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小野山 一郎(おのやま いちろう) データ更新日:2022.06.14

助教 /  九州大学病院 産科婦人科


総説, 論評, 解説, 書評, 報告書等
1. 小野山 一郎, 加藤 聖子, 子宮内膜がんに対する分子標的薬, 2016.08, 子宮内膜がんは欧米諸国において最も頻度の高い婦人科悪性腫瘍であり、日本においてもその罹患数は増加している。国立がん研究センターの統計では1975年の粗罹患率が10万人あたり1.6人であるのに対し、2011年には22.5人に増加している。子宮内膜がんはエストロゲンの刺激が長期間持続することが原因で発生する場合があり、そのリスクファクターとして以前から食事の欧米化、肥満、出産経験がないことなどが知られており、近年罹患数が増えている原因と考えられる。
現在、子宮内膜がんの標準治療には手術療法、化学療法、放射線療法、そしてホルモン療法がある。近年、種々のがんに対する分子標的薬が開発され、臨床の場でも使われるようになっているが、ホルモン療法を除き、いまだ子宮内膜がんに対する標準治療として使用できる分子標的薬はない。しかし、種々の解析によって発がん・進展機構の分子基盤が明らかとなるに従い、臨床試験レベルでも多くの分子標的薬がその効果を検討されるようになった。
本稿では、近年明らかにされつつある子宮内膜がんの分子生物学的特徴に触れつつ、現在開発中または臨床試験中の分子標的薬について解説する。最後に、現在研究が進められている子宮内膜がんのがん幹細胞について、これまで得られている知見と分子標的薬開発の方向性について解説する。.

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