九州大学 研究者情報
研究者情報 (研究者の方へ)入力に際してお困りですか?
基本情報 研究活動 教育活動 社会活動
野澤 充(のざわ みつる) データ更新日:2024.01.31

教授 /  法学研究院 民刑事法学部門 刑事法学


主な研究テーマ
中止犯の研究
キーワード:中止犯、中止未遂、未遂犯
1998.04~2012.02.
研究業績
主要著書
1. 野澤充, 中止犯の理論的構造, 2012.02.
主要原著論文
1. 野澤 充, 財産犯後の返還請求権免脱目的での暴行・脅迫行為の罪責評価についての覚書──ドイツ連邦裁判所2011年5月26日決定を素材として, 立命館法学, 405・406号, 565頁-580頁, 2023.03, [URL].
2. 野澤 充, 証拠証券の取得と詐欺罪について──銀行口座開設に伴う預金通帳取得を素材の中心として──, 高橋則夫先生古稀祝賀論文集[下巻], 357頁-377頁, 2022.03.
3. 野澤 充, 利益強盗罪(利得強盗罪)に関する序論的考察──法制史的観点および裁判例検討の観点から, 法政研究, 87巻, 4号, F113頁-F152頁, 2021.03, [URL].
4. 野澤 充, 犯罪の脅迫による公共の平穏の妨害罪(ドイツ刑法126 条)に関する覚書, 法政研究, 87巻, 3号, F49頁-F63頁, 2020.12, [URL].
5. 野澤 充, 虚偽犯罪予告行為と業務妨害罪・再論, 法政研究, 85巻, 3・4号, 285頁-307頁, 2019.03, [URL].
6. 野澤 充, 窃盗罪における「財産損害」?──「相当額の対価」が存在する事例に関連して, 立命館法学, 375・376号, 264頁-289頁, 2018.03, [URL].
7. 野澤 充, 刑法典における一般的自首規定の制度根拠──明治期以降の規定を素材に, 法政研究, 84巻, 3号, F63頁-F100頁, 2017.12, [URL].
8. 野澤 充, 中止犯規定は単なる「量刑規定」か?, 浅田和茂先生古稀祝賀論文集[上巻], 433頁-449頁, 2016.10.
9. 野澤 充, 共犯からの離脱または共謀関係の解消──強盗着手前離脱事件──, 松宮孝明編『判例刑法演習』, 140頁-160頁, 2015.04.
10. 野澤 充, 緊急避難──「オウム真理教集団リンチ殺人」事件──, 松宮孝明編『判例刑法演習』, 57頁-80頁, 2015.04.
11. 野澤 充, 虚偽犯罪予告行為と業務妨害罪, 自由と安全の刑事法学 生田勝義先生古稀祝賀論文集, 335頁-360頁, 2014.09.
12. 野澤 充, 中止犯論の問題点──金澤書評に対するコメントを中心に──, 『理論刑法学の探究⑦』, 181頁-216頁, 2014.06, 『理論刑法学の探究⑥』において掲載された、野澤充『中止犯の理論的構造』(2012年)の書評である、金澤真理「中止犯の論じ方──野澤充『中止犯の理論的構造』(成文堂、2012年)を読む──」に対する疑問点や反論を、書評者である金澤真理自身の論考をも対象に含めつつ分析・検討し、指摘したもの。.
13. 野澤 充, ドイツ刑法における王冠証人規定の2013年改正について, 犯罪と刑罰, 23号, 177頁-200頁, 2014.03.
14. 野澤 充, 信用毀損罪について, 立命館法学, 345・346号, 611頁-645頁, 2013.03, [URL], 日本の信用毀損罪(刑法233条前段)の罪質に関して、平成15年最高裁判決を視野に入れつつ、法制史的および比較法的観点から検討し、あるべき当該犯罪類型の射程について明らかにするものである。.
15. 野澤 充, ドイツ刑法の量刑規定における新しい王冠証人規定の予備的考察, 神奈川法学, 43巻, 1号, 73頁-116頁, 2011.02, 2009年9月にドイツ刑法の量刑規定の部分に新たに挿入された王冠証人規定について、その規定の成立史、規定内容の分析、および従来から言われている王冠証人規定に関する学説議論に関して概観した。.
16. 野澤 充, 略取誘拐罪における解放減軽規定(刑法228条の2)について, 犯罪と刑罰, 19号, 141頁-197頁, 2009.12, 「既遂犯後の中止」ともいうべき法制度として「行為による悔悟」という制度があるが、日本にはこのような「行為による悔悟」規定はまだ数が少ない。本稿は、日本におけるこの数少ない「行為による悔悟」制度の一つである略取誘拐罪における解放減軽規定(刑法228条の2)について、包括的な検討を行うものである。.
主要総説, 論評, 解説, 書評, 報告書等
1. 野澤 充、@公文孝佳, ドイツ現代刑事法史入門, 成文堂, 2023.12, [URL], ハーゲン通信大学のトーマス・フォルンバウム教授による著書(Thomas Vormbaum, Einführung in die moderne Strafrechtsgeschichte, 3. Aufl., 2016)の全訳である。.
2. 野澤 充, 2項強盗における財産上の利益(1), 刑法判例百選Ⅱ各論[第8版]別冊ジュリスト251号, 2020.11, 最高裁昭和32年9月13日第二小法廷判決を素材に、利益強盗罪に関する学説および裁判例の分析・検討を行った。.
3. 野澤 充, 中止行為の任意性, 刑法判例百選Ⅰ総論[第8版]別冊ジュリスト250号, 2020.11, 中止犯の成立要件である「任意性」について、日本の判例および学説をもとに検討した。.
4. 野澤 充, 中止行為の任意性, 刑法判例百選Ⅰ総論[第7版]別冊ジュリスト220号, 2014.08, 中止犯の成立要件である「任意性」について、日本の判例および学説をもとに検討した。.
主要学会発表等
1. カーステン・ゲーデ(Karsten Gaede、ブツェリウス・ロースクール(ハンブルク))、イェンス・プシュケ(Jens Puschke、マールブルク大学)、内藤大海(熊本大学)、野澤充(九州大学)、通訳:土井和重(北九州市立大学), 日独における将来の刑事手続のための情報保管の許容性(日本刑法学会九州部会日独シンポジウム), 日本刑法学会九州部会, 2019.10.
2. 野澤充, 中止犯の理論的構造について, 第87回日本刑法学会全国大会, 2009.05.
学会活動
所属学会名
比較法学会
九州法学会
日本犯罪社会学会
日本刑法学会
その他の研究活動
海外渡航状況, 海外での教育研究歴
エアランゲン=ニュルンベルク大学, Germany, 2019.04~2020.03.
バイロイト大学, Germany, 2010.04~2011.03.
受賞
第35回とやま賞, 公益財団法人富山県ひとづくり財団, 2018.06.
第2回天野和夫賞, 立命館大学法学部, 2004.10.
研究資金
科学研究費補助金の採択状況(文部科学省、日本学術振興会)
2022年度~2024年度, 基盤研究(C), 代表, 複数段階行為による犯罪(結合犯)に関する総合的研究.
2018年度~2024年度, 国際共同研究強化, 代表, 「公共の秩序に対する犯罪行為」の比較法的検討.
2016年度~2019年度, 基盤研究(C), 代表, 「社会の平穏を害する罪」の現代的再構築.
2011年度~2012年度, 若手研究(B), 代表, 犯罪者の事後的な法適合的態度に対する量刑上の優遇制度についての総合研究.
2008年度~2009年度, 若手研究(B), 代表, 被害者保護のための「行為による悔悟」制度の研究.

九大関連コンテンツ

pure2017年10月2日から、「九州大学研究者情報」を補完するデータベースとして、Elsevier社の「Pure」による研究業績の公開を開始しました。