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辰巳 隆一(たつみ りゆういち) データ更新日:2017.05.16

准教授 /  農学研究院 資源生物科学部門 動物・海洋生物資源学講座


大学院(学府)担当

生物資源環境科学府 動物資源科学専攻 動物・海洋生物資源科学講座

学部担当



電子メール
ホームページ
http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/lab/muscle_and_meat/
研究室の紹介、および研究課題や成果などを記載 .
電話番号
092-642-2950
FAX番号
092-642-2951
取得学位
博士(農学)
専門分野
筋細胞生物学、筋肉生化学、食肉生化学、刺激応答生物学、栄養筋生理学
活動概要
研究活動の概要:
1) 熟成に伴う食肉の軟化機構に関する研究(1987-1992年)
食肉の死後熟成に伴い、筋線維の主成分である筋原線維を構成する巨大タンパク質、コネクチン(connectin/titin、分子量約300万)およびネブリン(nebulin、分子量約80万)のフィラメント構造が断片化すると食肉が柔らかくなることを明らかにした。またこれらの現象が、筋小胞体から漏出したカルシウムイオンが両タンパク質に結合すると誘起されることを示し、1992年3月に学位を取得すると共に、知見を国際雑誌Journal of BiochemistryおよびJournal of Muscle Research and Cell Motilityなどに公表した。

2) 筋発生に伴う巨大筋原線維タンパク質の発現に関する研究(1993-1995年)
筋発生学の分野において、筋原線維の構築に極めて重要な役割を担うコネクチンおよびネブリンの発現様式を調べた。また、この過程で分子量約55万の未知のリポタンパク質を発見同定し、その性質や局在を追究した。これらの知見を国際雑誌Biochimica et Biophysica Actaに公表した。

3) 運動・成長に伴う骨格筋の肥大・再生に関する研究(1996-現在)
文部省若手在外研究員として米国アリゾナ大学Dr. R. E. Allen研究室に留学し、骨格筋の肥大成長の根幹をなす衛星細胞の活性化に関する研究を開始した。ここでは、骨格筋から衛星細胞を高純度で初代培養する技術を習得し、衛星細胞がHGF (Hepatocyte Growth Factor、肝細胞増殖因子)により活性化することを明らかにした。更に、HGFが筋線維の細胞外マトリックスに結合保持されており、骨格筋を人為的に損傷させると抽出液(Crushed muscle Extract、CME)中にHGFが解離し、これが受容体c-metに結合すると、衛星細胞が活性化することを明らかにした。これらの知見を1997年4月米国コロラド州スノーマスで開催されたKeystone Symposia 1998および1998年8月ボストンでの第1回 Satellite Cell Conferenceなどで発表すると共に、著明な国際雑誌Developmental Biologyに発表した。引き続き、HGF-cmet系を作動させる外的刺激を調べ、筋線維の収縮弛緩に伴い衛星細胞に受動的に負荷される物理刺激を加えると、一酸化窒素産生に依存して細胞外マトリックスからHGFが遊離し衛星細胞が活性化することを見い出した。これらの成果を2000年5月アシロマーで開催されたKeystone Symposia 2000および2001年/2003年7月ツーソンでの第2/3回 Satellite Cell Conferenceなどで発表すると共に、国際雑誌Experimental Cell Research, Muscle & NurveおよびMolecular Biology of the Cellなどに公表した。現在、 物理刺激による一酸化窒素合成酵素の活性化機構およびHGFの遊離機構、およびHGFの補完の仕組みを追究しており、衛星細胞の活性化のカスケード機構を明らかにすることを目指している。また、2003年から活性化の逆方向の現象である休止化の分子機構を解明する研究を開始しており、物理刺激をトリガーとした衛星細胞のメカノバイオロジーを構築したいと考えている。

教育活動の概要:
 学部の教育に関しては、「基礎化学実験(2年次後期、必修)」および「畜産化学実験(3年次前・後期、選択)」を担当し、実験を行う上で基礎的な心構えや技術を分りやすく説明するよう努めている。また「動物生化学(2年次後期、必修)」および「基礎動物学(2年次前・後期、必修)」の低年次専攻教育科目を分担している。

その他の活動の概要:
九州大学リサーチコア「食の安全と健康な生活の構築(代表:今泉勝己教授)」の研究組織メンバー(身体能力向上をH16年10月から担当)

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