九州大学 研究者情報
発表一覧
安井 秀(やすい ひでし) データ更新日:2020.07.15

教授 /  農学研究院 資源生物科学部門 農業生物科学講座


学会発表等
1. 田畑 周作, 山形 悦透, 藤田 大輔, 真田 幸代, 松村 正哉 , 安井 秀(九大院・農), 加害性が異なるトビイロウンカ個体群を用いたインド型イネ品種「PTB33」のトビイロウンカ高度抵抗性に関する QTL 解析, 日本育種学会第136回講演会 育種学研究22(別2):, 2019.09.
2. 藤原 渉 , 井上 惇之 , 安井 秀 , 山形 悦透(九大院・農), Oryza sativa L. と O. glaberrima Steud. 間種間雑種後代の F1 花粉不稔に関与する遺伝子座 S18 の遺伝解析, 日本育種学会第136回講演会 育種学研究22(別2):, 2019.09.
3. セイン・ニン・ワー・山形悦透・マイ・ヴァン・タン・安井 秀(九大院農) Thein, H.W., Y. Yamagata, T. V. Mai, and H. Yasui (Fac. Agr., Grad. Sch., Kyushu Univ.), アフリカ産野生イネOryza longistaminataのツマグロヨコバイ高度抵抗性は4つの抵抗性アリルの集積効果による
Accumulation of four resistance alleles contributes to the resistance of green rice leafhopper derived from an accession of Oryza longistaminata, 日本育種学会134回講演会 育種学研究21(別1):, 2019.03, 【目的】
本研究の目的は,アフリカ産野生イネOryza longistaminataのツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps Uhler)抵抗性の遺伝的基盤を解明することである. そのために, 野生イネの染色体断片を保有する染色体断片置換系統を育成し,これらの分離集団を利用してツマグロヨコバイ抵抗性のQTL解析を実施した.さらに,検出したQTL領域がヘテロである個体の自殖後代の分離集団を用いて検出したQTLの実証試験を実施した.

【材料および方法】
アフリカ産野生イネOryza longistaminata W1413系統を種子親として,水稲品種日本晴を交雑して得られたF1に日本晴を戻し交雑して染色体部分置換系統を育成した. 供試虫には,1991年に福岡県で採集し,感受性品種上で累代飼育したツマグロヨコバイ個体群を用いた.播種後7日目の幼苗にツマグロヨコバイ一齢幼虫を10頭放飼し, 3, 5, 7日目の昆虫死亡率を算出した.染色体部分置換系統群のうち, 抵抗性個体が分離した系統の後代集団を育成し, 改めて抵抗性検定を実施して候補QTLの実証試験を行った.

【結果】
戻し交雑とSSRマーカー選抜により28系統の染色体部分置換系統群を作出した.28系統の染色体部分置換系統群のうち4系統において抵抗性個体の分離が見られた. これらの分離集団ならびに後代集団のQTL解析の結果, 4つのQTLを検出した (Table 1). それぞれ, 染色体2上の(qGRH2), 染色体 4 上の(qGRH4), 染色体5 上の(qGRH5) 染色体11 (qGRH11) である. いずれもW1413アリルが昆虫死亡率を高める効果を示した. 4つのQTL のうちqGRH11の遺伝効果が最も大きく全体の変異のほぼ20%を説明していた。そのほかの3つのQTLについては全体の変異の12〜20 %を説明していた. それぞれのQTLアリルがW1413ホモ接合である個体のツマグロヨコバイ昆虫死亡率を評価したところ,放飼3日目では近似同質遺伝子系統(NIL)やQTLの集積系統 (PYL) と日本晴との間で差が生じなかったが,放飼5日目以降は顕著な差が見られた. 4つのQTLの集積系統では放飼5日目まではW1413の昆虫死亡率よりも低かったが放飼7日目にはW1413とほぼ同等となった.

【考察】
4つのNILがいずれも抵抗性を示したことから4つのQTLの存在が実証された. 一方で4つのQTLの集積個体が親系統であるW1413とほぼ同等の抵抗性レベルとなったことから, O. longistaminata W1413系統のツマグロヨコバイ抵抗性は4つのQTLによる遺伝的支配を受けておりツマグロヨコバイ抵抗性の遺伝的基盤についてはW1413アリルの集積効果によるものと推察した..
4. Tan Van Mai, 吉村淳, 安井秀, 在来イネのコアコレクションを用いたイネのツマグロヨコバイ抵抗性の探索, 2017.03.
5. Tan Van Mai, 吉村淳, 安井秀, 在来イネのコアコレクションを用いたイネのツマグロヨコバイ抵抗性の探索, 日本育種学会130回講演会 育種学研究19(別1):, 2017.03.
6. 大城 州人, 山形 悦透, 松村 正哉, 土井 ー行, 春原 英彦, 田崎 三香子, 吉村 淳, 安井 秀, Genotyping-by-sequencing を利用したインド型イネ品種 ARC10239 に由来するセジロウンカ抵抗性のQTL解析, 日本育種学会129回講演会 育種学研究18(別2):, 2016.09.
7. ○安井 秀1) Khin Khin Marlar Myint 1)・松村正哉2)・吉村 淳1) (1)九州大学大学院・農学研究院,2)九州沖縄農業研究センター ), イネのトビイロウンカ抵抗性遺伝子bph20(t)とBph21(t)に関する近似同質遺伝子系統のアジア地域トビイロウンカ個体群に対する耐虫性, 日本育種学会, 2010.03.
8. ○藤田大輔1,2)・吉村 淳1)・安井 秀1)(1)九州大学大学院・農学研究院,2)国際稲研究所), イネのツマグロヨコバイ抵抗性遺伝子に関する集積系統の作出と評価, 日本育種学会, 2010.03.
9. ○Hideshi Yasui, Daisuke Fujita, Atsushi Yoshimura , Marker-assisted Development of Near-Isogenic Lines and Pyramided Lines Carrying Resistance Genes to Green Rice Leafhopper (Nephotettix cincticeps Uhler) with Taichung65 genetic background in rice (Oryza sativa L.), The 6th International Rice Genetics Symposium, 2009.11.
10. ○Ogata, C., A. Yoshimura, H. Yasui , Quantitative trait loci conferring resistance to green rice leafhopper, Nephotettix cincticeps Uhler, in African rice (Oryza glaberrima Steud.)., The 6th International Rice Genetics Symposium, 2009.11.
11. ○Hideshi Yasui, Daisuke Fujita, Asanori Yara, Atsushi Yoshimura and Masaya Matsumura , Genetic analysis of host plant resistance to leafhoppers and planthoppers in rice , The 6th International Rice Genetics Symposium, 2009.11.
12. ○Phi Cong Nguyen, Asanori Yara, Masaya Matsumura, Atsushi Yoshimura and Hideshi Yasui, Development of Nearly Isogenic Lines for bph25(t) and Bph26(t), Conferring Resistance to brown planthopper, Nilaparvata lugens (Stal.) in the Indica rice cultivar ADR52 , The 6th International Rice Genetics Symposium, 2009.11.
13. ○緒方 千佳・吉村 淳・安井 秀(九大院農), Oryza glaberrima が保有するツマグロヨコバイ抵抗性QTLの検出, 日本育種学会, 2009.09.
14. ○屋良 朝紀、Khin Khin Marlar Myint、Phi Cong Ngyuen、吉村 淳、安井 秀(九大院農), インド型品種ADR52に由来するトビイロウンカ抵抗性遺伝子bph20(t)とBph21(t)に関する近似同質遺伝子系統の育成と耐虫性評価, 日本育種学会, 2009.09.
15. 井上洋子・Vu Thi Thu Hien・Sobrizal・安井 秀・吉村 淳(九大院農), インド型イネ品種IR24を遺伝的背景とするOryza. rufipogonイントログレッションラインの作出と評価., 日本育種学会第3回九州育種談話会., 2008.12.
16. 緒方千佳・吉村淳・安井 秀(九大院農), アフリカ産栽培イネOryza glaberrimaが保有するツマグロヨコバイ抵抗性の遺伝解析., 日本育種学会第3回九州育種談話会., 2008.12.
17. Yasui, H., Forward the design breeding of resistance to planthoppers in rice., In Procedings of the JSPS International Seminar 2008 “Hybrid rice and transformation of farming systems”, pp95-102(2009) , 2008.11.
18. 安井 秀(九大院農), 東アジアにおける最近のウンカ被害の発生とイネの害虫抵抗性の遺伝解析., 日本育種学会第114回講演会講演要旨集 育種学研究 10(別2):6., 2008.10.
19. Fujita, D., K. K. M. Myint, M. Matsumura and H. Yasui, , The genetics of host plant resistance to rice planthopper and leafhopper. , International conference on brown planthopper, 2008.06.
20. ○安井 秀・藤田大輔・吉村 淳(九大院農), イネのツマグロヨコバイ抵抗性遺伝子に関する近似同質遺伝子系統のトビイロウンカ抵抗性 , 日本育種学会第111回講演会, 2007.03.
21. Hideshi Yasui, Genetic mapping of genes conferring resistance to the brown planthopper, Nilaparvata lugens Stål., and monitoring their virulence in rice, JSPS Asia-Africa Seminar, Science of hybrid rice: breeding, cropping patterns and the environment, 2006.11.
22. 安井 秀(九大院農), イネのウンカ・ヨコバイ抵抗性の遺伝学, 日本育種学会第110回講演会シンポジウム, 2006.09.
23. Hideshi Yasui, Molecular cloning of the genes conferring resistance to green rice leafhopper, Nephotettix cincticeps Uhler, in rice., 17th Intl. Plant Resistance to Insects Workshop, West Lafayette, IN, April 9th-12th, 2006, 2006.04.
24. Khin Khin Marlar Myint1), T. Sonoda1), M. Matsumura2), A. Yoshimura1), and H. Yasui1), Genetic basis of antibiosis to brown planthopper, Nilaparvata lugens Stal., in rice., 5th International Rice GeneticS Symposium, 2005.11.
25. ○藤田大輔・土井一行・吉村 淳・安井 秀(九大院農), Oryza glaberrima に見出された新たなツマグロヨコバイ抵抗性遺伝子, 日本育種学会, 2005.08.

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