2024/09/10 更新

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ヤオ ヒサユキ
八尾 尚幸
YAO HISAYUKI
所属
医学研究院 応用幹細胞医科学部門 助教
医学部 医学科(併任)
職名
助教
連絡先
メールアドレス
電話番号
0926424836
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学位

  • Ph.D

  • 医学博士

研究テーマ・研究キーワード

  • 研究テーマ:造血器腫瘍の骨髄微小環境

    研究キーワード:白血病、多発性骨髄腫

    研究期間: 2019年9月 - 2024年9月

論文

  • POT1a deficiency in mesenchymal niches perturbs B-lymphopoiesis 招待 査読 国際誌

    Nakashima, K; Kunisaki, Y; Hosokawa, K; Gotoh, K; Yao, H; Yuta, R; Semba, Y; Nogami, J; Kikushige, Y; Stumpf, PS; MacArthur, BD; Kang, D; Akashi, K; Ohga, S; Arai, F

    COMMUNICATIONS BIOLOGY   6 ( 1 )   996 - 1009   2023年9月   eISSN:2399-3642

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Communications Biology  

    Protection of telomeres 1a (POT1a) is a telomere binding protein. A decrease of POT1a is related to myeloid-skewed haematopoiesis with ageing, suggesting that protection of telomeres is essential to sustain multi-potency. Since mesenchymal stem cells (MSCs) are a constituent of the hematopoietic niche in bone marrow, their dysfunction is associated with haematopoietic failure. However, the importance of telomere protection in MSCs has yet to be elucidated. Here, we show that genetic deletion of POT1a in MSCs leads to intracellular accumulation of fatty acids and excessive ROS and DNA damage, resulting in impaired osteogenic-differentiation. Furthermore, MSC-specific POT1a deficient mice exhibited skeletal retardation due to reduction of IL-7 producing bone lining osteoblasts. Single-cell gene expression profiling of bone marrow from POT1a deficient mice revealed that B-lymphopoiesis was selectively impaired. These results demonstrate that bone marrow microenvironments composed of POT1a deficient MSCs fail to support B-lymphopoiesis, which may underpin age-related myeloid-bias in haematopoiesis.

    DOI: 10.1038/s42003-023-05374-0

    Web of Science

    Scopus

    PubMed

  • POT1a IS ESSENTIAL FOR MESENCHYMAL NICHES SUPPORTING B CELL DEVELOPMENT

    Nakashima, K; Kunisaki, Y; Hosokawa, K; Yao, H; Yuta, R; Akashi, K; Ohga, S; Arai, F

    PEDIATRIC BLOOD & CANCER   69   2022年11月   ISSN:1545-5009 eISSN:1545-5017

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  • Mitochondrial Protein Synthesis Is Essential for Terminal Differentiation of CD45 - TER119 - Erythroid and Lymphoid Progenitors. 査読 国際誌

    Kazuhito Gotoh, Yuya Kunisaki, Soichi Mizuguchi, Daiki Setoyama, Kentaro Hosokawa, Hisayuki Yao, Yuya Nakashima, Mikako Yagi, Takeshi Uchiumi, Yuichiro Semba, Jumpei Nogami, Koichi Akashi, Fumio Arai, Dongchon Kang

    iScience   23 ( 22 )   101654   2021年11月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • Pan-PI3Ki targets multiple B-ALL microenvironment interactions that fuel systemic and CNS relapse. 査読 国際誌

    Sarah M Ridge, Andrew E Whiteley, Hisayuki Yao, Trevor T Price, Maegan L Brockman, Andrew S Murray, Brennan G Simon, Prioty Islam, Dorothy A Sipkins

    Leukemia and Lymphoma   62 ( 11 )   2690 - 2702   2021年8月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • Leukaemia hijacks a neural mechanism to invade the central nervous system 査読

    Hisayuki Yao, Trevor T. Price, Gaia Cantelli, Brandon Ngo, Matthew J. Warner, Lindsey Olivere, Sarah M. Ridge, Elizabeth M. Jablonski, Joseph Therrien, Stacey Tannheimer, Chad M. McCall, Anjen Chenn, Dorothy A. Sipkins

    Nature   560 ( 7716 )   55 - 60   2018年8月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.1038/s41586-018-0342-5

  • Multiple myeloma cells adapted to long-exposure of hypoxia exhibit stem cell characters with TGF-β/Smad pathway activation 査読

    496 ( 2 )   490 - 496   2018年2月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    The emergence of new molecular targeting agents has improved the prognosis of patients with multiple myeloma (MM). However, MM remains incurable because MM stem cells are likely resistant to these agents. Thus, it is important to further investigate the biology of MM stem cells, which reside in the hypoxic bone marrow niche. In this study, we established and investigated the characteristics of hypoxia-adapted MM (HA-MM) cells, which could proliferate for more than six months under hypoxic conditions (1% O2). The G0 fraction of HA-MM cells was larger than that of parental MM cells under normoxic conditions (20% O2). HA-MM cells possess enhanced tumorigenicity in primary and secondary transplantation studies. HA-MM cells also exhibited increased mRNA levels of stem cell markers and an enhanced self-renewal ability, and thus demonstrated characteristics of MM stem cells. These cells overexpressed phosphorylated Smad2, and treatment with a transforming growth factor (TGF)-β/Smad signaling inhibitor decreased their clonogenicity in a replating assay. In conclusion, MM cells adapted to long-exposure of hypoxia exhibit stem cell characters with TGF-β/Smad pathway activation.

    DOI: 10.1016/j.bbrc.2018.01.034

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講演・口頭発表等

  • 急性リンパ性白血病の中枢神経浸潤 招待

    八尾尚幸

    第81回日本血液学会学術集会  2019年10月 

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    開催年月日: 2019年10月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:東京国際フォーラム   国名:日本国  

  • Acute lymphoblastic leukemia cells invade the central nervous system by secret paths to avoid blood brain barrier

    Hisayuki Yao, Trevor T. Price, Matthew J. Warner, Gaia Cantelli, Lindsey Olivere, Brandon Ngo, Sarah Ridge, Joe Therrien, Stacey Tannheimer, Chad McCall, Anjen Chenn & Dorothy A. Sipkins

    2018年10月 

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    開催年月日: 2018年10月 - 2018年9月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    国名:日本国  

  • 急性リンパ性白血病の中枢神経浸潤経路 招待

    八尾尚幸

    第41回日本炎症・再生医学会  2020年7月 

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    開催年月日: 2020年7月

    記述言語:日本語   会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(公募)  

    開催地:京王プラザホテル(東京)   国名:日本国  

    急性リンパ性白血病(Acute Lymphoblastic Leukemia: ALL)は中枢神経に浸潤しやすく、さらに中枢神経浸潤を起こした場合には予後不良であることから、抗癌剤の髄腔内投与や中枢神経移行性の高い抗癌剤による化学療法が予防的に行われている。これらの予防療法にも拘わらず、一部の症例では中枢神経浸潤が認められ、ALLの中枢神経浸潤は今なお解決すべき課題の一つであり、メカニズムの解明とメカニズムに基づいた新たな予防療法の確立が必要である。 今回我々は、ALLモデルマウスにおいてALL細胞が頭蓋骨または脊椎骨の骨髄内とクモ膜下腔を直接結ぶ血管が通過する骨内連絡孔を通って中枢神経に浸潤することを見出した。連絡孔を通る血管の基底膜はラミニンに富んでおり、ALL細胞はインテグリンα6によりラミニンを認識し、血管外壁に沿って連絡孔を通過していることも明らかとなった。 また、ALL細胞のインテグリンα6の発現はPI3Kδシグナルにより制御されており、ALLモデルマウスにPI3Kδ阻害薬を投与すると、ALL 細胞上のインテグリンα6の発現が低下し、連絡孔を通るALL 細胞の遊走、脳脊髄液中の芽球数および中枢神経浸潤による症状はいずれも有意に減少した。 上記結果から、ALL細胞は正常リンパ球とは大きく異なるメカニズムで中枢神経に浸潤することが明らかとなり、また、PI3Kδ阻害剤がALLの中枢神経浸潤の新たな予防薬となりえる可能性が示唆された。

  • 急性リンパ性白血病の中枢神経浸潤経路の解明と中枢神経浸潤の新規予防療法の可能性 招待

    八尾尚幸

    第61回日本小児血液・がん学会学術集会  2019年11月 

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    開催年月日: 2019年11月

    記述言語:英語   会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(公募)  

    開催地:広島コンベンションホール   国名:日本国  

    急性リンパ性白血病(Acute Lymphoblastic Leukemia: ALL)は中枢神経に浸潤する傾向が強いため、現在では抗癌剤の髄腔内投与や中枢神経への移行性の高い抗癌剤の全身強化化学療法が予防的に行われている。これらの予防療法が行われていたにも拘わらず、一部の症例では中枢神経浸潤が認められ、さらに中枢神経浸潤を起こした場合には予後不良である。これらのことから、中枢神経浸潤は今なおALLの治療において解決すべき課題の一つであり、中枢神経浸潤のメカニズムを解明し、メカニズムに基づいた新たな予防療法の確立が必要である。 今回我々は、ALLモデルマウスにおいてALL細胞が血液脳関門を超えて中枢神経に浸潤しているのではなく、頭蓋骨または脊椎骨の骨髄内とクモ膜下腔を直接結ぶ血管が通過する骨内連絡孔を通って中枢神経に浸潤することを見出した。連絡孔を通る血管の基底膜はラミニンに富んでおり、ALL細胞はインテグリンα6によりラミニンを認識し、血管外壁に沿って連絡孔を通過していることも明らかとなった。 また、ALL細胞のインテグリンα6の発現はPI3Kδシグナルにより制御されており、ALLモデルマウスにPI3Kδ阻害薬を投与すると、ALL 細胞上のインテグリンα6の発現が低下し、連絡孔を通るALL 細胞の遊走、脳脊髄液中の芽球数および中枢神経浸潤による症状はいずれも有意に減少した。さらに、ALL患者検体を用いた研究で、中枢神経再発を起こしたALL患者では、ALL細胞のインテグリンα6の発現が高い傾向にあることが判明した。 上記結果から、ALL細胞は自ら作ったバイパス経路を通り、骨髄からクモ膜下腔に浸潤することが明らかとなり、また、PI3Kδ阻害剤がALLの中枢神経浸潤の新たな予防薬となりえることが示唆された。

  • 間葉系幹細胞におけるテロメア保護因子Pot1aは、B細胞分化に重要である(POT1a is essential for mesenchymal niches supporting B cell development)

    Nakashima Kentaro, Kunisaki Yuya, Hosokawa Kentaro, Yao Hisayuki, Yuta Ryosuke, Akashi Koichi, Ohga Shouichi, Arai Fumio

    日本小児血液・がん学会雑誌  2022年10月  (一社)日本小児血液・がん学会

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    記述言語:英語  

  • 白血病幹細胞の維持と白血病細胞の増殖における骨髄ニッチの役割(The role of the bone marrow niche in leukemic stem cell maintenance and leukemic cell progression)

    Nguyen Ngan, Yao Hisayuki, Hosokawa Kentaro, Yuta Ryosuke, Esaki Yuki, Arai Fumio

    日本血液学会学術集会  2023年10月  (一社)日本血液学会

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    記述言語:英語  

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MISC

  • 急性リンパ性白血病の中枢神経浸潤経路

    八尾尚幸

    血液内科   2021年12月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 間葉系幹細胞の基礎研究と臨床応用

    八尾尚幸

    生体の科学   2021年4月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

所属学協会

  • 日本内科学会

  • 日本血液学会

学術貢献活動

  • 学術論文等の審査

    役割:査読

    2022年

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    種別:査読等 

    外国語雑誌 査読論文数:1

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • UBE学術振興財団 第64回学術奨励賞

    2024年

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    資金種別:寄附金

  • 新たに同定した骨髄間葉系幹細胞による造血幹細胞の維持機構の解明

    研究課題/領域番号:23K27626  2023年4月 - 2026年3月

    科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    新井 文用, 細川 健太郎, 八尾 尚幸

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    資金種別:科研費

    骨内膜領域に存在するALCAM+Itga8+ 細胞が多能性と造血支持能を持つMSCであることを見出した。本研究では、新たに同定されたMSCと他のMSC分画との関係性を理解することで、MSCの機能的階層性を明らかにする。また、ALCAM+Itga8+ MSCによるHSCの維持機構を解明する。さらに、転移学習を駆使して、ALCAM+Itga8+ MSCに相当するヒトMSCの同定に挑戦する。本研究の成果は、造血制御機構の解明だけでなく、HSCの機能低下の防止、さらには機能回復にも応用できると考える。また、治療に効果的なMSCを同定することで、移植治療や再生医療の発展に貢献することが期待される。

    CiNii Research

  • 化学療法後の白血病再発における骨髄微小環境の解析

    研究課題/領域番号:22K08478  2022年 - 2024年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

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    担当区分:研究代表者  資金種別:科研費

  • 令和3年度 新日本先進医療研究財団 助成金

    2021年

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    資金種別:寄附金

  • シェルタリン因子による造血微小環境(ニッチ)の機能制御メカニズムの解明

    研究課題/領域番号:20H03711  2020年4月 - 2023年3月

    科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    新井 文用, 細川 健太郎, 八尾 尚幸

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    資金種別:科研費

    造血幹細胞の未分化性維持にはニッチ細胞との相互作用が重要である。加齢に伴う造血機能の低下には、造血幹細胞自体の機能低下に加えて、ニッチ細胞の減少や機能障害が関連すると考えられる。本研究では、骨髄の主要なニッチ細胞である間葉系幹細胞を対象として、造血支持能の維持と老化抑制に対するシェルタリン因子POT1の機能を明らかにする。さらに、シェルタリン因子群の導入により、老化したニッチ細胞の機能を回復させる技術の確立を目指す。本研究の成果は、加齢に伴う造血機能の低下機序の理解につながるとともに、ニッチの老化抑制を介して難治性血液疾患の発症を予防する技術の開発にも貢献できると考えられる。

    CiNii Research

  • 2020年度日本血液学会研究助成事業

    2020年

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    資金種別:寄附金

  • 多発性骨髄腫の骨髄微小環境と新規治療法の開発

    2019年6月 - 2022年9月

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    担当区分:研究代表者 

  • 多発性骨髄腫の微小環境の病態解明と治療法の開発

    研究課題/領域番号:19158012  2019年 - 2021年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

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    担当区分:研究代表者  資金種別:科研費

  • 2019年度持田記念研究助成金 加齢に伴う多発性骨髄腫発症メカニズムの解明

    2019年

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    資金種別:寄附金

  • 2019年金原一郎記念医学医療振興財団基礎医学医療研究助成金

    2019年

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    資金種別:寄附金

  • 2019年度武田科学振興財団医学系研究助成

    2019年

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    資金種別:寄附金

  • 令和元年度新日本先進医療研究財団助成金 骨髄微小環境の加齢性変化と多発性骨髄腫発症の関連性についての基礎的研究

    2019年

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    資金種別:寄附金

  • 多発性骨髄腫の微小環境の病態解明と治療法の開発

    研究課題/領域番号:19K08841 

    八尾 尚幸

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    資金種別:科研費

    多発性骨髄腫は近年相次ぐ分子標的治療薬の登場により、治療成績が大幅に向上したが、未だ再発難治性の疾患である。骨髄腫の進展は、骨髄腫とそれを取り巻く骨髄微小環境との相互作用が大きく関与しており、これまで骨芽細胞や破骨細胞の役割については知られているが、間葉系幹細胞については不明な点が多い。本研究では骨髄腫を支持する間葉系幹細胞をはじめとした骨髄微小環境を構成する細胞を同定し、それらの骨髄腫細胞の進展や再発に対する役割を解明する。さらに化学療法による骨髄微小環境の変化についても解析を行い、骨髄腫と間葉系幹細胞の相互作用を治療標的とした新たな骨髄腫治療法開発を目指す。

    CiNii Research

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教育活動概要

  • 九州大学医学部医学科または生命科学科3年生の研究室配属における初期研究活動支援および指導
    九州大学大学院医学部生命科学科4年生の卒業研究の支援および指導
    九州大学大学院医学研究院修士課程または博士課程学生の卒業研究の支援および指導