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著書一覧
中野 幸二(なかの こうじ) データ更新日:2024.04.19

准教授 /  工学研究院 応用化学部門 機能物質化学講座


著書
1. 中野 幸二, クリスチャンExcelで解く分析化学(角田欣一、戸田 敬監訳), 丸善, 6 その他の平衡反応及び滴定, 2017.03.
2. 中野 幸二, クリスチャン分析化学原書7版 I基礎編(今任稔彦、角田欣一監訳), 丸善, 14酸化還元滴定と電位差滴定、15ボルタンメトリーと電気化学センサー, 2016.12, 第14章 酸化還元滴定と電位差滴定 :還元剤や酸化剤を使って試料を滴定する容量分析法がいろいろな定量分析に役立っている.滴定は目視で判別することができる指示薬を使うか,あるいは適当な指示電極で電位を測定して滴定曲線を得ることで行う.本章では,はじめに半反応式の電位に基づいて酸化還元滴定曲線を考察し,それに続いて,代表的な酸化還元滴定法、及び実験に際して適切な酸化状態の試料成分を得るための手順を説明する.電位差滴定曲線の作成については,微分滴定曲線やGranプロットへの拡張を含めて説明する.容量関係を利用して定量するためには,正しい化学量論で示された反応式が必要なので,酸化還元反応の収支をとることをはじめにおさらいしよう.

第15章 ボルタンメトリーと電気化学センサー:電気分解(電解法)を利用することで,もっとも感度が高い方法だけでなく,もっとも正確な機器分析法のいくつかが実現されている.これらの方法では,試料を電解反応用のセルに入れ,所定の電圧を電極に印加して試料を酸化,あるいは還元する(12章).このときの電解反応に必要な電気量(クーロン量か電流のいずれか)を,分析成分の量と関連づける.ボルタンメトリーでは試料の電流-電圧特性を調べるが,このとき電解される分析成分の割合はおそらくごく少なくて,実際には無視できる程度である.それでも,ボルタンメトリーではマイクロモルかそれ以下の濃度が測定できる.分析しようとする成分が酸化または還元される電位は,それぞれの物質によって決まっているので,電解反応の電位を適切に設定すれば特定の物質だけを反応させることができる.このような反応の選択性が備わっているので,多くの場合,前段分離は必要でない.そのため迅速な分析法になり得る..
3. Koji Nakano, Scanning Electrochemical Microscopy Imaging of DNA Arrays for High Throughput Analysis Applications, in Modern Aspects of Electrochemistry. Applications of Electrochemistry and Nanotechnology in Biology and Medicine, Ed. by N. Eliaz., Springer, 105-142, 2011.12.
4. Valéria GUZSVANY, Hizuru NAKAJIMA, Nobuaki SOH, Koji NAKANO, Toshihiko IMATO, Determination of Trace Metals by Sequential Injection-Anodic Stripping Voltammetry by Bismuth Film Electrode, in "Sensing in Electroanalysis", Pardubice, Czech Republic, 2009.12.
5. 中野幸二,高木 誠, 高木 誠編著,ベーシック分析化学, 化学同人, 第5章 酸化還元反応, 2006.09.
6. 中野幸二, 新海征治編著,モレキュラーインフォマティクスを拓く分子機能材料, 日刊工業出版, 6.4 DNAコンジュゲートの電気化学DNAセンサー・マイクロアレイ応用, 2006.03.

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