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荒谷 邦雄(あらや くにお) データ更新日:2019.07.04

教授 /  比較社会文化研究院 環境変動部門 生物多様性講座


大学院(学府)担当

九州大学リーディング大学院フューチャーアジア創成プログラム
リーディング大学院持続可能な社会を拓く決断科学大学院プログラム

学部担当

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電話番号
092-802-5647
FAX番号
092-802-5647
就職実績-他大学
就職実績有, 京都大学大学院人間・環境学研究科 1994年5月〜2000年9月
取得学位
京都大学博士(理学)
学位取得区分(国外)
なし
専門分野
昆虫学 
外国での教育研究期間(通算)
00ヶ年00ヶ月
活動概要
 私はこれまで、クワガタムシをはじめとするコガネムシ上科の甲虫を主な題材として生物の進化の問題に取り組み、特に「クワガタムシにみられる様々な性的二型と雄の種内変異がクワガタムシの系統の中でどのように進化し維持されてきたのか」という、ダ−ウィン以来、多くの研究者の心をとらえてきた問題に大きな興味を抱いている。
 こうした問題を追求するために、日本国内はもちろんマレーシアやタイなどの東南アジア諸国をはじめ世界各国に足をのばし、野外における甲虫の生態や行動を調査する一方、飼育を通じた幼虫の栄養生理や生活史の解明、実検室内での形態比較、核型やDNA分析に至るまで幅広いアプローチを試みている。最近ではペット甲虫をはじめとする外来種問題や希少甲虫類の保全事業にも積極的に取り組んでおり、現在、進行中のプロジェクトとして、環境総合研究推進費「奄美・琉球における遺産価値の高い森林棲絶滅危惧種に対応する保全技術開発」のサブテーマ5「、樹洞性大型甲虫類(ヤンバルテナガコガネ・マルバネクワガタ類)の保全管理ユニットの設定と保全技術の開発」や、「大隈諸島(含上三島)の昆虫相の解明とその成立史に関する分子遺伝学的アプローチ」(公益財団法人自然保護助成
基金)の研究代表者を務めている。ここ数年でも科研費プロジェクト「国内外来種の見えない脅威の可視化とリスク管理―ペット昆虫問題の拡大防止に向けて」、環境省受託研究「亜熱帯森林性の腐植食性昆虫における保全技術モデル事業」の代表を務めたほか、科研費プロジェクト「ニッチ構築としての鳥の巣:未知の共生系の進化生態学的研究」、「伊豆諸島の甲虫類の 種および遺伝的多様 性の解明とホットス ポット推定」、「急速な農耕地拡大で絶 滅が危惧されるベトナ ム・ラオスの天敵・中立 昆虫相の解明」などの研究分担者も務めている。
 最終的には「昆虫系統分類学」や「昆虫生態学」、「昆虫行動学」といった既存の専門分野の枠を超えて、甲虫そのものを歴史性をもった存在として総合的にとらえることを目指している。多様な形態を備え、様々な生活を営んでいる甲虫について研究することは、生物の多様性の起源とその維持機構の解明にもつながると考えている。
 教育面では大学院地球社会統合科学府では「生物多様性科学 D(生態リスク管理)」、包括的生物環境科学概論A、共通科目「地球社会統合科学」、および「地球社会フィールド調査法」の講義を担当するとともに、共通科目「地球社会フィールド調査法」世話人として全体を総括した。総合演習や大学院生の研究指導も実施した。リーディング大学院決断科学プログラムにおいては環境モジュールのサブリーダーとして問題解決セミナーや国内外の実習の引率も実施した。九州大学リーディング大学院フューチャーアジアプログラムでは、科目開発を担当し、国内外の実習の引率も実施した。基幹教育科目では理系基礎・生物学(集団生物学)を担当している。学部教育では基幹教育セミナーや理系ディシプリン科目、高年次基幹教育科目を担当しているほか、新規に設置された共創学部の専任教員も務めている。
 また、社会活動としては日本昆虫学会自然保護委員長、日本甲虫学会自然保護委員長など学会の関連委員長をはじめ、環境省特定外来生物等分類群専門家グループ会合委員、環境省レッドデータ昆虫グループ委員、環境省国内希少野生動植物種の指定に関する検討会委員、環境省希少動植物保護推進員、防衛省与那国島自衛隊基地整備事業に関わる環境影響評価検討専門家代表、京都府レッドデータ調査選定・評価委員会委員、東九州自動車道上毛町域における環境保全及び道路構造に関する委員会委員、浜ノ瀬ダム昆虫モニタリング委員会委員等を務め、生物多様性の保全活動に力を注いでいる。生物多様性条約の「名古屋議定書」が昆虫研究にもたらす影響に関する学会や研究者への啓発活動も実施している。

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