九州大学 研究者情報
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岸田 昌浩(きしだ まさひろ) データ更新日:2023.09.28

教授 /  工学研究院 化学工学部門 分子・生物システム工学大講座


大学院(学府)担当

工学府 化学工学専攻 材料化学工学

学部担当



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ホームページ
https://kyushu-u.elsevierpure.com/ja/persons/masahiro-kishida
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取得学位
博士(工学)
学位取得区分(国外)
なし
専門分野
化学工学,触媒反応工学,材料工学
外国での教育研究期間(通算)
01ヶ年00ヶ月
活動概要
【研究活動概要】
固体触媒ならびに無機機能性材料を対象とした反応工学分野を専門として次のような研究を行っている.
(1)水中毒性金属の除去に対する触媒応用
 廃水中に含まれる毒性金属の中には除去困難なものがあり,その代表例が亜ヒ酸とセレン酸である.いずれも沈殿除去や吸着除去が困難なため,水中で酸化・還元して除去が容易な物質(ヒ酸と金属セレン)に変えてから除去する.ところが,いずれも化学的に安定で酸化・還元反応が非常に進行しにくいという課題がある.これに対して我々は,亜ヒ酸の水中酸化およびセレン酸の水中還元に対して,担持貴金属触媒が非常に有効であることを初めて見出した.現在は,触媒の高性能化に関する検討を行うとともに,触媒を用いた廃水浄化プロセスの実用化を目指した検討を行っているところである.
(2)シリカ被覆金属触媒の応用展開
 ナノ粒子の周囲に数nm厚さのシリカ層をコーティングできる技術を生かして,シリカ被覆金属触媒の高性能化について研究している.シリカによる弱い相互作用でも,反応性が大きく変化する例を幾つも見出している.

(3)新規な発熱材料の創製とメカニズム解明
 近年,水素中で長期間発熱する無機材料が報告され始めているが,そのメカニズムは全く不明である.本研究室でも新しい発熱材料を幾つか見出したため,その発熱メカニズムについて検証している.さらに,外部からエネルギーを入力しない状態で長期間発熱する材料の開発を目指して研究を行っている.

【教育活動】
 博士課程・修士課程の大学院生および学部の卒業研究生に対する指導を行っている.学部の授業では,基礎化学熱力学(2年生),反応工学第一(3年生),反応工学第二(3年生),物質科学工学実験第三演習(3年生)を担当している.また大学院の授業では,機能表面化学,反応工学特論,化学工学Aを担当している.
 研究室では,大学院生,卒業研究生,および留学生に対して個別の研究打合せ,実験の指導,ゼミおよび検討会を行っており,定期的に先端工学に関する講義も行っている.学生に対しては学術・研究分野だけでなく倫理・道徳面での指導も行っている.さらに,卒業論文及び大学院論文等の研究指導を積極的に行い,大学院生については国内外での学会発表を推進している.
 全学,部局あるいは部門のFDに毎年参加し,教育改善及び教育方法の向上を図っている.

【国際連携活動】
 国際共同研究や国際会議を通して海外の研究者と交流を行っている.また,幾つかの国際会議で,scientific boardやEditorを務めている.
 教育・研究を目的とした海外への研究者や学生の派遣および海外への研究者や学生の派遣を積極的に行っている.また,国際学術誌における校閲および査読業務を行っている.

【社会活動】
 社会連携活動として,化学工学会,石油学会において講習会,講演会の企画,運営を行っている.学会の研究委員会や国際委員会を通して,産学官の連携を図っている.石油学会では九州・沖縄支部長を務めている.また社会人教育として,化学工学会の企画である「化学工学の基礎講習会」の講師を務めている.
 その他の社会活動として,文科省あるいは経産省に関係する委員を務めるとともに,民間との共同研究の企画・立案・準備・運営・評価などの産学連携活動を積極的に推進している.
【大学運営】
 部局の副研究院長を務め,また部局の運営審議会委員,教育企画委員長など幾つかの委員を仰せつかって,部局の運営に協力している.全学に対しても教育企画委員や各種WG委員などを通して大学運営に協力している.鉄鋼リサーチセンターや超高圧電子顕微鏡センターの運営委員としても協力を行っている.
 学内での管理業務に必要な第一種衛生管理の資格を取得している.
 部門内での委員会あるいはワーキンググループの委員を務めて,部門運営に積極的に協力している.研究室内の業務(会計,備品,安全,衛生,情報等の管理業務)を行っている.

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pure2017年10月2日から、「九州大学研究者情報」を補完するデータベースとして、Elsevier社の「Pure」による研究業績の公開を開始しました。