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小黒 康正(おぐろ やすまさ) データ更新日:2022.05.18

教授 /  人文科学研究院 文学部門


原著論文
1. 小黒 康正, 「ドイツ的な世紀」の彼方 フケーとアイヒェンドルフにおける背教者ユリアヌス, 日本独文学会『ドイツ文学』, 第162号(2021), 196-213, 2021.03.
2. Yasumasa Oguro, Das dritte Reich im physiognomischen Weltbild bei Rudolf Kassner. , In: Einheit in der Vielfalt? Germanistik zwischen Divergenz und Konvergenz. Asiatische Germanistentagung 2019 in Sapporo. Herausgegeben von Yoshiyuki Muroi im Auftrag der Japanischen Gesellschaft für Germanistik e.V. und in Zusammenarbeit mit dem Redaktionskomitee des Dokumentationsbandes der Asiatischen Germanistentagung 2019. Iudicium: München 2020, S. 487-494., 2021.01.
3. 小黒 康正, ルードルフ・カスナーの観相学的世界像における「第三の国」, 日本オーストリア文学会「オーストリア文学」, 第36号, 103-121, 2020.03,  ルードルフ・カスナー(一八七三-一九五九年)は西洋の合理主義に対する対蹠者(アンチポーデ)である。カスナーは、一九五三年にオーストリア国家賞、一九五五年にシラー記念賞を受賞するなど、生前、高い評価を得ていた。また、カスナー没後十年目の一九六九年から一九九一年にかけてネスケ社より『カスナー全集』全十巻が順次刊行され、カスナーに対する評価はさらに高まったと言えよう。しかし、現在では、日本は言うに及ばずドイツ語圏においてもカスナーは忘れられて久しい。その原因の一端はカスナーの著作がその独自性ゆえにいずれも繙き難い点にあろう。もっともその難解さを同時代人はいかに受け止めていたのであろうか。ホーフマンスタールによれば、カスナーの「この種の作品は精神の網の目の濃い密度のためにすぐに理解されることはない。おそらくそう遠くはない、後の時代になってようやく人々は、驚嘆して思いを新たにすることだろう。新しい内容と新しい形式をあれほど求めていたわれわれの時代が、このような新しい形式に盛られた新しい内容に気づかなかったことに」。
 カスナーにおける「新しい形式に盛られた新しい内容」とは何であったのか。この問いに答えるためには、カスナー観相学の根幹にある特異な捻れに注目しなければならない。なぜならば、目的論的な歴史哲学とは異質なカスナーの「新しい形式」において目的論的な思考が顕著な「新しい内容」が重要な役割を果たしていたからである。こうした捻れに着目する本論は、(一)西洋近代における目的論的思考を培ってきたネオ・ヨアキム主義、とりわけその思想的核心である「第三の国」について略述し、(二)歴史哲学的な体系を忌避するカスナーの新しい「試み(エッセ)」を確認し、(三)その上で非歴史哲学的なカスナー観相学における「第三の国」について問う。直観と想像力によって内外一致の変身を「顔」から読み取るカスナーにとって「第三の国」とはいかなる理念であったのか。.
4. 小黒 康正, 「第三の国」をめぐる戦い――イプセン、メレシコフスキー、トーマス・マン」, 三田文学会「三田文學」第134号, 第134号, 197-207, 2018.08.
5. 小黒 康正, 第一次世界大戦期の日本とドイツにおける「第三の国」——イプセン,メレシコフスキー,トーマス・マン——, 日本独文学会『ドイツ文学』, 第154号(2016), 72-91, 2017.03.
6. 小黒 康正, Einleitung zum Sonderthema, Neue Beiträge zur Germanistik. Hrsg. von der Japanischen Gesellschaft für Germanistik. München 2016, Band 15, 7-19, Hrsg. von Yasumasa Oguro: Sonderthema Redseligkeit und Stillschweigen in Texten Thomas Manns. , 2016.12.
7. 小黒 康正, Der Zauberberg und Doktor Faustus als apokalyptische Zwillinge. ―Thomas Manns Kampf um ein drittes Reich―, Neue Beiträge zur Germanistik. Hrsg. von der Japanischen Gesellschaft für Germanistik. München 2016, Band 15 , 78-96, 2016.12, 『魔の山』と『ファウストゥス博士』の構造的連関を踏まえて、トーマス・マンにおけるメレシコフスキー受容による「第三の国」Das dritte Reich という問題概念を考察。本論文は2015年度にドイツで行った招待講演に基づく。当方のウィーン研究滞在中に招待を受けて、2015年秋から2016年冬にかけて、ミュンスター大学、ビーレフェルト大学、ブラウンシュヴァィク工科大学、アイヒシュテット大学、フランクフルト大学、以上の5大学で講演を行った。招待者はいずれもドイツの第一線で活躍するドイツの文学ならびに歴史の碩学。.
8. 小黒 康正, Einfluss von Thomas Mann auf das Schaffen. Zeitgenössischer japanischer Schriftsteller wie Haruki Murakami., Kaiho. Hrsg. von der Deutsch-Japanischen Gesellschaft in Bayern e.V., Nr. 6 / 2016, 19-22, http://www.djg-muenchen.de/kaihou/2016-6/, 2016.06.
9. 小黒康正, 孤独化するディレッタント ブールジェ、マン、カスナーの場合, 九州大学独文学会『九州ドイツ文学』第26号(2012), 1-26, 2012.11.
10. Yasumasa Oguro, Neo-Joachismus auf der „geistigen Insel“ in München. Kandinsky, Mereschkowski und Thomas Mann., In: Publikationen der internationalen Vereinigung für Germanistik (IVG). Akten des XII. internationalen Germanistenkongress Warchau 2010. Vielheit und Einheit der Germanistik weltweit. Hers. von Franciszek Grucza. Bd. 14. Frankfurt a. M.: Peter Lang 2012., 451-457, 2012.05.
11. Yasumasa Oguro, Frieden und Krieg von 1811 – Fouqués „Undine“ und Kleists „Wassermänner und Sirenen“ , In: Transkulturalität – Identitäten in neuem Licht. Asiatische Germanistentagung in Kanazawa 2008. Hrsg. von Ryozo Maeda im Auftrag der Japanischen Gesellschaft für Geramanistik und in Zusammenarbeit mit dem Redaktionskomitee des Dokumentationsbandes der Asiatischen Germanistentagung 2008. München 2012., 199-205, 2012.03.
12. 小黒 康正, 水底から浮かぶ否定性——「水の女」という名の流動体, 日本独文学会『ドイツ文学』第142号(2010), 72-91, 2010.03.
13. 小黒康正, 「歌声を失った「水の女」たち アンデルセン、リルケ、カフカ、ブレヒト」, 九州大学独文学会『九州ドイツ文学』第24号(2010), 1-26, 2010.11.
14. 小黒康正, 「水の女」の黙示録 インゲボルク・バッハマン『ウンディーネ行く』をめぐって, 九州大学大学院人文科学研究院『文学研究』第107号(2010), 95-128 頁, 2010.03.
15. 小黒康正, アンティポーデの闇——ブレンターノ/ゲレス『時計職人ボークスの不思議な物語』, 九州大学独文学会『九州ドイツ文学』第23号(2009), 1-21頁, 2009.11.
16. 小黒康正, 1811年の「翻訳」論 —フケー『ウンディーネ』とクライスト『水の男とセイレン』—, 日本独文学会『ドイツ文学』第138号(2009), 188-203頁, 2009.03.
17. 小黒康正, トポス「水の精の物語」における妙音の饗宴 —アイヒェンドルフ文学をめぐって—, 九州大学独文学会『九州ドイツ文学』第22号(2008), 1-31頁, 2008.11.
18. 小黒康正, メールヒェンのパロディー——「ハインリヒ・ハイネのローレライ」, 浅井健二郎編『ドイツ近代文学における〈否定性〉の契機とその働き』、日本独文学会研究叢書052号(2007), 26-41頁, 2007.06.
19. 小黒康正, 水の女をめぐる「翻訳」論 ホメロス『オデュッセイア』とフケー『ウンディーネ』, 九州大学独文学会『九州ドイツ文学』第21号(2007), 33-57頁, 2007.12.
20. 小黒康正, 近代日本文学のねじれ 三島由紀夫、辻邦生、村上春樹におけるトーマス・マン, 九州大学大学院人文科学研究院『文学研究』, 第102号(2005)、19-48 頁, 2005.03.
21. Yasumasa Oguro, Die schweigenden Wasserfrauen in Japan und Europa., Hrsg. von Yasumasa Oguro, Masashi Sakai und Oliver Bayerlein: Brechung der asiatischen Moderne. Germanistik in Japan und Korea. Kyushu-Symposium 2003 zu Germanistik und Deutschunterricht. Fukuoka 2004. , S.28-41., 2004.08.
22. Yasumasa Oguro, Thomas Mann in Japan – Rezeption und neuere Forschung. , Neue Beiträge zur Germanistik. Band 3 / Heft 4. Hrsg. von der Japanischen Gesellschaft für Geramanistik. München 2004, S.143-152., S.143-152., 2004.07.
23. Yasumasa Oguro, Begennung von Weltliteratur und Weltpoesie. Von der Entstehung der Wasserfraugeschichte in Japan. , Asiatische Germanistentagung 2002 Bejing: Neues Jahrhundert, neue Heraus-forderungen – Germanistik im Zeitalter der Globalisierung. Hrsg. von der Chinesischen Gesellschaft für Geramanistik. Beijing/China 2004., S.91-101, 2004.06.
24. 小黒康正, トポス「水の精の物語」の身体論的考察ムムホメロスからゲーテまで, 稲元萠先生古稀記念論集刊行会『稲元萠先生古稀記念論集』, 35-58頁, 2003.04.
25. Yasumasa Oguro, Apokalypse als Topos - Geheimnisvolle Toene in der deutschen Literatur, Medien und Rhetorik. Grenzgaenge der Literaturwissenschaft., Hrsg. v. der Japanischen Gesellschaft fuer Geramanistik. Muenchen S.175-185., 2003.04.
26. 小黒康正, インゲボルク・バッハマンの『三十歳』 ─忘却からの復活─, 九州大学文学部編「文学研究」, 第99号、49-69頁, 2002.03.
27. Yasumasa Oguro, Die Dialektik der apokalyptischen Kultur. - Ist das Ende vom Ende moeglich? -, "Dogilmunhak. Koreanische Zeitschrift fuer Germanistik".(韓国独文学会編「ソラク・シンポジウム」論集), Band 78., 42.Jahrgang (2001), Heft 2. Seoul/Korea, S.147-154., 2001.06.
28. Yasumasa Oguro, Das apokalyptische Kulturgedaechtnis der deutschen Literatur im 20. Jahrhundert. Ueberblick und Ingeborg Bachmanns Beispiele., "Evokationen. Gedaechtnis und Theatralitaet als kulturelle Praktiken."(日本独文学会編「蓼科文化ゼミナール」論集), Hrsg. von der Japanischen Gesellschaft fuer Geramanistik. Muenchen S.85-95., 2000.11.
29. Yasumasa Oguro, Thomas Manns "Zauberberg" als Spielraum von Erinnerung und Vergessen., "Berichte der Asiatischen Germanistentagung"(日本独文学会編「アジア地区ゲルマニスト会議1999福岡」論集), Tokyo: Ikubundo-Verlag, S.350-357., 2000.10.
30. 小黒康正, 黙示録文化におけるドイツ表現主義 ─クルト・ピントゥスの『人類の薄明』をめぐって─, 日本独文学会編「ドイツ文学」, 第104号、143-152頁, 2000.03.
31. Yasumasa Oguro, Apokalypse - Erinnerung - Allegorie, 九州大学独文学会編「九州ドイツ文学」, 第12号、1-11 頁, 1998.11.

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