2024/12/05 更新

お知らせ

 

写真a

ワキハマ ユキノリ
脇浜 幸則
WAKIHAMA YUKINORI
所属
基幹教育院 助教
職名
助教
連絡先
メールアドレス
外部リンク

研究分野

  • 人文・社会 / 特別支援教育

経歴

  • 九州大学 基幹教育院 助教

    2024年4月 - 現在

      詳細を見る

  • 九州大学 人間環境学研究院 学術研究員

    2023年4月 - 2024年3月

      詳細を見る

研究テーマ・研究キーワード

  • 研究テーマ:自閉スペクトラム症

    研究キーワード:自閉スペクトラム症

    研究期間: 2020年 - 現在

  • 研究テーマ:ユーモア

    研究キーワード:ユーモア

    研究期間: 2020年 - 現在

  • 研究テーマ:発達障害

    研究キーワード:発達障害

    研究期間: 2020年 - 現在

受賞

  • 研究奨励賞

    2023年   日本リハビリテイション心理学会   自閉スペクトラム症者におけるユーモアの理解と体験:補足的言語情報 「ツッコミ」 が与える影響.

     詳細を見る

  • 九州大学文学部同窓会 優秀研究賞

    2022年10月   九州大学文学部同窓会  

     詳細を見る

論文

  • 自閉スペクトラム症者におけるユーモアの理解と体験:補足的言語情報「ツッコミ」が与える影響

    脇浜 幸則, 田中 真理

    リハビリテイション心理学研究   49 ( 1 )   1 - 13   2023年12月   ISSN:03895599 eISSN:24366234

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本リハビリテイション心理学会  

    <p>自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder, 以下ASD)者はユーモア理解やユーモア体験の難しさから他者とのユーモア共有が難しいことが指摘されている。この背景の認知的特性として,中枢性統合の弱さが考えられたため,どこがおもしろいかを明示する役割のある「ツッコミ」がASD者のユーモア促進に有用であると考えられた。そこで,本研究は「ツッコミ」という補足的言語情報がASD者のユーモア理解とユーモア体験に与える影響について,16〜37歳のASD者13名と16〜30歳の典型発達(Typically Development, 以下TD)者26名を対象に検討した。その結果,ASD者においては「ツッコミ」がユーモアにおける「オチの理解」を促進するものの,ユーモア体験は促進されないことが示唆された。このことから,TD者は「ツッコミ」が示したおもしろさと同じユーモア体験をしている一方で,ASD者はおもしろさを感じやすいものがTD者と異なることや,独自のユーモア理解からユーモア体験が生じている可能性が示唆された。</p>

    DOI: 10.51009/rehapsycho.49.1_1

    CiNii Research

    researchmap

  • 自閉スペクトラム症者支援としての「ユーモア」と「ツッコミ」の有用性 : ユーモアを導入している支援者へのインタビューを通して 査読

    脇浜 幸則, 田中 真理

    九州大学心理学研究   24   41 - 52   2023年3月   ISSN:13453904

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:九州大学大学院人間環境学研究院  

    This study aims to investigate the usefulness of humor and tsukkomi as support for individuals with autism spectrum disorder (ASD). The study recruited 10 psychotherapists and teachers who have incorporated these techniques into their support for an interview survey. The study analyzed the results using the KJ method (Kawakita, 1986). The results suggest that humor plays three roles, namely, promoting quality of life, communication, and cognitive flexibility. Moreover, the function of tsukkomi is to promote behavioral adjustment. In incorporating humor into support, the study inferred that supporters firstly elucidate the direction of support, such as assessment, then use humor according to the situation for people with ASD, for whom the method is considered applicable. Furthermore, the study suggests that introducing humor into leisure support and group psychotherapy is useful as a form of support. In addition, the result suggests that using tsukkomi, which is used in situations where sharing humor is difficult, or when inappropriate behavior is observed, can lead to the sharing of humor and behavioral adjustment for individuals with ASD. Therefore, further research on the usefulness of humor and tsukkomi in support is required.

    DOI: 10.15017/6770669

    CiNii Books

    CiNii Research

    researchmap

  • 自閉スペクトラム症者のユーモアに関する研究動向 ―理解・体験・表出からみた支援―

    脇浜 幸則, 田中 真理

    特殊教育学研究   60 ( 4 )   225 - 244   2023年2月   ISSN:03873374 eISSN:21865132

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:一般社団法人 日本特殊教育学会  

    <p>ユーモアは、刺激に対して認知的な処理を行うことで生起する、おもしろいという一過性の愉悦の情動体験である。本研究は、自閉スペクトラム症(以下、ASD)者におけるユーモアに関する研究動向と課題を明らかにすることを目的とした。ASD者はユーモアの理解、 体験、表出において特異性が窺われ、独自のユーモアがある可能性が推察された。ASD者のユーモアの特徴として、他者のユーモアの意図理解の難しさや、典型発達(typically developed)者よりも部分に注目したユーモア体験をしやすいことなどが示された。この背景には、ASD者の「中枢性統合の弱さ」や「心の理論」の障害などが影響していると考えられた。課題として、ユーモアを捉える際の指標の問題、ユーモア体験の促進要因の検討の必要性、ユーモアの理解と体験の関係性を踏まえた検討の必要性、ユーモア表出に関する知見の乏しさが考えられた。これらの課題を解決するとともに、ASD者支援としてのユーモアの有用性について検討することが望まれる。</p>

    DOI: 10.6033/tokkyou.60.225

    CiNii Books

    CiNii Research

    researchmap

    その他リンク: https://www.jstage.jst.go.jp/article/tokkyou/60/4/60_225/_pdf

MISC

所属学協会

  • 日本リハビリテイション心理学会

    2022年 - 現在

      詳細を見る

  • 日本発達心理学会

    2020年 - 現在

      詳細を見る

  • 日本心理臨床学会

    2020年 - 現在

      詳細を見る

  • 日本特殊教育学会

    2019年 - 現在

      詳細を見る

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 自閉スペクトラム症者支援としてのユーモア:障害理解に与える影響への着目

    研究課題/領域番号:24K16734  2024年4月 - 2027年3月

    科学研究費助成事業  若手研究

    脇浜 幸則

      詳細を見る

    資金種別:科研費

    本研究はASD者のコミュニケーション支援として,ユーモアとツッコミの効果に着目した検討を行う。ASD者がコミュニケーションにおけるどのような場面でユーモア表出を行うか,また,どのようなツッコミがASD者のユーモアを生起させやすいかを明らかにする。その上で,周囲の他者がASD者のユーモアをどのように理解するか,また,それらのユーモアのある関わりがASD者に対する態度変容を促すかを明らかにする研究である。本研究の完成は,ASD者と周囲の他者がより楽しくコミュニケーションを取る方法を模索する研究であり,ASD者との共生社会の実現に大きく寄与するものであると考えられる。

    CiNii Research