2024/12/02 更新

お知らせ

 

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サカイ アツヒコ
坂井 淳彦
SAKAI ATSUHIKO
所属
九州大学病院 産科婦人科 助教
医学部 医学科(併任)
職名
助教
連絡先
メールアドレス
電話番号
0926411151
プロフィール
[活動概要] 総合周産期母子医療センター母性胎児部門のスタッフとして診療・研究・教育を行っている。 基礎医学研究として、これまでに妊娠中の薬剤曝露が出生児の脳機能に対して与える長期的な影響について研究を行ってきた。現在は胎児発育不全について胎盤の絨毛細胞に着目した研究を施行中である。臨床医学研究としては妊娠高血圧腎症の管理ついての研究をおこなっている。 [教育活動概要] 医学生のベッドサイド実習、研修医の臨床において産婦人科領域の教育を行っている。また、産婦人科後期研修医に対して産科診療の教育を行っている。 [社会貢献・国際連携活動概要] これまでの基礎医学研究での成果を論文投稿し、さらに複数の学術集会で発表し、社会へ発信している。 さらに、周産期における薬剤の使用についての講演や、妊娠中に注意すべき感染症に関する講演を行い、社会へ情報発信している。
外部リンク

学位

  • 医学博士

研究テーマ・研究キーワード

  • 研究テーマ:絨毛栄養膜細胞に着目した胎児発育不全の病態解明

    研究キーワード:胎児発育不全、栄養膜細胞

    研究期間: 2020年6月 - 2024年6月

  • 研究テーマ:絨毛栄養膜細胞に着目した胎児発育不全の病態解明

    研究キーワード:胎児発育不全、栄養膜細胞

    研究期間: 2020年6月 - 2024年6月

  • 研究テーマ:絨毛栄養膜細胞に着目した胎児発育不全の病態解明

    研究キーワード:胎児発育不全、栄養膜細胞

    研究期間: 2020年6月 - 2024年6月

  • 研究テーマ:絨毛栄養膜細胞に着目した分娩開始機構の解明

    研究キーワード:栄養膜細胞

    研究期間: 2018年4月 - 2021年12月

受賞

  • 第71回日産婦学会学術講演会優秀論文賞

    2019年5月   日本産婦人科学会  

論文

  • A CASE OF FETAL GROWTH RESTRICTION WITH INTRAPLACENTAL HEMATOMA AND INTRAPLACENTAL UMBILICAL CORD

    Nakamura, M; Sugiura, T; Nakahara, K; Kiyokoba, R; Hachisuga, N; Sakai, A; Kido, S; Kato, K

    PLACENTA   154   237 - 238   2024年9月   ISSN:0143-4004 eISSN:1532-3102

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  • Comparison of two management strategies for preeclampsia/superimposed preeclampsia: a single-center retrospective cohort study

    Nakashima Natsumi, Sakai Atsuhiko, Kamura Shunsuke, Hachisuga Nobutaka, Sugitani Maiko, Hara Emiko, Kido Saki, Ogawa Masanobu, Fujita Yasuyuki, Kato Kiyoko

    Hypertension Research in Pregnancy   12 ( 2 )   37 - 43   2024年5月   ISSN:21875987 eISSN:21879931

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    記述言語:英語   出版者・発行元:Japan Society for the Study of Hypertension in Pregnancy  

    <p>This retrospective cohort study aimed to determine a better management strategy for patients with preterm preeclampsia/superimposed preeclampsia (PE/SPE). Thirty-six women with PE/SPE and their neonates managed from January 2018 to March 2019 (Period 1: P1), and 53 women with PE/SPE and their neonates managed from October 2019 to March 2021 (Period 2: P2), were enrolled. Antihypertensive therapy was initiated when blood pressure increased to ≥160/110 mmHg and ≥140/90 mmHg in P1 and P2, respectively. During P1, pregnancies beyond 34 weeks of gestation with severe features were terminated without exception. During P2, pregnancies were maintained to 37 weeks of gestation. Maternal and neonatal outcomes were compared between the two groups, with the main outcome measures being the incidences of composite adverse maternal outcomes and composite adverse neonatal outcomes. Gestational weeks of delivery were significantly prolonged in P2 than in P1. The incidence of composite adverse maternal outcomes was comparable between the two groups. The incidence of composite adverse neonatal outcomes was significantly lower, and the duration of NICU stay significantly shorter, in P2 than in P1. In conclusion, aggressive antihypertensive therapy with cautious observation can prolong pregnancy and may benefit neonates born to mothers with PE/SPE.</p>

    DOI: 10.14390/jsshp.hrp2023-013

    CiNii Research

  • Comparison of two management strategies for preeclampsia/superimposed preeclampsia: a single-center retrospective cohort study(タイトル和訳中)

    Nakashima Natsumi, Sakai Atsuhiko, Kamura Shunsuke, Hachisuga Nobutaka, Sugitani Maiko, Hara Emiko, Kido Saki, Ogawa Masanobu, Fujita Yasuyuki, Kato Kiyoko

    Hypertension Research in Pregnancy   12 ( 2 )   37 - 43   2024年5月   ISSN:2187-5987

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    記述言語:英語   出版者・発行元:(一社)日本妊娠高血圧学会  

  • 特集 これでマスター! 最新 産婦人科ホルモン療法 第2章 各論 C 周産期 7 甲状腺機能異常合併妊娠

    坂井 淳彦, 藤田 恭之, 加藤 聖子

    産科と婦人科   91 ( 13 )   319 - 324   2024年3月   ISSN:03869792

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    出版者・発行元:診断と治療社  

    DOI: 10.34433/og.0000000675

    CiNii Research

  • 唾液分泌過多を伴う妊娠悪阻に対して人参湯が著効した3例

    中島 寛康, 蜂須賀 信孝, 嘉村 駿佑, 坂井 淳彦, 杉谷 麻衣子, 佐藤 麻衣, 城戸 咲, 藤田 恭之, 加藤 聖子

    福岡産科婦人科学会雑誌   47 ( 2 )   14 - 18   2024年1月   ISSN:2187-7211

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:福岡産科婦人科学会  

    妊娠悪阻の患者の中には、過剰な唾液分泌によって唾液嚥下が困難となり、嘔気が惹起される、いわゆる、"よだれつわり"を合併することがある。今回、唾液過多に対して人参湯が著効した3例を経験したので報告する。3症例は、それぞれ妊娠5-6週、妊娠10週、妊娠15-16週頃から唾液の過剰分泌に伴う症状が出現したが、人参湯7.5g/日の内服を開始したところ、比較的早期に症状の改善を認め、その後の妊娠経過で症状の再燃を認めなかった。人参湯には生薬として人参(ニンジン)、蒼朮(ソウジュツ)、乾姜(カンキョウ)、甘草(カンゾウ)の4種が含まれるが、これらの生薬の中では乾姜がつわり症状の軽減に作用し、蒼朮が唾液分泌過多に対して効果的に作用していたのではないかと考えた。(著者抄録)

  • 胎盤嚢胞を契機に診断に至った臍帯furcate insertionの一例

    守口 文花, 清木場 亮, 杉浦 多佳子, 嘉村 駿佑, 蜂須賀 信孝, 坂井 淳彦, 片山 由大, 岩崎 健, 藤田 恭之, 加藤 聖子

    福岡産科婦人科学会雑誌   47 ( 1 )   42 - 46   2023年7月   ISSN:2187-7211

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:福岡産科婦人科学会  

    臍帯furcate insertion(FI)は、臍帯が胎盤に付着する前に臍帯血管が分岐し、ワルトン膠質が欠損するまれな臍帯付着部異常である。症例は30歳、6妊4産。妊娠30週の妊婦健診で胎盤嚢胞を疑われ当科を紹介受診し、超音波カラードプラ法で胎盤胎児面に多房性嚢胞を認めた。臍帯血管は、動静脈が嚢胞壁に沿って別々に胎盤表面に向かって走行している所見を認め、Furcate insertion(FI)と診断した。FIは子宮内胎児死亡(IUFD)といった胎児合併症の原因になり得ることから、妊娠37週での分娩の方針としていたが、妊娠31週から胎児発育不全(FGR)、妊娠34週で妊娠高血圧腎症を発症した後に自然陣痛が発来し早産に至った。娩出された胎盤でFIであることを確認した。FIは正常妊娠経過をたどることが多いが、IUFDのリスクを考慮し、超音波検査を行う場合には、臍帯付着部の観察を十分に行うことが重要である。(著者抄録)

  • 経腟分娩を試行した子宮内胎児死亡を伴う常位胎盤早期剥離の臨床経過

    中島 奈津実, 坂井 淳彦, 嘉村 駿佑, 蜂須賀 信孝, 佐藤 由佳, 城戸 咲, 杉谷 麻伊子, 原 枝美子, 小川 昌宣, 藤田 恭之, 加藤 聖子

    福岡産科婦人科学会雑誌   47 ( 1 )   31 - 36   2023年7月   ISSN:2187-7211

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:福岡産科婦人科学会  

    子宮内胎児死亡を伴う常位胎盤早期剥離(以下、早剥IUFD)は重篤な播種性血管内凝固障害(DIC)を伴うことが多く、迅速かつ的確な対応が望まれる。本邦では早剥IUFD症例に対する分娩様式に対して一定の見解はないが、近年では経腟分娩が選択される割合が増えてきている。今回、2013年から2021年にかけて当院で経腟分娩を試行した早剥IUFD17症例を後方視的に検討した。12例が経腟分娩に至り、5例は帝王切開への移行を要した。経腟分娩群と帝王切開群で母体背景に明らかな違いはなく、早剥IUFDの診断時に経腟分娩の可否を予測することは困難であった。帝王切開への移行は主に分娩進行の停滞を理由に行われたが、輸血に伴う重篤な合併症やDICの是正が困難となった症例もあった。DICに対して新鮮凍結血漿製剤の輸血に加えてフィブリノゲン製剤(FC)を投与した症例が3例あり、いずれも経腟分娩に至った。経腟分娩の利点として一般的に開腹術に伴う合併症や次回妊娠時の合併症を回避することが挙げられ、早剥IUFDの管理においてはDICに対する治療と積極的な分娩誘発による経腟分娩を試みることが望ましい。また、FCの使用により、DICの是正や輸血に伴う合併症減少により、経腟分娩完遂率を上昇させることができる可能性がある。一方で、経腟分娩困難な症例も一定数あり、速やかに帝王切開に切り替えられる体制で臨むことが重要である。(著者抄録)

  • 胎児機能不全に対して緊急帝王切開分娩後に、新生児リステリア症から母体リステリア症が判明した一例

    久冨 恵理香, 蜂須賀 信孝, 嘉村 駿佑, 坂井 淳彦, 原 枝美子, 杉谷 麻伊子, 城戸 咲, 小川 昌宣, 藤田 恭之, 加藤 聖子

    福岡産科婦人科学会雑誌   47 ( 1 )   64 - 69   2023年7月   ISSN:2187-7211

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:福岡産科婦人科学会  

    症例は29歳、1妊0産。自然妊娠成立後、妊娠経過に異常を認めなかった。胎動減少を主訴に妊娠34週6日に前医を受診した。胎児心拍数陣痛図で胎児心拍数基線は165bpmで、基線細変動は減少し、4-5分毎の有痛性子宮収縮を認めた。切迫早産の診断でリトドリン塩酸塩の持続静脈内投与を開始され、胎児機能不全の診断で当院へ母体搬送となった。入院時、発熱や子宮圧痛はなく、140bpmの頻脈を認めた。胎児心拍数陣痛図で胎児心拍数基線は180bpmで、基線細変動は減少し、一過性頻脈を認めなかった。胎児超音波検査でbiophysical profile scoringは2点で、胎児機能不全と診断し緊急帝王切開術を施行した。児は出生体重2,030gの女児で、Apgarスコアは1分後8点、5分後9点、臍帯動脈血pHは7.325であった。母体は周術期抗菌薬としてフロモキセフナトリウム(FMOX)を投与したが、術後38℃台の発熱が持続した。術後1日目に児の血液及び鼻腔の細菌培養検査からListeria monocytogenesが検出され、新生児リステリア症と診断し、母体のリステリア症の経胎盤感染を疑った。母体の抗菌薬を抗菌薬感受性とペニシリンアレルギーからメロペネム(MEPM)に変更し、解熱した。胎盤表面より採取した細菌培養検査を提出し、Listeria monocytogenesが検出され、母体リステリア症と診断した。児は出生後早期からアンピシリン(ABPC)とゲンタマイシン(GM)の投与を行い、経過は良好であった。母体の症状に乏しく臨床的絨毛膜羊膜炎の診断がつかなくとも、胎児頻脈を伴う胎児機能不全ではリステリア症による胎内感染を念頭に置いて新生児治療へ移行する必要がある。(著者抄録)

  • 妊産褥婦の貧血に対するカルボキシマルトース第二鉄の効果についての検討

    清木場 亮, 藤田 恭之, 嘉村 駿佑, 杉浦 多佳子, 蜂須賀 信孝, 坂井 淳彦, 加藤 聖子

    福岡産科婦人科学会雑誌   47 ( 1 )   37 - 41   2023年7月   ISSN:2187-7211

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:福岡産科婦人科学会  

    鉄欠乏性貧血は急性出血とともに妊産褥婦における貧血の主な原因である。貧血の治療に対して、カルボキシマルトース第二鉄の使用が開始された。今回、当施設における妊産褥婦における同薬剤を投与した患者背景を明らかにし、同薬剤の効果を検討した。対象は、2021年2月から2022年8月までの期間に、当院で妊娠・産褥期の貧血に対して、カルボキシマルトース第二鉄の静注を行った58症例とし、患者背景、カルボキシマルトース第二鉄投与前後のヘモグロビン値、初回投与から再評価時までの日数、EPDS値などの情報を診療録から抽出した。貧血の原因としては前置胎盤と双胎妊娠がともに11例で最も多かった。治療前のヘモグロビン値は7.7g/dlから10.9g/dlに上昇し有意差を認めた。また、初回投与から日数を経るに連れヘモグロビン値は上昇していた。退院時と一ヵ月健診時のEPDS値では差異を認めた。当院での検討の結果、分娩時異常出血や産褥期異常出血の対応に迫られる周産期センターにおいて、カルボキシマルトース第二鉄は貧血に対する治療薬として、十分な治療効果が期待できる薬剤であると考えた。(著者抄録)

  • 経腟分娩を試行した子宮内胎児死亡を伴う常位胎盤早期剥離の臨床経過 査読

    中島 奈津実、坂井 淳彦、嘉村 駿佑、蜂須賀 信孝、佐藤 由佳、城戸 咲、杉谷 麻伊子、原 枝美子、小川 昌宣、藤田 恭之、加藤 聖子

    福岡産科婦人科学会雑誌   2023年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    子宮内胎児死亡を伴う常位胎盤早期剥離(以下、早剥IUFD)は重篤な播種性血管内凝固障害(DIC)を伴うことが多く、迅速かつ的確な対応が望まれる。本邦では早剥IUFD症例に対する分娩様式に対して一定の見解はないが、近年では経腟分娩が選択される割合が増えてきている。今回、2013年から2021年にかけて当院で経腟分娩を試行した早剥 IUFD17症例を後方視的に検討した。12例が経腟分娩に至り、5例は帝王切開への移行を要した。経腟分娩群と帝王切開群で母体背景に明らかな違いはなく、早剥IUFDの診断時に経腟分娩の可否を予測することは困難であった。帝王切開への移行は主に分娩進行の停滞を理由に行われたが、輸血に伴う重篤な合併症やDICの是正が困難となった症例もあった。DICに対して新鮮凍結血漿製剤の輸血に加えてフィブリノゲン製剤(FC)を投与した症例が3例あり、いずれも経腟分娩に至った。経腟分娩の利点として入院期間が短く、次回妊娠時の合併症を回避することが挙げられ、早剥IUFDの管理においてはDICに対する治療と積極的な分娩誘発による経腟分娩を第一選択とすべきである。また、FCの使用により、DICの是正や輸血に伴う合併症減少により、経腟分娩完遂率を上昇させることができる可能性がある。一方で、経腟分娩困難な症例も一定数あり、速やかに帝王切開に切り替えられる体制で臨むことが重要である。

  • 臍帯付着部の近接を認めた一絨毛膜二羊膜双胎羊膜自然穿破の2例

    永井 亜佑実, 城戸 咲, 末永 美祐子, 嘉村 駿佑, 坂井 淳彦, 藤田 恭之, 加藤 聖子

    日本周産期・新生児医学会雑誌   58 ( 1 )   169 - 175   2022年5月   ISSN:1348-964X

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:(一社)日本周産期・新生児医学会  

    一絨毛膜二羊膜双胎では稀に羊膜自然穿破が発生する.羊膜穿破例では一羊膜双胎と同様の状態になるため胎児期診断が望ましいが,その要因や診断・管理方法は明らかになっていない.臍帯付着部の近接を認めた一絨毛膜二羊膜双胎羊膜自然穿破の2例を経験した.症例1は妊娠25週で羊膜穿破を診断し,臍帯相互巻絡は確認できず,妊娠34週で人工早産とし生児を得た.症例2は妊娠20週で羊膜穿破を診断し,臍帯相互巻絡が強く疑われたが,妊娠34週で人工早産し児は良好に経過した.いずれの症例も両児の臍帯付着部が近く,臍帯相互巻絡は症例2のみで認めた.臍帯付着部の近接は過去報告例を含め90%の頻度で認めており,一絨毛膜二羊膜双胎羊膜自然穿破例に特徴的な所見で,診断やリスク認識の一助となる.羊膜穿破の診断週数や臍帯相互巻絡の有無で胎児リスクの推測はしにくく,妊娠中の診断と慎重な管理が重要である.(著者抄録)

  • A Rare Case of Fetal Cardiac Hypertrophy Developing into Acute Circulatory Insufficiency and Fetal Compromise in Type 1 Diabetic Pregnancy

    Toya, M; Sakai, A; Hidaka, N; Kiyoko, K

    JOURNAL OF MEDICAL ULTRASOUND   30 ( 2 )   146 - 148   2022年4月   ISSN:0929-6441 eISSN:2212-1552

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    記述言語:英語   出版者・発行元:Journal of Medical Ultrasound  

    Fetal cardiac hypertrophy (CH) in pregnant women with diabetes is believed to be a benign condition. We encountered a rare case of fetal CH in a pregnant woman with type 1 diabetes, which developed into severe fetal circulatory insufficiency and acidemia. Fetal echocardiography at 37-week gestation showed cardiomegaly with a ventricular hypertrophy. Cardiac function was impaired, and pulsed Doppler findings indicated circulatory failure. The patient was diagnosed with fetal compromise due to fetal CH, and a large for gestational age boy was delivered by an urgent cesarean section. Despite myocardial hyperplasia and left ventricular outflow tract stenosis, the neonate was hemodynamically stabilized by fluid resuscitation alone. Although the neonatal course was favorable, we speculated that the neonate was on the verge of death because he was already acidemic at birth. Therefore, comprehensive fetal echocardiography should be performed in pregnant women with diabetes, and clinicians should not miss the optimal timing of delivery.

    DOI: 10.4103/JMU.JMU_28_21

    Web of Science

    Scopus

    PubMed

  • 胎児MRIのT2強調像で健側肺よりも高信号から低信号へと非典型的な信号変化を呈した気管支閉鎖の一例

    月橋 瑞希, 蜂須賀 正紘, 甲斐 翔太朗, 中野 嵩大, 坂井 淳彦, 城戸 咲, 日高 庸博, 加藤 聖子

    福岡産科婦人科学会雑誌   45 ( 2 )   3 - 7   2022年1月   ISSN:2187-7211

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:福岡産科婦人科学会  

    先天性嚢胞性肺疾患は胎児期の自然縮小例が知られ、その残存病変はMRIのT2強調像で高信号領域として同定される。今回胎児の気管支閉鎖において残存病変が正常肺と比較して高信号から低信号へと非典型的な変化を示した一例を経験した。本症例は、妊娠27週に胎児MRIのT2強調像で高信号を示す左肺野の占拠性病変として確認され、妊娠30週以降に病変が縮小した。妊娠34週に胎児MRIのT2強調像で確認したところ、左肺野全体が右正常肺と比較し低信号を示していた。残存病変の可能性が否定できず、また、両大血管右室起始、肺動脈狭窄、総肺静脈還流異常を合併し、生後の循環動態が予測困難であったため、妊娠37週で計画分娩とした。児は出生直後より左肺が無機能で、右肺気胸の合併により酸素化が保てず、出生当日に膜型人工心肺装置の導入が必要であった。気胸が改善し、心臓カテーテル治療後の9生日には膜型人工心肺装置を離脱した。先天性嚢胞性肺疾患で胎児期に病変が縮小した例では、胎児MRIによる残存病変の評価が有用だが、残存病変がT2強調像で低信号を呈する症例が存在することが明らかになった。(著者抄録)

  • 臍帯付着部の近接を認めた一絨毛膜二羊膜双胎羊膜自然穿破の2例

    永井 亜佑実, 城戸 咲, 末永 美祐子, 嘉村 駿佑, 坂井 淳彦, 藤田 恭之, 加藤 聖子

    日本周産期・新生児医学会雑誌   58 ( 1 )   169 - 175   2022年   ISSN:1348964X eISSN:24354996

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:一般社団法人 日本周産期・新生児医学会  

    <p> 一絨毛膜二羊膜双胎では稀に羊膜自然穿破が発生する.羊膜穿破例では一羊膜双胎と同様の状態になるため胎児期診断が望ましいが,その要因や診断・管理方法は明らかになっていない.臍帯付着部の近接を認めた一絨毛膜二羊膜双胎羊膜自然穿破の2例を経験した.症例1は妊娠25週で羊膜穿破を診断し,臍帯相互巻絡は確認できず,妊娠34週で人工早産とし生児を得た.症例2は妊娠20週で羊膜穿破を診断し,臍帯相互巻絡が強く疑われたが,妊娠34週で人工早産し児は良好に経過した.いずれの症例も両児の臍帯付着部が近く,臍帯相互巻絡は症例2のみで認めた.臍帯付着部の近接は過去報告例を含め90%の頻度で認めており,一絨毛膜二羊膜双胎羊膜自然穿破例に特徴的な所見で,診断やリスク認識の一助となる.羊膜穿破の診断週数や臍帯相互巻絡の有無で胎児リスクの推測はしにくく,妊娠中の診断と慎重な管理が重要である.</p>

    DOI: 10.34456/jjspnm.58.1_169

    CiNii Research

  • 超早産期に発症した常位胎盤早期剥離の臨床像の検討 招待 査読 国際誌

    永光 今日香,坂井 淳彦,蜂須賀 信孝,佐藤 由佳,城戸 咲,日高 庸博,加藤 聖子

    日本周産期新生児医学会誌   2021年2月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • Ectopic neurogenesis induced by prenatal antiepileptic drug exposure augments seizure susceptibility in adult mice. 招待 査読 国際誌

    Atsuhiko Sakai, Taito Matsuda, #Hiroyoshi Doi, #Yukiko Nagaishi, Kiyoko Kato, and Kinichi Nakashima

    Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America   2018年2月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

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講演・口頭発表等

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MISC

  • 【これでマスター! 最新 産婦人科ホルモン療法】(第2章)C 周産期 甲状腺機能異常合併妊娠

    坂井 淳彦, 藤田 恭之, 加藤 聖子

    産科と婦人科   91 ( Suppl. )   319 - 324   2024年3月   ISSN:0386-9792

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:(株)診断と治療社  

    <文献概要>薬剤選択のポイント ▼甲状腺機能亢進症に対して抗甲状腺薬を投与する際は妊娠16週未満ではチアマゾールよりプロピオチオウラシルを選択する.▼甲状腺機能低下症に対してはレボチロキシンナトリウム水和物を投与する.

  • ダウン症候群 査読

    坂井 淳彦

    周産期マニュアル   2023年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 【合併症妊娠と妊娠に伴う異常の"今"がわかる!これからの助産師必携 見逃せない妊娠中の疾患30】(第1章)合併症妊娠がわかる! てんかん

    坂井 淳彦, 藤田 恭之

    ペリネイタルケア   ( 2023新春増刊 )   32 - 38   2023年1月   ISSN:0910-8718

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:(株)メディカ出版  

  • 帝王切開術後の子宮摘出 査読

    坂井淳彦、藤田恭之

    2022年2月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 抗甲状腺薬 : 治療目標・催奇形性をどのように考えればよいのか (妊娠・分娩時の薬物治療 : 最新の使い方は? 留意点は?)

    坂井淳彦、藤田恭之、加藤聖子

    臨床婦人科産科   2021年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 周産期の薬ー胃潰瘍

    坂井淳彦、藤田恭之、加藤聖子

    周産期医学   2020年11月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

  • 無痛分娩時のモニター,特にCTGの注意点

    坂井 淳彦、加藤 聖子

    産婦人科の実際   2019年7月

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    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)  

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所属学協会

  • 日本産婦人科学会、日本周産期新生児医学会、日本妊娠高血圧学会、日本胎児心臓病学会

教育活動概要

  • [教育活動概要]
    医学生に対する産婦人科学の講義やベッドサイド実習での指導を行っている。研修医の臨床において産婦人科領域の教育を行っている。
    産婦人科後期研修医に対しては病棟で産科診療について教育を行っている。また、病棟助産師に対しても産科疾患の管理についての教育を行っている。

担当授業科目

  • 多胎妊娠

    2024年4月 - 2024年9月   前期

  • 多胎妊娠

    2023年4月 - 2023年9月   前期

  • 産科学講義(妊娠高血圧症候群)

    2021年4月 - 2021年9月   前期

  • 産科学講義(正常分娩、異常分娩、妊娠高血圧症候群)

    2020年4月 - 2020年9月   前期

  • 産科学講義(正常分娩、異常分娩)

    2019年4月 - 2019年9月   前期

その他教育活動及び特記事項

  • 2021年  クラス担任  学部

  • 2020年  クラス担任  学部

社会貢献・国際連携活動概要

  • [社会貢献・国際連携活動概要]
    これまでの基礎医学研究及び臨床研究での成果を論文投稿し、さらに複数の学術集会で発表し、社会へ発信している。

社会貢献活動

  • 妊婦さんは気をつけよう、身近に潜む感染症

    九州大学総合周産期母子医療センター  2021年8月

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    対象: 社会人・一般, 学術団体, 企業, 市民団体, 行政機関

    種別:講演会

  • 保険薬局薬剤師研修会

    妊娠と薬情報センター  エルガーラホール  2018年4月

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    対象: 社会人・一般, 学術団体, 企業, 市民団体, 行政機関

    種別:セミナー・ワークショップ

学内運営に関わる各種委員・役職等

  • 2024年4月 - 2026年3月   部門 産婦人科医局長

専門診療領域

  • 生物系/医歯薬学/外科系臨床医学/産婦人科学

臨床医資格

  • 専門医

    日本産科婦人科学会

医師免許取得年

  • 2008年

特筆しておきたい臨床活動

  • 総合周産期母子医療センター母性胎児部門の病棟主任として入院患者の診療を行っている。