2024/10/25 更新

お知らせ

 

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ワカバヤシ マミ
若林 真美
WAKABAYASHI MAMI
所属
アジア・オセアニア研究教育機構 海外実装部門 准教授
■廃止組織■ 国際教育ナビゲーションセンター(併任)
職名
准教授

学位

  • 博士(医学)

経歴

  • 九州大学アジア・オセアニア研究教育機構 海外実装部門 准教授(コーディネータ)

    2024年10月 - 現在

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    国名:日本国

  • UNICEF Brazil Health Officer

    2023年8月 - 2024年9月

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    国名:ブラジル連邦共和国

  • 国立国際医療研究センター 国際医療協力局 グローバルヘルス政策研究センター 上級研究員

    2020年10月 - 2023年7月

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    備考:http://www.ighp.ncgm.go.jp/index.html

  • 外務省 国際保健政策室 国際保健専門官

    2020年10月 - 2021年9月

  • 有限責任監査法人 トーマツ グローバルヘルスユニット グローバルヘルスケア領域戦略コンサルタント

    有限責任監査法人 トーマツ

    2019年11月 - 2020年9月

  • 名古屋大学 医学系研究科 特任助教

    2017年10月 - 2020年9月

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    備考:博士課程リーディング大学院:アジアにおけるウェルビーイング実現のための女性リーダー育成プログラム

  • コーエイリサーチ&コンサルティング 保健・医療開発部 開発コンサルタント

    コーエイリサーチ&コンサルティング

    2016年4月 - 2017年9月

  • 国立国際医療研究センター 国際医療協力局 グローバルヘルス政策研究センター 国際医療協力局 グローバルヘルス政策研究センター 客員研究員

    2023年8月 - 現在

  • 日本赤十字看護大学 非常勤講師 非常勤講師(地域健康社会学)

    2022年4月 - 2023年9月

  • 名古屋大学 医学系研究科 非常勤講師 非常勤講師

    2020年4月 - 2023年3月

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学歴

  • 大阪大学   医学系研究科

    2012年4月 - 2016年3月

研究テーマ・研究キーワード

  • 研究テーマ:国際保健(グローバルヘルス)

    研究キーワード:グローバルヘルス外交、ODA、国際機関、キャリアディベロップメント、保健医療システム

    研究期間: 2020年 - 現在

  • 研究テーマ:医療製品へのアクセス

    研究キーワード:新型コロナワクチン、医療製品の海外展開

    研究期間: 2020年 - 現在

  • 研究テーマ:健康格差

    研究キーワード:社会経済的要因、ジェンダー、社会資本、社会疫学

    研究期間: 2010年 - 現在

受賞

  • Global Health Young Encouragement Award

    2023年3月   国立国際医療研究センター  

    若林真美

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    Global Health Yong Encouragement Awardは、国立研究開発法人国立国際医療研究センターが「グローバル健康・医療戦略2020」の趣旨に合致する顕著な貢献を行った若手職員を表彰するもので、2023年3月22日に授賞式が行われました。

    若林真美上級研究員は、2020年10月~2021年9月まで外務省国際協力局国際保健政策室へ国際保健政策専門員として派遣、そこでの知見を活かした実践研究を行っています。研究内容として、政府開発援助をはじめとする援助資金の流れを定量化するツール(ODA tracker:https://oda.ncgm.go.jp/results/oda.html)の開発、新型コロナワクチン政策に関する国際比較分析、新型コロナワクチンの国際的な供給枠組み(COVAX)に関する分析等を行っています。

  • 2022年度 奨励賞

    2022年11月   日本国際保健医療学会  

    若林真美

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    受賞区分:学会誌・学術雑誌による顕彰  受賞国:日本国

    若林上級研究員が2022年度日本国際保健医療学会 学会奨励賞を受賞しました。2023年1月中旬にオンライン受賞記念講演会を開催される予定です。


    受賞論文は以下の通りです。
    若林 真美, 高橋 麻奈, 磯 博康, COVAXファシリティ等を通じた新型コロナワクチン支援—太平洋島嶼国を事例として—, 国際保健医療, 2022, 37 巻, 2 号, p. 51-68, 公開日 2022/06/16, Online ISSN 2436-7559, Print ISSN 0917-6543, https://doi.org/10.11197/jaih.37.51

論文

  • ワクチンのモニタリング2023―日本の新型コロナワクチンの開発は進んだか 招待

    若林真美, 磯博康

    公衆衛生   87 ( 12 )   2023年12月

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    担当区分:筆頭著者, 責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(その他学術会議資料等)   出版者・発行元:医学書院  

    本論文では以下の3つの点について述べた。
    ・ワクチン開発や承認、国内生産が欧米に比べ大幅に遅れた事を教訓として、様々な政策が施行された。
    ・長期的な国家の安全保障を視野に入れた産官連携によるワクチン産業振興が必要である。
    ・国際的に行われているワクチン開発・生産支援の枠組み等への日本企業の参画が期待される。
    【キーワード 】
    COVID-19、予防接種、危機管理、ワクチン産業、医薬品開発

  • How did COVID-19 impact development assistance for health? - The trend for country-specific disbursement between 2015 and 2020 査読 国際誌

    Mami Wakabayashi, Masahiko Hachiya, Noriko Fujita, Kenichi Komada, Hiromi Obara, Ikuma Nozaki, Sumiyo Okawa, Eiko Saito, Yasushi Katsuma, Hiroyasu Iso

    Global Health and Medicine   2023年11月   ISSN:2434-9186 eISSN:2434-9194

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    担当区分:筆頭著者, 責任著者   記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    保健分野の開発援助は、低中所得国における医療財政の重要な要素です。COVID-19 により、2020年は世界の健康安全保障の重要な転換点です。本論文では、2015年から2019年における平均の開発援助資金と2020年での開発援助資金に起こった変化を検証し、COVID-19 パンデミックがドナーからの拠出国にどのような影響を与えたのかを検討しました。経済協力開発機構のデータベースを用いて、保健分野の開発援助の主要ドナーであるG7とビルゲイツ財団に焦点を当ててデータを分析しました。2020年には、G7(米国を除く)とビルゲイツ財団は全開発援助の総出額が14%増加していました。ただし、5か国では26分野の内半分以上の分野で過去5年平均の拠出額と比較して2020年は拠出額が減少していたこともわかりました。保健分野への支出額は相対的に増加していましたが、感染症分野のなかでの三大感染症等への拠出が5年間平均と比べ2020年には減額している国もありました。COVID-19の影響は、3大感染症や水供給・衛生などの他のセクターに対する支出額の変化で観察された。低中所得国の保健ニーズに一貫して対応するためには、そのCOVID-19の支出額と他の保健分野の影響について、フォローアップ分析を行うことが重要であると考えます。

    DOI: 10.35772/ghm.2023.01049

  • Association between Health Indifference and Problem Drinking using a Nationwide Internet Survey 査読 国際誌

    Mami Wakabayashi, Hirono Ishikawa, Yoshiharu Fukuda, Hiroyasu Iso, Takahiro Tabuchi

    Environmental Health and Preventive Medicine   28   24 - 24   2023年4月

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    担当区分:筆頭著者, 責任著者   記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    本論文では、健康関心尺度を用いて推定される健康無関心層とアルコール有害使用スクリーニングテストで特定される問題飲酒との関係を調査しました。2022年に日本で行われた全国規模のインターネット調査のデータ(29,377名)を用いて横断研究を行いました。健康無関心層は社会的地位に関わらず、問題飲酒に対する脆弱な集団であることが分かった。健康関心尺度を通じて健康無関心層を特定し、この層に対する健康介入の影響をモニタリングすることは、健康格差の是正にとって有用であると考えます

    DOI: 10.1265/ehpm.22-00306

    PubMed

  • COVAXファシリティ等を通じた新型コロナワクチン支援-太平洋島嶼国を事例として- 査読

    若林真美, 高橋麻奈, 磯 博康

    国際保健医療   37 ( 2 )   2022年6月   ISSN:0917-6543

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    担当区分:筆頭著者, 責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:日本国際保健医療学会  

    2020年、世界的な新型コロナウイルス感染拡大に対して、異例のスピードで「新型コロナウイルス感染症のワクチン(以下、新型コロナワクチン)」の開発が進んだ。そして、2021年、高所得国を中心に高いワクチン接種が進められた。その一方で、低所得国におけるワクチン接種率は、2022年1月時点でも低く、世界のワクチン格差が浮き彫りになっている。
    新型コロナワクチンを世界全体に公平に供給する国際的な枠組みであるCOVAXファシリティに関して、本稿ではそのワクチン供給の仕組みを説明するとともに、①COVAXファシリティを通じた供給とワクチン寄付・供与をめぐる課題、②太平洋島嶼国を事例としたワクチン供給、③太平洋島嶼国の脆弱性に焦点を当て、ドナー国からのワクチン支援のあり方に関して論じる。

    DOI: 10.11197/jaih.37.51

  • Global extension of Japanese medical products related to COVID-19: a survey of WHO Emergency Use Listing 査読

    Mami Wakabayashi, Yasunori Ichimura, Eiichi Shimizu, Tomoko Nishioka, Yuzuru Kono, Masahiko Doi, Yuriko Egami, Tomoka Kadowaki, Hiroyasu Iso, Noriko Fujita

    GHM open   2 ( 1 )   59 - 62   2022年3月   ISSN:2436-293X

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    担当区分:筆頭著者, 責任著者   記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    本研究は、WHOが新型コロナウイルス感染症への対策に対する緊急使用リスト(Emergency Using Listing)に着目し分析した。緊急使用リストとは、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態において、その時点で得られている臨床データを基に、ワクチン、治療薬、体外診断用医薬品に関して安全性や有効性、品質を審査し、早期に緊急使用するための手続きのことである。この緊急使用リストにどの国の製品が掲載されているのかを調べた。日本製品は日本で製造されているアストラゼネカ社が開発したワクチンのみがEUL掲載されていた。緊急時に日本の医療製品が国際的に活用されるために、普段からの医療製品の国際公共調達を見据えた取り組みの重要性について論じている。

    DOI: 10.35772/ghmo.2021.01032

  • COVID-19は保健分野の開発援助にどのような影響を及ぼしたか 2015~2020年の国別支出動向(How did COVID-19 impact development assistance for health?: The trend for country-specific disbursement between 2015 and 2020)

    Wakabayashi Mami, Hachiya Masahiko, Fujita Noriko, Komada Kenichi, Obara Hiromi, Nozaki Ikuma, Okawa Sumiyo, Saito Eiko, Katsuma Yasushi, Iso Hiroyasu

    Global Health & Medicine   5 ( 6 )   328 - 335   2023年12月   ISSN:2434-9186

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    記述言語:英語   出版者・発行元:(国研)国立国際医療研究センター  

    保健分野の開発援助(developmental assistance for health;DAH)は、低中所得国において保健サービスを維持するための重要な財政的支援である。本研究では、2015~2019年のDAH支出額と2020年の支出額にみられる変化を検証し、COVID-19パンデミックが援助供与国からの支出額にどのような影響を与えたのか検討した。経済協力開発機構のデータベースを用いて、DAHの主要供与国であるG7とビルゲイツ財団に焦点を当ててデータを分析した。2020年には、G7(米国を除く)とビルゲイツ財団は全開発援助の総支出額が14%増加していた。ただし、5か国では26分野の内半分以上の分野で過去5年平均の支出額と比較して2020年は支出額が減少していた。保健分野への支出額は相対的に増加していたが、感染症分野のなかでの三大感染症等への支出が5年間平均と比べ2020年には減額している国もあった。COVID-19の影響は、3大感染症や水供給・衛生などの他のセクターに対する支出額の変化からも観察された。

  • 全国規模のインターネット調査を用いた健康無関心と問題飲酒との関連性(Association between health indifference and problem drinking using a nationwide internet survey)

    Wakabayashi Mami, Ishikawa Hirono, Fukuda Yoshiharu, Iso Hiroyasu, Tabuchi Takahiro

    Environmental Health and Preventive Medicine   28   1 of 7 - 7 of 7   2023年   ISSN:1342-078X

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    記述言語:英語   出版者・発行元:(一社)日本衛生学会  

    健康関心尺度(HIS)から推定される健康無関心層と問題飲酒との関係を調査した。インターネットを利用した自記式質問票調査を通して29377名を登録した。HISスコアによって被験者を健康無関心層、低関心層、中関心層、中~高関心層、高関心層に分類した。アルコール使用障害同定テスト(AUDIT)スコアに基づいて被験者を非問題飲酒者と問題飲酒者に分類した。被験者の49%は男性で、平均年齢は47.9±17.9歳であった。問題飲酒者は4352名(15%)で、平均年齢は48.1±16.4歳であった。問題飲酒割合は男性が21.8%、女性は6.6%であった。非問題飲酒と比べて、問題飲酒で回答率が高かった社会人口統計学的特徴は年齢40~59歳、男性、高い教育レベル、既婚、一人暮らし、幹部/管理職、無期雇用従業員、自営業、収入600~1000万円、収入1000万円以上であった。健康無関心層の割合は問題飲酒者の方が非問題飲酒者より高かった(26%対20%)。平均HISスコアは非飲酒者と低リスク飲酒者で高く、中リスク飲酒者と高リスク飲酒者では相対的に低かった。潜在的交絡因子で調整後、高関心層と比べて健康無関心層または低関心層は問題飲酒と関連していた。社会経済的要因にかかわらず、健康無関心層では問題飲酒のリスクが高いことが示唆された。

  • Strong chū‐hai, a Japanese ready‐to‐drink high‐alcohol‐content beverage, and hazardous alcohol use: A nationwide cross‐sectional study 査読 国際誌

    Takashi Yoshioka, Ryuhei So, Atsushi Takayama, Ryo Okubo, Satoshi Funada, Midori Takada, Mami Wakabayashi, Takahiro Tabuchi

    Alcoholism: Clinical and Experimental Research   47 ( 2 )   285 - 295   2022年12月   ISSN:0145-6008 eISSN:1530-0277

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.1111/acer.14991

    PubMed

  • Loneliness and Increased Hazardous Alcohol Use: Data from a Nationwide Internet Survey with 1-year Follow-up 査読

    Mami Wakabayashi, Yoshifumi Sugiyama, Midori Takada, Aya Kinjo, Hiroyasu Iso, Takahiro Tabuchi

    International Journal of Environmental Research and Public Health   19   12086   2022年9月

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    担当区分:筆頭著者, 責任著者   記述言語:英語  

    DOI: https://doi.org/10.3390/ijerph191912086

    DOI: https://doi.org/10.3390/ijerph191912086

  • Global landscape of the COVID-19 vaccination policy: Ensuring equitable access to quality-assured vaccines

    GHM Open   2022年8月   ISSN:2436-293X

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    記述言語:英語  

    DOI: 10.35772/ghmo.2021.01029

  • COVID-19ワクチン政策の国際的状況 品質の確認されたワクチンの公平な利用の保証(Global landscape of the COVID-19 vaccination policy: Ensuring equitable access to quality-assured vaccines)

    Wakabayashi Mami, Ezoe Satoshi, Yoneda Makiko, Katsuma Yasushi, Iso Hiroyasu

    GHM Open   2 ( 1 )   44 - 50   2022年8月   ISSN:2436-293X

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    記述言語:英語   出版者・発行元:(国研)国立国際医療研究センター  

    201の国と地域のCOVID-19ワクチン政策の状況を在外公館が調査した。2021年3月末までに159ヶ国から回答があり、日本のデータを加えて分析した。質問項目は自由回答で、使用ワクチンとともにワクチン接種の資格のような五つの政策を含んでいた。2021年2月24日までは81ヶ国がワクチン接種を開始しなかったが、3月末までにその数は37ヶ国に減少し、特にアフリカのワクチン無接種国が40から16に減少した。43ヶ国は妊婦へのワクチン接種を推奨していなかった。ワクチンは116ヶ国では無料で、43ヶ国は無過失補償を提供していた。124ヶ国ではワクチン接種は任意であった。2021年3月までに多くの国でワクチン接種が始まり、特にアフリカで著しかったが、アフリカではmRNAワクチンを利用できないようであった。

  • Problem drinkers and high risk-taking behaviors under the stay-at-home policy of the COVID-19 emergency declaration 査読

    Mami Wakabayashi, Midori Takada, Aya Kinjo, Yoshifumi Sugiyama, Hiroyasu Iso, Takahiro Tabuchi

    BMC Pulbic Health   22 ( 1 )   1173   2022年6月

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    担当区分:筆頭著者, 責任著者   記述言語:英語  

    DOI: https://doi.org/10.1186/s12889-022-13331-5

    DOI: https://doi.org/10.1186/s12889-022-13331-5

  • COVAXファシリティによって世界のワクチン格差は是正できるか? 招待

    若林真美, 磯博康

    日本社会精神医学雑誌   31 ( 2 )   2022年5月

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    担当区分:筆頭著者, 責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に対し、異例のスピードでワクチンの開発が進み、先進国を中心に高いワクチン接種が進められた。その一方で、多くの途上国、特にアフリカ諸国におけるワクチン接種率は低く、世界のワクチン格差が浮き彫りになった。

    「COVAXファシリティ」は、安全性、有効性および品質が保証された新型コロナワクチンを、途上国を含めた世界全体に公平に供給することを目的として発足した国際的な枠組みである。本稿では、COVAXファシリティを通じたワクチンの公平な分配実現に向けて、①ワクチンを公平に分配するメカニズムと課題、②ワクチン接種の優先順位に関するガイドライン、③COVAXファシリティの参加国とのコミュニケーションのあり方、に関して論じる。

    WHOをはじめとする国際的な組織が協働し、迅速にCOVAXファシリティという枠組みが構築され、2021年の早期に、途上国での新型コロナワクチン接種が開始されていることや、先進国が買い占めたワクチンをCOVAXファシリティに寄付してもらう仕組みを実現したことは評価できる。一方、ワクチン接種体制への支援強化が途上国への接種率向上に効果的に結び付くか、またCOVAXファシリティが求心力を持ち続け、世界における公平なワクチン接種を2022年末までに70%にという目標を達成できるかが今後注目すべき点である。ワクチン格差を是正し、新型コロナウイルス感染症の終息に向けてグローバルな協力と連帯がますます重要である。


    若林 真美,磯 博康.【COVID-19対応で変わる社会と精神医療】COVAXファシリティによって世界のワクチン格差は是正できるか?.日本社会精神医学会雑誌 2022;31:134-145.

  • Can COVAX Facility reduce the COVID-19 vaccine global disparity?

    Japanese Bulletin of Social Psychiatry   2022年

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書籍等出版物

講演・口頭発表等

  • 新型コロナウイルス感染症による保健分野における二国間援助額への影響:2020年と過去5年間平均の政府開発援助拠出額の比較

    若林真美, 蜂矢正彦, 藤田則子, 駒田謙一, 小原ひろみ, 野崎 威功真, 大川純代, 齋藤英子, 勝間靖, 磯博康

    日本国際保健医療学会 第37回東日本地方会  2023年7月  日本国際保健医療学会

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    開催年月日: 2023年7月

    記述言語:日本語   会議種別:ポスター発表  

    開催地:東京   国名:日本国  

    【背景】日本が国際社会の一員として、持続可能な開発目標(SDGs)における保健関連目標の達成に向けて貢献していくために、保健分野に関する国際機関・団体に対する効果的かつ戦略的な拠出と関与方法を提案する必要がある。 【目的】本研究では、新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)への拠出が他のセクターや他の保健分野への拠出に与える影響を検討した。 【方法】経済協力開発機構における政府開発資金データベースを用いて、保健分野における主要ドナー国(G7)と保健分野における主要な民間慈善活動団体であるビルゲイツ財団の拠出について、2020年と 2015年から2019年の平均 とを比較検討した。 【結果】2020年は過去5年平均と比較して、G7とビルゲイツ財団からの全開発援助の総拠出額が14%増加した。ただし、5か国(米国、英国、日本、イタリア、カナダ)では26セクターの内、半分以上 のセクターへの拠出額は過去5年平均と比べて減少した。例えば、「水供給と衛生」セクターにおいては、G7とビルゲイツ財団における合計拠出額は過去5年平均と比較すると14%減少し、中でも過去5年平均の最大ドナー国であった日本においては、43%減少した。一方、保健分野 への拠出額は増加 した。中でも、COVID-19への拠出は2020年の保健分野への拠出額(約175.7億ドル)の17%を占めた。世界三大感染症(HIV/エイズ、マラリア、結核)への拠出は過去5年間平均と比べ2020年には2%減額となったが、2020年の保健分野への拠出額の37%を占めた。ただし、各世界三大感染症の各ドナーからの拠出に関して、過去5年平均と比べ、マラリアに関する拠出は、フランス(46%)、英国(72%)、ドイツ(100%)、日本(58%)、カナダ(95%)で減少、結核に関する拠出は、英国(56%)、ドイツ(4%)、日本(74%)、イタリア(12%)、ビルゲイツ財団(28%)で減少、HIV/AIDを含む性感染症に関しては、フランスを除く6各国とビルゲイツ財団(11%)で減少が認められた。 COVID-19 パンデミックによって、世界三大感染症への拠出の減少 や保健分野以外の他セクターにおける拠出額への影響が少なからずあった。 。 【結論】 各国のODA拠出額が大幅に増額しづらい状況下において、COVID-19対策への拠出が優先された可能性が考えられる。 低中所得国の保健ニーズに一貫して対応するためには、今後の保健分野への拠出額の動向について分析を行うことが重要である。

    添付ファイル: 発表版_若林真美_COVID19_ODA.pdf

  • パネルディスカッション:学生と企業の本音 招待

    若林真美

    大阪大学キャリアセンター5周年記念シンポジウム  2022年12月  大阪大学キャリアセンター

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    開催年月日: 2022年12月

    記述言語:日本語   会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)  

    開催地:千里阪急ホテル   国名:日本国  

    本シンポジウムでは大阪大学のキャリア支援の取組や今後の展望などのご紹介に加え、文部科学省科学技術・学術政策研究所(NISTEP)による基調講演、博士人材のキャリアパスについて理解を深める機会とするとともに、企業や学生のリアルな本音も聞くことができる機会を提供します。 パネルディスカッションで、大阪大学と企業に期待することと題して、パナソニック株市区会社リクルート&キャリアクリエイトセンター長とともに議論しました。

    添付ファイル: 5thsymposium.pdf

  • ODA trackerの開発と日本の保健分野への政府開発援助に関する分析

    若林真美, 蜂矢正彦, 磯博康

    第37回日本国際保健医療学会学術大会  2022年11月  日本国際保健医療学会

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    開催年月日: 2022年11月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:愛知県  

    【背景】保健分野に関する政府開発援助(以下、保健ODA)に関する分析ツールとして、「ODA tracker」 を開発し、日本の保健ODAに関する貢献に関して定量的な資金援助分析を行った。 【方法】経済協力開発機構の開発援助委員会加盟国における債権者報告システム(CRS)に登録されているODAによる国際援助プロジェクトデータベースを用いて、2011年から2019年(現時点の最新データ)に保健ODAがどのような分野にどの程度拠出されているのかを日本を含む7か国首脳会議国(G7)間で比較分析を行った。またゲイツ財団をはじめとする民間慈善活動団体による拠出に関してもCRSデータを用いて、保健ODAとの拠出額の比較を行った。 【結果】感染症対応を含む「基本的保健」(CRSコード12200番台)に注目した場合、2019年のG7全体での拠出は約3718億円となっており、その約51.6%を米国が拠出している。基礎的保健への日本の拠出は、約5.5%(約203億円)でG7中第5位である。2019年の基礎的保健へのゲイツ財団による拠出は、約2019億円であり、G7各国より大きい。日本は、「水と衛生」(CRSコード14000番台)において、G7中の拠出割合において45%から30%と相対的に減少傾向であるが、2011年から2019年においてG7中第1位を保持している。 【考察】持続可能な開発目標3のターゲットの1つに感染症対応が含まれる。感染症対応を含む「基礎的保健」への日本の貢献割合は小さいが、持続可能な開発目標6として 安全な水とトイレの普及があり、日本は本分野をリードしているといえる。国際保健への効果的・戦略的な貢献として、日本の強みである「水と衛生」に関し貢献し続けることや世界共通課題となったCOVID-19のような健康危機に備えるため「基本的保健」への出資を増やすことが必要である。

  • Project progress: Marital status and drinking behaviors in Asia 国際会議

    Mami Wakabayashi

    October 26-27, 2022 General Membership Meeting  2022年10月  アジアコホート連合

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    開催年月日: 2022年10月

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:Cancer Research Institute, Seoul National University  

    アジアコホート連合は、アジアにおける48を超えるコホート研究が参加しています。 バングラデシュ、中国、インド、イラン、日本、韓国、マレーシア、モンゴル、シンガポール、台湾、米国、その他の国々の研究者が年2回集まり、各国のコホートの進捗状況の報告、共通のプロトコルガイドライン作成に関連する問題の議論、共同プロジェクトの準備を行っています。 現在、コンソーシアムのメンバーは、アジア人集団の様々な危険因子と健康被害に焦点を当てた複数の疫学的研究に共同で取り組んでいます。

    その他リンク: https://www.asiacohort.org/

  • コロナ禍で感染症とどう向き合っていたか~WHO・ユニセフ・Gavi等の連携を中心に~ 招待

    若林真美

    グローバルリーダー探求講座  2024年9月  高槻高等学校

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    記述言語:日本語  

    高槻高等学校の1年生と2年生の中で各コースに所属するトップ学生訳20名に対して、「コロナ禍で関せ印象とどう向き合っていたか~WHO・ユニセル、Gavi等の連携を中心に~」という題して講演を行った。コロナ禍における国際的なワクチン分配メカニズムであるCOVAXを中心とし、新型コロナのような未曾有の事態に健康格差が広がらないように対応するにはどうすれば良いのかを質問形式で議論しながら講演を行った。

    添付ファイル: 20240618ESD+GLS.pdf

  • ユニセフ・ブラジルの経験を踏まえて高校生に伝えたいこと 招待

    Mami Wakabayashi

    持続可能な開発のための教育(ESD)  2024年9月  高槻高等学校

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    記述言語:英語   会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  

    高槻高等学校の1年生44名に対して、「ユニセフ・ブラジルでの経験を踏まえて高校背に伝えたいこと」という題して英語での講演を行った。高槻高等学校は文部科学省のスーパーグローバルハイスクール(SGH)指定校(2016年度~2020年度)、スーパーグローバルハイスクール(SGH)ネットワーク参加校(2021年度~)である。「グローバルヘルス」をメインテーマに、世界を取り巻くグローバルイシューに関するプログラムを提供しており、その一環として、講演を行った。

    添付ファイル: 20240618ESD+GLS.pdf

  • 世界への新型コロナワクチン供給と 日本の国際保健政策‐COVAXファシリティに着目して‐ 招待

    若林真美

    第12回2021年度トータルヘルスプランナー年次集会 特別講演  2022年3月  名古屋大学

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    2020年、世界的な新型コロナウイルス感染拡大に対して、異例のスピードでワクチンの開発が進み、2021年、高所得国を中心に高いワクチン接種が進められた。一方で、低所得国におけるワクチン接種率は、2022年現時点でも低く、世界の「ワクチン格差」が浮き彫りになっている。新型コロナワクチンを世界全体に公平に供給する国際的な枠組みであるCOVAXファシリティに着目し、国際的なワクチン格差是正に向けた取り組みや日本の関わりについて紹介する。コロナ禍における国際保健分野の在り方と課題について、日本の国際保健政策における変遷の観点を踏まえながら考察する。

    添付ファイル: ポスター_THP年次集会(若林真美氏).pdf

  • 学会賞記念講演:太平洋島嶼国を事例とした新型コロナワクチン支援 招待

    若林真美

    日本国際保健医療学会2022年度学会奨励賞オンライン記念講演会  2023年1月  日本国際保健医療学会

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    記述言語:日本語   会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  

    開催地:オンライン  

    【日本国際保健医療学会 2022年度学会奨励賞オンライン記念講演会】 【日時】2023年1月26日(木)19:00 - 20:00 【開催要領】オンライン、学会員、および非学会員ともに参加可能、無料(ただし事前登録要) 【タイムテーブル】進行:杉下智彦(前教育研修委員長、東京女子医科大学) 19:00-19:05 開会のご挨拶(小林潤新理事長、琉球大学) 19:05 -19:45 受賞講演 (25分発表+15分間質疑応答) 若林真美氏(国立国際医療研究センター国際医療協力局グローバルヘルス政策研究センター) 受賞論文:COVAXファシリティ等を通じた新型コロナワクチン支援-太平洋島嶼国を事例として- 19:45 - 20:00講評(杉下智彦前教育研修委員長、松井三明新教育研修委員長)

    添付ファイル: 20230126_奨励賞2022講演会.pdf

  • パネルディスカッション:未来への一歩 〜WBでの学びから〜 招待

    若林真美

    クロスカルチュラルトーク  2022年10月  名古屋大学

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    開催年月日: 2022年10月

    記述言語:英語   会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)  

    2022年度のクロスカルチュラルトークのテーマは、学生の発案による「未来への一歩 〜WBでの学びから〜」です。ウェルビーイングプログラム元教員3名の1人としてパネルディスカッションがテーマに沿って行いました。 ウェルビーイングプログラムは、名古屋大学大学院博士課程教育リーディングプログラムの1つであり、「ウェルビーイングinアジア」実現のための女性リーダー育成プログラムです。 https://www.well-being.leading.nagoya-u.ac.jp/

  • Project proposal: Impact of marital status and drinking patten in Asian population 国際会議

    Mami Wakabayashi

    Working Group Meeting 2022, The Asia Cohort Consortium  2022年4月  アジアコホート連合

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    開催年月日: 2022年4月

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:オンライン  

  • Alcohol consumption patterns and metabolic syndromes in Thailand

    若林 真美

    Strategy for Prevention Non-Communicable Diseases in Asia from Research to Strategy 

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    記述言語:英語  

  • COVAXファシリティ等を通じた新型コロナワクチンの国際的な分配 (太平洋島嶼の事例を含めて)

    若林真美

    第38回愛知国際看護研究会  2022年6月 

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  • コロナ禍における孤独感と高リスク飲酒への変化に関するコホート研究

    若林真美

    第31回日本医学会総会6NCリトリートポスターセッション  2023年4月 

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    COVID-19禍における孤独感と問題飲酒への変化について論じています。2021年2月と2022年2月に実施された日本における全国インターネット調査の縦断データを用いて、2021年時点での高い孤独感を感じていた人が、2021年から2022年においてハイリスク飲酒に変化かしたかどうかを評価しました。アルコール依存症のスクリーニングテスト(AUDIT)のスコアを用いてハイリスク飲酒を同定しました。高い孤独感を感じていた人は、孤独感感じていないまたは低い人と比べ、AUDITスコアにおけるハイリスク飲酒(スコア15点以上)になることと有意に関連しました。本研究では、長期化する新型コロナウイルス感染症の影響によって対人交流が制限されたり、飲食店での酒類提供が制限されたりする中で、孤独感がハイリスク飲酒の要因になるかどうかについて、明らかにしました。 本発表は、以下の英語論文をもとに日本語で発表したものです。英語論文は以下からご覧いただけます。 https://www.mdpi.com/1660-4601/19/19/12086/htm

    添付ファイル: flyer_6ncret2023.pdf

  • 阪大生のためのキャリアップ講座 「社会人が感じる3種のギャップ_第3弾_転職後ギャップ編」 招待

    若林真美

    2023年6月  大阪大学

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    記述言語:日本語  

    テーマ(1)転職によって変わったこと・驚いたこと、(2)変化に対して、どのように対処・対応したかに関して、パネルディスカッションを行った。

  • 日本におけるストロング系チューハイの使用実態および問題飲酒との関連 横断研究

    吉岡 貴史, 宋 龍平, 高山 厚, 大久保 亮, 船田 哲, 高田 碧, 若林 真美, 田淵 貴大

    日本アルコール・薬物医学会雑誌  2022年8月  (一社)日本アルコール・アディクション医学会

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    記述言語:日本語  

  • ODA trackerの開発と日本の保健分野への政府開発援助に関する分析(Development of ODA tracker for health and analysis of Japan's contribution)

    Wakabayashi Mami, Hachiya Masahiko, Iso Hiroyasu

    国際保健医療  2023年  (一社)日本国際保健医療学会

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    記述言語:英語  

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MISC

  • 地域事情3_UNICEFブラジルにおける子どもたちの健康への取り組み:気候変動と健康への影響 査読

    若林真美

    公衆衛生   88   747 - 749   2024年7月

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    担当区分:筆頭著者, 責任著者   記述言語:日本語   出版者・発行元:医学書院  

    世界最大の熱帯雨林を持つブラジルで、2025年国連気候変動枠組条約締約国会議(COP30)が開催される 。南⽶アマゾンの熱帯⾬林は⼆酸化炭素を吸収し、地球温暖化を遅らせるのに不可⽋であるが、⼤規模な⼲ばつによって、こうしたメカニズムが崩壊しつつある。本論文では、UNICEFブラジルが行った2023年におけるアマゾン州での大規模干ばつへの対応について紹介する。

  • 地域事情1_UNICEFブラジルにおける子どもたちの健康への取り組み: 質の高いワクチン接種活動に貢献するための戦略 査読

    若林真美

    公衆衛生   88 ( 7 )   740 - 743   2024年7月

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    担当区分:筆頭著者, 責任著者   記述言語:日本語   出版者・発行元:医学書院  

    ブラジル連邦共和国は、2024年にG20(金融・世界財政に関する首脳会合)の議長国になり、2025年国連気候変動枠組条約締約国会議(COP30)をアマゾン地域で初開催するなど、今年度来年度と国際的な議論をリードする国の1つである。そのようなブラジルの保健分野の現状を踏まえ、UNICEFブラジル事務所で保健専門官として働いた経験をもとに、UNICEFブラジルでの保健プロジェクトを報告する。UNICEFは「積極的ワクチン接種プロジェクト(BAV:ポルトガル語でBusca Ativa Vacinal)」戦略を策定した。本論文ではその取り組みを紹介する。

  • 地域事情2_UNICEFブラジルにおける子どもたちの健康への取り組み: ブラジルにおける乳幼児に配慮したユニット形成 査読

    若林真美

    公衆衛生   88 ( 7 )   744 - 746   2024年7月

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    担当区分:筆頭著者, 責任著者   記述言語:日本語   出版者・発行元:医学書院  

    この論文では、UICEFブラジルが行う幼児フレンドリーユニットイニシアチブ (UAPI: Unidade amiga da PrimeiraInfancia) について説明している。UAPIとは、幼児向けサービスの提供と、専門家、妊婦、子どもを持つ家族の間の対話を改善するためのアプローチである。UAPIには、 プライマリヘルスケアユニットの構築、モニタリングとフォローアップ、および品質認証を行うための技術支援が含まる。

  • ODA trackerの開発と日本の保健分野への政府開発援助に関する分析 査読

    若林真美, 蜂矢正彦, 磯博康

    第37回日本国際保健医療学会学術大会 英文抄録   38 ( 3 )   143 - 144   2023年10月

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    担当区分:筆頭著者, 責任著者   記述言語:英語   出版者・発行元:日本国際保健医療学会  

    【背景】保健分野に関する政府開発援助(以下、保健ODA)に関する分析ツールとして、「ODA tracker」 を開発し、日本の保健ODAに関する貢献に関して定量的な資金援助分析を行った。

    【方法】経済協力開発機構の開発援助委員会加盟国における債権者報告システム(CRS)に登録されているODAによる国際援助プロジェクトデータベースを用いて、2011年から2019年(現時点の最新データ)に保健ODAがどのような分野にどの程度拠出されているのかを日本を含む7か国首脳会議国(G7)間で比較分析を行った。またゲイツ財団をはじめとする民間慈善活動団体による拠出に関してもCRSデータを用いて、保健ODAとの拠出額の比較を行った。

    【結果】感染症対応を含む「基本的保健」(CRSコード12200番台)に注目した場合、2019年のG7全体での拠出は約3718億円となっており、その約51.6%を米国が拠出している。基礎的保健への日本の拠出は、約5.5%(約203億円)でG7中第5位である。2019年の基礎的保健へのゲイツ財団による拠出は、約2019億円であり、G7各国より大きい。日本は、「水と衛生」(CRSコード14000番台)において、G7中の拠出割合において45%から30%と相対的に減少傾向であるが、2011年から2019年においてG7中第1位を保持している。

    【考察】持続可能な開発目標3のターゲットの1つに感染症対応が含まれる。感染症対応を含む「基礎的保健」への日本の貢献割合は小さいが、持続可能な開発目標6として 安全な水とトイレの普及があり、日本は本分野をリードしているといえる。国際保健への効果的・戦略的な貢献として、日本の強みである「水と衛生」に関し貢献し続けることや世界共通課題となったCOVID-19のような健康危機に備えるため「基本的保健」への出資を増やすことが必要である。

    DOI: 10.11197/jaih.38.121

  • 2022年奨励賞受賞メッセージ 招待

    若林真美

    日本国際保健医療学会ニュースレター   4   2023年2月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   出版者・発行元:日本国際保健医療学会  

    日本国際保健医療では、定期的にニュースレターを発行し、学術大会後のニュースレターでは奨励賞の受賞者メッセージが掲載されます。
    受賞対象となった研究へ着想に至った経緯、研究概要、本研究意義、今後の研究への抱負を述べています。

    添付ファイル: JAIH_newsletter_4.pdf

  • コロナ禍における医療の国際展開とCOVAXファシリティ 招待

    若林真美, 高橋麻奈

    GCI講演会報告記録   2022年2月

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    記述言語:日本語   掲載種別:講演資料等(セミナー,チュートリアル,講習,講義他)  

    添付ファイル: GCI講演会報告_コロナ禍における医療の国際展開とCOVAXファシリティ.pdf

  • UNICEFブラジルにおける子どもたちの健康への取り組み ブラジルにおける乳幼児に配慮したユニット形成

    若林 真美

    公衆衛生   88 ( 7 )   744 - 746   2024年7月   ISSN:0368-5187

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:(株)医学書院  

  • UNICEFブラジルにおける子どもたちの健康への取り組み 質の高いワクチン接種活動に貢献するための戦略

    若林 真美

    公衆衛生   88 ( 7 )   740 - 743   2024年7月   ISSN:0368-5187

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:(株)医学書院  

    <文献概要>はじめに ブラジル連邦共和国(以下、ブラジル)は、金融・世界経済に関する首脳会合(G20)の2024年の議長国になり、2025年国連気候変動枠組条約締約国会議(COP30)をアマゾン地域で初開催するなど、今年度来年度と国際的な議論をリードする国の一つである。そのようなブラジルの保健分野の現状を踏まえ、UNICEFブラジル事務所で保健専門官として働いた経験を基に、UNICEFブラジルでの保健プロジェクトを報告する。なお、執筆内容は所属する組織等とは関係なく、個人の見解である。ブラジルは世界第11位の国内総生産(gross domestic product:GDP)で高位中所得国に分類される新興国であり、国際機関等からの支援卒業国である。そのため、他国からの金銭的な支援を受ける機会は限られている。UNICEFにおいて支援プログラムに用いる通常予算は、最も支援を必要としている子どもたちに最優先に支援が届けられるよう、以下の三つの指標を基に優先順位を判断した上で各国・地域に配分される。三つの指標とは、(1)5歳未満乳幼児死亡率が高い国、(2)1人当たり国民総所得が低い国、(3)子どもの人口が多い国である。世界全体でみると5歳未満の乳幼児死亡率がかなり改善され(出生1,000人当たり14人)、GDPが高いブラジルにはUNICEF本部からの援助金はほとんど分配されない。しかし、経済格差(2022年ジニ係数0.518)を背景とする貧困層(0歳から14歳人口の49%が貧困と推定される)の社会課題が多く残っている。そのような社会課題に対応するため、UNICEFブラジルでは、主にブラジル国内の個人からの寄付や企業等からの寄付によって活動を行っている。UNICEFブラジルの2022年の寄付受領額は約USD16.9百万(約25億円)となっている。また、ブラジル国内に首都ブラジリアの本部と8つの地区事務所とベネズエラ難民の対策としてボア・ビスタに臨時事務所が配置され、比較的規模の大きな国事務所となっている。UNICEFブラジルは、社会経済的に脆弱な北部や北東部の州(アマゾン州を含む)などを中心にブラジル全土で、本論で述べるような保健分野の活動を含めて子どもたちへの教育や保護などさまざまな分野の取り組みを行っている。

  • UNICEFブラジルにおける子どもたちの健康への取り組み 気候変動と健康への影響

    若林 真美

    公衆衛生   88 ( 7 )   747 - 749   2024年7月   ISSN:0368-5187

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:(株)医学書院  

  • 日本におけるグローバルヘルス外交の動向と官民連携

    若林 真美, 磯 博康

    保健医療科学   72 ( 5 )   475 - 482   2023年12月   ISSN:1347-6459

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:国立保健医療科学院  

    2013年の「国際保健外交戦略」の策定により,国際的な保健分野の取り組みが日本の外交上の重要課題と位置付けられた.本論では,その後10年のグローバルヘルス外交の動向を俯瞰するとともに,日本における官民連携による具体的な事例やグローバルヘルス外交における主要な担い手の役割を述べ,日本のグローバルヘルス外交における官民連携の課題について考察する.日本政府は,グローバルヘルスにおける官民連携パートナーシップを,企業は持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた取り組みを活発化させてきている.しかし,グローバルヘルス分野において,適切に官民連携パートナーシップを活用し,企業価値にまでつなげられている日本企業は多くない.政府においては,グローバルヘルス外交に精通し,国際機関等と企業を適切につなぐことを支援できる人材,企業においては,グローバルヘルス分野にかかわる国際機関等との交渉ができる人材の養成が必要である.特に,2023年の広島サミットで採択された「グローバルヘルスのためのインパクト投資」のようにグローバルヘルス分野へ民間企業からの投資を促進させるためにも,グローバルヘルス外交への理解は重要な要素であると考える.またグローバルヘルス外交をめぐる国際的な動向が複雑化してくる中で,日本政府として,限られた政府開発援助をどの国際的な組織で活用し,グローバルヘルス分野における日本の存在感をいかに示すかは大きな課題である.グローバルヘルス外交での日本の貢献やその方向性を積極的に発信し,関心を持つ人々を広げていくことで,グローバルヘルスにおける様々なステークホルダーと効果的に協働していけると考える.(著者抄録)

  • 【新型コロナからの教訓-モニタリング報告2023】ワクチン開発のモニタリング報告2023 日本の新型コロナワクチンの開発は進んだか?

    若林 真美, 磯 博康

    公衆衛生   87 ( 12 )   1250 - 1256   2023年12月   ISSN:0368-5187

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:(株)医学書院  

    <文献概要>ポイント ◆ワクチン開発や承認、国内生産が欧米に比べ大幅に遅れたことを教訓として、さまざまな政策が施行された。◆長期的な国家の安全保障を視野に入れた産官連携によるワクチン産業振興が必要である。◆国際的に行われているワクチン開発・生産支援の枠組み等への日本企業の参画が期待される。

  • COVID-19に関連した日本の医療製品の世界的な拡大 WHOの緊急使用リストに関する調査(Global extension of Japanese medical products related to COVID-19: A survey of WHO Emergency Use Listing)

    Wakabayashi Mami, Ichimura Yasunori, Shimizu Eiichi, Nishioka Tomoko, Kono Yuzuru, Doi Masahiko, Egami Yuriko, Kadowaki Tomoka, Iso Hiroyasu, Fujita Noriko

    GHM Open   2 ( 1 )   59 - 62   2022年8月   ISSN:2436-293X

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    記述言語:英語   出版者・発行元:(国研)国立国際医療研究センター  

  • 【COVID-19対応で変わる社会と精神医療】COVAXファシリティによって世界のワクチン格差は是正できるか?

    若林 真美, 磯 博康

    日本社会精神医学会雑誌   31 ( 2 )   134 - 145   2022年5月   ISSN:0919-1372

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:(一社)日本社会精神医学会  

    新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に対し、異例のスピードでワクチンの開発が進み、先進国を中心に高いワクチン接種が進められた。その一方で、多くの途上国、特にアフリカ諸国におけるワクチン接種率は低く、世界のワクチン格差が浮き彫りになった。「COVAXファシリティ」は、安全性、有効性及び品質が保証された新型コロナワクチンを、途上国を含めた世界全体に公平に供給することを目的として発足した国際的な枠組みである。本稿では、COVAXファシリティを通じたワクチンの公平な分配実現に向けて、(1)ワクチンを公平に分配するメカニズムと課題、(2)ワクチン接種の優先順位に関するガイドライン、(3)COVAXファシリティ参加国とのコミュニケーションのあり方、に関して論じる。WHOをはじめとする国際的な組織が協働し、迅速にCOVAXファシリティという枠組みが構築され、2021年の早期に、途上国での新型コロナワクチン接種が開始されていることや、先進国が買い占めたワクチンをCOVAXファシリティに寄与してもらう仕組みを実現したことは評価できる。一方、ワクチン接種体制への支援強化が途上国への接種率向上に効果的に結び付くか、またCOVAXファシリティが求心力を持ち続け、世界における公平なワクチン接種を2022年末までに70%以上にという目標を達成できるかが今後注目すべき点である。ワクチン格差を是正し、新型コロナウイルス感染症の終息に向けてグローバルな協力と連帯がますます重要である。(著者抄録)

  • COVAXファシリティ等を通じた新型コロナワクチン支援 太平洋島嶼国を事例として

    若林 真美, 高橋 麻奈, 磯 博康

    国際保健医療   37 ( 2 )   51 - 68   2022年   ISSN:0917-6543

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:(一社)日本国際保健医療学会  

    2020年、世界的な新型コロナウイルス感染拡大に対して、異例のスピードで「新型コロナウイルス感染症のワクチン(以下、新型コロナワクチン)」の開発が進んだ。そして、2021年、高所得国を中心に、高いワクチン接種率を達成した。その一方で、低/中所得国におけるワクチン接種率は、2022年1月時点でも低く、世界のワクチン格差が浮き彫りになっている。新型コロナワクチンを世界全体に公平に供給する国際的な枠組みであるCOVAXファシリティに関して、本稿ではそのワクチン供給の仕組みを説明するとともに、(1)COVAXファシリティを通じた供給とワクチン寄付・供与をめぐる課題、(2)太平洋島嶼国を事例としたワクチン供給、(3)太平洋島嶼国の脆弱性に焦点を当て、ドナー国からのワクチン支援のあり方に関して論じる。COVAXファシリティという枠組みによって、2021年2月に低/中所得国でのワクチン供給が開始され、また高所得国が買い占めたワクチンの寄付が実現できた。しかしながら、ワクチン供給の「公平性」は実現できたとは言い難い状況となっている。太平洋島嶼国14か国の間でもワクチン格差が存在する。太平洋島嶼国は、国土の拡散性・狭隘性・離散性および国際市場からの遠隔性といった共通の課題を抱える。ワクチン接種率が高い国では、2国間援助やワクチン寄付等により、必要十分なワクチンが供給され、ほぼ対象年齢全員にワクチン接種が完了している、もしくは2022年内に完了予定である。しかしながら、キリバス、ソロモン諸島、バヌアツといったワクチン供給が十分であっても、効果的にワクチン接種に結びついていない国では、ワクチン損失が多く起こっている可能性がある。さらに、パプアニューギニアのように、基本的な保健医療水準が低い国では、健康危機における短期的に大規模な保健医療支援が行われたとしても、ワクチン接種向上に結びつかない可能性もある。新型コロナウイルス感染症が流行して、2年以上が経過しようとしている。今後、ワクチン接種の向上を目指すには、供給支援から、ワクチン接種体制や基本的な保健医療サービス支援等も含めた中長期的な支援にシフトしていく必要がある。(著者抄録)

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Works(作品等)

  • Japan-UNICEF Brazil Collaboration seminar

    在ブラジル日本大使, UNICEFブラジル代表, ブラジル保健省, 在ブラジル日本商工会議所, 在ブラジルJICA, TAKEDA,NEC

    2024年5月

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    発表場所:Japan House  

    若林はハイレベル会合である日本・ユニセフブラジル協力セミナー「Accelerating Results for child and youth health: Digital Innovation and cross sectoral Partnerships for Children and Adolescents’ well-being」の調整責任者として、企画、運営、実施した。

    • セミナーの目的: 協力セミナーは、ブラジルの児童と青少年の健康を増進するために、官民とユニセフ ブラジルとのパートナーシップを促進することを目的としています。 このセミナーでは、ブラジルの子どもの健康の概要を提供し、民間企業による社会的投資プロジェクトを紹介し、効果的なパートナーシップスキームを探ります。
    • 協力者。 日本大使館、
    • 後援:日本商工会議所、ジャパン・ハウス、JICA、ジェトロ
    • 招待講演者: ブラジル政府、武田薬品工業、NEC
    ・対象者:在ブラジル日系企業、PAHO、大学、地方自治体、NGO等の関係機関
    各種協力機関での広報結果。
    1. Embassy of Japan
    https://x.com/embjapao/status/1797610717505548766?s=48&t=7GY4rAgMFwKTv1fhJOrKyw

    https://www.br.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00889.html (Japanese)

    https://www.br.emb-japan.go.jp/itpr_pt/11_000001_00890.html (Portuguese)


    https://www.facebook.com/EmbaixadaDoJapao/posts/pfbid033F19RMSypqbNF9NYNhiqBCJJgRPCo4BQjUHq8Ug6TKVK5pk1cDysfpFuPExWHeMhl

    https://www.instagram.com/reel/C7y-1WxszKy/?igsh=cmo0am1jcWljdnhn

    2. Japan House
    https://www.linkedin.com/posts/japanhousesp_no-dia-28-de-maio-aconteceu-na-japan-house-activity-7206036018628583424-e1pw?utm_source=share&utm_medium=member_ios

    4. JICA

    https://www.linkedin.com/posts/jica-brazil_a-jica-discute-sobre-a-import%C3%A2ncia-da-parceria-activity-7203520210559979520-8Vo-?utm_source=share&utm_medium=member_android

    https://www.facebook.com/share/v/ZzjoMN6MKxEgKu4Y/?mibextid=4rjikB

    https://www.instagram.com/reel/C7xRPyiSPSP/?igsh=MWsxcHphbnc5ajJ4eA==

    https://www.jica.go.jp/portuguese/overseas/brazil/information/topics/2024/1540861_54760.html


    5. JETRO
    https://www.linkedin.com/feed/update/urn:li:activity:7204590071189016576


    6. UNICEF Japan/ UNICEF NatCom (JUC)/UNICEF Brazil

    https://x.com/UNICEFinJapan/status/1799978630149509580

    https://www.linkedin.com/posts/unicef-brazil_unicef-e-embaixada-do-jap%C3%A3o-re%C3%BAnem-empresas-activity-7202400495489994752-ZbSi?utm_source=share&utm_medium=member_desktop
    https://www.unicef.org/brazil/comunicados-de-imprensa/unicef-e-embaixada-do-japao-reunem-empresas-para-evento-sobre-esg-e-saude

    ブラジル: G20を見据えたセミナーを開催 子どもと青少年を取り巻く健康課題解決に向けて 官民パートナーシップの重要性を強調 (unicef.or.jp)
    https://www.unicef.or.jp/news/2024/0093.html

    ( Mami is making a global health newsletter for this event to UNICEF HQ, which is internal newsletter but to send to all UNICEF Health on July)


    7. Other companies which participated in the event/ news
    https://esginside.com.br/2024/05/29/unicef-e-embaixada-do-japao-reunem-empresas-para-debater-esg-e-saude-infanto-juvenil/
    https://www.brasilnippou.com/2024/240607-22colonia.htmll

    添付ファイル: 20240528_UNICEF_Accelerating innovation for Child and youth health.pdf

    その他リンク: https://www.unicef.or.jp/news/2024/0093.html

  • 在ブラジル日本商工会議所でのUNICEF代表パネルディスカッション

    Youssouf Abdel-Jelil

    2024年5月

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    発表場所:Melia lbirapuera hotel  

    • 背景: このセミナーはブラジル日本商工会議所 (CCIJB) によって毎月開催されます。 CCIJBは、ブラジルユニセフ代表のユスフ・アブデル=ジェリル氏をゲストスピーカーとして招き、ユニセフブラジルの活動を紹介しました。 このセミナーには毎月100社以上の日系企業が参加し、ゲストスピーカーとブラジルの最新市場状況や自社ビジネスに関連したトピックなどを交換し、ネットワークを構築します。
    ●CCIJBとのランチョンセミナーの目的: CCJIB は、その地域の専門家から会員にブラジルに関する最新情報を得る機会を提供することに貢献しています。
    • 場所: サンパウロ
    • 日付: 2024 年 5 月 17 日
    • 内容: ユスフ氏は、飢餓と貧困、そして子供たちへの対応についてパネルディスカッションを行います。
    • 参加者: ユスフ・アブデル・ジェリル氏
    • ユニセフ側コーディネータ:若林真美

    添付ファイル: Flyer.pdf

    その他リンク: https://www.unicef.org/brazil/comunicados-de-imprensa/representante-do-unicef-participa-de-painel-da-camara-de-comercio-japonesa

  • 監修_多国間援助に関する分析に関するビジュアリゼーション

    若林真美

    2023年4月 - 2023年6月

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    作品分類:Web Service  

    本グラフは、2011年からのOECD開発援助委員会(DAC)加盟国における政府開発資金(ODA)の中でも、多国間援助に着目しました。多国間援助には、多国間機関経由の拠出(Contributions through Multilateral system)と多国間機関向け拠出(Core Contribution to Multilateral system)があります。多国間機関経由の拠出は、ドナーによる用途指定寄付です。多国間機関向け拠出は、その援助機関によって用途が決められ、その援助機関の運営費やその援助機関が主体となって行われるプログラムへの拠出です。本グラフは、多国間機関経由の拠出と多国間機関向けの拠出の相対的支出割合を可視化しています。
    https://oda.ncgm.go.jp/results/oda3.html

    その他リンク: https://oda.ncgm.go.jp/en/results/oda3.html

  • 監修_分野別政府開発援助に関するデータビジュアライゼーション

    若林真美

    2022年7月 - 2022年9月

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    作品分類:データベース  

    「開発途上地域の開発を主たる目的とする政府及び政府関係機関による国際協力活動」に使用される公的資金を政府開発援助(ODA:Official Development Assistance)といいます。OECD開発援助委員会加盟国における政府開発資金データベースを用いて、保健分野の国際機関・団体に対する効果的・戦略的な拠出と関与方法の提案を行うため、分野別政府開発援助(ODA)分析と各国のODA年次推移グラフを作成いたしました。

    その他リンク: https://oda.ncgm.go.jp/en/results/oda2.html

  • 監修_保健分野における政府開発援助フローに関するデータビジュアライゼーション

    若林真美

    2022年4月 - 2022年6月

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    作品分類:データベース  

    保健分野、特に感染症関連の国際機関・団体に対する効果的・戦略的な拠出と関与方法の提案を行うため、政府開発援助(ODA)をはじめとする援助資金の流れを定量化し、見やすくグラフ化しました。本フローグラフは、2011年からのOECD開発援助委員会(DAC)加盟国における保健分野に関する政府開発資金(ODA)がどのような保健分野、どの程度支出されているのかを可視化することを目的として作成されました。タブを切り替えることで、支出先である地域や支出先の保健課題のフローが切り替わります。

    その他リンク: https://oda.ncgm.go.jp/en/results/oda.html

  • 研究プロジェクトウェブサイト(グローバルヘルス×国際機関)

    2021年12月 - 2023年7月

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    作品分類:Web Service  

    日本が国際社会の一員として「持続可能な開発目標(SDGs)」達成に向けて貢献していくために、新型コロナウイルス感染症や三大感染症(エイズ、結核、マラリア)を含む感染症対策に焦点を当て、グローバルファンド(GF)や世界保健機関(WHO)等の国際機関・団体に対する、日本の戦略的・効果的な国際保健分野における関わり方について研究しています。

    添付ファイル: Draf leaflet ODA tracker.pdf

  • 説明動画監修_日本の強みを生かした医療の国際展開アプローチ

    2021年11月 - 2022年2月

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    作品分類:Web Service  

    https://oda.ncgm.go.jp/index.html

    国立国際医療研究センター国際医療協力局とグローバルヘルス政策研究センターでの研究プロジェクトのテーマの1つとして、「日本の製品や技術の国際展開を推進する上での関与すべき国際機関の特定やその関与方法」について研究しています。
    この動画では、日本の強みを生かした医療の国際展開アプローチとは何か、についてその概要をわかりやすく説明しています。

  • 説明動画監修_医療の国際展開のための7つのステップ

    2021年11月 - 2022年2月

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    作品分類:Web Service  

    https://oda.ncgm.go.jp/index.html

    国立国際医療研究センター国際医療協力局とグローバルヘルス政策研究センターでの研究プロジェクトのテーマの1つとして、「日本の製品や技術の国際展開を推進する上での関与すべき国際機関の特定やその関与方法」について研究しています。
    この動画では、保健医療製品に関して、研究開発、事前認証および各国承認、国際ドナー及び各国による選択、調達と供給、現場における導入・使用等の各ステージで企業が医療分野で国際公共調達に参画していくために重要なステップを紹介しています。

  • 説明動画監修_研究プロジェクト概要

    2021年11月 - 2022年2月

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    作品分類:Web Service  

    https://oda.ncgm.go.jp/index.html

    この動画では、国立国際医療研究センター国際医療協力局とグローバルヘルス政策研究センターでの研究プロジェクトである「保健分野における、新型コロナウイルス感染症や、三大感染症等に関する国際機関への我が国からの戦略的・効果的な資金拠出と関与に資する研究」について説明しています。
    日本が国際社会の一員として「持続可能な開発目標(SDGs)」達成に向けて貢献していくために、新型コロナウイルス感染症や三大感染症(エイズ、結核、マラリア)を含む感染症対策に焦点を当て、グローバルファンド(GF)や世界保健機関(WHO)等の国際機関・団体に対する、日本の戦略的・効果的な国際保健分野における関わり方について研究しています。

    その他リンク: https://www.youtube.com/watch?v=QApWXgbQmow

  • ODAトラッカー

    2021年12月 - 2023年7月

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    作品分類:データベース  

  • 教えて!てつこさ~ん-外国のお子さんが来院したら-

    若林真美, 浅野みどり

    2019年1月

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    発表場所:MSD株式会社メディカルスタッフ向けニュースレター  

    医療者向けニュースレターとしてシリーズで発行されている「教えててつ子さん」。外国人の患者さんが来日した場合の対応について、漫画形式で伝えている。
    オンラインでは、シリーズの一部が公開されている。

  • 2019 Overseas Training Program1, The Philippines

    Mami Wakabayashi, Asano Kouki, Funaki Kuuya, Tamaoki Miharu, Tomita Rena, Iguchi SAki

    2019年

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    添付ファイル: Philippines.pdf

  • 2018 Overseas Training Program, Myanmar

    Mami Wakabayashi, Anastasia Savira, Emina komada, Mami Fukaya, Naominchi Matunaga, Watanabe Yumika, Xiaoyu Zhang

    2019年

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    添付ファイル: Myanmar.pdf

  • 大阪大学ニューズレターNo.74_キャリア支援

    2016年

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    添付ファイル: NL74.pdf

  • 大阪大学高度副プログラム インタビュー

    2013年

  • 合ケン@大阪府立大学

    若林真美, 樽井新, 宇都宮真由美, 飯島玲生, Scienthrough

    2012年5月

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    5月24日、大阪府立大学にて合同研究交流会、略して「合ケン。」を企画運営した。
    発表者は府大生と阪大生から合わせて5人集まり聴衆としての参加者も多く、会場は満員となった。聴衆には学部生、院生、大学講師に社会人まで色々な人が集まり、質疑応答のときにはそれぞれの視点から多様な質問・議論が飛び交った。合ケン終了後も 参加者同士の会話は絶えず、交流会としての機能もきちんと果たしていた。

  • 合ケン。@京都大学

    若林真美, 樽井新, 宇都宮真由美, 飯島玲生, Scienthrough, 京都アカディミア

    2011年5月

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    京都大学にて合同研究交流会、略して「合ケン。」を企画運営した。
    今月の京都アカデメイア企画は、大阪大学の学生団体サイエンスルーとのコラボ企画!自分の研究をもっといろんな人に知ってもらいたい、もっといろんな研究が知りたい、もっと気軽に語り合いたい。大阪大学で始まった「合ケン。」は、そんな「もっと」を叶える研究交流会です。分野は 不問、形式は 自由、テーマは 自分の研究の魅力。初開催となる京都大学での今回の発表者たちは、どのようにして5分という短い時間に伝えたいことを詰め込むのか。

  • 大阪大学での第4回合同学術研究会「合ケン」

    若林真美, 中川威 原, 飯島玲生, Scienthrough

    2010年12月

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    大阪大学で第4回合同学術研究会を企画、運営した。

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所属学協会

  • 日本国際保健医療学会

    2011年4月 - 現在

  • 日本疫学会

    2010年 - 現在

委員歴

  • 日本国際保健医療学会   事務局  

    2023年3月 - 現在   

  • 日本疫学会   代議員  

    2022年 - 現在   

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    団体区分:学協会

その他

  • 第76回世界保健総会へのアドバイザーとしての参加

    2023年5月

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    世界保健機関(WHO)の総会に日本代表団のアドバイザリーグループの1員として、国際保健医療の改善に向けた国際的な取り組みに寄与することを目的に参加しました。

    【第76回世界保健総会の結果概要】
    https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/kokusai/tp210607-01_00010.html

    添付ファイル: A76_DIV1-en_加盟国の出席者リスト.pdf

  • 母子・新生児保健、性と生殖に関する健康分野への 資金拠出金等の追跡手法検討会議

    2022年8月 - 2022年12月

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    G7及び他の有志国と各国の専門家等を交え、母子・新生児保健分野への資金拠出金等を共同評価していく手法を改善する国際ワーキング会議に参加

  • 令和3年度国際医療展開セミナー

    2022年2月

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    国際医療展開セミナーは、保健医療分野において日本の製品や技術等が、低中所得国に対してどのように展開できるのかをテーマに開催しているセミナーです。今年度は、保健医療分野における医療製品の国際展開について体系的に理解を深めることを目的として、第一部では国際公共調達の仕組みや情報の全体像、第二部では新型コロナウイルス感染症をめぐるWHOの認証システムや国際調達の動向、国内の承認や開発の動き、国際調達に参画した日本製品の事例紹介について、具体的な企業の取り組みも交えながら学ぶ機会としております。

    【報告書】
    https://kyokuhp.ncgm.go.jp/activity/internal/consult/seminar/index.html

    添付ファイル: tenkaiseminar202203_light.pdf

  • 日本におけるCOVID-19問題による社会・健康格差評価研究

    2021年10月 - 現在

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    連携研究者としてJACSIS研究に関わる。
    https://takahiro-tabuchi.net/jacsis/
    JACSISは、新型コロナウイルス感染症 (以下COVID-19)問題を含めた住民の生活・健康・社会・経済活動の実態に関する調査を実施し、データ分析を行い、科学的根拠に基づいた「住民の健康と社会活動を守る」ための現実的な社会経済的救済策や健康増進策の立案につながる研究である。

  • 生活習慣病の地域格差の要因に関する研究(喫煙・飲酒)

    2020年

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    研究協力者として生活習慣病の地域格差の要因に関する研究(喫煙・飲酒)厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業)。

  • 文部科学省「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特色型)」 令和1年度 学術雑誌等投稿論文の英文校閲費用助成事業

    2019年

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    厚生労働科学研究費補助金による分担研究報告書「日本における多量飲酒の都道府県格差(Geographical disparities in heavy drinking in Japan)」をもとに、英文化したものです。

    添付ファイル: Geographical disparities in heavy drinking in Japan.pdf

  • UNICEFブラジル:青少年のメンタルヘルスプロジェクトに関する提案書

    2024年7月 - 2024年9月

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    ユニセフ・ブラジルは、特にパンデミックの時期以降、青少年のメンタルヘルスの問題に取り組んできました。ユニセフ・ブラジルは、メンタルヘルスの専門知識を持つパートナーを集め、2021年に「Speak up」(ポルトガル語で「Pode Falar」)イニシアチブを設計しました。ユニセフ・ブラジルは大きな成果を上げました。青少年向けのSpeak-upイニシアチブと、青少年のメンタルヘルスに関するサービスを提供する専門家や労働者向けのオンラインコースを通じて、約78,000人の青少年、親、保護者にメンタルヘルスと心理社会的サポートサービスを提供しました。37,000人以上の青少年が、ブラジル全土で主に女の子(ユーザーの70%以上)に影響を与える、自己啓発とボディコンフィデンスを促進するツールであるAIチャットボットを利用しました(ユニセフ、2023年)。
    セアラ州のフォルタレザはプロジェクトサイトの1つであり、Speak upイニシアチブのサービスを提供しています。セアラ州は、2022年12月現在、4,777件のアクセスがあり、サンパウロに次いで、スピークアップオンラインプラットフォームでサービスを提供された10代の若者の数で2番目に多い州です。セアラ州は、青少年向けの議論とメンタルヘルスケアの実践を強化するために、メンタルヘルスの対面サービスを含む青少年の健康を提案しました。ユニセフブラジル支部はこの新しいプロジェクトを支援し、その経験をブラジルの他の地域に拡大します。
    私はブラジルのセアラ州フォルタレザで現地調査を行い、民間企業向けのプロジェクト提案書を作成しました。ある企業が私の提案を受け入れ、ユニセフ本部を通じて2025年までユニセフブラジル支部に30万ドルを支援することになりました。ユニセフ本部はこの企業とつながりがあります。

  • ODAトラッカーのデータがグローバルヘルス戦略推進協議会で活用

    2023年11月

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    iGHPが開発したODAトラッカーのデータが、内閣官房・医療戦略推進本部主催の第8回グローバルヘルス戦略推進協議会(2023年11月28日)にて参考資料として活用されました。「2020年におけるG7が拠出した保健分野の2国間援助」の資料では、COVID-19対策に占める援助額割合は、ドイツ(34%)と日本(29%)がリードしたことを示しました。また、「G7が拠出した保健関連分野における2国間援助の年次推移(2016-2020年)」の資料では、日本の援助が2016から2020年にかけて、保健関連分野で「水衛生」が減少し、2020年に感染症対策を含む「基礎的保健」が増加したことを示しました。
    第8回グローバルヘルス戦略推進協議会website
    https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/global_health/dai8/gijisidai.html

  • COVID-19学術支援に関する助成

    2021年9月

     詳細を見る

    NCGM新型コロナウイルス感染症対策特別基金を財源とする、「COVID-19に関連する学術論文作成支援」として英文校正費に対する支援。

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • グローバルヘルス分野の国際機関におけるキャリア形成と幹部人材育成に資する研究

    2023年4月 - 2027年3月

    厚生労働省  厚生労働科学研究費)地球規模保健課題解決推進のための行政施策に関する研究事業 

    磯 博康, 中谷 比呂樹, 地引 英理子, 小野崎 耕平, 坂元 晴香, 勝間 靖, 梅田 珠実, 細澤 麻里子, 若林 真美, 齋藤 英子

  • 保健分野における、新型コロナウイルス感染症や、三大感染症等に関する国際機関への我が国からの戦略的・効果的な資金拠出と関与に資する研究

    2021年4月 - 2024年3月

    厚生労働省  厚生労働科学研究費補助金_地球規模保健課題解決推進のための行政施策に関する研究事業 

    蜂矢正彦, 駒田謙一, 若林真美, 藤田則子

      詳細を見る

    担当区分:研究分担者  資金種別:科研費以外の競争的資金

教育活動概要

  • 国際保健・健康格差に関する指導を行っている。

他大学・他機関等の客員・兼任・非常勤講師等

  • 2024年  長崎大学  区分:非常勤講師  国内外の区分:国内 

  • 2024年  一宮研伸大学/看護  区分:非常勤講師  国内外の区分:国内 

  • 2024年  大阪大学/医学部グローバルヘルス入門  区分:非常勤講師 

  • 2024年  広島大学/保健学科看護専攻  区分:非常勤講師  国内外の区分:国内 

社会貢献活動

  • アドバイザー環太平洋高校生友好会議2024

    役割:コメンテーター, 助言・指導

    高槻高等学校  高槻高等学校  2024年12月

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    対象: 高校生

    関西圏にあるスーパーグローバルハイスクールネットワーク(SGHN)校の高校、北摂地域に所在する高校、パラオ共和国、台湾、太平洋諸国の高校から高校生を招聘し、事前に登録したグローバルな社会課題ごとに分科会形式で高校生がワークショップを行い、課題解決もしくは持続可能な社会実現のためのプランを練り、「アクションプラン提言書」として発表する。
    「グローバルヘルス」分科会のアドバイザーとして、高校生に助言を行う。

    添付ファイル: 環太平洋高校生友好会議2024.pdf

メディア報道

  • 特集:予防接種 会誌・広報誌

    日本ユニセフ協会  ユニセフニュース  2024年4月

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    執筆者:本人以外 

    『ユニセフニュース』は、日本におけるUNICEF支援者さまを読者対象に、年4回、毎号約38万部を発行する広報誌である。2024年の春号(4月1日発行)は「予防接種」をテーマに「予防接種率を新型コロナ禍よりも前の水準に戻すための世界規模の取り組み(The Big Catch Up)」の具体例として、UNICEFブラジルでの活動についてインタビューを受けた。

  • Face:世界で働く日本人職員 会誌・広報誌

    日本ユニセフ協会  ユニセフニュース No.281  2024年4月

     詳細を見る

    執筆者:本人 

    『ユニセフニュース』は、日本におけるUNICEF支援者さまを読者対象に、年4回、毎号約38万部を発行する広報誌である。UNICEF日本人職員の仕事ぶりを紹介する「face」というコーナーへの寄稿を行った。
    https://unicefnews.jp/

海外渡航歴

  • 2023年7月 - 2024年9月

    滞在国名1:その他   滞在機関名1:UNICEFブラジル