Kyushu University Academic Staff Educational and Research Activities Database
List of Reports
Atsushi Watanabe Last modified date:2024.06.03

Professor / Forest Sciences / Department of Agro-environmental Sciences / Faculty of Agriculture


Reports
1. 能勢 美峰, 花岡 創, 武津 英太郎, 栗田 学, 三浦 真弘, 平岡 裕一郎, 井城 泰一, 三嶋 賢太郎, 高橋 誠, 渡辺 敦史, 気候の異なる3つの植栽地におけるスギクローンの遺伝子発現の年周性の違い, 日本森林学会大会発表データベース, 10.11519/jfsc.133.0_424, Vol.133, p.424, 2022.05, 気候変動と考えられる気象条件等の変化が顕在化しつつある近年、環境がスギ(Cryptomeria japonica D. Don)に与える影響を理解することは益々重要になっている。本研究では、年間を通じて環境がスギに与える影響を分子レベルから明らかにするため、気候の異なる3箇所(山形県東根市、茨城県日立市、熊本県合志市)に同一クローンのさし木苗を植栽し、遺伝子発現の年周性についてマイクロアレイを用いて解析した。得られた発現データを基に主成分分析を行ったところ、成長期(6~9月)よりも休眠期(1~3月)に植栽地による違いがより大きいことが明らかになった。山形と熊本を比較すると、山形では休眠期においてストレス応答関連遺伝子の発現量がより高く、成長関連遺伝子の発現量がより低かった。春の成長に関与すると推定されるアミノ酸合成関連遺伝子の発現量は気温に対して負の相関を示し、冬期に発現量が増加し、特に寒冷の山形で発現量が高かった。これらのことから、環境に応答してスギの発現遺伝子は変動しており、植栽値間の年周性の違いに関して休眠期の環境条件の違いが大きく影響すると推定された。.
2. スギさし木苗の根系成長におけるクローン間変異
[in Japanese].
3. スギ精英樹におけるゲノムワイドアソシエーション解析とゲノミック予測.
4. DNAマーカーに基づいた次世代優良少花粉スギの効率的スクリーニング
[in Japanese].
5. スギのさし木発根性の季節変動とその要因
[in Japanese].
6. スギの材質・成長形質に関するQTL解析
[in Japanese].
7. スギ精英樹クローンの苗畑における初期成長の評価
[in Japanese].
8. 共通系統を用いたスギ初期成長の産地間差の解析
[in Japanese].
9. 環境因子を考慮したスギさし木クローンの成長解析
[in Japanese].
10. 優良な形質を併せ持つ雄性不稔スギの作出―雄性不稔スギリソース整備に向けて―
[in Japanese].
11. Ryoshiro Munehisa, Yosuke Hisataka, Etsuko Moritsuka, Kentaro Uchiyama, Atsushi Watanabe, Yoshihiko Tsumura, Hidenori Tachida, Extended linkage disequilibrium in non-coding regions in a conifer, Cryptomeria japonica, GENES & GENETIC SYSTEMS, Vol.87, No.6, p.399, 2012.12.
12. Yosuke Hisataka, Etsuko Moritsuka, Kentaro Uchiyama, Atsushi Watanabe, Yoshihiko Tsumura, Hidenori Tachida, Extended linkage disequilibrium in non-coding regions in a conifer, Cryptomeria japonica, GENES & GENETIC SYSTEMS, Vol.86, No.6, p.438, 2011.12.
13. 分子系統地理学的解析を用いた宮城県内におけるブナ苗木の流通許容範囲の推定.