい思いになること間違いないという歌であると考えられるが、助動詞ベシを「推量」という枠組みで矮小化する理解が、こうした解釈を妨げてきた面がある。本稿では、助動詞ベシの意味を、必然性・不可能性という点に捉え、可能性・偶然性を本領とするマシとの対立において位置づけている。
    *2021年度萬葉学会全国大会の発表に基づきます。

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  • ベシの多義性の原理について:現代語ハズダとの対照から

    古川大悟

    花園大学日本文学論究   ( 15 )   左1 - 左22   2023年3月

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    古代語助動詞のベシには、推量、当為(適当・当然)、命令……など多様な意味があると言われており、その多義の仕組みを明らかにしようとする。何らかの補助線がなければ分析が難しいため、一旦現代語に目を移し、ベシと意味用法が似ている現代語ハズダの意味を分析する。そのうえで、ハズダの説明の枠組みを援用して(ハズダの意味の仕組みとパラレルな形で)、ベシの種々の意味用法を整理できないかという実験的な試みをする。 結果として、ハズダと同様のモデルに即して、演繹的な推論を起点としつつ、推論から導かれる帰結に反する現実を否認することを介して、当為や命令へと展開するという形で、ベシの多義の仕組みを整合的に説明できることを述べている。

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  • 但馬皇女「標結へ我が背」考

    古川大悟

    国文学   ( 107 )   1 - 16   2023年3月

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    萬葉集巻二に載る但馬皇女の相聞「後れ居て 恋ひつつあらずは 追ひしかむ 道の隈廻に 標結へ我が背」(一一五番歌)について考証・注釈を行った論である。一首の意は「後に残って恋い焦がれているよりは、いっそ追いついてしまいたいほどです。道の曲がり角に標を結って、無事に行ってくださいね」のように解されることを、「命令形+我が背」の表現性や、「ズハ……ム」という反実仮想の特質、さらには軽太子・軽大郎女の物語との関連において述べている。

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  • 助動詞ムの意味:意志から推量へ 査読

    古川大悟

    国語国文   92 ( 2 )   15 - 33   2023年2月

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    助動詞ムの多義性の原理について、意志から推量へという展開を想定することで、マシとの重なりも含めて整合的に説明できることを示した論である。「〜めど」「〜むを」「こそ〜め……」など、意志の後に逆接が続き、意志の実現が否定されるような形式に着目して論じている。また、ムのク語法形マクは意志作用・推量作用自体の対象化であって、「ム(—対象化→)マク(—相対化→)マシ」という形でムとマシの関係を説明できることを述べている。
    *二〇一九年の発表に基づく論であり、刊行時点ですでに執筆当時とは考えが変わっているところもあります。どこかで続篇なり補遺なりを発表するつもりです。

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  • 古代日本語助動詞の研究:「推量」の背後 査読

    古川大悟

    博士学位論文(京都大学)   2022年3月

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    記述言語:その他  

    添付ファイル: 要旨要約 公開.pdf

    DOI: 10.14989/doctor.k23974

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  • 助動詞マシの意味 査読

    古川大悟

    国語国文   88 ( 1 )   34 - 54   2019年1月

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    記述言語:その他  

    本稿では、上代から中古におけるマシの基本的意味が「ある事態を可能性として提示し、他の可能性と比較する」点にあることを述べている。上代のマシは、既に実現済みの可能性と、実現しえない(しえなかった)可能性の二者の比較に用いられている。なおかつ、マシによって提示される後者の可能性の方が、言語主体にとって望ましいものである場合に偏っている(資料的な制約のためかもしれない)。それに対して中古のマシは、望ましくない事態の可能性を提示する場合もあり、また三つ以上の可能性の比較検討を担う場合もある(「いかにせまし」など)。上代の資料的制約という問題はあるが、用例分布上はマシの用法が拡張していることになる。このように上代と中古で差はあるものの、「ある事態を可能性として提示し、他の可能性と比較する」というマシの基本的意味は通底している。以上のようなマシの意味記述によって、『萬葉集』や『源氏物語』などの作品の中で従来解釈が難しいとされてきたマシの用例についても、妥当性の高い解釈が可能となることを示した。

  • 上代の特殊語法ズハについて:「可能的表現」 査読

    古川大悟

    萬葉   ( 225 )   62 - 82   2018年2月

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    記述言語:その他  

    本稿は、「かくばかり恋ひつつあらずは[不有者]高山の磐根し枕きて死なましものを」(『萬葉集』巻2・86)のような特殊語法ズハを、実現不可能な事態(「恋ひつつあらず」)を可能的に措定する「可能的表現」の一つと位置づけ、その成立と衰退の機序を論じたものである。原理的には、特殊語法でない通常の仮定条件を表す「ズハ~マシ」から、特殊語法の「ズハ~マシ」への展開が想定され、そこには二つの要因が介在する。第一に、上代には単なる推量ではない、意志や願望を表すマシが存したことで、マシの意味に応じてズハの接続関係が見かけ上変容したことである。第二に、「恋ひつつあらずは」のような類型表現の存在によって、ズハの前件が現実事態であることが担保されたことである。この二点に依拠して特殊語法ズハが成立し得たが、競合する汎用性の高い表現が充実していたこと、またマシが中古には意志・願望よりも推量に傾斜したことによって、特殊語法ズハは衰退した。
    *その後「助動詞マシの意味」を発表したこともあり、現在では一部考えを改めています。博士学位論文に収める際に大幅な改稿を行っており、どこかで最新版を公表したいと考えています。

  • カラニ考:上代を中心に 査読

    古川大悟

    萬葉語文研究第12集   159 - 180   2017年3月

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    記述言語:その他  

    上代のカラ(ニ)は、軽い原因であるのに重い結果が生じるという意味での逆接を表すとされる。本稿は、そのような接続関係がなぜ生じるのかという原理を問題とするものである。格助詞的に用いられたカラは、事物の本来的性格が必然的に実現・帰結することを表す。そこには大野晋氏や阪倉篤義氏の指摘するカラの原義が残存している。ニを伴い形式副詞的に機能すると順接的に働くが、擬喚述法を含む喚体文の中で用いられることで、前句からは予想されない事態が偶然的に実現・帰結したことへの意外性が表される。その意外性はやがて、喚体でなくとも、「ただ一夜隔てしからに」「かくのみからに」の「ただ」「かくのみ」といった副詞性の成分で標示されるようになる。ここから、軽い原因であるのに重い結果が生じたという意味が分析され、逆接的な意義を獲得した。なお、平安時代のカラニに逆接と解される例があるが、上代とは事情が異なり、反語文の中で用いられ意味が再分析されたことによるものと考えられる。構文論的な視点からカラの語義を考察する論である。

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講演・口頭発表等

  • 古代語ムの連体用法をどう考えるか:語彙論と文法論のあいだ

    古川大悟

    第132回国語語彙史研究会(オンライン)  2023年9月 

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    記述言語:その他  

    国名:その他  

  • 巻七・一三〇九番歌の解釈:「応久」をめぐって

    古川大悟

    第74回萬葉学会全国大会(オンライン)  2021年10月 

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    記述言語:その他  

    国名:その他  

  • 助動詞ムの意味について

    古川大悟

    第84回中部日本・日本語学研究会(中部大学)  2019年11月 

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    記述言語:その他  

    国名:その他  

  • 『詞林采葉抄』の注釈態度:「奈良都」を一例として

    古川大悟

    第47回萬葉語学文学研究会(奈良女子大学)  2019年8月 

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    記述言語:その他  

    国名:その他  

  • 古代語ムの連体用法をどう考えるか:語彙論と文法論のあいだ

    古川大悟

    第132回国語語彙史研究会(オンライン)  2023年9月 

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  • 古代語における「まし」と「べし」の意味的関係について

    古川大悟

    第300回筑紫日本語研究会(九重共同研修所)  2024年8月 

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  • 古代日本語における推量の助動詞:原因理由句が推量の対象となる場合

    古川大悟

    第298回筑紫日本語研究会(九州大学)  2024年3月 

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    開催地:九州大学  

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  • 古代日本語における「推量」の意味体系:萬葉集の用例分析を通じて

    古川大悟

    第76回萬葉学会全国大会(武庫川女子大学)  2023年10月 

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  • 「推量」の意識史

    古川大悟

    関西大学国文学会(関西大学)  2022年7月 

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所属学協会

  • 京都大学国文学会

  • 和歌文学会

  • 日本語学会

  • 日本語文法学会

  • 萬葉学会

  • 萬葉語学文学研究会

  • 関西大学国文学会

  • 関西大学国文学会

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  • 西日本国語国文学会

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  • 萬葉学会

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  • 筑紫日本語研究会

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  • 日本語文法学会

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  • 日本語学会

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  • 和歌文学会

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  • 京都大学国文学会

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  • 九州大学国語国文学会

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委員歴

  • 日本語文法学会第23回大会実行委員  

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その他

  • 高等学校教諭一種免許状(国語)

    2016年3月 - 現在

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  • 高等学校教諭一種免許状(国語)

    2016年3月

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 複数の助動詞の関係からみた古代語助動詞の意味の総合的研究

    研究課題/領域番号:24K22502  2024年7月 - 2026年3月

    科学研究費助成事業  研究活動スタート支援

    古川 大悟

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    資金種別:科研費

    本研究は、「推量の助動詞」や「モダリティ」等の既存の枠組みにとらわれない観点から、複数の助動詞を関連づけて分析することで、古代語助動詞の意味体系のありかたを高い精度で明らかにするものである。たとえば、「らし」「終止なり」「めり」と「気づきのけり」との近接など、従来関係づけられてこなかった助動詞どうしの関係に着目し、意味体系の精緻な解明を図る。証拠性(evidentiality)と意外性(mirativity)の関連など、通言語的にも注目に値する知見を提示する。文学分野に対しても積極的に成果を発信し、作品解釈の深化に寄与する。

    CiNii Research

  • 推量・推定の助動詞を中心とする古代日本語助動詞の意味研究

    研究課題/領域番号:22J00132  2022年 - 2024年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

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    資金種別:科研費

担当授業科目

  • 国語学国文学基礎演習

    2024年10月 - 2025年3月   後期

  • 国語学講義

    2024年4月 - 2025年3月   通年

  • 日本語学方法論特論

    2024年4月 - 2025年3月   通年

  • 日本古代語史研究

    2024年4月 - 2025年3月   通年

  • 国語学演習

    2024年4月 - 2025年3月   通年

社会貢献活動

  • 万葉集と漢語・漢文学

    役割:講師

    朝日カルチャーセンター福岡教室  言語・文学における境界線  2024年8月

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学内運営に関わる各種委員・役職等

  • その他 日本語文法学会第23回大会実行委員