神経膠腫における遺伝子変異とMRI
キーワード:神経膠腫、MRI、ラジオゲノミクス
2017.04~2020.06.



山下 孝二(やました こうじ) | データ更新日:2022.08.10 |

助教 /
医学研究院
主な研究テーマ
IVIM MR画像を用いた脳腫瘍鑑別に関する研究
キーワード:IVIM; MR; 灌流強調画像; 拡散強調画像; 脳腫瘍
2014.04~2017.03.
キーワード:IVIM; MR; 灌流強調画像; 拡散強調画像; 脳腫瘍
2014.04~2017.03.
Arterial spin labelingを用いた脳腫瘍の鑑別に関する研究
キーワード:ASL、MRI、脳腫瘍
2013.04~2016.03.
キーワード:ASL、MRI、脳腫瘍
2013.04~2016.03.
拡散強調画像を用いた真珠腫性中耳炎検出に関する研究
キーワード:真珠腫性中耳炎、側頭骨、MRI、拡散強調画像
2010.10.
キーワード:真珠腫性中耳炎、側頭骨、MRI、拡散強調画像
2010.10.
従事しているプロジェクト研究
MRI IVIM法を用いた脳腫瘍診断への包括的アプローチ
2014.04~2017.03, 代表者:山下 孝二, 九州大学病院
MRI拡散強調像は脳腫瘍の質的診断や治療効果判定等、広く臨床的に使用されている。定量値としてみかけ上の拡散係数(ADC値)が利用されているが、実際には、現在汎用されている拡散強調像は基本的には分子拡散と毛細血管による血流(灌流)を区別する事はできない。これまで、拡散強調像は組織内の水分子拡散をターゲットに行うため灌流の影響がなるべく少なくなるようにパラメータを設定していた。しかし組織灌流はそれ自体が有用な情報であり,複数のb値を用いた拡散強調像をbi-exponential curveに近似する事で、灌流および真の拡散の両者を同時に定量するIVIM法が1980年代にLe Bihanらによって提唱された。ただ当時は、撮像時間が非常に長くなる事や大きな渦電流の影響などの問題があり、定着しなかった。近年3T MRIの普及により、拡散強調像の撮像時間は飛躍的に短縮され、非侵襲的な血流測定法として、IVIM法が最近になって再び注目されつつある。
IVIM法はD値、D*値、f値を測定する事により組織の微小循環を定量可能であるとされるが、その生理学的な意義は解明されていない。従来の定量値測定法として、dynamic susceptibility contrast(DSC)法を用いた脳血液量測定、Arterial spin labeling(ASL)法を用いた脳血流量測定があるが、定量の際は動脈入力関数に依存し、特にASL法では脳血管障害を有する患者での定量性は疑問視されている。
本研究の成功により、脳腫瘍診断におけるIVIM法から得られるパラメータの意義が明らかとなれば、同時取得可能な拡散情報とあわせて脳腫瘍の診断・治療法および予後推定に有用となるだけでなく、将来的な医療費抑制にも貢献する事が期待される。
以下の3点をエンドポイントとしている。
1.脳腫瘍診断において高い再現性を実現できる実用的なIVIM画像の撮影法の最適化を行う
2.IVIM画像から得られる微小循環指標の生理学的な意義を明らかにする
3.脳腫瘍診断におけるIVIM画像の有用性を明らかにする.
2014.04~2017.03, 代表者:山下 孝二, 九州大学病院
MRI拡散強調像は脳腫瘍の質的診断や治療効果判定等、広く臨床的に使用されている。定量値としてみかけ上の拡散係数(ADC値)が利用されているが、実際には、現在汎用されている拡散強調像は基本的には分子拡散と毛細血管による血流(灌流)を区別する事はできない。これまで、拡散強調像は組織内の水分子拡散をターゲットに行うため灌流の影響がなるべく少なくなるようにパラメータを設定していた。しかし組織灌流はそれ自体が有用な情報であり,複数のb値を用いた拡散強調像をbi-exponential curveに近似する事で、灌流および真の拡散の両者を同時に定量するIVIM法が1980年代にLe Bihanらによって提唱された。ただ当時は、撮像時間が非常に長くなる事や大きな渦電流の影響などの問題があり、定着しなかった。近年3T MRIの普及により、拡散強調像の撮像時間は飛躍的に短縮され、非侵襲的な血流測定法として、IVIM法が最近になって再び注目されつつある。
IVIM法はD値、D*値、f値を測定する事により組織の微小循環を定量可能であるとされるが、その生理学的な意義は解明されていない。従来の定量値測定法として、dynamic susceptibility contrast(DSC)法を用いた脳血液量測定、Arterial spin labeling(ASL)法を用いた脳血流量測定があるが、定量の際は動脈入力関数に依存し、特にASL法では脳血管障害を有する患者での定量性は疑問視されている。
本研究の成功により、脳腫瘍診断におけるIVIM法から得られるパラメータの意義が明らかとなれば、同時取得可能な拡散情報とあわせて脳腫瘍の診断・治療法および予後推定に有用となるだけでなく、将来的な医療費抑制にも貢献する事が期待される。
以下の3点をエンドポイントとしている。
1.脳腫瘍診断において高い再現性を実現できる実用的なIVIM画像の撮影法の最適化を行う
2.IVIM画像から得られる微小循環指標の生理学的な意義を明らかにする
3.脳腫瘍診断におけるIVIM画像の有用性を明らかにする.
研究業績
主要原著論文
主要学会発表等
学会活動
学会大会・会議・シンポジウム等における役割
2019.11.03~2019.11.05, ASFNR 13th Annual Meeting:, Moderator.
2014.11.07~2014.11.07, 第50回 北部九州画像診断フォーラム, 司会(Moderator).
2012.05.01~2013.04.14, 第72回日本医学放射線学会総会, 実行委員/プログラム委員.
学術論文等の審査
年度 | 外国語雑誌査読論文数 | 日本語雑誌査読論文数 | 国際会議録査読論文数 | 国内会議録査読論文数 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
2022年度 | 12 | 12 | |||
2021年度 | 21 | 21 | |||
2020年度 | 24 | 24 | |||
2019年度 | 13 | 13 | |||
2018年度 | 6 | 6 | |||
2017年度 | 7 | 7 | |||
2016年度 | 4 | 4 | |||
2015年度 | 2 | 2 | |||
2013年度 | 2 | 1 | 3 |
受賞
九州神経放射線研究会ベストプレゼンテーター賞, 九州神経放射線研究会, 2017.05.
研究資金
科学研究費補助金の採択状況(文部科学省、日本学術振興会)
2022年度~2024年度, 基盤研究(C), 代表, 急性期脳梗塞と無症候性脳血管障害の病態解明に向けた高速MR灌流画像撮像法の開発.
2017年度~2019年度, 基盤研究(C), 代表, ラジオゲノミクス、定量的画像解析に基づく多角的な脳腫瘍診断法の開発.
2014年度~2016年度, 基盤研究(C), 代表, MRI微小灌流・拡散定量による脳腫瘍診断への包括的アプローチ.
2011年度~2013年度, 若手研究(B), 代表, 高磁場MRIを用いた微小再発真珠腫の検出法および術前診断支援システムの開発.
共同研究、受託研究(競争的資金を除く)の受入状況
2022.03~2023.02, 代表, 機械学習アルゴリズムを活用した加齢・変性疾患早期発見および診断指標の開発.
2021.01~2022.03, 代表, 深層学習モデルによる高分解能MRIを用いた神経疾患早期診断法の構築.
2011.03~2012.12, 代表, CT/MRIフュージョン画像を用いた真珠腫性中耳炎手術診断支援システムの開発.


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