Kyushu University Academic Staff Educational and Research Activities Database
List of Reports
Mitsunao Tomioka Last modified date:2021.06.17

Assistant Professor / Department of Psychosomatic Medicine / Department of Clinical Medicine / Faculty of Medical Sciences


Reports
1. 職場とストレス 労働者用日常ストレス評価尺度の作成.
2. 青年期心身症における臨床病態の解明と精神神経免疫学的研究
アトピー性皮膚炎(AD)患者に特徴的な心理社会的因子を健康群と比較した.発症前後の日常の出来事や生活の変化の件数がAD群で有意に多かった.また,抑圧行動や不適切な発散行動がAD群で有意に高く,アレキシサイミア傾向に関しても感情の同定や言語化の因子でAD群が高かった.これらのことよりAD群に心理社会的要因の関与が示唆された.基礎研究では,授乳期に母子分離負荷をした3群:母親分離群,母子分離隔離飼育群(心理ストレス群),母子分離隔離飼育+電気刺激,軽拘束ストレス負荷(心理身体ストレス群)のラットでは授乳期終了時(3週)に心理身体ストレス群のみに海馬の錐体細胞(C3領域)の変性が認められた.その後,変性は消失するが,青年期(9週)に24時間拘束ストレスを負荷すると心理身体ストレス負荷群のみ海馬錐体細胞の変性が認められ脆弱性の獲得が認められた.錐体細胞の密度はどの群にも差が認められなかった.
3. 昇進ストレスによるNK細胞活性の低下.
4. 感情対処法とストレス評価との関連について.
5. 青年期心身症における臨床病態の解明と精神神経免疫学的研究
青年期を中心としたアトピー性皮膚炎(AD)の発症(再発)と持続・増悪要因として日常の出来事や苛立ち事に伴って生起してくる心理社会的な刺激に対して,"怒り等の陰性感情の抑圧"を中心とした心理社会的な諸因子が関与しうることが示唆された.抽出された心理社会的要因から,心身症としてのADのスクリーニングのためのより精度の高い17項目からなるチェックリストを開発した.SDラットを生後2日目より母親のみ分離群(M),母子分離隔離飼育群(I),母子分離隔離飼育軽拘束・電気刺激群(RF)にわけて検討したところ,海馬の錐体細胞は3週でI,RF群で錐体細胞の変性が認められその周辺のMAP2染色の脱落が認められた.6週及び9週に従い海馬錐体細胞の変性は減少したが,9週での24時間拘束ストレスにてRF群で容易に再変性が起こることが確認された.この際のMAP2染色による脱落はHE染色での変性部位に一致するものとしないものが有った.
6. 自律訓練法におけるEMG振幅の意味 音声フィードバック後の患者報告からの検討.
7. 失体感症と過剰適応傾向の評価尺度の作成.
8. セルフ・エフィカシーとNK細胞数との相関関係における男女差について.
9. アトピー性皮膚炎の重症度に関与しうる心理社会的因子と免疫機能の検討(第1報).
10. 「ストレス」の自覚的評価と客観的評価のずれについて.
11. 自律訓練法による軽催眠状態を利用した拮抗制止法が過敏性腸症候群の治療に効果的であった1例
自律訓練法(AT)による軽催眠状態を利用した拮抗制止法が過敏性大腸症候群(IBS)の治療に有効であった症例(17歳男子高校生)を報告した.患者の主訴は授業中に胃のあたりがいたくなるということであった.治療では薬物療法(抗不安薬,整腸剤,消化管運動機能改善薬)とATで不安・緊張の低下とIBS症状の改善を図った.一時改善後の症状再燃には,ATのリラックス反応を利用した拮抗制止法により,不安緊張の軽減と,登校時や学校生活での緊張低減を図った.その結果,患者は不安なく学校生活が送れるまでに症状の改善をみた.
12. 脳挫傷後の抑うつ状態に支持的心理療法が奏効した1例.
13. 睡眠制限法により不眠の改善と情緒の安定がみられた1例.
14. 母子併行面接により葛藤解決を試みた過敏性腸症候群の1例.
15. 心身症の治療 PRISM.
16. 心身医学的治療によりコントロール可能となった重症気管支喘息の1例.
17. 内観療法により向精神薬を減量,中止することができた遷延性うつ病の1症例 PRISMを用いた検討
向精神薬の効果が乏しい鬱病患者に内観療法を行い,その効果をPRISM(Pictorial Representation of Illness and Self Measure)によって評価した症例を報告した.患者は39歳男.内観療法により,それまでにない視点から自己洞察させることができ,隠れていた願いや本音を引き出すことができた.又,PRISMを行うことで,内観療法によって導き出された心理変化を患者自身で整理することができた.
18. PRISMにより心理社会的因子の気づきが深まった過敏性腸症候群(IBS)の1例.
19. 自律訓練法による軽催眠状態を利用した拮抗制止法が過敏性腸症候群の治療に効果的であった1例.
20. 絶食森田療法中の空腹感/満腹感と摂食調節物質グレリンとの相関について.
21. 内観療法により向精神薬を減量,中止することができた遷延性うつ病の1症例 PRISMを用いた検討.
22. 入院治療によりADLが著明に改善した疼痛性障害の1例.
23. 速やかな自律状態への導入 心療内科での臨床経験から
自律訓練(AT)過程の中で患者が身体症状を訴えた場合の効果的対応法を検討するため,患者の身体反応への不安感や訓練方法の誤りを軌道修正する方法を検討した.心療内科では,元々の身体疾患もあり訓練中に不快な身体症状が生起する可能性が高くなるため,安心してATに取り組むことが困難になる.本稿で提示した対応法は,そうした困難に直面した患者が,安心してATに取り組むために著者らが日常臨床で用いている方法である.不快な身体反応がありつつも,それが「受け入れ可能」なものであれば,訓練を継続することでリラックス反応が生じ,そこで生じたリラックス反応は,不快な身体反応の拮抗反応となりうる.つまり,訓練を継続することで,ATという治療法自体が患者に内在する問題を正常化することもあり得る.なお,「受け入れ可能」かどうかは,医学的検査をはじめとした,症例個々の病態に応じた検討が必要である.
24. 腰痛を主訴とした疼痛性障害の1例.
25. 絶食療法中の空腹感/満腹感と摂食調節物質グレリンとの関連について.
26. M Tomioka, C Kubo, Prism for the assessment of the effectiveness of therapy in a psychosomatic setting, JOURNAL OF PSYCHOSOMATIC RESEARCH, Vol.58, No.6, p.S61, 2005.06.
27. M Tomioka, C Kubo, Autogenic training in psychosomatic medicine: closed, time-limited group therapy, JOURNAL OF PSYCHOSOMATIC RESEARCH, Vol.58, No.6, p.S18, 2005.06.
28. 遷延する外出恐怖に行動制限法とイメージ脱感作が奏効した1例.
29. 自律性中和法の有用性 心身症患者2症例の治療経験から.
30. 職場への不適応による遷延性うつ病の治療にPRISMによる心理的介入が有効であった1例.
31. 治療対象としての医療不信 難治の器質的疾患に伴う疼痛性障害2症例の治療経験から.
32. 慢性疼痛患者の医療不信 PRISMによる評価可能性の検討.
33. 尿管拡張術後の右側腹部痛に対し多面的段階的治療が著効した1例.
34. 失感情傾向と医療不信により難治化した疼痛性障害への段階的心身医学療法 麻薬減量に成功した1例から.
35. 九州大学心療内科における神経性食欲不振症患者の入院治療について.
36. アトピー性皮膚炎の発症と経過に関与しうる心理社会的因子の共分散構造分析(2) ストレス反応とアレキシサイミア傾向の多母集団同時分析.
37. アトピー性皮膚炎の発症と経過に関与しうる心理社会的因子の共分散構造分析(1) ストレス反応の多母集団同時分析.
38. アトピー性皮膚炎の発症と経過に関与しうる心理社会的因子の共分散構造分析(III) ストレス反応とストレス対処行動の多母集団同時分析.
39. がん親和性パーソナリティはC型慢性肝炎患者における肝癌発症を高めるか? 前向き研究におけるベースライン・データの横断的解析
C型慢性肝炎患者において、ストレス状況、がん親和性パーソナリティ、慢性疾患QOLを評価し、これらが肝炎の臨床経過及び肝癌発症リスクと関連するか前向き研究を進めている。今回、この研究のベースライン・データの横断的解析結果について報告した。肝炎重症度は、年齢、BMI、糖尿病合併、ウルソデオキシコール酸の内服、強カネオミノファーゲンCの静脈内投与、瀉血療法、ヒアルロン酸、α-フェトプロテイン値と有意な正の相関を認めた。インターフェロン療法の著効・有効率と有意な負の相関を認め、肝炎重症度がひどくなるほどNK細胞活性が減少する傾向を認めた。慢性疾患QOLは、肝炎重症度が上がるほど身体症状と活動能力のQOLが悪化するが、逆に社会・家族関係のQOLが改善した。.
40. M. Tomioka, C. Kubo, Group autogenic training in psychosomatic medicine: A pretreatment interview reduces the dropout rate, International Congress Series, 10.1016/j.ics.2005.12.048, Vol.1287, pp.235-239, 2006.04, Purpose: Group autogenic training (AT) programs are conducted in medical institutions in Japan. An additional interview with patients was conducted before the group AT session to inform patients of details regarding the program. The purpose of this study was to examine the effectiveness of this interview. Methods: Outpatients, mostly suffering from anxiety and psychosomatic diseases, were assigned to a control (n = 27) or an experimental group (n = 22). In the experimental group, a pretreatment interview was conducted before starting the AT program. Four patients were excluded after the interview due to severe symptoms and time limitations for participating in all sessions. At the first and the last AT sessions, the participants completed the State-Trait Anxiety Inventory and the Center for Epidemiological Study of Depression scale. They also reported the perceived controllability of their symptoms by using the Visual Analogue scale. At the last session, the participants and physicians rated the achievement of treatment goals. Results: Patients who completed the program were significantly increased in the experimental group (95%) compared with the control group (63%). Emotional level improved equally in both groups. Participants' self-rating of controllability, as well as participant's and physician's rating achieving treatment goals were not significantly different in the two groups. Conclusions: This study indicates the important role of pretreatment interviews. As a result of the interview, appropriate patients could be selected and more patients could complete the program. © 2006 Elsevier B.V. All rights reserved..
41. 老年期における疼痛性障害の難治化因子としての家族内交流不全についての検討.
42. 摂食障害入院患者における「構成的集団心理療法」の効果に関する研究
摂食障害入院患者の治療に、認知行動療法(CBT)に加えて「構成的集団心理療法」を用い、感情表出と対人交流の改善が得られるかどうかを試みた。構成的集団心理療法では、安全かつ効果的な集団療法をめざし、感情表出と対人交流の難易度を徐々に高めていくプログラム構成とし、その効果をTEG、MMPI、EDI、POMSを用いて検討した。その結果、CBTのみの群と構成的集団心理療法併用群とを比較した結果、構成的集団心理療法には、TEG上での自由な感情表出に大きな効果は認められず、EDIによる摂食障害の症状にも効果は認められなかったが、MMPI上では対人交流における衝動性・攻撃性の緩和に効果がみられ、POMSの結果から気分の安定が得られたことが示唆された。.
43. 慢性疼痛患者における医療不信評価の試み 発症時と入院時のPRISM測定.
44. 心身医療におけるチーム医療 コ・メディカルの役割 チーム医療での情報交換の工夫 PRISMを用いた視覚的情報提供の検討.
45. 心身医学における研究と診療の最先端 ストレスによる免疫抑制とがんの発症に関する前向きコホート研究.
46. 強い依存欲求を治療的に有効利用した疼痛性障害患者に対するチームアプローチ 看護師による認知行動療法的観点から
疼痛性障害患者では疼痛を訴える行動(疼痛行動)が主要な問題となることがあり、その背景に多くは母親との葛藤からくる強い依存欲求が潜在している。病院では依存欲求の対象が看護師に向けられ、疼痛時のみ受容、共感すると疼痛行動を悪化させ、難治化の因子となる。看護教育では、症状時の受容、共感を重視することから、疼痛性障害患者の治療においては医療での二次的増悪が起こることが考えられる。今回、われわれは母親から存在を否定されてきた難治の疼痛性障害に対して、医師、看護師、臨床心理士の連携で、患者の依存欲求に対して適応的な行動を統一的に強化するように対処したことで、著明な行動面の改善を示した1例を経験した。疼痛性障害の看護においては、疼痛行動には中立的に対応し、擁護的な反応で疼痛行動を強化しない治療環境の設定が基礎となる。さらに、患者の心理社会的背景に根ざす看護師への強い依存欲求を有効利用し、定期的な対応で患者との良好な交流を促進して適応行動を強化する認知行動療法的アプローチが有用である。(著者抄録).
47. アトピー性皮膚炎の発症と経過に関与しうる心理社会的因子の共分散構造分析(IV) ストレス反応と対人態度の多母集団同時分析.
48. 自律訓練法習得と性格特性との関連について 生理的弛緩反応の有無による比較
自律訓練法(AT)の習得と性格特性との関連を、生理的弛緩反応の有無により比較することを目的に、A大学病院心療内科に入院し、ATを3週間以上行った53名(男性27名、女性26名)を対象に、AT習得の客観的評価として重感と温感の生理的指標を、また、性格特性を測定する指標としてミネソタ多面人格目録(MMPI)を用い、生理的指標においてATを習得した群(16名)と習得できなかった群(37名)で、MMPIのうち分析対象とした69尺度で有意差のあった尺度について因子分析した。その結果、「家庭問題」「知的効率」「偽装」「恐怖症」より構成される【客観性の乏しさ】因子、および、「反社会的態度」「顕在性敵意」「信念の逸脱」「思考・経験の逸脱」「虚偽」「社会的責任」より構成される【他責】因子の2つの因子が抽出された。これらの結果から、自己の身体感覚を客観的に捉えることができ、「自分自身の訓練に対する姿勢が重要である」ことを強く認識している者がATを習得しやすいことが示唆された。.
49. 強い医療不信を示した難治性疼痛性障害患者に、老年期の孤独感を対象とした家族療法が奏功した症例
強い医療不信を訴え続ける老年期の難治性慢性疼痛に、家族療法が有用であった症例を経験した。症例は70歳代後半の男性で、膀胱癌術後のストーマ周囲の慢性疼痛のため、多数のドクターショッピングの後に、病態把握目的で心療内科入院となった。積極的傾聴で患者治療者間の信頼関係の確立を試みたが、当初は家庭内での問題を強く否定し、過去や現在の強い医療不信の訴えが長く続いた。しかし、妻の死去後息子、娘、婿との交流不全のため、患者の家庭での孤独感が、攻撃的な疼痛行動の持続増悪因子になっていることが明らかとなった。孤独感の改善を治療目標とした家族療法を繰り返し、身体的な痛み以外の苦悩の言語化を促進した。その中で、家族とともに生きるという意識の変化が促され、疼痛行動が軽減、退院となった。老年期の慢性疼痛の背景として、家族との交流不全からくる孤独感が患者の苦痛を深めているという観点が、難治例を打開する際に有用であると考えられた。(著者抄録).
50. 交流分析を用いた家族療法が奏効したうつ病の1例 心身の疲弊の背景への段階的心身医学療法.
51. PRISMによる慢性疼痛患者の医療不信の評価可能性(第2報) 内容的妥当性の検討.
52. 自律性中和法が有用であった慢性疼痛の1例 心的外傷と父親との交流不全へのアプローチ.
53. 手紙添削による陰性感情の外在化で改善した疼痛性障害の症例 心理的葛藤の言語的発散が困難な患者へのアプローチ
心理的葛藤の言語的表出が困難であるために難治化する疼痛性障害の一群が存在する。手紙添削という手法が抑圧された陰性感情を外在化し、言語的発散に導き、有用であった臨床経験を報告する。患者は31歳女性。膠原病内科で背部痛、関節痛を主訴にSLEと診断されたが、炎症反応は一貫して低値であり、心療内科に紹介され受診した。心理社会的背景では、周囲との調和を優先し葛藤を発散できない性格、過剰適応の家庭生活、夫の無理解などが判明した。抑圧された感情の言語的発散を促したが困難で、身体症状が持続した。しかし、夫からの手紙の添削という外在化を自ら行ったことでカタルシスが得られ、症状改善の契機となった。医療者・患者の双方に心理社会的背景が理解されても難治化している疼痛性障害の症例において、未分化な陰性感情を言語的に発散する手紙添削という外在化の手法が有用であることが示唆された。(著者抄録).
54. 慢性疼痛患者での日本語版Pain Catastrophizing Scaleの有用性.
55. 強い医療不信と両親との葛藤を治療対象とした疼痛性障害の心身医学的治療 交流分析の有用性.
56. 家族内葛藤を抱えたアレキシサイミア傾向のある疼痛性障害に対する心身医学的治療.
57. 失感情症を伴う疼痛性障害に対する家族療法・箱庭療法併用の治療経験.
58. 夫への陰性感情に対して、手紙添削による外在化が有用であった疼痛性障害の心身医学的治療.
59. 九州大学病院心療内科に入院治療を要した疼痛性障害患者の心理社会的背景 家族成員内交流不全の重要性.
60. 一人暮らしに対する不安が持続因子となっていた老年期うつ病の1例.
61. ペンタゾシン乱用をきたしていた疼痛性障害(腰痛)の心身医学的病態理解.
62. PRISMによる慢性疼痛患者の負担要素の検討.
63. PRISMによる慢性疼痛患者の医療不信の評価可能性(第3報) MMPIによる妥当性の検討.
64. 転換症状及び破局化の強い疼痛性障害に対して、過去の適応的対処法の強化が有効であった一例.
65. 自律訓練法の適応・禁忌に関する再検討.
66. 痛みと心身医療(線維筋痛症を含む) 慢性疼痛患者への自律訓練法の効果とその機序.
67. 疼痛性障害難治例において身体化は失感情症の感情同定困難と相関する.
68. 疼痛性障害難治例に対する入院での段階的多面的心身医学療法による治療効果の分析 治療対象の同定.
69. 疼痛性障害に対する家族療法 性的虐待後の母親の対応がトラウマとなっていた症例.
70. 心理的アプローチ 疼痛性障害における幼少時の虐待歴の有無と痛み関連障害および心理特性.
71. 心理的アプローチ 身体化と感情同定困難(失感情症)の相関 疼痛性障害難治例における検討.
72. 強い医療不信の背景に両親の喪失体験を有した慢性疼痛性障害の1例.
73. 幼少時の虐待歴は疼痛性障害患者の心理特性に影響するか? 自記式質問紙を用いた検討.
74. 家族間葛藤、対人交流、および失感情症を治療対象とした疼痛性障害に対する段階的心身医学療法.
75. 医療不信と罪悪感への支持的アプローチと自律訓練法が有用であった疼痛性障害の一例.
76. ペンタゾシン乱用をきたしていた疼痛性障害の段階的心身医学的治療.
77. チーム医療における心身医学的アプローチ 疼痛性障害におけるチーム医療の重要性.
78. PRISMにより慢性疼痛患者の医療は評価できるか?(第4報).
79. 集団療法と個人療法の相違と適応について<集団療法の立場から> 集団自律訓練法の効力と限界.
80. 疼痛性障害における幼少時の母親および父親の養育態度と痛み関連障害および心理特性.
81. 慢性痛をもつ一般住民において、失感情症は生活満足度を低下させる 久山町における横断的疫学研究.
82. 慢性疼痛患者の心身医学的治療における自律訓練法の効果
慢性疼痛患者の心身医学的治療における自律訓練法の効果について検討した。心療内科に入院した慢性疼痛患者にリラクセーション目的でATを導入したところ、心身の緊張緩和の改善に加え、心理的葛藤の言語化が促進された2症例(症例1:50歳代後半女、症例2:50歳代前半女)の経過を報告し、治療の奏功過程と機序について考察した。2症例とも、ATによって痛み以外の身体感覚やリラックス感への気づきが得られ、身体・心理的な感覚を客観的に観察することで『痛みへのとらわれ』から『痛みとの共存』へと、痛みの認知が変化した。また、AT導入以前には語られなかった内面的苦悩の気づきが促進されるなかで強い抑圧感情が解放され、言語化されたことで、痛みの「感情成分」が分化し、痛み感情に対する対処が可能になったと考えられた。.
83. 性的虐待歴を有する疼痛性障害と敵意、身体化およびヒステリー傾向との関係.
84. 両親の養育態度は疼痛性障害患者の心理特性に影響するか? 自記式質問紙を用いた検討.
85. 【幼児期生育環境と身体化-そのメカニズム】 慢性疼痛と養育環境 難治化の背景
近年,末梢の痛覚情報は,視床や体性感覚野のみでなく,前部帯状回・島皮質・扁桃体・視床下部・前頭前野などの認知・情動・自律神経系に情報を送り,ヒトの痛み体験が認知・情動・自律神経系と密接な関係があるという知見が神経科学的研究から理解されるようになってきた。更に,社会的疎外感,死別,不公平な待遇,嫉妬,罪悪感などで活性化される脳の領域が,痛みの情動成分に関与する脳部位と共通することもわかってきている。これらのことから,実際に侵害刺激が加わらない状態でもヒトが感じる「心の痛み」体験が,social painという概念で提唱されている。これらの知見は心療内科領域で,慢性疼痛症例の病態と治療を考える意味で有用な情報となっている。実際,九州大学病院心療内科における難治化した慢性疼痛の症例の病態分析を行うと,養育環境が病態の準備因子および持続・増悪因子(ときに発症因子)として関与していることが明らかになってきている。特に,生育歴において,養育環境での心理的ケアの欠如・同胞葛藤および家族内交流不全,そのなかで自然な感情を表出した交流ができにくい失感情症の形成,種々の虐待歴などが難治化の背景として重要であり,その実態を報告した。更に,これらの知見から慢性疼痛の難治化の予防のために重要な次世代の養育への提言に言及した。(著者抄録).
86. 難治性疼痛に関する包括的アプローチ 難治性疼痛における全人的苦痛の分化とその統合 包括的アプローチの心身医学的プロセス.
87. 過活動の制御が困難であった身体表現性障害の症例と治療的自己について チーム医療の有用性.
88. 罪悪感への気づきを促す支持的アプローチと自律訓練法が奏功した疼痛性障害の一例.
89. 東日本大震災後の覚醒度調査.
90. 東日本大震災後の覚醒度の変化.
91. 慢性疼痛を有する女性における幼少時の両親の養育態度 一般住民と心療内科患者の比較.
92. 心理療法の過程で何が起こるか 治療初期と自律訓練法を中心に.
93. 心理療法の専門性と共通性 心身症に対する自律訓練法の治療的側面 他の心理療法との対比から.
94. 心気的傾向が強い疼痛性障害に対する心身医学的治療 対人交流改善へのチームアプローチの有用性.
95. 幼少期の虐待歴を背景とし根深い人間不信を呈した病歴20年の疼痛性障害に対する段階的心身医学的治療.
96. 失感情症を伴う疼痛性障害に対する自律訓練法の効果 箱庭療法との相互作用を活かした多面的治療の一例.
97. PRISMによる慢性疼痛患者の負担要素の検討(第2報).
98. 自律訓練法をどう説明しどう行うか 私の極意 自律訓練法習得による患者のBenefitを予測し、指導する.
99. 感情への気づきと腰痛の有症率および重症感の関連 久山町一般住民における検討.
100. 思春期における線維筋痛症に対する段階的心身医学療法の一例 否定的感情と過活動へのアプローチ.
101. 失感情症を伴う疼痛性障害の段階的心身医学療法 治療導入時における自律訓練法・箱庭療法併用の有用性.
102. 初級者のための心身医学 心身医学的検査 インテーク面接、心理テスト.
103. 久山町一般住民における失感情症と腰痛 有症率および痛みの程度への影響.
104. 非言語的なアプローチが有用であった疼痛性障害の一例.
105. 自律訓練法をベースとしたイメージトレーニングが奏功した社会不安障害の1例.
106. 自律訓練法が有効であったパーキンソン病の一例.
107. 社会性獲得の場として集団自律訓練法の活用.
108. 知性化・女性嫌悪がみられた疼痛性障害に対するチームアプローチの一例 看護師による会話訓練の有用性.
109. 知性化・女性嫌悪がみられた疼痛性障害に対するチームアプローチの一例 非言語療法の有用性.
110. 知性化・女性嫌悪がみられた疼痛性障害に対するチームアプローチの一例 看護師による会話訓練の有用性
社会的交流スキルが未発達であるための社会的疎外感は疼痛性障害の難治化の因子となる。症例は30歳代男性。8年来の疼痛性障害で、知性化・女性嫌悪による心理的防衛のため、社会不適応を認めた。そこで、入院環境における医師・臨床心理士の連携治療と共に、看護師による会話訓練を導入した。看護師が1日5-15分程度の会話訓練を毎日行ったところ、患者は会話も円滑となった。段階的心身医学的治療を行うチーム医療の中で、看護師は社会的交流学習の治療的役割を担当し、患者の適応的な行動が強化された。看護師は、患者が痛みを訴えなくても交流できる体験を通して自己肯定感を得られるように、会話訓練前から工夫した。会話訓練は患者にコミュニケーション技術の習得や緊張感・孤独感の減少をもたらした。その結果、患者の自己効力感が高まり、社会復帰に向けての自信へ繋がった。チームアプローチとして社会復帰準備となる看護師の会話訓練は有用であった。(著者抄録).
111. 母子葛藤が難治化の要因となっていた疼痛性障害に対して、看護師による支持的アプローチが有用であった一例.
112. 母子葛藤が難治化の要因となっていた疼痛性障害の一例 看護師による支持的アプローチの有用性
母子葛藤が強い疼痛性障害患者では、母親への否定的感情が看護師に向きやすく、治療の難治化の要因となる。症例は30歳代女性で疼痛性障害例。姑とのトラブル後に左下肢の感覚低下、脱力から始まり、その後全身痛が出現。器質的疾患は認めず、歩行不能で車椅子生活となった。外来通院中に意識障害を伴う全身硬直性の痙攣様発作が出現し、入院による段階的心身医学的治療を開始。行動療法的介入で硬直発作は軽快したが、攻撃的な態度や高度の失感情症に伴う過活動で、病棟管理に難渋した。チーム医療の一貫として看護師による言語的・非言語的な支持的介入を行ったところ、思うように動けない不便さや苛立ち、焦りを看護師に語り、幼少期からの母親への甘えられない母子葛藤への気づきへ繋がった。失感情症が高度であった患者が、医師や臨床心理士による心理的介入で内省を深めるための基礎となる安心感を得ることができ、看護師による介入が有用であった。(著者抄録).
113. 対人交流障害を治療対象とした幼少期に虐待歴を有する病歴20年の疼痛性障害の治療経験.
114. 家族間交流不全を有する疼痛性障害に対して、対人交流改善のためのチームアプローチが有用であった一例.
115. 家族療法が治療の転機となったてこずり2型糖尿病の一例.
116. 失感情症を伴う疼痛性障害に対する治療の工夫 自律訓練法と箱庭療法の相互作用を活かした多面的治療の一例.
117. 多発性硬化症を合併した疼痛性障害に段階的心身医学的療法が奏功した一例.
118. マインドフルネスに基づくアプローチが有用であった否定的感情の回避傾向の強い気分変調性障害の1例.
119. チームアプローチが有効であった疼痛性障害患者の一例.
120. 自律訓練法の奏功した原発性不眠症の2症例.
121. 自律訓練法の効果判定 訓練者の言葉から自律訓練法の効果を評価する.
122. 自律訓練の受動的態度の習得に工夫を要した慢性疼痛患者の1例.
123. 線維筋痛症の心身相関と全人的理解 線維筋痛症の心身相関と全人的アプローチの実践.
124. 箱庭療法・自律訓練法併用が有効だった線維筋痛症の一例 受動的態度の指導を中心に.
125. 箱庭療法・自律訓練法併用が有用だった線維筋痛症の一例 失感情・失体感への効果.
126. 心身医学的治療が有効であった睡眠障害を合併したアトピー性皮膚炎の2例.
127. 心身医学療法が有効であった睡眠障害を合併したアトピー性皮膚炎の2例.
128. トラウマを有する線維筋痛症に対するマインドフルネス療法の有用性 2症例報告.
129. 音響外傷を契機に発症した難治性慢性耳痛の一例 慢性痛難治化における準備因子の重要性.
130. 非言語的アプローチの導入が治療の転機となった身体表現性障害の一例.
131. 自律性中和法が疼痛症状の改善と感情の安定化に有用であった線維筋痛症の一例.
132. 線維筋痛症の心身相関と全人的理解 線維筋痛症の心身相関と全人的アプローチのための病態メカニズムの理解
線維筋痛症は病態が未解明な部分が多いが、独特な心理特性、免疫学的異常、脳機能異常、自律神経機能異常など多面的な病態が近年の研究で報告されている。本稿では、九州大学病院心療内科での治療経験をもとに、ペーシングの異常、受動的な自己像が構築される背景と過剰適応・過活動、安静時脳活動の異常について、線維筋痛症における心身相関と全人的アプローチの理解促進のために、病態メカニズムの仮説について概説した。線維筋痛症では、default mode networkと呼ばれる無意識的な脳活動が島皮質と第2次感覚野と強く連結しているといわれており、これが中枢性の痛みとして、過活動に伴う筋骨格系の痛みや自律神経機能異常といった末梢性の痛みと合併し、複雑な心身医学的病態を構成していると考えられる。ペーシングを調整し、意識と前意識や無意識の疎通性を増すための線維筋痛症患者に対する全人的アプローチが多くの心身医療の臨床現場で発展することが望まれる。(著者抄録).
133. 知能検査が心身医学的治療の方針決定に有用であった2症例.
134. 段階的心身医学的療法が有用であった線維筋痛症の一例.
135. 慢性痛の難治化に関する考察 アイデンティティクライシスの影響.
136. 慢性痛の難治化に関する考察 二卵性双生児例におけるいじめられ体験の影響.
137. 慢性痛の心理アセスメントワークショップ 慢性疼痛患者への自律訓練法 指導法の基礎と疼痛患者への応用.
138. 心身医学的治療が有効であった難治性嘔吐症の一例.
139. 心身医学的治療が有効であった冠攣縮性狭心症の一例.
140. 心療内科に入院した慢性疲労症候群患者の身体・心理・社会的特徴.
141. 失体感・失感情傾向が強い線維筋痛症に対する段階的心身医学療法 心理士の関わりが有用であった一例.
142. 医療に対する不信感がある慢性疼痛患者はどのような対人的・心理的特徴を持つのか?.
143. 不眠症状と睡眠導入薬の減量に自律訓練法が効果的であった2例.
144. 一般住民における失感情症 筋肉痛の有症率および痛みの程度への影響.
145. 自律訓練法中の身体感覚へのイメージ暴露が不安障害の改善に効果的だった2症例.
146. 自己主張訓練が治療上の転機となった難治性線維筋痛症の一例.
147. 神経性過食症患者への改良版認知行動療法(CBT-E)の試み.
148. 痛みへの心身医学的治療 未来に向けて何が必要か 慢性疼痛難治例に対する段階的心身医学的治療 愛着・認知・情動・行動の観点からのアプローチ.
149. 疾病受容に伴って心身の症状改善に至った一例.
150. 慢性疼痛患者において痛みの破局化と相関する思考コントロール方略は何か? 観察研究の結果から.
151. 慢性疲労症候群患者における心身の相互作用 構造方程式モデリングを用いた解析.
152. 愛着の問題を抱えた慢性疼痛の症例報告 マインドフルネス瞑想法、絵本、アサーショントレーニングを用いた対人交流を改善するための多面的な段階的心理療法の効果
不安定な愛着スタイルを持つ慢性疼痛患者は、対人関係上の不安や親密性回避により難治化しやすい。今回我々は、愛着をめぐる問題から症状再燃した慢性疼痛患者が、集学的で段階的な心理療法により日常生活への適応が改善した経験を報告する。症例は50代女性。重症子宮内膜症に対する子宮卵巣全摘術施行後に全身の疼痛が出現し、その後も症状増悪傾向のため当科紹介受診、線維筋痛症の診断に至った。初回入院で基本的信頼感の乏しさが明らかになり、自律性中和法の施行、両親への介入を経て一旦症状寛解した。その後再婚するも、夫からの見捨てられ不安が強まり症状再燃し第2回入院。マインドフルネスの呼吸瞑想法による破局化の緩和や認知の修正、絵本によるカタルシス促進、認知行動療法的な対人関係スキルの獲得により、自己肯定感の高まりや夫との関係変化、生活の満足感が得られ、多面的な心理療法による対人関係へのアプローチの臨床的有用性が示された。(著者抄録).
153. 心身医学療法が奏功し免疫抑制剤の中止が可能となったアトピー性皮膚炎の2例.
154. 呼吸瞑想法を基盤とした集学的心身医学療法が奏功した愛着の問題のある線維筋痛症の一例.
155. 医療不信が強い慢性疼痛患者は不快感情や痛みをどのように捉えているのか? 観察研究の結果から.
156. 入院加療におけるコミュニケーションスキルトレーニングが奏功した摂食障害の一例.
157. リラクセーション法
ストレス関連疾患あるいは心身症では、心理社会的要因により否定的な情動や身体的緊張が持続するため、持続、増悪するメカニズムが存在する。リラクセーション法はストレス刺激による心理・生理的反応を緩和・緩衝する技法である。広義には心身医学領域で用いられている心理療法全般が含まれることになるが、ここでは身体的緊張を改善する目的で用いられている技法に焦点を絞る。心身医学領域で用いられている主な技法には、漸進的筋弛緩法、自律訓練法、バイオフィードバック法、呼吸法などがある。これらの技法がストレス関連疾患の治療に用いられる場合には、リラックス状態を得ることに加え、心身の状態への気づきを高めること、セルフコントロール力を身につけること、再発を防止することまでを視野に入れて指導が行われる(松岡、2006)。講習会では、代表的な技法の概略を示し、治療の中でどのように用いられているのかを解説した。(著者抄録).
158. ケアが少なく過干渉な被養育体験は成人後の慢性疼痛の重症度に関連する 症例対照研究.
159. 自己・他者理解の獲得が症状軽快に影響しためまい症の1例.
160. 疲労・慢性疲労の脳形態・機能イメージング 心療内科を受診した慢性疲労症候群患者の脳形態および治療による脳形態や脳機能の変化.
161. 慢性疲労症候群患者の身体症状と心理的要因との関連.
162. 心身医学的治療が有効であった脳脊髄液減少症の一例.
163. 小児の慢性疼痛 幼少期からの慢性疼痛予防 養育スタイルと家族機能の観点から.
164. 失感情症傾向に対して箱庭療法の導入が有用であった線維筋痛症女性患者の1例.
165. 失感情症・失体感症の線維筋痛症に対し、家族療法後のマインドフルネス療法が有用であった一例.
166. 下垂体腫瘍術後の外出恐怖に自律訓練中の内的曝露が奏功した一例.
167. 専門医のための心身医学講座 リラクセーション法.