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総説一覧
中川 和憲(なかがわ かずのり) データ更新日:2021.10.28

講師 /  医学研究院 基礎医学部門 病態制御学講座


総説, 論評, 解説, 書評, 報告書等
1. 中島豊, 中川 和憲, 急性大動脈解離の病理, カレントテラピー, 2016.09, 大動脈解離の病理発生には中膜の嚢胞状中膜変性が大きな役割を果たすことが以前より指摘されてきたが,すべての解離の原因を嚢胞状中膜変性で説明するのは困難である.通常の大動脈解離症例の大動脈中膜を詳細に観察すると架橋弾性線維の減少が認められる.Lamellar unitの層状の重なりを基本構造とする大動脈中膜において,架橋弾性線維は弾性板や平滑筋細胞と結合または絡み合い,層構造を安定に保つのに重要な役割を果たしていると考えられる.この架橋弾性線維が減少すると中膜の構成成分の相互の結合が減少して層構造の安定性が減弱し,解離の発生や進展につながる可能性が示唆される.このように大動脈解離の病理を考える際には中膜の構造,特に層構造の変化と安定性の減弱という観点から考える必要がある.近年,モダリティの進歩により大動脈中膜の微細な構造を詳細に観察することができるようになってきており,解離の発生メカニズムの解明がさらに進むことが期待される..
2. 橋本修一, 中川 和憲, 「研究手法入門:生化学・免疫学実験法」 免疫組織化学的染色法, 呼吸, 2013.12, 免疫組織化学的染色 (免疫染色) (Immunohistochemical staining) 法は抗原と特異的抗体反応を利用し組織上の目的の抗原を可視化認識できるようにする方法である。これにより目的の抗原を発現する細胞の機能を推測することが出来る。近年、抗原賦活化法、抗原検出感度の向上、免疫染色の再生医療などの基礎的研究への応用などにおいて顕著な進歩が見られる。本講座では免疫染色の基本(抗体の意味・選択・使用法、試料の調整:固定・包埋・切片作成・抗原賦活化法)、免疫染色法の分類、免疫染色法の種類と染色手順、免疫染色の応用につき概説した。本講座が肺疾患のみならず幅広い分野の医学研究の一助となれば幸いである。.
3. Nakagawa K, Chen Y, Ishibashi H, Yonemitsu Y, Murata T, Hata Y, Nakashima Y, Sueishi K., Angiogenesis and its regulation: Roles of vascular endothelial cell growth factor (VEGF), Semin Thromb Hemost, 26(1): 61-6, 2000.01.

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