中国古典文学、主に唐代の詩歌散文の研究
キーワード:杜甫、李白、韓愈、白居易
2000.04.
静永 健(しずなが たけし) | データ更新日:2023.11.22 |
主な研究テーマ
20世紀前半の日本と中国の学術交流
キーワード:目加田誠、孫文、濱一衛、銭稲孫
2016.04~2023.03.
キーワード:目加田誠、孫文、濱一衛、銭稲孫
2016.04~2023.03.
従事しているプロジェクト研究
越境する文学の基本構造:日本各時期の唐詩受容の俯瞰的研究
2020.04~2025.03, 代表者:静永 健, 九州大学
文学が国境を越える、言葉の壁を超えて読み継がれる、この現象を、特に東アジアの唐詩の受容に焦点をあてて、分析、考察する。.
2020.04~2025.03, 代表者:静永 健, 九州大学
文学が国境を越える、言葉の壁を超えて読み継がれる、この現象を、特に東アジアの唐詩の受容に焦点をあてて、分析、考察する。.
1930年代北京における学術交流―新発見資料・目加田誠『北平日記』の分析
2016.04~2019.03, 代表者:静永 健, 九州大学
九州大学名誉教授・目加田誠の遺品『北平日記』を読み解きながら、20世紀前半期における日本と中国との学術交流について、その足跡と、1945年以降への継承過程をさぐる。.
2016.04~2019.03, 代表者:静永 健, 九州大学
九州大学名誉教授・目加田誠の遺品『北平日記』を読み解きながら、20世紀前半期における日本と中国との学術交流について、その足跡と、1945年以降への継承過程をさぐる。.
高松宮家伝来書籍等を中心とする漢籍読書の歴史とその本文に関する研究
2011.04~2013.03, 代表者:静永 健, 九州大学人文科学研究院・国立歴史民俗博物館客員准教授, 国立歴史民俗博物館
日本の漢籍およびそれにともなう学術文化の伝播の課程を公家社会および武家社会といった中世の各階層から分析検討する画期的プロジェクトである。.
2011.04~2013.03, 代表者:静永 健, 九州大学人文科学研究院・国立歴史民俗博物館客員准教授, 国立歴史民俗博物館
日本の漢籍およびそれにともなう学術文化の伝播の課程を公家社会および武家社会といった中世の各階層から分析検討する画期的プロジェクトである。.
日本における中国古典文学の伝播とその展開についての研究
2005.04~2010.03, 代表者:静永 健, 九州大学.
2005.04~2010.03, 代表者:静永 健, 九州大学.
本邦近世校勘資料に残存せる唐詩旧鈔本本文の集成
2003.04, 九州大学(学術振興会科学研究費補助金助成研究:基盤研究C2)
わが国に残存する唐詩本文の集成である。主に中唐の詩人白居易(白楽天)の『白氏文集』の貴重な本文の増補に資するものである。.
2003.04, 九州大学(学術振興会科学研究費補助金助成研究:基盤研究C2)
わが国に残存する唐詩本文の集成である。主に中唐の詩人白居易(白楽天)の『白氏文集』の貴重な本文の増補に資するものである。.
崔致遠撰『桂苑筆耕集』に関する総合的研究
2001.04~2003.03, 代表者:濱田耕策, 九州大学人文科学研究院, 九州大学P&P(日本)
古代朝鮮の詩人崔致遠とその詩文集『桂苑筆耕集』に関しての総合的な研究プロジェクトである。歴史学・文学・哲学の三分野の教官とその学生が参加した。.
2001.04~2003.03, 代表者:濱田耕策, 九州大学人文科学研究院, 九州大学P&P(日本)
古代朝鮮の詩人崔致遠とその詩文集『桂苑筆耕集』に関しての総合的な研究プロジェクトである。歴史学・文学・哲学の三分野の教官とその学生が参加した。.
研究業績
主要著書
主要原著論文
1. | 静永 健, 明末の異人唐汝詢とその唐詩注釈, 中国文学報, 95, 32-52, 2022.04, 明末の盲目の読書人である唐汝詢について、その生涯や著作などを整理し、その文学史上の意義を説いた。. |
2. | 静永 健, 唐詩の微韻, 中国文学論集第50号, 2021.12. |
3. | 静永 健, 目加田誠所蔵の杭州古写真について, 中国文学論集第48号, 48, 2019.12, [URL]. |
4. | 静永健, 華陽公主の面影:白居易をめぐる永貞期の青年群像, 文学研究第百十六輯(九州大学大学院人文科学研究院), 116, 65-111, 2019.03, 中国唐の詩人白居易(白楽天)の青年期の経歴についての研究。特に「長恨歌」を創作するに至るモデルとして、従来の研究では指摘の無かったある悲劇の皇女についての新説を提出した。. |
5. | 静永健, 禹域から見た日本の古写本漢籍, 九州大学大学院人文科学研究院『文学研究』第115輯, 2018.03, 中国六朝時代に編まれた『文選』、そして唐代の詩人の詩集である『白氏文集』については、日本の平安時代の古写本 (もしくは平安時代のものを中世の鎌倉時代に転写して残存したもの)が存在する。これらの古写本は、単に時代が古いために貴重であるというだけでなく、本土中国ではすでに消滅した貴重な原文を保存している点で、我が国のみならず、世界規模において、大変重要な文化遺産であることを説いたものである。. |
6. | 静永健, 孫文の福岡訪問と九州大学の日中学術交流について, 九州大学大学院人文科学研究院『文学研究』第114輯, 2017.03. |
7. | Takeshi Shizunaga, Dr.Sun Yat-sen's Visit to Fukuoka and the History of China-Japan Academic Cooperation at Kyushu University, JOURNAL OF ASIAN HUMANITIES AT KYUSHU UNIVERSITY, Vol.2, 2017.03. |
8. | 静永健, 『京都帝国大学文学部景印旧鈔本』叢書出版始末小考, 九州大学大学院人文科学研究院『文学研究』第112輯, 2015.03. |
9. | 静永健, 竹取物語「月の顔見るは忌むこと」考, 九州大学出版会『生と死の探求』所収, 2013.02, 日本の古物語「竹取物語」と唐詩(主に白居易の詩歌)との関係についての考察。. |
10. | 静永健, 近世日本で読まれた《杜甫詩集》について, 『文学研究』第109輯(九州大学大学院人文科学研究院), 2012.03, 平安時代から江戸・明治までに日本に流入し、出版された杜甫の詩集(『杜工部集』など)についての概説と、その時代の変遷について考察したもの。. |
11. | 静永 健, 白楽天「江南遇天宝楽叟」詩は何時詠まれたか, 九州大学中国文学会, 2014.12, 唐代の詩人、白居易(白楽天)の詩歌のうち、「江南遇天宝楽叟」詩の製作年代を考証した論文である。従来は詩題の「江南」の地名を重要視し、白居易が江南に左遷されていた時期の作品であるとの説が主流であったが、新たに白居易が都長安に戻った後、かつ皇帝穆宗の崩御という事件をうけての作であることを立証した。. |
12. | 静永 健, 海港がはこぶ新しい文学-中国古典文学と九州-, 『長崎・東西文化交渉史の舞台』(勉誠出版), 2013.09, 近世以前の日本の海外交流とそこから入ってきた文学(特に中国文学)の影響を概説した。. |
13. | 静永 健, 漢籍の日本伝来と馬の関係, 九州大学人文科学研究院『文学研究』108, 2011.03. |
14. | 静永 健, 白居易「夜送孟司功」詩の本文異同について, 中国文学論集37, 2008.12. |
15. | 静永 健, 最初に漢籍を読んだ日本人、菟道稚郎子, アジア遊学116号, 2008.11. |
16. | 静永 健, 家から出ない日の詩歌, アジア遊学110号(特集:アジアの心と身体), 2008.06. |
17. | 静永 健, 東京国立博物館蔵古筆残巻「白氏文集巻六十六」の本文について, 日本中国学会報(第55集), 第55集、p226〜239, 2003.10. |
18. | 静永 健, 『菅家文草』に見えたる口語表現, 菅原道真論集/和漢比較文学会, p38〜55, 2003.02. |
19. | 静永 健, 賈島「推敲」考, 中国文学論集(第29号)/九州大学中国文学会, 第29号、p20〜38, 2000.12. |
20. | 静永 健, 「黄葉」が「紅葉」にかはるまで—白居易と王朝漢詩とに関する一考察, 白居易研究年報(創刊号)/勉誠出版, 創刊号、p49〜p75, 2000.04. |
21. | 静永 健, 杜甫「人生七十古来稀」句の典拠について, 日本中国学会創立五十年記念論文集, p627〜p640, 1998.10. |
22. | 静永 健, 元稹「和李校書新題楽府十二首」の創作意図, 日本中国学会, 43, 1991.10. |
主要総説, 論評, 解説, 書評, 報告書等
1. | 静永 健, 大渕貴之, 神鷹徳治, 堀川貴司, 住吉朋彦, 中尾健一郎, 福島金治, 高松宮家伝来書籍等を中心とする漢籍読書の歴史とその本文に関する研究, 国立歴史民俗博物館研究報告第198集, 2015.12, 国立歴史民俗博物館の共同研究の報告書である。. |
2. | 静永 健, 富樫はなぜ弁慶を逃がしたのか-書評:渡辺滋著『古代中世の情報伝達』, 東方, 2013.02. |
主要学会発表等
作品・ソフトウェア・データベース等
1. | 静永健・川西裕也・垣見美樹香・西田真理子, 崔致遠『桂苑筆耕集』本文データ稿, 2003.03 古代朝鮮(新羅)の詩人・崔致遠の詩文集『桂苑筆耕集』の文字データ. |
学会活動
学協会役員等への就任
2021.05~2023.05, 東方学会, 評議員.
2021.04~2023.03, 日本中国学会, 理事.
2020.05~2022.05, 日本中国学会, 理事.
2013.03~2020.05, 日本中国学会, 理事.
2007.04~2009.03, 白居易研究会, 編集委員.
2008.04~2009.03, 日本中国学会, 評議員.
1999.10~2000.10, 中唐文学会, 幹事.
2003.05, 九州中国学会, 理事.
2000.04, 九州大学中国文学会, 幹事.
学会大会・会議・シンポジウム等における役割
2023.05.20~2023.05.20, 第67回東方学者会議, 報告者.
2016.12.17~2016.12.17, 2016年中日日蔵漢籍研討会, 座長(Chairmanship).
2014.05.24~2014.05.24, 東方学会, 座長(Chairmanship).
2013.10.14~2013.10.14, 日本中国学会第二回次世代シンポジウム, 座長(Chairmanship).
2012.11.02~2012.11.03, 東アジアをむすぶ漢籍文化, 座長(Chairmanship).
2011.03.24~2011.03.24, 日本中国学会若手シンポジウム, 座長(Chairmanship).
2008.07.06~2008.07.06, 中国社会文化学会.
2006.07, 日本人と漢籍:日中文化交流研究会, 座長(Chairmanship).
2003.03, 第8回劉禹錫読書会, 座長(Chairmanship).
2013.10.14~2013.10.14, 日本中国学会第二回次世代シンポジウム, 座長.
2008.07.06~2008.07.06, 社会文化学会国際シンポジウム「禅と東アジア」, パネラー.
2006.07, 日本人と漢籍:日中文化交流研究会, 座長.
2002.10, 和漢比較文学会, 公開シンポジウム:「菅原道真の文学世界」基調報告.
学会誌・雑誌・著書の編集への参加状況
2022.12~2022.12, 日本中国学会便り2022年第2号, 国内, 編集委員長.
2022.05~2022.05, 日本中国学会便り2022年第一号, 国内, 編集委員長.
2021.05~2022.05, 日本中国学会便り2021年第2号, 国内, 編集委員長.
2021.05~2021.05, 日本中国学会便り2021年第一号, 国内, 編集委員長.
2015.10, 日本中国学会便り, 国内, 編集委員長.
2003.10, 白居易研究年報/白居易研究会・勉誠出版, 国内, 編集委員.
1999.10~2000.10, 中唐文学会報第8号, 国際, 編集委員長.
2001.04~2002.05, わかりやすくおもしろい中国文学講義, 国内, 編集委員.
2000.04, 中国文学論集/九州大学中国文学会, 国内, 編集委員.
学術論文等の審査
年度 | 外国語雑誌査読論文数 | 日本語雑誌査読論文数 | 国際会議録査読論文数 | 国内会議録査読論文数 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
2022年度 | 2 | 2 | |||
2021年度 | 2 | 2 | |||
2020年度 | 3 | 2 | 0 | 0 | 5 |
2019年度 | 2 | 1 | 3 | ||
2014年度 | 3 | 3 | |||
2013年度 | 5 | 5 | |||
2012年度 | 3 | 3 | |||
2008年度 | 2 | 2 | |||
2005年度 | 2 | 2 | |||
2003年度 | 2 | 2 | |||
2002年度 | 2 | 2 |
その他の研究活動
海外渡航状況, 海外での教育研究歴
北京大学, China, 2019.09~2019.09.
復旦大学, China, 2016.12~2016.12.
山東大学, China, 2013.09~2013.09.
清華大学, China, 2008.11~2008.11.
北京大学, China, 2008.05~2008.05.
清華大学, China, 2006.08~2006.08.
復旦大学, China, 2003.03~2003.03.
ソウル大学, Korea, 2002.03~2003.03.
外国人研究者等の受入れ状況
2022.12~2023.12, 1ヶ月以上, 上海師範大学, China.
2022.04~2023.03, 雲南大学, China.
2020.04~2021.03, 1ヶ月以上, 人文科学研究院, China, .
2006.04, 1ヶ月以上, China.
受賞
日本中国学会賞, 日本中国学会, 1992.10.
第一回九州大学総長賞, 九州大学, 2001.10.
研究資金
科学研究費補助金の採択状況(文部科学省、日本学術振興会)
2020年度~2024年度, 基盤研究(B), 代表, 越境する文学の基本構造:日本各時期の唐詩受容の俯瞰的研究.
2015年度~2019年度, 基盤研究(B), 代表, 1930年代北京における学術交流 ー新発見資料・目加田誠『北平日記』の分析.
2005年度~2009年度, 特定領域研究, 代表, 日本における中国古典文学の伝播とその展開に関する研究.
2005年度~2006年度, 基盤研究(B), 分担, 朝鮮古代の文人・崔致遠の人と作品に関する歴史文学的研究.
2003年度~2006年度, 基盤研究(C), 代表, 本邦近世校勘資料に残存せる唐詩旧鈔本本文の集成.
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