X線CTを用いた古人骨研究
キーワード:CT, 古人骨、ハリス線、骨折痕など外傷診断
2023.03.
米元 史織(よねもと しおり) | データ更新日:2024.04.19 |
助教 /
総合研究博物館
比較社会文化研究院
主な研究テーマ
古人骨の3Dデータの作成と解析
キーワード:3D、古人骨
2021.04.
キーワード:3D、古人骨
2021.04.
古人骨資料の保存活用について
キーワード:古人骨資料
2019.05.
キーワード:古人骨資料
2019.05.
身体活動の多様性と社会構造の変容過程の研究
キーワード:筋骨格ストレスマーカー、社会的非均質性、生業様式と生活様式
2015.04.
キーワード:筋骨格ストレスマーカー、社会的非均質性、生業様式と生活様式
2015.04.
従事しているプロジェクト研究
本州・四国・九州域における先史人類および文化の形成
2023.04~2028.03, 代表者:神澤秀明, 独立行政法人国立科学博物館.
2023.04~2028.03, 代表者:神澤秀明, 独立行政法人国立科学博物館.
交錯する漢と匈奴:考古・法人類学による古代東部ユーラシア史の再構築
2023.04~2028.03, 代表者:岡崎健治, 鳥取大学.
2023.04~2028.03, 代表者:岡崎健治, 鳥取大学.
ゆらぎの場としての水循環システムの動態的解明による水共生学の創生
2021.09~2026.03, 代表者:荒谷邦雄, 九州大学 比較社会文化研究院 主幹教授.
2021.09~2026.03, 代表者:荒谷邦雄, 九州大学 比較社会文化研究院 主幹教授.
江戸時代人骨を対象とした身体化される格式と格差の考古・人類学的研究
2023.04~2027.03, 代表者:米元史織.
2023.04~2027.03, 代表者:米元史織.
東アジアにおける農耕の拡散・変容と牧畜社会生成過程の総合的研究
2019.04~2024.03, 代表者:宮本一夫, 九州大学.
2019.04~2024.03, 代表者:宮本一夫, 九州大学.
国家形成前段階における親族構造の地域的変異に関する研究ー九州南部を中心に―
2019.04~2022.03, 代表者:岩永省三, 九州大学総合研究博物館.
2019.04~2022.03, 代表者:岩永省三, 九州大学総合研究博物館.
古墳時代人骨を用いた社会的格差の歴史的展開に関する実証的研究
2019.04~2023.03, 代表者:米元史織, 九州大学.
2019.04~2023.03, 代表者:米元史織, 九州大学.
3~7世紀の琉球列島における人と文化の交流史研究
2017.04~2020.03, 代表者:木下尚子, 熊本大学.
2017.04~2020.03, 代表者:木下尚子, 熊本大学.
古人骨歯牙の超高精度同位体分析に基づく人の移動と親族・婚姻関係の解明
2018.06~2021.03, 代表者:舟橋京子, 九州大学, 九州大学.
2018.06~2021.03, 代表者:舟橋京子, 九州大学, 九州大学.
デジタル技術による博物館資料の記録・復元手法の研究開発
2015.04~2018.03, 代表者:松本隆史, 総合研究博物館, 九州大学.
2015.04~2018.03, 代表者:松本隆史, 総合研究博物館, 九州大学.
ユーラシア東部草原地帯における騎馬遊牧社会形成過程の総合的研究
2015.04~2016.03, 代表者:宮本一夫, 九州大学人文科学研究院, 科学研究費助成事業.
2015.04~2016.03, 代表者:宮本一夫, 九州大学人文科学研究院, 科学研究費助成事業.
遺跡出土資料の産地分析に関する新手法開発
2015.09~2017.03, 代表者:田尻義了, 比較社会文化研究院, 九州大学つばさプロジェクト.
2015.09~2017.03, 代表者:田尻義了, 比較社会文化研究院, 九州大学つばさプロジェクト.
筋骨格ストレスマーカーを用いた日本列島階層社会に関する人類学的研究
2015.10~2017.03, 代表者:米元史織, 総合研究博物館, 科学研究費助成事業.
2015.10~2017.03, 代表者:米元史織, 総合研究博物館, 科学研究費助成事業.
研究業績
主要原著論文
1. | @米元史織、@足立達朗, ストロンチウム同位体比分析に基づくモンゴル高原青銅器時代の人の移動, 東アジア考古学の新たなる地平, 905-923, 2024.03. |
2. | @米元史織, 近世大野城市域出土人骨の栄養・健康状態に関する検討:ハリス線について, 九州大学総合研究博物館研究報告, 21, 53-66, 2024.03. |
3. | @米元史織, 北部九州の弥生時代人達―いわゆる渡来系形質について―, 九州大学総合研究博物館研究報告 Bulletin of The Kyushu University Museum, 20, 49-73, 2023.03, [URL]. |
4. | 米元史織, MSMsの時期的変遷からみる江戸時代武士の行動様式の確立, 日本考古学, 54, 65-81, 2022.05, 日本の近世の身分制社会は、豊臣政権下で進められた兵農分離と太閤検地を経て、国家と社会の法制的秩序が整備される中で「士・農工商」ともいうべき社会的な機能分担が社会の基幹に持ちこまれ、江戸幕府の身分固定化政策の下で形成される。朝尾(1992)は、近世社会に整えられた格式とは、日常のすがた・かたち・立ち居・ふるまいのすべてにわたって定められた様式であると述べており、身分制社会においては経済的な差だけでなく、この身分ごとの格式の差が確かに存在し、それが江戸社会の維持の一端を担っていたと考えられる。この身分制社会において特権的階級であった武士層の人々は、埋葬様式や頭蓋形質など様々な点でそれ以外の階層の人々と画される。米元(2012)において、江戸時代の武士層と非武士層のMusculoskeletal Stress Markers(MSMs)のパターン、特に下肢7部位のMSMsパターンが異なり、その要因として立ち居振る舞いなど生活様式における武士層の特異性が指摘された。しかし、例えば頭蓋形質に関して江戸時代後期の将軍のほうが、貴族化が明瞭であること(鈴木1985a・b)など江戸時代に関する諸研究をふまえ、武士という身分コードの成立と展開を検討するためにMSMsの時期的な変遷を明らかにする必要がある。そこで、江戸市中出土の武士層を惟村(2004)の甕棺編年に基づいて時期ごとに細分し、下肢7部位のMSMsパターンの時期的変遷を検討した。その結果、泰平の世が続くにつれて武士の「貴族化」が進行するという点ではMSMsも頭蓋形質と同様の方向性をもつことが明らかとなった。特に惟村(2004)の第3期段階の甕に埋葬された被葬者においてMSMsパターンの共通性が強いことから、この被葬者が生きていたと推定される時期である18世紀後半以降に立ち居振る舞いにおける「武士らしさ」への規制が増したこと、そしてこれは藩校の設立や幕藩体制の社会に動揺が生じた結果、特権的身分への保守化が高まり、武士の官僚化が推し進められた社会情勢と関連すると考えられる。. |
5. | 米元史織・舟橋京子・足立達朗・右島和夫・小林正春・中野伸彦・小山内康人 , 溝口の塚古墳被葬者の歯牙ストロンチウム同位体比分析, 長野県考古学会誌, 162, 1-13, 2022.03. |
6. | 米元史織, MSMsの時代間比較から明らかにする社会的不均質性の進展, 持続する志-岩永省三先生退職記念論文集―, 809-831, 2021.03. |
7. | 米元史織, 縄文狩猟採集民と弥生水稲農耕民を対象とした生業活動と年齢に基づく諸活動の仕方の違いに関する形質人類学的検討, 日々の考古学, 3, 63-76, 2020.03. |
8. | 高椋浩史・米元史織 , 広田遺跡出土の人骨 , 木下尚子編 広田遺跡の研究 人の形質・技術・移動 平成29年度~令和元年度科学研究補助金基盤研究(B)研磨孔報告書 , 65-208, 2020.03. |
9. | 米元史織, 筋付着部発達度分析から復元する身体活動-縄文狩猟採集民と弥生水稲農耕民のMSMsの性差と年齢差―, 季刊考古学, 143, 35-38, 2018.06. |
10. | 米元 史織, 筋付着部の発達度からみる弥生時代の身体活動の地域的多様性, 考古学は科学か。 田中良之先生追悼論文集, 上, 579-602, 2016.05. |
11. | 米元 史織, 筋付着部の発達度からみる縄文時代の生業様式の地域的多様性, 九州大学総合研究博物館研究報告 , 14, 37-57, 2016.03, [URL]. |
12. | SHIORI YONEMOTO, Differences in the Effects of Age on the Development of Entheseal Changes Among Historical Japanese Populations, American Journal of Physical Anthropology, 10.1002/ajpa.22870, 159, 2, 267-283, 2016.02. |
13. | 米元 史織, 生活様式の復元における筋骨格ストレスマーカーの有効性, Anthropological Science(Japanese Series), http://doi.org/10.1537/asj.120709, 120, 1, 15-46, 2012.08. |
主要総説, 論評, 解説, 書評, 報告書等
1. | 米元史織, 骨から探る日本人の起源-九州大学総合研究博物館の古人骨―, 西日本文化, 2022.01. |
2. | 米元史織, 形質人類学, 季刊考古学, 2020.04. |
3. | Shiori Yonemoto, Musculoskeletal stress markers, Weily and Blackwell, 2018.10. |
主要学会発表等
学会活動
学会誌・雑誌・著書の編集への参加状況
2022.04~2024.03, 東アジア考古学の新たなる地平:宮本一夫先生退職記念論文集, 国際, 編集委員長.
2019.03~2021.03, 持続する志, 国内, 編集委員.
2015.03~2016.06, 考古学は科学かー田中良之先生追悼論文集―, 国内, 編集委員.
2016.06~2017.06, 骨からみた古代日本の親族・儀礼・社会ーもう一人の田中良之Ⅱ-, 国内, 編集委員.
2015.03~2016.06, 縄文文化構造変動論―もう一人の田中良之ー, 国内, 編集委員.
その他の研究活動
海外渡航状況, 海外での教育研究歴
モンゴル科学アカデミー歴史学・考古学研究所, Mongolia, 2019.09~2019.09.
モンゴル科学アカデミー歴史学・考古学研究所, Mongolia, 2016.08~2016.08.
上海博物館, China, 2016.09~2016.09.
上海博物館, China, 2015.09~2015.09.
モンゴル科学アカデミー歴史学・考古学研究所, Mongolia, 2015.08~2015.09.
研究資金
科学研究費補助金の採択状況(文部科学省、日本学術振興会)
2023年度~2027年度, 基盤研究(B), 分担, 交錯する漢と匈奴:考古・法人類学による古代東部ユーラシア史の再構築.
2021年度~2025年度, 学術変革領域研究(A), 分担, 流域圏生態系におけるヒトと自然の共生.
2023年度~2027年度, 学術変革領域研究(A), 分担, 本州・四国・九州域における先史人類および文化の形成.
2023年度~2026年度, 若手研究, 代表, 江戸時代人骨を対象とした身体化される格式と格差の考古・人類学的研究.
2019年度~2024年度, 基盤研究(S), 分担, 東アジアにおける農耕の拡散・変容と牧畜社会生成過程の総合的研究.
2019年度~2021年度, 基盤研究(B), 分担, 国家形成前段階における親族構造の地域的変異に関する研究ー九州南部を中心に―
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2018年度~2021年度, 挑戦的研究(萌芽), 分担, 古人骨歯牙の超高精度同位体分析に基づく人の移動と親族・婚姻関係の解明.
2017年度~2019年度, 基盤研究(B), 分担, 3~7世紀の琉球列島における人と文化の交流史研究.
2015年度~2018年度, 基盤研究(A), 分担, ユーラシア東部草原地帯における騎馬遊牧社会形成過程の総合的研究.
2019年度~2022年度, 若手研究, 代表, 古墳時代人骨を用いた社会的格差の歴史的展開に関する実証的研究.
2015年度~2017年度, 研究活動スタート支援, 代表, 筋骨格ストレスマーカーを用いた日本列島階層社会に関する人類学的研究.
競争的資金(受託研究を含む)の採択状況
2022年度~2022年度, , 分担, 西山口遺跡群出土人骨保存・分析業務委託.
2022年度~2022年度, , 分担, 原遺跡調査報告書作成作業.
2021年度~2021年度, , 分担, 玉名平野遺跡群出土古人骨整理・分析業務.
2022年度~2022年度, , 分担, 西山遺跡調査報告書作成業務.
2020年度~2021年度, , 分担, 津古牟田遺跡7出土人骨保存・分析事業.
2018年度~2019年度, , 分担, 金井下新田遺跡出土人骨保存・分析..
2016年度~2017年度, , 分担, 古野遺跡第7次調査出土人骨保存分析業務.
共同研究、受託研究(競争的資金を除く)の受入状況
2020.04~2021.03, 分担, 四日市遺跡出土人骨保存・分析作業(大分県立埋蔵文化財センター(玖珠町)).
2020.09~2021.03, 分担, 津古牟田遺跡出土人骨の分析.
2016.12~2017.03, 分担, 古野遺跡第7次調査出土人骨保存分析業務.
2016.04~2017.03, 分担, 柳川市下百町遺跡群遺跡出土人骨に関する研究.
学内資金・基金等への採択状況
2024年度~2024年度, 研究補助者雇用支援, 代表, 研究補助者雇用支援.
2023年度~2025年度, 令和5年度人社系学際融合プログラム, 代表, CTを用いた精密分析が明らかにする江戸時代の社会的格差と栄養状態:古病理学と考古学の融合研究.
2019年度~2019年度, 出産・育児復帰者支援, 代表, 骨形態から明らかにする島嶼環境への人の適応:種子島広田・鳥の峯遺跡を対象として.
2017年度~2017年度, わかばチャレンジ, 代表, 古人骨の筋付着部の発達度から明らかにする社会的格差の展開:古墳時代の九州地域を中心として.
2015年度~2017年度, P&Pつばさプロジェクト, 分担, 遺跡出土資料の産地分析に関する新手法開発.
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