


藤村 由紀(ふじむら よしのり) | データ更新日:2022.10.20 |

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研究者プロファイリングツール 九州大学Pure
電話番号
092-802-4747
FAX番号
092-802-4748
就職実績-他大学
就職実績有, 九州大学先端融合医療レドックスナビ研究拠点
取得学位
博士(農学)
学位取得区分(国外)
なし
専門分野
食品予防医学, フードケミカルバイオロジー, ニュートリメタボロミクス
ORCID(Open Researcher and Contributor ID)
0000-0003-0798-0649
外国での教育研究期間(通算)
00ヶ年00ヶ月
活動概要
現在、”食品予防医学の包括的理解に向けて、生体ならびに食品中の低分子生理活性化合物のユニークな挙動に着目した高解像度の表現型解析システム(ケミカルセンシング技術)の創出”をめざして、以下に示した研究テーマを推進している。
(1)フードケミカルバイオロジーに基づく食品予防医学研究
食品中に含まれる低分子化合物をプローブとして、その生体内標的分子の機能解析を通じて生命現象の一端を理解し、それを応用しようとする試み”フードケミカルバイオロジー”を推し進めている。具体的に、食事ポリフェノール・緑茶カテキンの生体内標的分子(緑茶カテキン受容体)を介した機能性発現経路(抗ガンおよび抗アレルギー作用)の解明を目指している。このような研究により得られた研究成果は、特定の機能性食品成分を配合した疾病予防食(個人の効き方に対応したテーラーメイド食)創製に寄与するだけでなく、その食品成分の機能を模倣した全く新しいコンセプトに基づいた分子標的創薬への応用展開が期待される。
(2)多元的質量分析による高精度メタボリック・プロファイリングシステムの開発
レドックス関連疾患(がんや糖尿病など)の病理診断やバイオマーカー探索に必要な低分子量代謝物の高精度網羅的解析方法を確立するため、種々の質量分析計を組合せた統合的解析技術(高精度メタボリック・プロファイリングシステム)の開発を行っている。本システム開発は従来にない高感度で病態標的性の高い質量分析の基盤技術を提供するものであり、臨床における低侵襲的解析への応用をめざしている。
(3)ニュートリメタボロミクスを切り拓く高精度質量分析システムの開発
近年、食品(農林水産物)の品質鑑定・予測ならびにそれら要因解析の新たな手法として、食品中の低分子成分(代謝物)を標的とした代謝物プロファイリング法が注目を集めているが、現状では、それらの食品機能性(三次機能:生体調節機能)分野への応用は皆無である。これに対して、我々は高速液体クロマトグラフ質量分析・多変量統計解析に基づく代謝物プロファイリング法が数十種類の茶(Camellia sinensis L.)品種の機能性評価(機能性品種の識別化や機能性予測モデルの構築/生理活性因子や共存成分バランスの解明など)に極めて有効であることを世界に先駆けて報告している。このような知見は、機能性を付与した新たな品種開発や既存品種の有用性発掘に大いに役立つことが期待される。試料中の複数成分間の相関関係(線形・非線形性)を捉える代謝物プロファイリング法(新たな食品機能性評価メタボロミクス:ニュートリメタボロミクス)は、食品機能性の理解に不可欠な成分間/食品間相互作用に関する基礎情報の取得を可能にし、機能性成分を活用した食品開発や食品の食べ合わせに役立つ新たな科学的根拠の創出に寄与すると思われる。
(4)フードケミカルイメージングに基づく高解像度体内動態解析
機能性食品成分の保健効果の仕組みを明らかにするには、成分摂取後の生体内、特に、組織内における詳細な局在情報が必要不可欠である。一般に、摂取した物質の生体内分布の可視化には、標識化工程が必須であるが、我々は、この標識化を行わずに生体組織中に存在する機能性食品成分(緑茶カテキンEGCG)とその一連の代謝物の分布を極めて簡便に可視化できる質量分析イメージング技術の開発に世界で初めて成功した。このような従来の標識化法の欠点(時間・労働・コスト浪費・特異性問題)を克服できる革新的な分子イメージング技術は、その実態が不明瞭であった緑茶カテキンの保健効果の解明に寄与するとともに、本技術(フードケミカルイメージング)を応用することで、様々な食品成分や薬剤(候補)の簡便な局在解析と体内動態の理解に役立つ。そのため、より安全で効果的な食品成分の活用に資するエビデンスの高い機能性食品の開発や創薬における薬物動態解析、ファーマコトキシコロジー、ファーマコメタボロームへの応用展開が期待される。
(1)フードケミカルバイオロジーに基づく食品予防医学研究
食品中に含まれる低分子化合物をプローブとして、その生体内標的分子の機能解析を通じて生命現象の一端を理解し、それを応用しようとする試み”フードケミカルバイオロジー”を推し進めている。具体的に、食事ポリフェノール・緑茶カテキンの生体内標的分子(緑茶カテキン受容体)を介した機能性発現経路(抗ガンおよび抗アレルギー作用)の解明を目指している。このような研究により得られた研究成果は、特定の機能性食品成分を配合した疾病予防食(個人の効き方に対応したテーラーメイド食)創製に寄与するだけでなく、その食品成分の機能を模倣した全く新しいコンセプトに基づいた分子標的創薬への応用展開が期待される。
(2)多元的質量分析による高精度メタボリック・プロファイリングシステムの開発
レドックス関連疾患(がんや糖尿病など)の病理診断やバイオマーカー探索に必要な低分子量代謝物の高精度網羅的解析方法を確立するため、種々の質量分析計を組合せた統合的解析技術(高精度メタボリック・プロファイリングシステム)の開発を行っている。本システム開発は従来にない高感度で病態標的性の高い質量分析の基盤技術を提供するものであり、臨床における低侵襲的解析への応用をめざしている。
(3)ニュートリメタボロミクスを切り拓く高精度質量分析システムの開発
近年、食品(農林水産物)の品質鑑定・予測ならびにそれら要因解析の新たな手法として、食品中の低分子成分(代謝物)を標的とした代謝物プロファイリング法が注目を集めているが、現状では、それらの食品機能性(三次機能:生体調節機能)分野への応用は皆無である。これに対して、我々は高速液体クロマトグラフ質量分析・多変量統計解析に基づく代謝物プロファイリング法が数十種類の茶(Camellia sinensis L.)品種の機能性評価(機能性品種の識別化や機能性予測モデルの構築/生理活性因子や共存成分バランスの解明など)に極めて有効であることを世界に先駆けて報告している。このような知見は、機能性を付与した新たな品種開発や既存品種の有用性発掘に大いに役立つことが期待される。試料中の複数成分間の相関関係(線形・非線形性)を捉える代謝物プロファイリング法(新たな食品機能性評価メタボロミクス:ニュートリメタボロミクス)は、食品機能性の理解に不可欠な成分間/食品間相互作用に関する基礎情報の取得を可能にし、機能性成分を活用した食品開発や食品の食べ合わせに役立つ新たな科学的根拠の創出に寄与すると思われる。
(4)フードケミカルイメージングに基づく高解像度体内動態解析
機能性食品成分の保健効果の仕組みを明らかにするには、成分摂取後の生体内、特に、組織内における詳細な局在情報が必要不可欠である。一般に、摂取した物質の生体内分布の可視化には、標識化工程が必須であるが、我々は、この標識化を行わずに生体組織中に存在する機能性食品成分(緑茶カテキンEGCG)とその一連の代謝物の分布を極めて簡便に可視化できる質量分析イメージング技術の開発に世界で初めて成功した。このような従来の標識化法の欠点(時間・労働・コスト浪費・特異性問題)を克服できる革新的な分子イメージング技術は、その実態が不明瞭であった緑茶カテキンの保健効果の解明に寄与するとともに、本技術(フードケミカルイメージング)を応用することで、様々な食品成分や薬剤(候補)の簡便な局在解析と体内動態の理解に役立つ。そのため、より安全で効果的な食品成分の活用に資するエビデンスの高い機能性食品の開発や創薬における薬物動態解析、ファーマコトキシコロジー、ファーマコメタボロームへの応用展開が期待される。


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