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相澤 広記(あいざわ こうき) データ更新日:2021.10.25

准教授 /  理学研究院 附属地震火山観測研究センター 地震学・火山学


大学院(学府)担当

学部担当

その他の教育研究施設名



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電話番号
0957-62-6621
FAX番号
0957-63-0225
就職実績-他大学
就職実績有, 2004年5月- 2005年3月 東京大学 地震研究所 特別研究員
2005年4月- 2008年3月 日本学術振興会特別研究員 (PD)
       (所属:東京工業大学火山流体研究センター)
2008年4月- 2009年3月 京都大学防災研究所火山活動研究センター 研究員(研究機関)
2009年4月-2012年12月 東京大学地震研究所 特任研究員
取得学位
理学
学位取得区分(国外)
なし
専門分野
地球電磁気学・火山学
外国での教育研究期間(通算)
00ヶ年00ヶ月
活動概要
地下の比抵抗構造や電位分布など主に電磁気的観測により地震や火山活動のメカニズムを調べている。ローカルなフィールドワークを積み重ねることで、地震活動、火山活動に共通する性質を抽出しようと試みている。

内陸地震発生の解明
新規に開発した計測機を用い、九州全域を対象にこれまでにない稠密MT探査。この研究は全国の研究者と共同で推進している。を行い、内陸地震発生と比抵抗構造の関係を調べている。深さ10km以深の中-下部地殻に低比抵抗体がスポット状に存在する領域があり、規模の大きい地震はその近傍で発生する。また規模の大きい地震の破壊の進展はその進路上に低比抵抗があれば収束する。このことは、中-下部地殻の低比抵抗体の分布を明らかにすれば、内陸地震発生の可能性が高い場所、その最大規模を評価ができる可能性を示している。

火山体地下のマグマ供給系研究
マグマ (メルト) やマグマに含まれる水は電気を通しやすいため、火山地下の比抵抗構造を推定し、さらに地殻変動や地震等の観測と比較することで、マグマ溜まりの位置や大きさ、そこから火口に至る供給ルートを解明する。霧島火山群で実施した広帯域MT探査では、火山群西部の深さ10 km以深にマグマ溜まりが存在し、その上部からマグマが東方かつ時計回りに新燃火口まで上昇して噴火に至ると推定した。同様の手法により富士山のマグマ溜まりは山頂からやや北東にずれた深さ20 km以深に存在すると推定している。浅間山、岩手山、霧島での観測例から、マグマの上昇経路に割れにくい岩体が存在する場合、それが障害物として作用し、マグマが斜めに上昇するという仮説を提唱している。また、マグマ上昇経路のさらに浅部には電気を流しやすい厚さ1km未満の粘土層が存在し、粘土層の下部に熱水が蓄積され圧力が増大する。この熱水が粘土層の亀裂を伝い、粘土層の上部に急激に移動し沸騰を起こすことが水蒸気噴火の引き金であるというモデルを提案した。

火山体内部の地下水-熱水系の研究
地下水の流れは地表に電位分布として表れる。テスターと電極を用いて地表で電位を測定すると場所により3V程度の電位差を生じることがある。これらは岩石-地下水の界面にミクロなスケールで分極が生じ、地下水側の電荷が水流によって運ばれることで生じている(流動電位)。電極の場所を移動しつつ観測を行い地表の電位分布をマッピングし、MT法によって推定した火山浅部の比抵抗構造を組み合わせ、さらに熱水流動シミュレーションを行うことで火山体内部の地下水流を推定する。得られた情報を地殻変動や地震の解釈や、温泉の形成過程推定に役立てる。多くの場合、熱水変質作用により岩石が粘土化し、水を通しにくくすることが地下水流を規定する一番の要因のようである。粘土化した岩石は脆いため、大規模な斜面崩壊につながる可能性がある。本研究により火山体の崩壊危険個所推定が可能である。

比抵抗時間変化の研究
火山噴火予知を目指して、MT法の連続観測により比抵抗構造の時間変化を研究している。桜島と霧島での観測では深さ0.2 ~1 kmの領域で±10%程度の比抵抗変動があることが推定された。これらは地下のマグマの移動を直接捉えたというよりは、マグマから脱ガスした揮発性成分や、マグマ移動に伴うひずみの変化により間接的に生じているらしい。霧島火山と九重火山で地下比抵抗構造の4-D探査を目的とした観測を行っている。

火山雷の研究
桜島火山でのMT連続観測データ中に、火山雷と同期した微小なパルス信号を発見し、電場-磁場観測の時間分解能を飛躍的に高めることで放電特性を把握した。しかし、なぜ火山雷が大量に発生する噴火とそうでない噴火があるかは未解決であり、今後、火山雷発生と噴火の関係を解明する。

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